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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
連休2日目、天気図を見ると夕方まで持ちそうな感じなので「燧ヶ岳でも登ろうかな?」って思ってたのですが、昨日の巻機山で意外に疲れちゃって・・・f^_^;
結局、車中泊した奥只見ダムサイトをブラブラして、奥只見湖をゆっくりドライブして、沼山峠から尾瀬沼まで散歩して、『燧の湯』でホッコリ・・・で終了となりました。
こんな休日も、まあ良いかemoji

▼ブナ平の黄葉が素晴らしいです。


※前日・・・
巻機山を登ったあと、車中泊した奥只見ダムサイト(市営駐車場)は昭和感が漂う素敵な場所でした。シルバーライン玄関口の魚沼市に『道の駅ゆのたに』があるし、ハイカーは枝折峠Pで車中泊するかたが多いし、ここは穴場なのかな? とても静かで熟睡出来ました。夜はすごい星空。

※後で知ったのですが・・・
奥只見ターミナルは11月5日で営業終了してしまうのですね。開店するまで待って立ち寄ればよかったか・・・emoji https://www.facebook.com/okutadamiterminaljoju/

※温泉は・・・
『尾瀬檜枝岐温泉 燧の湯』でホッコリと。単純硫黄泉で露天も全て掛け流しで、露天風呂の雰囲気も良かったです。https://www.aizu-concierge.com/spot/905/

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

尾瀬散歩 +奥只見湖 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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月に1度の我家の3連休。
今月は月山を計画していたのですが(この時期とても美しいらしいemoji)、でも残念ながら2日目から雨予報emoji 横浜からはどう頑張っても初日で登るのはムリなのでやむなく中止emoji
1日目で無理なく登れて黄葉・紅葉を期待できるのは上越あたりかなぁ?「そうだ!巻機山を登ったことがなかったっけ!」って思いついて行ってきました。

前夜自宅を出て赤城高原SAで車中泊、5時半頃に桜坂駐車場着。
期待通りの晴天と紅葉・黄葉の中、とても素晴らしい山歩きでした。

▼前巻機の少し前で、振り返ると絶景!


ただ1つ残念だったのは・・・
下調べ不足で知らなかったのですが、『巻機山山頂』って標柱は、山頂感が全然ない井戸尾根分岐点にあって、本峰には無いんですね~emoji おかげで我家は井戸尾根分岐を(標柱に気付かず)スルーして「山頂標柱どこだぁ~?」って本峰辺りでキョロキョロ emoji巻機山は4つのピークの総称で、本峰・前巻機・割引岳・牛ヶ岳で構成されるってコト、下山後に知りましたemoji とりあえず全部登っといて良かったemoji
ちなみに、以前あったそうな本峰最高地点のケルンと『巻機山 一九六七m』と書かれた奉納版は、常連らしい方達がお話しされてたのですが、少し前に撤去されたそうです。

なにはともあれ、素晴らしい黄葉に癒やされました。

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

巻機山、紅葉の尾根歩き / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
今年の晩秋~冬は、思うところあって、クライミングをメインにする予定なのですが・・・その第一弾?幕開け?って感じで、今日はマルチピッチクライミングです。

子持山・獅子岩は、昨秋から「行きたいな」って思ってたのですが、トポが手に入らず躊躇していた。年末にそのことをビックロックで話したら、山岳会系の方からトポのコピーを頂くことが出来た。m(_ _)m
早速、春に行く予定だったのですが、色々と折り合いがつかず。秋もダメかな?って思ってたら、誘っていた山岳会(稜朋会)の先輩・杉浦さんから「30日に行こう」って催促があって、急遽決まった。
メンバーは、我が家と杉浦さん、ビックロック友達のケイスケさんも参加して2人・2パーティー、ちょうど良い。

**********************
我が家とケイスケさんは前夜発。
道の駅こもちで、ケイスケ号で車中泊。
**********************

6:00 杉浦さんと待ち合わせ。
早朝の上州は寒いです。
道の駅横のコンビニは改装中で営業してないので、少し戻ってセブンイレブンで買い出し+朝ごはん。

6:30 頃に子持神社を通過するが、3号橋の駐車ポイントがよくわからず。5号橋まで入ってみたが、堰堤工事の作業現場となっているので引き返し。
結局、子持神社の広い駐車場を利用することにした。だいぶ歩く距離が増えるが、それもまた良いでしょう。変な場所に停めて地元の迷惑になってもいけないし。。。

▼楽しい山行の始まりです!(7:05)


7:05 歩き始め。
いつもはオクサンと2人きりだが、4人いると色々会話が弾む。
メンバー誰も地図を持っていない(笑) 持っているのは岩場トポだけ。時々現れる観光案内板を見ながら「獅子岩はどこだ?」って岩場を目指す。

▼案内板を見ながら協議中。(7:51)


▼屏風岩への木道  (7:53)


屏風岩には有名な課題:エイトマンの7つの鍵(5.11+)があるので、取付きまで行って観察してみた。屏風岩のルートは「場所柄?登攀自粛中」って噂があって、その真偽がわからない。「獅子岩を登って時間が余ったらやってみようかな」とも思ってたのですが・・・。
しかし、どのルートもハンガーは撤去されずあるのものの、見る限り長い間クライマーが触った気配がない。色々な意味でやめたほうが良さそうと判断。

暗くて冷たい植林の急登を30分ぐらい?
岩場への分岐の標識「この先危険」に着いた。

8:33 取付きに到着。
快晴です!emoji
岩場は南面なので風が入らなくて、日当たりも良くてポカポカ。
なんと遠く富士山も見える!!
上州の奥の、こんな場所からも富士山って見えるんですね、感激です。

のんびり準備を開始。
多めに持ってきた水など、余計なものはここにデポ。帰りに回収予定です。パーティ分けは、私+オクサン、杉浦さん+ケイスケさん2組。1番手は私でオールリード、2番手は杉浦さん・ケイスケさんがつるべで登ります。

9:15 登り始め
最近の若者の登攀時の合言葉?「クライム・オン!」て言って登り始めるのを忘れてしまった(笑)ザンネン。
登攀の詳細は以下・・・。

●1P目+2P目(通して登った)
グレード:5.7
ザックを背負ってのクライミングは久しぶり。出だしで体の動きも悪く、意外にこの2Pが一番苦しかったかも・・・。

●3P目
グレード:5.7
クライミングっぽい動きが多くて楽しかった。

●4P目
グレード:5.8
ここが核心ピッチらしいけど、とても快適。
ワタシ的にはここが一番カンタンに感じた。

●5P目+6P目(通して登った)
グレード:5.7
5P目は少しファインディングが悩ましい。右に別ルートのペツルのボルトが見えるが、ライン的には明確に不正解。目指す直上は古いRCCボルトのみでランナウト。まぁ簡単なスラブだから気にせず通せばいいだけです。
6P目は楽しいフェース。最後の乗っ越しは手順も楽しい。

●7P目
グレード:5.7
最後の抜け口・乗越部分が悪いですね。
正直、5.7という感じはあまりしなかった。体感5.10位か? 5.7は最後は乗っ越さないで右に逃げるのかな???

▼1P目を登る私  (9:15)


▼2P目の私。取付き横からケイスケさんが撮ってくれた。(9:22)


▼フォローするオクサンと、1P目を登るケイスケさん。(9:36)


▼2P目終了点の少し手前、ケイスケさん。(9:48)


▼4P目をフォローするオクサン(10:42)


▼4P目をフォローするオクサン(10:47)


▼赤城山がキレイ。4P目の終了点から(10:48)


▼4P目をリードするケイスケさん。(10:50)


▼4P目、終了点手前のオクサン(10:50)


▼4P目、終了点でビレイ中の私(10:51)


▼4P目をフォローする杉浦さん (11:13)


▼6P目をフォローするオクサン(11:31)


▼5P・6Pをリードする杉浦さん(11:37)


▼7P目を登る私。この上の最後の乗越が意外に悪い。(11:44)


▼7P目、最後の乗越のオクサン(11:55)


11:47 獅子岩・頂上到着(私)
6P目までは壁に風が吹き込まなくてポカポカのクライミングだったけど、7P目の途中から風がガンガン吹き込んで・・・頂上は強風でいたたまれない。慌ててダウンをザックから出して着込んだ。
オクサンは12:00到着
続いてケイスケさん、12:08着
最後の杉浦さん、12:15着

▼獅子岩頂上の私。(12:00)


所要2時間半~2時間45分くらいのクライミング。
とても楽しかった。
真っ青な空の下、どこまでも垂直の岩を登り続けていく・・・。

グレードは低いけど、ザック背負ってなら、今の私にはちょうど良いか・・・
長らく忘れていた感覚だった。
これが楽しくてクライミングしてたんだった。
マルチピッチクライミングはやっぱり楽しいですね~~。

登り終わって、みんなで握手して、片付けしながら歓談。
一休みして、頂上碑で記念撮影。
頂上は風がゴーゴー吹いていて寒い。

▼獅子岩・山頂碑の前で記念撮影。(12:39)


12:48 下り始め。
一般道を下ります。
鉄梯子を下りるとすぐ、獅子岩の標柱があった。

▼獅子岩の標柱で。右から忍び寄るケイスケさん (12:50)


13:05 獅子岩の取付きに着いて、デポを回収。
見上げると・・・私達が4~5Pを登っている頃に後続パーティが取り付いていたが、まだ登っている。5P目か? なかなか進まないようだ。

荷物を再度パッキングし直して、一般道に戻ったところで、登攀中に声援を頂いたハイカーさん(3人組)にお会いした。少しお話し。
彼らには先に行って頂いて、私達はせっかくの風景や、登った獅子岩を何度も振り返りながら、のんびり下山。

帰りは尾根沿いの展望コース。
途中にある、獅子岩展望ポイントから振り返る獅子岩の姿が素晴らしい。
後続パーティはまだ5P目?ルートを外して右のルートの終了点に着いてしまっている。戻れるかな?ちょっと心配。

▼獅子岩展望ポイントで、獅子岩全景(13:28)


▼獅子岩をバックに、記念撮影(13:29)


▼獅子岩、遠景。 (14:02)


この尾根コースは、ハイキング路として、とても面白い。
岩が多いヤセ尾根を歩くのだが、よくこんなルートが出来たな?って思う。
最後、間違えて屏風岩の展望台に上がってしまったが、戻って・・・

14:14 屏風岩
14:50 駐車場に着いた。

「楽しい」って噂の子持山・獅子岩マルチですが、楽しさは予想以上だった。
終日快晴で眺めも最高だったし、文句なし。
こんなルートが日本にたくさんあると良いんですけどね。。。

======
今回はケイスケ号なので私は運転なし。
助手席でビールを飲みながら、余韻に浸って帰宅でした。

6:07 自宅着
渋滞の中、ケイスケさん、運転ありがとうございます。m(_ _)m


今回の我が家の連休は、2日間とも晴れ予報。
先週見た五竜岳が気に入って、泊まりで行ってみたいな?ってオクサンと話していたが、小屋がもう営業終了とわかってガッカリ。すっかりその気になってたのに・・・emoji
いろいろ考えた代替案が、しっくりくるものがどうも無い。ならば・・・ってことで、気分を大きく変えて苗場山(祓川ルート)に行ってみることにした。
我が家の志向とはだいぶ違う山だけど、まだ行ったことがないし、人気の山だしね、たまにはいいか。。。

******************
前日(連休1日目)はやっぱり朝寝坊。
前夜・前前夜の2晩続けてクライミングジムでガッツリ登ってしまったので、全身疲労で早起きなんて出来ません(笑)。
9時頃に起きてのんびり支度。
12時過ぎに出発。
見事な快晴で見渡す限り、雲ひとつ無い。
混雑した環八から関越を走って、「子持山の獅子岩はあれだ!」ってオクサンと話しながら(近日中に登りに行く予定)、赤城山も武尊山も雲ひとつ無いが・・・その先・正面に見えてきた谷川岳は、やっぱり雲の中だった(笑)。さすが「魔の山・谷川岳」! 過去何度この天気にやられたことか・・・。
15時半 我が家お気に入りの 鈴森の湯で長風呂。
19時過ぎ 第2リフト町営駐車場に着いた。
駐車場には車が1台、駐車場内でなるべくフラットな場所を探して右往左往したが、先客1台の中で人がすでに寝ていたと気づかず、騒音迷惑かけてしまったかも・・・m(_ _)m
我が家もここで車中泊。
******************

4:00 起床
今回も「午後は下り坂」の天気予報が立っているので、午前中勝負と判断。夜明け前の歩き初め~天気が崩れる前に下山するスケジュールです。

4:50 歩き初め
和田小屋まではアスファルト道を歩く。
昨夜、夜中に起きた時は信じられないくらいの月明かりで、「このままヘッデン無しで山頂まで楽勝では?」ってオクサンと話したのだが、今は月が遠くなったのか? ヘッデンがないと心許ない明るさだ。

▼和田小屋で、もうじき夜明けです。(5:18)


5:18 和田小屋
うっすら朝焼けが始まっている。
登山ポストがあったが、肝心の用紙が無くて提出できなかった。
スキー場から外れて登山道に入ってしばらくすると、川床のようなゴロ石の道になる。これが長い。白く結露した霜と泥で、靴底が滑って非常に歩きにくい。

5:45 休憩17分(6:02まで)
休憩中に夜が明けた。

6:34 下ノ芝
7:10 中ノ芝、休憩21分(7:31まで)

▼川床のようなゴロ石の道。霜と泥で滑る。(6:07)


▼下ノ芝。木道も休憩デッキも凍って真っ白。(6:35)


▼中ノ芝、朝日を浴びて黄金色。ここで休憩。(7:09)


7:52 顕彰碑。
苗場山スキーを世に紹介した方2名を讃えた碑です。
中ノ芝を出た辺りから、霧が激しく湧き始めて、あっという間に周囲が霧の中になった。
眺めなし。全国的に晴れ予報だったはずなのに・・・やっぱり上越ですね。

▼笹原の中に立つ顕彰碑。(7:52)


8:06 神楽ヶ峰
8:22 雷清水の少し下で水飲み休憩5分

▼神楽ヶ峰(8:07)


お花畑から先の、苗場山への最後の急登は、このコースの名物?ですが、濃霧で視界数メートル・完全な霧の中なので、先が見えずに辛い(先が見えても逆に辛いのかな?)。
途中、折り返して来た人から「山頂は晴れている」って聞いて「ホントかよ?」って思いつつ登る。

9:00 急登が終わって山頂湿原に入ったが、ガスっている。やっぱり駄目かな?って思った途端、一気に晴れて絶景になった。尾瀬みたいでなかなかイイじゃあないですか。
写真を撮りながらノロノロ山頂へ向かう。

▼山頂湿原。右奥が山頂だけど、霧が徐々に薄れて・・・ (9:03)


▼いきなり青空。  (9:06)


▼池塘が美しい。尾瀬みたいでイイじゃないですか!(9:07)


▼苗場山・山頂はとても地味。(9:12)


9:12 苗場山(標高2,145m)山頂に着いた。

山頂は眺めは何もない、木々の中の空き地。
休憩するのも、場所がジミ過ぎていたたまれない(笑)

眺めが良い場所を探して、まずは苗場山自然体験交流センターを見に行って・・・ちょうど小屋仕舞いの最後で、ドアを釘で固定しているところだった。
さらに湿原を、写真ポイントを探してぶらぶら。
遠くの雪の山脈を見渡せるポイントを探したが無くて残念。
風が強い。
休憩用の木のデッキやベンチは随所にあるが、眺めの点からも、風よけの点からもイマイチ。

9:28 風が吹き込まない場所を見つけて休憩。
眺めはない場所だけど、日溜まりになって昼寝は快適そう(笑)
カップラーメンを作って食べて、昼寝・・・。

▼カップラーメンを食べる(9:48)


11:00 撤収。
再度、湿原をぶらぶら。
山頂に出て、また苗場山自然体験交流センターへ行って・・・
湿原は確かに美しいけど・・・
迫力のある峰々の眺めが無いのはやっぱり寂しい。

苗場山は100名山だけど・・・
いわゆる100名山とやらには、似たようは湿原の山がいくつもある。
選者(深田久弥)の志向だろうけど・・・、一方で美ヶ原などは山ではないのに挙げられたり、逆に丹沢に至っては「山域として」と称して一番つまらない丹沢山が代表にされている。私にとっては100名山なんてバカバカしい限りです。

そんなわけで、我が家には、湿原の眺めだけなら尾瀬で十分かな?(笑)
辛い登りを堪えて登るのなら、出来れば神々しい峰々を拝みたい。
「もうここには来ないかもしれないね」ってオクサンと話しながら、木道を散歩した。

▼遠くに見える山脈。微妙に雲がかかって、何山かわからない。(11:13)


▼谷川岳方面は相変わらず雲の中。(11:27)


▼山頂に長居したけど、そろそろ帰りますか。(11:32)


11:30 下り始め。
昼寝前より、霧や雲が消えて東側の眺めも良くなっていた。
平標・谷川は相変わらず雲の中だけど、湯沢の街や、カッサ湖が見える。
歩いてきた行程も見える。

▼東側の霧が消えて、カッサ湖と左奥に湯沢が見える。(11:41)


急下りを降りて、雷清水あたりから苗場山を振り返る。
あの山の上が湿原になってるなんて不思議ですね。 

▼雷清水あたりから、振り返った苗場山。(12:12)


12:37 神楽ヶ峰
13:01 中ノ芝、休憩23分(7:24まで)

▼笹原の木道、左は顕彰碑 (12:49)


中ノ芝から和田小屋までのゴロ石帯は、早朝よりさらに泥で滑りやすくなっていて、オクサンがだいぶ苦戦。

14:34 和田小屋
14:51 駐車場に着いた。

▼第2リフト町営駐車場に着いた。(14:52)


帰りの苗場山林道は紅葉が綺麗だった。
最寄り温泉の「街道の湯」は修繕工事で臨時休業なので、今日は温泉はナシ。湯沢ICをから関越道に乗って、久しぶりに通勤渋滞に突入 (x_x;)
19:44 自宅に着いた。

▼林道の紅葉が美しい (15:33)


苗場山は、近くの巻機山や平ガ岳と並んで山頂の湿原で有名だけど・・・
実際、確かに、なかなか素晴らしい風景だったけど・・・
我が家にとっては、迫力のある峰々の眺めが無いのがやはり残念。
また北アルプスに行きたいなぁ・・・って実感してしまった。
9月以降、我が家の休日は見事に雨ばかり。
しつこい今年の秋雨ですが、今回の連休1日目だけは完全な晴れ予報が出た。でも2日目は雨予報(x_x;)
1日だけで楽しめる山はないか?って、北アルプス・八ヶ岳・上越あたりで考えていたが、来週は3連休で遠出予定なのであまり疲れを残したくないし・・・。

思いついたのが 白砂山(しらすなやま・しろすなやま)。
登山口の野反湖は静かで雰囲気良いし、白砂山は以前から一度登ってみたいと思っていた。累積標高差も日帰りとして多過ぎず少な過ぎず。周遊コースはとても面白そうです(↓群馬の山旅)
https://gunma-yamatabi.com/nozoriko/course01
難点は登山口までのアプローチか?横浜からはかなりのロングドライブです。。。

******************
前夜、20時半に自宅出発。
第三京浜から環八、関越に乗って、渋川伊香保ICを降りて西へ。
夜中の国道353・145は流れも良くて快適だけど、長野原で道を間違えてうっかり草津方面へ大きく遠回り、だいぶ時間ロスしてしまった。
0時半頃、やっと車中泊予定の白砂山登山口駐車場に着いた。
野反湖畔はすごい冷え込み(野反湖の標高は1,500m)
完全に秋の空気です。
久しぶりに満点の星空を見れるかな?って期待したが、絹雲がいっぱい出ていて、星は見えるけどイマイチで残念だった。

******************
6:30 起床
夜中はすごい冷え込みだった。
ダウンも着ていたのでぐっすり眠れたけど、寝起きは悪くて・・・6時起きのつもりが起きられなかった。オクサンが観光案内所の前の自動販売機で温かい缶コーヒーを買ってきてくれてようやく起きれた。
駐車場の対面の観光案内所の隣はトイレだが、夜間も使用可能(点灯している)。休憩所も併設されていて快適。室内も暖かく、登山届を書いたり 一休み。

▼登り始めです!(白砂山登山口)(7:28)


7:28 歩き始め。
寒くてダウンを着たまま歩くが、すぐ暑くなってダウンを脱いだ。
大々的に整備された、遊歩道って感じの道をしばらく歩くが、ハンノキ沢に下りる辺りから、ようやく普通の山道になった。

▼ハンノキ沢の橋(7:42)


7:47 水路?坑道?のトンネル の前を通過。
8:02 北沢取水分岐
8:09 崩れた小屋。建っている銘を読むと、東電の作業小屋だったようです。

8:11 地蔵峠
地蔵峠は国道405号線の(車道としての)不通区間の峠で、その手のマニアには有名らしいですね。。。休憩には早いので通過するが、その先の地蔵山もいつの間にか通過してしまった。山頂は樹林の中らしい。

この道は休憩に適した場所が全然ない。
鬱蒼と、ジメジメした登りが延々続き、休憩スペースが出てこない。
疲れないように、わざとペースを落として、休まずゆっくり登る。
木の根の急登が続いた後に・・・

9:11 小広場(水場分岐)
やっと休憩に適した場所が出た。
眺めもちょっと良い。 野反湖と白根山が見えるが、もう少しして山肌の紅葉が進んだら、かなりの絶景になるかも??
レジャーシートを広げて、朝ごはんを兼ねて休憩。
23分(9:34まで)

▼小広場(水場分岐)(9:21)


小広場から先の道がちょっとユニーク。
もう稜線も近いはずなのに、沢床のような狭い河原のような道が続く。

▼沢床のような道が続く(9:45)


10:00 堂岩山(標高2,051m)
ここも眺めが全くない。
広場もなく、道沿いに標柱だけが建っている。
通過。

▼堂岩山(標高2,051m)(10:01)


ここまでずっと、鬱蒼とした樹間のツマラナイ道だったが・・・
堂岩山を過ぎてすぐ、いきなり展望が開けた。
白砂山が正面に見える。

▼堂岩山の少し先。展望が開けた!(10:05)


10:06 八間山分岐
ここからは、頻繁に立ち止まって写真を取りながらチビチビ進む。
素晴らしい快晴、真っ青な空。
山肌は、ところどころ紅葉が始まっていて、笹原の斜面に色とりどりで美しい。
足元を見ると、ハクサンフウロとミヤマコゴメグサが、控えめだけど、あちこちでまだ咲いていた。

▼紅葉が始まって色とりどり美しい (10:20)


10:28 猟師の頭
猟師の頭も道沿いに標柱だけが建っているだけ、通過。

10:40 ルート上の岩場に座って休憩。
先行の男性が登っていくのを見ながら・・・ルートを塞いでしまっているが、今日は静かで誰も来ないから、まぁ良いか。m(_ _)m
休憩19分(10:59まで)

11:29 白砂山・山頂(標高2,140m)に到着。
ここまで4組・5人のハイカーとすれ違ったが、山頂には誰もいない。(この後は下山まで誰にも会わなかった。)静かな山頂。

▼白砂山・山頂(標高2,140m)(11:31)


正面は赤城山と榛名山。
後ろはブッシュの向こうに佐武流山と苗場山。
意外なのは、岩菅山と裏岩菅山?どっしりした素晴らしい山容ですね。 
眺めはとても素晴らしいが・・・前回(先月)歩いた針ノ木岳(北アルプス)の稜線があまりにも素晴らし過ぎたので、残念ながら、やはりギャップを感じてしまった。前回の「谷の向こうがが立山・剱岳」と比べてはいけないのだが・・・。

▼「ぐんま県境稜線トレイル」の最近開通したルート(11:37)


持参した地図では登山道は白砂山までだが、東に向かって快適な道が続いている。「ぐんま県境稜線トレイル」の、今年の山開きに合わせて開通した新しいルートで、三国峠まで続いている。とても良さそうな道だけど、「長距離で水場が枯れてるかもしれないので上級者ルート」って随所に注意書きが書かれていた。
上越の道なき尾根を藪こぎして歩くマニア(ツワモノ)もいたように思うのだが・・・こんな明白に整備された快適な道になってしまって、長距離って言ってもコースタイム8時間程度。これならテン泊じゃなくて一気に抜ける人は普通にいるだろうし、たとえ2日分の水を背負ってテン泊で歩いても大したことではない。「健脚者向けルート」の間違いでは?って思うけど、この世界の「上級者」って、何を指すのかさっぱりわからない(笑)

▼白砂山・山頂。誰も来ない(11:50)


三角点の上に、未開封のソルティライチがお供えされていた。

11:58 下り始め。(山頂での休憩は24分)
足元の花の写真を撮りながら・・・
12:36 猟師の頭

▼色とりどりで美しい(12:39)


12:54 八間山分岐
下りは、八間山経由を選択。
笹原の気持ち良い下りが続いて、眺めも良い。
下地も柔らかくて歩き易いが・・・行程が意外に長い。

13:13 中尾根の頭(標高1,944m)
13:30 疲れたので休憩、21分(13:51まで)
14:16 黒渋の頭(標高1,895m)

▼左奥が白砂山、遠くに見える。かなり歩いた(14:29)


雲が多く出てきて、日陰になる時間が多くなった。
雨雲らしい黒雲も出たが、雨は降らずにすんで、以降は雲が多いけど晴れベースの空。

▼やっと八間山が見えた。右には野反湖も見える。(14:37)


14:47 八間山(標高1,935m)に着いた。
広くて眺めの良い山頂だ。
休憩24分(15:11まで)

▼八間山(標高1,935m)(14:47)


最後は1時間の下り。
足元には巨大なキノコがたくさん。
オヤマリンドウもまだ咲いていて、あちこちに紫色の花が出ていた。

15:39 野反湖見晴
標柱の名前に反して見晴らしはほぼゼロ。
大幅に伐採しないと野反湖は見えそうにないですね。

▼モリアオガエルの棲む小沼(15:54)


16:02 八間山登山口
車道を15分弱歩いて・・・

16:16 白砂山登山口に着いた。
観光案内所は閉まっていた。
お腹がすいたので、湖畔側の陽が当たるベンチでカップラーメンを作って食べた。

▼観光案内所の前のベンチで休憩(16:22)


16:57 駐車場を出発
いったん、ダムからキャンプ場へ行ってみて、また戻って富士見峠(野反峠)の展望台へ立ち寄り。静かで良い湖ですね。

今日の温泉は、草津まで行って、大滝乃湯
国道405号から別れて草津へ上がる山道で、うっかり油断してヘアピンでコースアウトしかけて慌てて急ブレーキ!! なんと、まさにそのタイミングで大型生コン車が来て危うく事故寸前だった。超ビックリだった。
その前も後も、対向車なんて1台も来なかったのに、なんであのタイミング?って思うけど、事故なんていつもそんなもの、気を引き締めないといけないです。咄嗟に急ブレーキかけて本当に良かった。
大滝乃湯は何度も行っているが、いいお湯だった。

帰りは292号を下りて、長野原から昨夜来た道を引き返し。
関越道の上里SAで、眠くて疲れて30分爆睡。
環八は世田谷に入るまで順調だったのに、突然大渋滞になった。夜間工事の始まりにカチ合ってしまった。全く動かないので何事かと思い、慌ててスマホで調べてわかったのだが、ツイてない。30分位のロスか??

12:00 自宅に着いた。
今週の我が家の連休は2日目が雨予報。
外出するなら1日目だけだけど、岩登りは前回の蒸し暑かった奥多摩でだいぶウンザリ。山歩きに行くことにした。
選んだのは、谷川岳・西黒尾根。
2年前(2016/6/17)に登ったが、霧と風雨で全く視界がなくて、「晴れの時にもう一度」ってずっと思っていた。今回は終日快晴予報なので期待できそうです。

前日、仕事が終わって帰宅後に準備。
20:30に家を出て、いなげやで買い出しして、第三京浜へ。
環八、関越を走って、三好PAで晩ごはん。
23:19 赤城高原SAに着いた。ここで車中泊。

*********************
5:00 起床
テルモス2本に お茶とお昼用のお湯を作って出発。
快晴です。emoji

6:15 ベースプラザ着
6:37 歩き始め、まず谷川岳登山指導センターへ。
登山届を書いて、指導センター前のゲートへ向かう。ゲートには「全面通行止め」「絶対に入らないで下さい」「歩行者立入禁止」の看板がバシバシ立っているが、その横をすり抜けて(笑)先に進む。

7:00 西黒尾根 登山口。
ようやく登り始めです。

▼西黒尾根登山口、苦行(笑)の始まりです。(7:01)


西黒尾根は、日本三大急登の1つによく挙げられるけど・・・
しかし実際にはさほどの急登ではない。急勾配が何時間も続くことはないし、黒戸尾根のような長大な尾根でもない。各地にありがちな地味にキツい尾根って感じなのだが、前半・ラクダの背までの行程は、眺めのない非常に単調な樹林帯の登りが続いてウンザリしてくる。苦行と言うには確かにふさわしい。

7:16 鉄塔ポイント
7:43 山頂まで3時間の看板ポイント。

快適そうな休憩ポイントが見つからず、ついダラダラ登り続けてしまう。
気温が上がってきて暑い。汗も吹き出るし。
休むにも快適そうな場所がない。
まさしく苦行・・・。

▼単調な、眺めのない樹間の登りが延々続く。(7:50)


8:27 やっと眺めの良い場所に着いて休憩。
1時間半も歩き続けてしまった。疲れた。
熱いお茶を用意したが、今日は不要だったか・・・水の消費が早い。
8:49 まで22分休憩した。

2年前に来た時は、ここでカメラを構えたらあっという間に雲が湧き出して視界が無くなり、雨になってしまったっけか・・・。
今日は天気が崩れる気配は微塵もない。

▼岩の上に座って休憩。(8:29)


▼休憩中。正面はロープウェイの天神平駅。(8:33)


休憩後、ラクダの背が近づき始めると、周囲の眺めが良くなる。
木々の合間から残雪が残った山肌と雪渓が見えてくる。

シャクナゲ(シャクナゲ)の花が眩しい。
いつの間にかもうシャクナゲ(石楠花)の季節なのですね。薄ピンクで背景の山に馴染んで美しい。濃いピンクの花もある。

▼シャクナゲ(石楠花)(8:52)


▼ラクダの背。(9:10)


9:10 ラクダの背。
9:15 ラクダのコル(巌剛新道分岐)

ここからは周囲に遮るものは何もない。
大展望の中での楽しい尾根歩き。
風景を見ながら、写真を撮りながら、岩尾根を登る。

▼ラクダの背がだいぶ下になった。(9:25)


▼山頂へ向かって楽しい登り。(9:35)


9:51 休憩13分(10:04まで)。

▼氷河の跡。磨かれてツルツルの岩棚です。(10:07)


10:16 ザンゲ岩
頂上の標柱とハイカーが見えてきた。

▼頂上がもうすぐ。(10:24)


▼最後は残雪、表面は溶けてズルズルです。(10:28)


▼谷川岳名物の方向標柱。(10:30)


山頂直下にある大きなケルンの標柱。
遠目にも目立つ存在ですが、この土台に使われている石は、すべて下から荷揚げ(ボッカ)された石だそうです。ここにロープ固定して50mで肩の小屋に届くらしい・・・。
ガスると視界1~2mにもなる谷川岳、登山者を救うために山岳会協力で設置したのだそうな。あの霧の凄さは経験したことがあるものでないとわからないですよね~納得です。
フリークライミングで先週も一緒に登った山岳会の大先輩・杉浦さんから教わった話ですが、杉浦さんが荷揚げした石も混じっているそうです。私はてっきりそこらの石を積み上げて作ったものだと思ってました。m(_ _)m

▼山頂(トマの耳)に着いた!!(10:37)


10:35 谷川岳・トマの耳(標高1,963m)に到着。
見事に快晴です。emoji
写真だけ撮って、すぐ先に進む。

▼山頂(オキの耳)、谷川岳最高地点です。(10:49)


10:49 谷川岳・オキの耳(標高1,977m)
ここも写真だけ撮って通過。

▼奥の院の鳥居。(10:55)


10:55 奥の院。
鳥居を見たら「富士浅間神社」なんですね。。。
鳥居をくぐって、祠の右から岩の上に上がってみた。

山頂を通過してまずここに来たかった理由は、一ノ倉の岩壁を見下ろしたかったから。
私は谷川では過去・徹底的に天気に恵まれなかった。一ノ倉を登っているときで終日快晴だった記憶は、若い頃の衝立・雲稜第一を登った時の1回しか無い。それ以外は一時的に晴れることはあってもほとんど霧に巻かれて登っていた記憶ばかり。谷の全貌を見たことがほとんどない。
3年前に南稜~一ノ倉岳~国境稜線へ抜けたときも、壁の途中までは快晴だったが、南稜の終了点からずっと霧の中。国境稜線では霧の上に出たが、一ノ倉沢は雲海で何も見えなかった。

今日はめったにないチャンス、そして期待通りの谷の眺め。
谷を見下ろしながら、お腹も空いたのでここで昼休みに決めた。
12:00 まで、1時間5分休憩。

▼一ノ倉を見下ろして、オクサンに解説中の私。(10:56)


▼一ノ倉沢・右下が岩壁ですが、南稜は白いラインになっている。(11:45)


一ノ倉の岩場は、上から見るとこんな感じなのか・・・って、カップラーメンを食べながら魅入ってしまった。中央稜のラインはこの角度からは分かり難い。南稜は明瞭、クライマーがたくさん登るのでお決まりのようにルートが磨かれて白くなっている。

南稜の終了点にクライマーがいる。休憩が終わる頃には一ノ倉尾根まで達していたが、このペースだと一ノ倉山頂は15時頃?西黒尾根を下って登山口に着くのは夕暮れかな??
しかし、こんな終日快晴のなかで壁登りなんて羨ましい(笑)気持ち良いだろうなぁ、最高だろうなぁ・・・ホント羨ましい。

▼右が一ノ倉岳、左が茂倉岳。(11:58)


12:00 天神尾根へ向かって歩き再開。
オキの耳、トマの耳周辺は、いつの間にはハイカーだらけ。
みんな昼休憩?
椅子やらいろいろ荷揚げして盛大に昼ごはんしているグループもいた。

▼オキの耳からトマの耳を見る。(12:11)


12:07 オキの耳通過。
12:21 トマの耳通過。

▼肩の小屋に向かう。(12:24)


12:25 肩の小屋。
3年前にお世話になった管理人さんいるかな?って覗いてみたけど、荷揚げ準備で不在とのこと。残念。先に進む。

▼天神尾根上部の残雪。(12:36)


天神尾根上部の残雪は・・・
いちおうチェーンアイゼンを装着したが、雪が半分溶けてズルズルなのであまり効かない。最後20m位の急傾斜部分は半分滑りながら降りてきた。オクサンは滑り落ちてきた。emoji

12:57 天狗の留まり場で上着を脱ぐ。
ちょっと標高が下がっただけなのに・・・風も無くて暑い。
ビール飲みたい(笑)

▼熊穴沢避難小屋(13:21)


13:21 熊穴沢避難小屋、通過。
熊穴沢避難小屋からのトラバース道は、時々残雪が出て歩きにくい。
滑るとヤバイ場所もあり、フィックスロープが有り難い。

▼時々、こんなヤバ気な残雪。(13:28)


13:40 天神峠分岐
13:45 田尻尾根分岐
田尻尾根を下る予定だが、ビール飲みたくて、そのまま天神平駅まで行くことにした。もう頭の中はビール一色。

13:53 天神平駅。
急いでレストランへ向かう。

▼観光客向けの演出?後ろは笠ヶ岳・朝日岳・白毛門(13:53)


▼こんな日の山ビールは最高!!(14:03)


缶ビールを買って外で飲もうと思ってたのだが、生ビールがあったので思わず注文(笑)まずは店内で一杯!emoji
ほぼ一気に飲み干してしまった。
一息ついて、缶ビールを買って、ロープウェイ駅前の広場で風景を見ながらまた乾杯。

▼山々を見ながらベンチでビール。(14:46)


すっかりいい気持ちになって疲れも取れた。
こんな山行も良いですね。

14:51 元気いっぱいになって歩き始め。
15:01 田尻尾根分岐
ここからは一気にひたすら急下り。
田尻尾根は花だらけ。色とりどりで美しい。

▼青空に映える白い花。(15:14)


15:44 田尻尾根 登山口。
16:08 ベースプラザに着いた。

▼ロープウェイを見上げながら林道下り。(15:44)


終日、見事な快晴でとても楽しい山歩きだった。
眺めも良かったし、ビールも美味しかったし申し分なし。
良い1日だった。

温泉はやっぱり 鈴森の湯
我が家お気に入りの温泉です。

平日なので客も少なくとても静か。
たっぷり長風呂して、ご飯も食べて・・・。

帰りの関越道、環八も空いていて順調。
22時半に自宅に戻った。
相変わらず喘息が治らず、不調の私。
鳳来のクライミング課題を攻めたいが・・・ジムでも体のキレが異様に悪い。
こんな調子で課題をやっても落ち込むだけなのが明白だし・・・。
かと言って御前岩も、この体調ではなんだかな・・・。
葛藤の結果、今回もリハビリ?で山歩きに行くことにした。

今回選んだのは赤城山。
3ヶ月前(1/24)に行ったばかりですが、その時は、大雪直後で大量に積もったパウダースノーと降雪にメゲて、黒檜山ピストンで終わった。眺めも無くて残念だったので、「今日は晴れ予報なのでもう一回行っておこうか?」ってオクサンと決めた。
前回とは逆コースで、駒ケ岳~黒檜山の周回を選んだが、先週の棒ノ折山よりだいぶラクな行程時間・累積標高差です。山頂昼寝を楽しみに・・・。

***********
5:10 自宅出発
第三京浜から環八~関越道へ、今日の流れはとても順調。
天気予報では、「昨日の嵐も収まって、朝から風もなく穏やかな快晴・・・」なハズで、車内のラジオでもそう言い続けているが、車外をどう見ても曇りで日差しはない。風も強くて車が激しく揺れる。
前橋ICが近づくに連れて、ようやく雲が少なくなって青空が出始めた。

8:11 おのこ駐車場。
快晴emojiだけど風がゴーゴー鳴っている。
気温が低い。0℃くらいかな?
見上げる黒檜山は霧氷で真っ白になっている。

▼おのこ駐車場から黒檜山。中腹から上は霧氷がびっしり??(8:31)


8:31 おのこ駐車場から歩き始め。
8:34 駒ケ岳登山口。

▼駒ケ岳登山口。(8:34)


登山道は土が凍って霜柱が立っている。落葉した木々も新緑にはまだ遠く、ゴーゴー鳴る風の音と相まって、まるで晩秋の山を歩いているような雰囲気だ。

▼駒ケ岳名物の?長い鉄階段。(8:50)


9:10 尾根に出た。
南東に面した尾根道は、それまでとはうって変わって暖かい。
道がぬかるんで歩きにくい。

▼駒ケ岳山頂前の木階段。(9:22)


9:23 駒ケ岳(標高1,685m)山頂。
駐車場から50分で着いた。
20分休憩(9:43まで)。

▼ 駒ケ岳・山頂。(9:23)


駒ケ岳山頂からは南東側の眺めが良いが・・・
残念ながらだいぶ霞んでいる。

▼駒ケ岳山頂で風景を見ながら休憩。(9:38)


駒ケ岳から少し下って大ダルミ。
標高差は200m程度のひと登りで黒檜山に着く。

▼大ダルミから黒檜山。まだ霧氷がだいぶ残っている。(9:52)


途中の分岐で「絶景スポット60歩」の標識があって、100歩くらい行ってみたが、どこが絶景スポットかよく分からない。看板もない。大ダルミからの登り途中の眺めのほうが良かったように思うのだけど???

▼御黒檜大神の祠(10:27)


▼ちなみに・・・1/24に撮った同じ場所の写真です。


10:31 黒檜山(標高1,828m)山頂に到着。
写真だけ撮って、展望台へ行ってみたが・・・

▼黒檜山(標高1,828m)山頂。(10:31)


▼1/24に撮った山頂の写真です。


▼山頂の北側の木々は霧氷で真っ白。(10:32)


「尾瀬・上越方面の眺めが素晴らしい」という展望台は、完全に真冬の世界。北風が強く吹きさらして、地面も凍ってカチカチ。
肝心の眺めは、靄がかかってあまりクリアに見えない。上越の山々も雲がかかって同定困難。だいぶ残念だけど、とりあえず風景を見ながら一休み、カップラーメンを作って食べた。

▼展望台で。眺めはイマイチで残念。(11:10)


展望台はやっぱり寒いので昼寝のために場所を変えることにした。
まず山頂に戻って・・・山頂もイマイチなので、御黒檜大神の祠の前へ。陽だまりで風が来ない場所を見つけてレジャーシートを敷いて爆睡。
昼寝含めて山頂周囲にいたのは2時間半。

▼陽だまりで爆睡。(12:36)


13:02 下り始め。
昼寝していた間に、靄で視界はさらに白くなって、下界はなにも見えなっていた。真下の大沼も白く霞んでいる。

▼猫岩の少し上の辺り。大沼が霞んでいる。(13:21)


▼コレもやっぱり、1/24に撮った写真。


このコースは岩が多くて、その向きが斜めや不規則でとても歩きにくい。
この上に雪が乗ると厄介で、雪が固まれば歩きやすいのだが、パウダースノーだと、アイゼンが雪で見えない岩に引っ掛かったり流れたりで・・・前回来た時はだいぶ苦戦した。
そんなハイカーたちの苦労を物語るように、岩にはどれも白い傷がたくさん付いている。そして白いのはもちろん今年の分だから。よく見ると過去の元岩色の傷も無数にあります。雪の時期にこんなに沢山人が登っているんですね。

▼岩に付いたアイゼンの跡。我が家の跡もたぶん何本か・・・(13:45)


13:49 黒檜山登山口に着いた。
だいぶ緩い山歩きだったので、あまり疲れていない。f^_^;
のんびり車道を歩いて、赤城神社へ立ち寄ってみた。

▼赤城神社(14:02)


湖畔で休憩。
大沼の氷も溶けて湖面は穏やか。
風もおさまっている。

14:30 おのこ駐車場に戻った。
片付けて少しドライブ。
大沼を一周して、小沼へ行ってみて、鳥居峠の展望台に寄って・・・もと来た県道70号を戻って赤城山を下りた。

▼鳥居峠から覚満淵を見下ろす。(15:05)


今日の温泉は・・・
道の駅ふじみに併設の富士見温泉に寄ってみたが臨時休業だった。
諦めて、帰りは国道17号を桶川まで走って、桶川北本ICで圏央道に乗って、20時に自宅に着いた。
23(火)~25(木)は3連休。
八ヶ岳アイスクライミング予定で設定した連休だったが中止になり、だったら御前岩クライミングと近郊の山歩きの組み合わせかな?って楽しみにしていたのですが・・・
なんと!前日に関東は大雪。emoji
しかも今回の「4年ぶりの大雪」の後には、「40年ぶりの最強寒波が到来する」らしい。
最悪なタイミングで3連休が当たってしまった感じです。emoji

とりあえず1日目は雪の御前岩を諦めて、新雪の丹沢へラッセルしに行くか!って思ってたが、前夜の雪かきに疲れてしまい、結局1日中、家でゴロゴロ。。。
2日目くらいは!って気を取り直して出動です。

赤城山に行くのは今回が初めて。
いつも、有笠山クライミングに行くときや谷川岳に登りに行く時に右に眺める山だけど、目的にするには何かが足りない。。。昨秋に行こうかと思った時は、台風で紅葉が全て飛び散ったと聞いて、北八ヶ岳に変更した。だったら積雪期か?今回の大雪でだいぶ積もったかな?って期待をかけて・・・。

4:35 出発。
都内は積雪でまだ交通が乱れているらしいので早めに出たのですが、この時間でも環八は大渋滞。圏央道と首都高速が通行止めでトラックがみんな環八に集まっているんですね。。。
しかも安全対策なのか?青信号の間隔が明らかに短い。第三京浜合流から世田谷はずっと信号のたびに停車だったし・・・。
6時頃、やっと関越道に乗れたけど、運転疲れで寄居PAで少し仮眠。
7時半、高崎ICで一般道に降りたら今度は前橋市街で通勤渋滞・・・(x_x;)

▼赤城山が見えてきた。(7:07)


大沼へ上がる県道4号は、姫百合駐車場から先は全面凍結・雪道だったが、圧雪されていたので4駆モードで快適に登れた。

▼見晴山展望台。正面に黒檜山が見える。電光板の表示はマイナス10℃。(8:56)


最初は間違えてビジターセンターの駐車場に停めたが、トイレが閉鎖なので、おのこ駐車場に移動し直して準備開始。
朝は晴れていたのに、急に雪雲に覆われて、雪が降り始めた。

9:36 やっと歩き始め。
自宅を出てから5時間もかかった。
渋滞に次ぐ渋滞で気分的にはもう疲労困憊。(x_x;)

▼やっと出発。ここまで自宅からなんと5時間かかった。(9:36)


▼大沼湖畔の道。雲行きが怪しい。(9:40)


9:52 黒檜山登山口。
いきなり雪が深いのでここでスパッツをつける。

▼黒檜山登山口。期待通りガッツリ積もっています。(10:00)


10:00 登り始め。
いきなり急登だけど、積雪がパウダースノーで登りにくい。雪の下が斜めの岩だらけのようで足がやたら滑る。振り向くとオクサンとの距離が大きく離れている。オクサンにはだいぶ厳しい道のようだ、早くアイゼンを付けたほうが良いか・・・。

10:22 尾根に出た辺り、猫岩の少し下。
雪が激しく降り出した中、慌ててアイゼンをつける。5分ほどロス。

猫岩の少し上で先行者を追い抜いた。
アイゼンを忘れてきたそうで、苦労して登っている。

▼雪と風の中、歩きにくい斜面を登るオクサン。(10:52)


コース上には、たぶん今日登ったと思われる薄いトレースがあるのだが、強くなった雪と風でほとんど消えている。木々に付けられたピンクリボンを目印に登る。

▼富士山展望ポイント。雪で眺めは何もありません。(10:56)


富士山展望ポイントの少し上で1人に抜かれた。
その彼のトレースも風と雪ですぐに消えてしまう。
登り始めて1時間過ぎたが、休憩に適したポイントがないので、頂上まで休憩無しで登ることにする。

▼樹氷が美しい。(11:20)


雪で視界は数十メートルだが、見上げると「もうすぐ頂上」って雰囲気なんだけど、登っても登っても同じような雰囲気。意外に長くてイヤな登りだ。

11:37 やっと黒檜山・駒ケ岳分岐。
山頂はもうすぐ。

▼黒檜山・駒ヶ岳分岐(11:37)


11:41 黒檜山(標高1,828m)山頂に到着。
もちろん眺めはない。一面の雪と樹氷のみ。
とりあえず展望ポイントまで行こうか悩んだが、ちょうど途中で抜かれた先行者が折り返してきて「雪しか見えない」って話だったので、取りやめて、頂上標柱の前にシートを広げて休憩することにした。

▼黒檜山(標高1,828m)山頂。(11:41)


空腹だったのでオニギリを食べながら、次どうしようか悩む。
予定では黒檜山から駒ケ岳への周回コースだったが、予想外に時間がかかりそうだし、雪があまり降るようだと下山後の車が心配。我が家のエブリィは車高があまり高くないので走れなくなると困る。。。
天気予報では晴れだったハズなのに、最強寒波の影響ですね。

地図を見ながら悩んでいたら、また雪が激しくなって、広げたシートや荷物にみるみる白く積もってきた。大急ぎで撤収開始、下山決定です。
結局、休憩は20分(12:01まで)

▼頂上のすぐ下、稜線は雪が深い。(12:03)


▼御黒檜大神の祠に寄り道。(12:07)


来た道を下り始めてしばらくして雪が止んできた。
振り向くと青空も・・・(@@)
一瞬ですぐまた雲に覆われたが、雪はおさまってきたようだ。
いちばん天気が悪い時に登ってしまったか・・・。

▼大沼が見えてきた。(12:32)


▼大沼。正面は地蔵岳(標高1,674)。(12:35)


下り道も歩きにくい。
岩が多い急斜面にパウダースノーが20~30cm積もった状態で、雪が全く固まっていないので、出した足がダイレクトに雪の下の見えない岩や木に当たって、滑って足が流れたり、変なふうに引っかかって転倒しそうになったりの繰り返し。腰と膝に悪い下りだ。

登りハイカー数組とすれ違った。
昼から登り始める人もずいぶんいるんですね。

▼黒檜山登山口に着いた。(13:09)


13:09 黒檜山登山口。
アイゼンを脱いで湖畔の道を歩いて戻る。

ちょっと寄り道して、大沼の湖上を少し散歩してみた。
硬く凍った湖面に粉雪が20cmくらい積もって不思議な感じ。

▼大沼の湖上で。背景はワカザギ釣りのテントと黒檜山。(13:35)


13:40 駐車場に戻った。
風を避けて車の後ろでお湯を沸かして、カップラーメンを作って食べた。
身体が温まった所で一休み。

▼駐車場。すごい寒気でお湯がなかなか湧かない。(13:59)


14:36 駐車場を出発。
見晴山展望台の気温計は来た時と同じマイナス10℃だった。
県道4号は来た時よりも雪が増えている。
逆に溶けかけているところもあり、来た時よりだいぶ滑りやすくなっていた。

今日の温泉は 富士見温泉
道の駅ふじみに併設された温泉です。
でも残念ながら、楽しみだった露天風呂は雪の影響で閉鎖だった。

▼温泉の駐車場で、タイヤを見たらエビの尻尾がいっぱい付いていた。(15:21)


帰りも渋滞。
前橋市街の渋滞はさほどでなかったが、関越道の練馬出口から笹目通り~環八がすごい渋滞。圏央道と首都高が相変わらず通行止めで、大量のトラックが環八に集まって全然進まない。
ナビの到着予想時刻より1時間以上多くかかり、21時過ぎに自宅に着いた。
8月に入って関東地方は雨ばかり。
中学生の頃も同じような夏があったなぁ・・・って思っていたら(私は横浜育ち)、その時の記録に迫る記録らしい(東京で現在16日連続の降雨記録)。
回復の見込みがまだなくて、雨記録は更新されそうな気配です(40年前の記録は22日連続)。

そんな天気では山歩きの計画が成り立たない。
8月に行きたかった山がいろいろあったのに・・・。
天気図で気圧配置を見ながら、当たらない天気予報を参考にしながら、どの山域が雨を避けられそうか?悩みに悩む。

・・・で、決めたのが、平標山と仙ノ倉山。
新潟から谷川連峰の北側まで雲が消えて晴れそうな気配なので・・・。
東京の気温の上がり次第で午後は雨の可能性もあるが、上手くいけば曇り程度で済むかもしれない。もしも天気が崩れて敗退になっても、この地域は温泉も素晴らしいので楽しみだ。

前日の昼に出発して、夕方に水上へ。
お気に入りの温泉に入って、平標山登山口へ。
登山口の駐車場は静かで涼しくて、トイレも綺麗だし、前夜泊にはとても快適だった。

*********************
5:00 起床のつもりが起きられず。
6:00 家族連れの声で賑やかになってようやく起きた。

晴れている!!emoji
準備して、登山届を書いて・・・

▼登山届を書いてます・・・。(6:47)


6:48 歩き初め。
晴れてるけど肌寒い。
湿度が高く、空気が冷たい。

6:53 登山道入口。
登りは松手山コースを選択。
いきなり始まる急登を登り始めたが・・・なんと、食料を入れ忘れたのに気付いた。
オクサンが駐車場まで取りに行ってくれたが、10分のロス。
でも早く気がついて良かった。
もっと上で気付いたら、心が挫けて敗退でしたね(笑)

最初の休憩ポイントの鉄塔までは急登が続く。
気温も上がり始めて汗が吹き出る。
ほとんどは樹林帯だけど、時折眺めが良いところもあり、麓の別荘地や、苗場スキー場が見えて気持ち良い。

▼最初の休憩ポイントの鉄塔が見えてきた。(7:23)


▼東京電力の送電線、鉄塔。(7:52)


7:52 鉄塔ポイント、14分休憩(8:06まで)。
8:37 松手山、通過。
8:55 高山植物保護の看板の前で、2回めの休憩、16分休憩(9:11まで)。

高山植物保護の看板の辺りから、いかにも上越らしい草原状の登りになる。
しかし、残念ながら霧がだいぶ増えてきて、眺めがなくなってきた。

▼2回めの休憩が終わって、花が咲く斜面へ向かって歩き始める。(9:11)


霧で眺めはなくなってきたけど・・・
代わりに、足元には小粒だけど色とりどりの高山植物。
花の季節はとっくに過ぎていると思っていたら、意外にもいろんな花がたくさん咲いている。斜面が色とりどりの花で飾られて和まされる。何度も足を止めては写真を撮って・・・なかなか進まない。

ちなみに、私は花の名前はまったく分かりません。
以下のサイトを参照して同定してみましたが・・・合ってるかな?

湯沢に咲く山の花http://www.echigoyuzawa.com/yamanohana/
季節の山300http://www.hana300.com/

▼カントウヨメナ(関東嫁菜)?


▼キオン(黄苑)


▼ツリガネニンジン(釣鐘人参)・・・かな?


▼左はヤマハハコ(山母子)、右はアカバナシモツケソウ(赤花下野草)。


▼アカバナシモツケソウ(赤花下野草)、桜でんぶみたいで美味しそう。


▼ミヤマトリカブト(深山鳥兜)


▼ハクサンフウロ(白山風露)


▼オヤマリンドウ(御山竜胆)


▼時々霧が晴れて、登ってきた行程がはるか見渡せる。(9:30)


霧の中を進むせいか、平標山が果てしなく遠く感じる。
疲れてきた。

10:03 平標山(標高1,984m)山頂に到着。
山頂は標柱はあるけど、まあまあ広い割にはベンチはなくてただの広場。
なんだか妙にそっけない。
休憩も石だらけの地面に直接座らないとならない。
21分休憩した(10:24まで)。

▼平標山(10:03)


平標山から仙ノ倉山への稜線は、木道と木の階段が連続。
群馬側から吹き付ける霧が強くて、眼鏡の右目が濡れて見えない。

▼ひたすら続く、木の階段と木道。(10:24)


▼仙ノ倉山まで意外に長く感じた。頂上まであと少し。(11:02)


11:06 仙ノ倉山(標高2,026m)山頂に到着。
仙ノ倉山は谷川連峰の最高地点。
周囲は草原・花畑で、霧が無かったら最高の眺めなんだろうなぁ・・・って残念。
17分休憩(11:23まで)。

▼仙ノ倉山。残念ながら眺めなし。(11:06)


今日の目的はここまで、あとは下るだけ。
花を見ながら、平標山へ向かって引き返す。

▼倒れかかった東芝ランプの標柱。谷川岳肩の小屋から10kmです。(11:38)


12:02 平標山。休憩17分(12:19まで)
今日は、2人分で5Lのお茶・水を背負ってきたが、ここで完全に飲みきってしまった。
次の休憩場所(平標山ノ家)で水の補給が出来るので問題はないのですが、暑くてすごい汗が出て、予想外に水の消費が激しかった。

下りは平元新道を選択。
このコースは、平標山から平標山ノ家まで、ほとんどが木の階段の下り。
この段差の高さが、私の障害がある左足首に、ちょうどダメな感じで衝撃が入ってしまい、痛くてたまらない。自然道ではこんなことにならないんだけど(涙)
それをかばって歩いていたら右膝も痛くなってきた。もうほとんど拷問。
痛さを我慢しながら・・・。

12:46 平標山ノ家。
木道が終わってホッとした。
まずは水場で水をガブ飲み。ここの水はとても美味しい。
残りの下り用に1.2L補給した。
朝の駐車場で賑やかだった家族連れと少しお話し。
9分休憩(12:55まで)。

▼平標山ノ家。雰囲気良さそうな山小屋です。(12:46)


平標山ノ家から、樹林帯へ入って、ひたすら下りになる。
眺めはなく、延々と続く木の階段の下り。
13:31 林道(平元新道入口)。写真だけ撮って通過。

▼平元新道入口。道祖神が洒落ている。(13:33)


最後の林道がとても長くて・・・
林道ゲートを過ぎると別荘地を避けるために川辺に登山道が付けられているが、河原のゴロ石歩きが、木道で傷めてしまった左足首にまた悪くて・・・。

14:27 駐車場に着いた。
思ったより早く下山できたが、予想以上に疲れるコースだった。

駐車場で片付けをしながら、お湯を沸かして昼ご飯。
カレーメシが美味しかった。

▼駐車場の料金所は今日は無人。ポストへ料金を投げ込んだ。(15:08)


15:12 駐車場を出発。

今日も温泉は 鈴森の湯
ちょっと遠回りになるけど、この周辺では一番のお気に入りなので・・・。
でも今日はお盆休みで大混雑。
低温風呂は子供達がプールと混同して大騒ぎ、まるで海のようにお湯が暴れて寛ぐことなんて出来ない。親も制止しないし・・・。
やっぱり温泉は平日がいいですね。。。

▼なんと駐車場は満車。大混雑だった。(15:58)


鈴森の湯で、少し早いけど晩ご飯も食べて・・・
水上で地酒を買い込んで・・・
帰りの関越道は大渋滞を予想したが、さほどではなくてラッキーだった。
でも、笹目通りと環八が昼間並みに混雑・・・(-_-)

21:30 自宅に着いた。
一ノ倉沢は去年・一昨年と、いずれも秋に登りに行ったが、ヒョングリの滝の高巻きと長いテールリッジの登りが辛いし緊張感も激しい(FIXのおかげで昔程ではないが)。
「もう秋はウンザリだね」「次は谷が雪渓で埋まっている春に行こう」ってS浦さんと話し合っていた。

そんなわけで今回計画を立てていたのだが、やっぱり天気に恵まれない。
直前の土日も含めた数日ずっと雨だったそうだし、昨日は晴れたようだが、今日はナント梅雨入り予報まで出ている。ヤマテン予報では午前中は何とかもちそうな予報だが、午前中に登れたとしても、下降で雨にやられたら悲惨な目に合うのは明白だし・・・。
我が家的にはもう中止気分でマンマンなのだが、谷川岳危険区域は登山計画書の事前提出など手続きも面倒で、おいそれと出直しがきかない。
とりあえず攻めてみて、成り行きで判断することにした。

メンバーは、S浦さん、S水さん、我が家の4人。
前夜にベースプラザで集合。
駐車場で車中泊。

4:00 起床。この時期は外はもう明るい。
4:53 ベースプラザを出発。
5:00 谷川岳登山指導センター
5:20 マチガ沢出合
5:41 一ノ倉沢出合、10分休憩。

▼一ノ倉沢出合。谷は霧に覆われて壁が見えない。(5:41)


▼一ノ倉沢は林道まで完全に雪渓に覆われている。(5:48)


5:50 雪渓を登り始める。
深い谷は見事に雪で埋まって歩きやすい。
徐々に急傾斜になって、凍った雪面上の堆積物が多くなる。

▼雪渓をテールリッジ目指して登る。(6:03)


▼テールリッジの少し手前から見下ろす。凄い雪の量。(6:12)


▼正面がテールリッジ。神々のトラバースが見える。(6:12)


6:13 テールリッジに取り付く。
出合から23分だった。
秋なら2時間近くかかる行程なので、雪渓の恩恵すごい。。。

すぐ神々のトラバース。
トラバース直下の左側がまた大きく崩壊している。
ここまで登れば残りの岩稜登りは少しだけのはずだが、でもやっぱり疲れる。
汗が吹き出る。

▼昨年秋に来た時は、ここにはFIXロープは無かったような気がするが?(6:50)


6:52 テールリッジを登り終わって中央稜の取付きに着いた。
ザックを降ろして、壁を見ながら一休み。

今回登るつもりだったのは中央カンテだったが・・・
状態が悪ければ南稜へ変更って予定だったのだが・・・
ここでS浦さんから想定外の意見が出た、「中央稜にしようか!」って。(@@)

じつは私はトポをうっかり印刷し忘れて、S浦さんに中央カンテと南稜の印刷をお願いしていたのだが、それには中央稜のトポは含まれていない。
「でも中央稜ならトポ無しでも大丈夫だろう」ってことで変更決定した。

私は中央稜は学生の頃、2月か3月にO谷さんと登ったきり。
もちろん積雪期なので全然内容が違うし、ルートについては何も覚えていない。
技術的には問題ないと思うけど・・・とりあえず準備開始した。
いつ降り出してもおかしくない空、ぐずぐずしていられないし・・・。

▼登攀準備を始める。雨になる前にどこまで行けるか・・・。(7:20)


7:26 S浦さんパーティから登り始め、我が家が後を追う。
構成は、S浦さん・S水さん、我が家の2パーティ形式。

1P目はⅢ級程度の簡単な登り(帰宅後に見たトポではⅣ級になっている)。
しかし今回はザックが少し重めで辛い。
水と登攀具をもっと減らせばよかったか・・・。

▼1P目を登る私。(7:38)


▼1P目をフォローするオクサン。(7:48)


▼1P目終了点の私。(7:56)


2P目は左に少しずれて凹角を登っていく。
Ⅱ級~Ⅲ級程度だが、岩がボロくて浮き石が多くて気持ち悪い。
50mいっぱい登ってロープがすごく重くて、ピッチ終了前のフェースが辛かった。
(帰宅後のトポ確認では、2P・3Pを一気に登ってしまったようだ・・・)

▼2P目(Ⅲ級くらい)終了間際のオクサン。(8:37)


3P目はだいぶ手強い(Ⅴ級ー、トポ上では4P目と思われる)。
5mくらい登って始まる薄被りの凹角~這い上がりが核心だが、乾いていればさほどでもないと思うが、じっとり湿っていてスタンス・ホールドがヌルヌル。こんな状況で意地を張る気は毛頭ないので要所はA0で速攻で抜けた。
しかしオクサンには厳しかったか。うっかりお助けスリングを残すのを忘れてしまったおかげで、オクサンはだいぶ時間がかかってしまった。m(_ _)m

▼3P目(Ⅴ級ー)を登る私。(9:03)


▼3P目の取付きから本谷の眺め。高度感がすごい。(9:24)


4P目からは似たような凹角とカンテ状フェースの繰り返し。
すべてⅢ級程度。
トポがないのでピッチ区切りもテキトーに登る。

▼5P目?の凹角を登る私。(10:17)


▼何ピッチ目か?もうよく分からない。フォローのオクサン。(10:34)


霧はどんどん濃くなって先が見えない。
谷も霧で埋まって高度感もあまり感じなくなってしまった。
時々雨粒が体に当たる。
終了点はまだか??

▼終了点はまだ?霧で先が見えない。(10:54)


11:42 衝立の頭。やっと終了点に着いた!!
フォローのオクサンも11:48 終了点着。

▼終了点目前、笑顔のオクサン。(11:47)


午前中に何とかトップアウト出来た。
しかし終了点でのんびりしている時間はない。
雨が降り出す前になるべく下まで下降しないとならない。
下降は北稜なのだが・・・。

私は学生の頃に2回北稜を降りたことがある。
同期のSゾウさんと一緒に、夏の午後から衝立岩雲稜第一ルートを登って、衝立の頭で日没。暗闇の中、北稜をほとんど歩いて降りて最後のピッチだけ懸垂下降。ロープを回収出来なくなり、翌日わざわざ凹状ルートを登ってまた北稜を降りてロープを回収した。
しかしみんな「北稜はほとんど懸垂」と言うし、トポでもそうなっているし、記憶違いなのだろうか・・・。

余計な登攀具をしまって下降の準備を始める。
衝立の頭から少し歩き降りて下降点が現れた。
これは歩きでは降りられないですね。(笑)

▼懸垂下降の始まり。深い霧の中へ降りていくオクサン。(12:27)


何回か懸垂下降を繰り返す。
風が強く吹き始めて、順番待ちの時間が寒い。
時々、風のおかげで霧が消えて谷間が見渡せるのは嬉しいが・・・
下界が遠いことにガッカリもする。
先は長い。

▼時々 霧が消えて谷間の眺めが素晴らしい。(13:16)


5回目?の懸垂下降が、間違えて衝立スラブ側にずれて降りすぎてしまった。
同じようなミスをしたパーティは多数いるようで、ブッシュの木々の根本に懸垂下降の支点跡が残っている。私達も木々を使って、さらに2回の懸垂下降で衝立スラブの上部へ直接降り立った。

衝立スラブから雪渓を歩いて本谷へ歩いて降りられるのでは?
最初、そのように期待していたので、衝立スラブを慎重に歩き降りたが・・・。
しかし、ガッカリ。

▼衝立スラブの上部を雪渓を目指して歩き下りる。(16:23)


衝立スラブ上部の雪渓は高さ3~4m位にめくれ上がっていて、下部はシュルントになっている。少し右下から雪渓上に上がって進行方向を見下ろすと、傾斜が非常に急で、大きなクラックが何本も横断している。これは危なすぎる!!
仕方なく登り返す。

▼衝立スラブ上部の雪渓。見込み違いで下れそうにない。(16:23)


雨も本降りになってきた。emoji
濡れたスラブを登ってコップスラブ基部に着いたが、今度はコップスラブの雪渓を横断するのがヤバイ感じ。少し左上へ登って(北稜から見えた)トラバースの踏跡を使えるかと期待したが、古い踏み跡で、つぼ足状になってなくて利用できない。アイゼン・ピッケルがないと危険だが用意なんてしていない。再度、元の場所まで下って、一番渡り幅が狭そうな所を選んでロープを出して雪渓を横断することにした。
アイスハンマーを持っていたので(S浦さんも)、ダブルアックスで渡ってロープブリッジを作って、オクサンとS水さんが渡って、最後はフォローで横断。

やっと衝立前沢に着いたが・・・ここも雪渓で埋まって凍っている。
右岸を、ブッシュを掴みながら歩き下る。
もうじき日没、薄暗くなってきた。

▼衝立前沢の右岸をブッシュ・木の枝を掴みながら歩き降りる。(17:33)


200mくらい歩き降りたか・・・?
雪渓はなくなったが、今度は水流で足はずぶ濡れ。

まもなく小滝が現れた。巻けそうにない。
ロープを出してまた懸垂下降。

ようやく本谷の雪渓が目の前って所に来たが・・・20m位の滝!!
降りる先には大きなシュルントが見える。
またロープを出して、偵察で懸垂下降したS浦さんから、「シュルントの下を回って雪渓上に出れる」って声。

▼最後の懸垂下降中のオクサン。(18:47)


やっと本谷の雪渓に着いた。
すっかり暗闇になった雪渓をトボトボ歩いて・・・
限界に近いオクサンのザックも引き受けて・・・

19:30頃、一ノ倉沢出合に着いた。
トイレ前でハーネス類を脱いで、オクサンの重量物もすべて私のザックに移して、林道を急ぎ足で歩く。
20:10 ベースプラザ駐車場に帰還した。

とても疲れた山行だった。
登りは雪渓の恩恵が巨大だったが、下りは雪渓のせいで右往左往・・・。
なんとか無事下山できて何よりです。。。

行動中に口にしたのはサンドイッチ1枚と水500ml程度。(出発前におにぎり1個。)
持参した食料・水はほとんど持ち帰りとなった。(もっと軽量化すればよかった。)
我が家にしてはとても厳しい山行だった。

こんな時間になってしまったので、もちろん温泉もなし。
赤城高原SAで蕎麦を食べて、高速を飛ばして・・・
23:50 なんとか日付が変わる前に自宅に着いた。
今日から我が家は連休です。
最初は3連休予定だったが、月末に緊急の用事が決まったため、つじつま合わせで2連休に落ち着いた。

明日はS浦さんと一ノ倉に登りに行く予定。

午前中は仕事疲れで寝坊してついでに家でゴロゴロ。
昼前から準備して・・・13:00 自宅出発。

環八は珍しく空いていて、順調に関越へ。
急ぐ必要も無いので、チンタラ走って・・・
赤城高原SAで休憩。
水上ICは16:27

▼水上ICを降りてすぐ、谷川岳が見える展望ポイント。(16:28)


コンビニに立ち寄ったあと、鈴森の湯へ。
この地域に来た時は、ここの温泉で決まりですね。
お湯質もいいし、雰囲気も非常によい。とってもお気に入りです。

長湯して、休憩所で入念にストレッチ。
19:00 鈴森の湯で晩ごはん。スタミナ焼肉定食が美味しかった。

▼鈴森の湯で、スタミナ焼肉定食を食べる。美味しい。(18:57)


最後のコンビニ(ファミリーマート)でS浦さん、S水さんとばったり。
私たちは先に出て、待ち合わせ場所の 谷川岳ベースプラザへ。

再度、浦さん、S水さん落ち合って・・・
いろいろ飲みながら話しして・・・

今日はベースプラザで車中泊です。
昨夜、風邪が悪化して、前日まではひどい鼻炎だったのが、さらに夜中じゅう咳も止まらなくなって全然眠れなかった。全身の激しい痛みは相変わらず。
つらい・・・emoji

天気は曇り。emoji
昨夜までは、野反湖周辺の山へハイキングに行こうかと思ってたのだが、
よく考えたら上州の高山はまだ積雪か・・・。
雪山の装備を全く持って来てないので却下ですね。
体調も悪いし、今日は嵩山(たけやま)へハイキングに行くことにした。

9:06 道の駅霊山たけやまの駐車場から歩き始め。

▼嵩山(たけやま)お馴染みの鯉のぼり。


歩き始めてすぐ、大きな「岩登り禁止」の看板が現れる。
嵩山には素晴らしい岩が沢山あるのですが、過去にだいぶ問題になったのでしょうね。
しかし看板の文章が・・・「信仰の山なので登るな」は尤もだと思うし、それが禁止理由のすべてで良いと思うんですけどね~。その後がなんだか・・・。登山道にはハイカー向けのチェーン用のアンカーが岩にバシバシ打ってあるし、鯉のぼりのワイヤーを固定するアンカーや、いろいろな人工物もあるのですから。。。

▼登山口すぐの岩登り禁止看板。


岩が現れる度に「いい岩だな~」って眺めながら歩く。

9:39 経塚。吊尾根に出た。
最高地点の大天狗は5分程度の岩尾根だが、終始チェーンが張ってあって興ざめ。

▼頂上直下の岩尾根。普通に歩ける岩なのにチェーンだらけ。


9:45 山頂に到着。
標柱の前で写真を撮って、すぐ女岩の上へ。
眺めが良い。15分休憩。

▼嵩山(標高789m)山頂。


▼女岩の上からの眺め。


大天狗のあとは、烏帽子岩・五郎岩を見に行って、また戻って・・・
10:31 実城の平。

▼実城の平。ここが嵩山城の本丸跡です。


10:47 小天狗に着いて、17分休憩。
下りは胎内くぐりコースを通って、11:30 駐車場へ下山した。

車に荷物を片付けた後、道の駅のお蕎麦屋さんへ行って10割蕎麦を食べた。
汁が塩分少なめで良い感じだった。

▼月見そばと天ぷら。


午後は、野反湖へドライブ。

暮坂峠を越えて(峠道で倒木が道を塞いでいて難儀)・・・
六合(くに)を抜けて・・・
13:50 野反湖・富士見峠。

周囲はすごい雪で、湖面も凍っている。
野反湖はまだ真冬です。

▼野反湖・富士見峠。


ビジターセンターまで行くつもりだったが、白砂山登山口で通行止め。
野反湖展望台兼案内所へ立ち寄って、ご主人と少しお話し。
話し好き?の面白い方だった。

▼白砂山登山口。右の建物が野反湖展望台兼案内所。


▼道沿いの展望場所から。湖面は完全に凍っている。


野反湖の次は、今日のお風呂、草津温泉へ向かう。
途中の鯉のぼりが見事だった。

▼谷をまたぐ鯉のぼり。


立ち寄ったのは 大滝の湯
長風呂したあとは、車で草津の湯畑の回りを一周して、草津の街を出て・・・
長野原、八ッ場ダム経由で中之条へ戻った。



明日はまた岩登りの予定です。
今日は谷川岳を天神尾根から登ります

谷川岳は昨年末の12/20に登ったばかりですが、いろいろとイマイチだった。
積雪が期待したより少なくてまだ夏道も残っていたし・・・
穴熊沢避難小屋も半分弱しか埋まってなかったし・・・
なにより、谷川岳頂上にいたときだけ天気が荒れて視界が無かったのも心残り。

今回こそはどっぷり積雪した本当の冬の谷川岳を体験したい。
快晴の頂上にも立ちたい!!!
天気予報は上々だし、とても楽しみです ♪♪

6:00 起床。
ベースプラザの駐車場はすごく冷えたが、防寒対策万全なので熟睡出来た。
布団から出るのが辛い。

7:30 チケット売り場がある6階へ。
暖かい6階のソファでオニギリを食べたり、登山カードを書いたり、寛いで・・・

80才過ぎのご年配夫婦が来ていろいろお話し。
道具が渋い。数十年経過のキスリングと使い込んだ革靴。
彼らも今日は天神尾根。
コースの話や、西穂高岳を最近登った話など(すごいですね~)
「100歳まで登る」と仰ってましたが、見習いたいです。

8:30 ロープウェイに、今回も一番乗り。
ご年配夫婦も一緒。

天気は曇り。emoji 
天神平も濃霧。でもきっとすぐ晴れるでしょう!
今日の気圧配置では午前中の晴れは約束されている。

天神平駅でトイレを済ませ、外でアイゼンを履いて・・・
9:07 歩き始め。

▼アイゼンを履いて出発! 濃霧だけど、すぐ晴れるでしょう!!(9:07)


まずは、スキー場のコースに沿って、田尻尾根の頭へ向かって登るが・・・
いきなりの急登が辛くて、汗が吹き出してくる。
霧が薄くなり始めて・・・振り返ると絶景!!

▼霧が晴れて、素晴らしい景色を背にして田尻尾根の頭へ向かって登る。(9:33)


田尻尾根の頭の少し下から斜面をトラバース、尾根歩きになる。
完全な快晴になった! emoji
トマの耳までの行程が見渡せる。
もう穴熊沢避難小屋の先を歩いている人が見える。早いですね~。
我が家は写真ばかり撮ってなかなか先に進まない(笑)
蒼い空と白い峰、霧氷が美しい。

▼快晴の中、天神尾根を進む。(9:37)


10:00 穴熊沢避難小屋。
16分休憩。

避難小屋はすっかり雪で埋まってる。
目印の鉄柱が、残り40cm位?雪上に出ている。
鉄柱のすぐ脇、入口を目指して雪を掘り下げた穴があるが、小屋の入口ドアは完全に雪に埋まっていて中には入れない。

ちなみに、私が若い頃に天神尾根に来たときの記憶では、小屋は完璧に埋まって、周囲の木々も無く(もっと埋まって)、ここまでの尾根のアップダウンも少なく、ほぼ完璧な雪だけの緩やかな尾根だった。今年はこれでも積雪が多くないほうなのでしょうね。。。

▼穴熊沢避難小屋。鉄柱の上部が雪の上に出ている。(10:01)


▼昨年12月20日の穴熊沢避難小屋。今は鉄柱の上部近くまで雪で埋まってる。


穴熊沢避難小屋から登り本番。
3ヶ月前は「天狗のトマリ場」までの雪が腐り気味で苦労したが、今回はよく締まっていて歩きやすい。

▼天狗のトマリ場を通過して天神ザンゲ岩へ進む。(10:36)


10:35 天狗のトマリ場。通過。
10:48 天神ザンゲ岩。17分休憩。

▼天神ザンゲ岩。(10:53)


ザンゲ岩からの登りが今回は一番辛く感じた。
前回よりも傾斜が上がったのでは?(笑)
疲れて立ち止まって、横を見たらスキーを履いて登っている人が・・・。
ロープウェイで一緒だった人だ。

▼スキーを履いて登る人。辛そうです。(11:35)


11:40 肩の小屋を通過。

▼雪で半分埋まった肩の小屋を通過して、山頂はもうすぐ。(11:45)


11:48 谷川岳・トマの耳(標高1,963m)に到着。
もちろん快晴emoji
私がこの場所に立つのはこれで5回目だが、初めての快晴!!
念願の快晴です(笑)
谷の眺めはどんなだろう?って楽しみにしてたけど、当然ながら雪一色だった。
次回は夏の快晴を目指すか・・・。

▼谷川岳・トマの耳。快晴!!(11:49)


少し立ち休み、写真を撮ったり・・・
次はオキの耳へ向かう。

▼オキの耳を目指す。稜線の雪庇が発達している。(11:53)


▼途中で振り返って、トマの耳。(12:01)


11:52 オキの耳(標高1,977m)に到着。
暫く風景を見て・・・
奥の院へ向かって少し歩いて・・・
一ノ倉沢の谷の眺めを期待したがイマイチなのでまた戻って、またオキの耳で一休み。

▼オキの耳。頂上標柱は半分くらい埋まってる。(12:05)


オキの耳で、南を見ていたら・・・
谷からソロクライマーが雪庇をダブルアックスで乗り越えて上がってきた。
話を聞いたら、一ノ倉沢から一の沢~東尾根を登って来たそうだ。
朝6時頃に登り始めて6時間弱で登りきったとのこと。
早いですね~。ソロでフルラッセルだし。
上部は雪が緩くて大変だったとの話し・・・すごいです。
(↓彼のヤマレコを見つけた!)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1075141.html

12:21 オキの耳からトマの耳へ向かって歩き始め。
12:31 再度、トマの耳。
お腹が空いたので、カップラーメンを作って食べて、暫く休憩。

▼久しぶりに山頂カップラーメン。(12:47)


頂上の風景も満喫して、そろそろ下ろうか?って準備をしていたら・・・
ロープウェイまで一緒だったご年配夫婦の、おじいさんの方が頂上に上ってきた。
連れは残念ながら、肩の小屋で断念だとか・・・。

▼おじいさんと記念撮影。(13:06)


13:08 下り始め。
13:12 肩の小屋にちょっと寄って・・・すぐまた下り。

▼眺め最高。気持ちのよい下り。(13:29)


13:42 穴熊沢避難小屋。
22分休憩。

▼穴熊沢避難小屋。穴の中に入ってみた。(13:44)


振り返ると、谷川岳山頂はガスがかかり始めてすごく寒そう。
ちょうど良い下山時間だったか・・・
マチガ沢を滑降していくスキーヤー達が見える。カッコイイですね。。。

▼田尻尾根の頭からの最後の下り。(14:32)


14:40 天神平ロープウェイ駅まであと5分位の場所?
東尾根を登ってきた若者が、風景を見ながら休憩していて・・・
我が家もつられて11分休憩した。

14:57 天神平ロープウェイ駅に到着。
楽しかった今日の山歩きも終了です。

アイゼンを脱いで、片付けてすぐロープウェイに乗って・・・
ベースプラザ6階のソファで暫く谷川岳ビデオを見ながら休憩・・・
車に戻ったのは15:50、今日も楽しい登山だった。

▼ベースプラザを出て最初のトンネル。左の慰霊碑広場も雪で完全埋没。(16:03)


山歩きの後はやっぱり温泉♪
今日も「鈴森の湯」へ立ち寄り。

ゆっくり長風呂して、風呂上がりにご飯も食べて・・・
帰りの高速は渋滞もなく順調。
21:40 自宅に着いた。

2月の最後は我が家は連休になった。
ちょうど良いぐあいに山の天気も上々になりそうな気配だし、
今回は谷川岳に行くことにした。

谷川岳・天神尾根は、昨年末の12/20に登ったばかりですが、積雪がイマイチだった。
(穴熊沢避難小屋もまだ半分弱しか埋まってなかったし。)
なにより、谷川岳頂上にいたときだけ天気が荒れて視界が無かったのも心残り。

今回こそは快晴の頂上に立ちたい!
どっぷり積雪した本当の冬の谷川岳にも行きたい!!
・・・って期待して、今回の計画です。

1日目の今日は、午前中は自宅でゆっくり、午後から移動のみ。

11:30 自宅出発。
近所の「いなげや」で明日の行動食を買って、第三京浜へ。
環八から関越道へ。

山々の雪化粧が美しい。
赤城高原SAで谷川連峰、武尊山を眺めながら休憩。

▼水上ICを下りてすぐ。P・トイレがある谷川岳展望場所。(15:23)


水上ICで降りて、道の駅で暇つぶし。
道沿いの積雪がすごい!
道の駅の売店で「生どら焼き」を買って食べてみた。

今日の最大のお楽しみは温泉。
すっかりお気に入りの「鈴森の湯」へ。
露天風呂も源泉掛け流しで、雪を見ながら風情があって良い。

▼鈴森の湯。すっかりお気に入り温泉です。(16:23)


長風呂の後は、鈴森の湯でご飯も食べて、お腹もいっぱいになった。

水上の街に戻って、コンビニで明日の行動食を買って、谷川岳ベースプラザへ向かう。
土合が近づくにつれて、道沿いの積雪が凄くなってくる。
雪国感がすごい!!

▼土合駅。積雪が凄い!(19:17)


19:25 谷川岳ベースプラザ。
車内にベッドを広げて車中泊の準備。
軽く一杯飲んで、21:00に就寝。emoji

明日が楽しみ
今日は谷川岳を天神尾根から登ります。
このコースを冬に歩くのは30年ぶり。まだ若い頃、厳冬期に一ノ倉からなかなか帰ってこない山岳会の先輩を迎えに会のメンバーと歩いたきり。戻ってこない先輩方はすでに肩の小屋に抜けていて遭難騒ぎにはならなかったが、思い出のコースです。
今回は雪山始めなので、雪山初心者?のオクサンの雪上訓練・ロープ講習も兼ねて、ロープウェイでお気楽に!ってプラン。雪が微妙に少なかった谷川岳も、先週にドカ雪が重なって良い感じに積もったらしいし。。。
事前情報では、直前の日曜・月曜は積雪+快晴で非常に素晴らしかったようだが、今日は残念ながら天気予報がイマイチ。でも何とか午後までは持ってくれないかな?って期待して・・・。

6:30 起床。
ベースプラザの駐車場はすごく冷えたが、トイレは暖房が効いていてありがたい。
まだ時間はあるが出発準備をして、7:30 チケット売り場がある6階へ。
オニギリを食べたり、登山カードを書いたり、寛いで・・・
冬山講習かな?20人位の団体さんがいた。
他にも登山者が目立つ。スキーヤー・スノーボーダーは意外に少ない。
8:30 ロープウェイに一番乗り。

▼ロープウェイの中で。(8:32)


天神平駅でゲイターを履いて、9:00歩き始め。
空は雲が多い。emoji 晴れ間もあるが、谷川岳山頂は雲の中・・・。

▼天神平駅。背景・谷川岳山頂は雲の中。(9:01)


まだ夏道も大丈夫なようだけど、せっかくなので冬道で。
田尻尾根の頭を目指して、スキー場のポールに沿って登る。
夏道と分かれて早々、歩きにくいのでアイゼンをつける。

▼スキー場のポールに沿って登る。(9:12)


9:39 田尻尾根の頭。
谷川岳の雲が晴れてきた。期待できるかな~~~。
3~4分、風景を満喫。

▼田尻尾根の頭で。(9:41)


10:12 熊穴沢避難小屋。
まだ半分も埋まっていない。入口だけ入れるように除雪してある。
いい天気。emoji 暖かい。
15分休憩。

▼熊穴沢避難小屋。暖かい。(10:12)


熊穴沢避難小屋から辛い登りが始まる。
天狗のトマリ場までは雪が緩んでいる部分もあって若干歩きにくい。
久しぶりの冬用登山靴は重く堪えるが、振り返ると眺めが素晴らしいのが救い。
時々立ち休みしながら振り返って眺めを見て・・・また先に進む。

▼前方はガスだが、背景は素晴らしい眺め。(10:49)


▼天狗のトマリ場(11:07)


先を見ると、雪面をガスの中(山頂)に向かって進む先行者達が見える。
まだまだ長い行程だ。

▼目指す山頂はまだまだ遠い。風が冷たくて寒い。(11:12)


山頂に近付くにつれて風が冷たくなり寒くなる。emoji
視界も徐々に悪くなり・・・
撤退して下りてくる登山者もチラホラ・・・

11:37 天神ザンゲ岩。
バテバテ・・・ちょうど休憩に良いポイントなので15分休憩。

休憩中、重装備の人の会話が聞こえてきた。
私もその人を途中で追い抜いたのですが、ダブルザックなので「写真家で避難小屋泊まりなのかな?」なんて思ってたのですが、まさしくそんな質問を他の登山者から受けていて、その回答が「冬季の単独登山なのでビバーク装備など一式・万全の装備のため」って・・・。でもザンゲ岩で引き返してしまった(@@)。
じつは私のザックもコンパクトに収めているけど、余った時間にオクサンと雪上訓練するためにロープやビレイ具・ツェルトなど一式積んでいる。重くてバテバテ。天神平にデポしてくればよかったかと猛烈反省中だった(笑)

ともあれ、天気は荒れてるが、肩の小屋までもうあと30分位(たぶん)。
せっかくなので頂上には行きたい! また歩き出す。。。

▼12:00 肩の小屋を通過。(12:01)


12:08 山頂・トマの耳(標高1,963m)に到着。
きつかった。
視界は・・・10mくらい?完全に濃霧。
思い返すと、私は過去・見事に谷川岳山頂で天気に恵まれない。
稜線から谷の眺めを見れた事が一度もない。
また今回もかぁ~~~(T_T)

▼谷川岳・山頂は今回も霧の中。(12:13)


当初の予定では、オキの耳と奥の院まで行くつもりだったのですが・・・
この悪天候ではつまらないし、ここまで予想外に時間もかかったし・・・
しかもオクサンの帰り時間が読めない(腰の具合もあるし)、引き返すことにした。
頂上滞在時間は5分程度。

12:17 肩の小屋。
中をちょっと覗いて、外のベンチで13分休憩。

▼肩の小屋の入口で。(12:19)


▼肩の小屋の前にある看板。大型のエビの尻尾。(12:19)


12:30 下り始め。
いきなりホワイトアウト。トレースが多すぎて進む方向に悩む。

▼ホワイトアウト。下るのはどっちだろう??(12:33)


▼アタリをつけて少し進んで待ったら視界が開けた。あっちだ!!(12:33)


しばらく下ったらガスが晴れてきた。
あとは素晴らしい眺めを楽しみながら下るだけ。

▼眺めが素晴らしい。(12:51)


途中で振り返ると・・・なんと山頂のガスも晴れてきた。(T_T)
熊穴沢避難小屋の手前の急下りが、雪が腐り始めていて踏み抜きが多くて歩きにくい。
踏み抜く度に腰に衝撃が入る。オクサンも辛そう。

▼熊穴沢避難小屋(13:15)


13:15 熊穴沢避難小屋。
カップラーメンを食べて25分休憩。

山頂はすっかり快晴になっている。emoji
一番悪い時間帯に行っちゃったみたいですね・・・超残念。
また次回が楽しみになってしまいますね(笑)

13:40 天神平駅までの最後の歩き。
帰りは夏道を使うのでほとんど水平道。

14:13 天神平に着いた。
雪山講習の団体さんと、ご年配ツアーの方々で賑わっている。
空いている斜面にザックを置いて・・・今日の目的の2つ目、雪上訓練です。

お題は・・・
1.スタンディングアックスビレイ
2.ピッケルを使った滑落停止

▼スタンディングアックスビレイの練習中。(14:41)


スタンディングアックスビレイは使う可能性はかなりあるので(今年初めの宝剣岳では実際に使った)、しっかり覚えてもらわないと非常にマズイです。
最初は衝撃荷重に耐えられずに転倒していたオクサンも、要領がわかったら良い感じにできていた。
滑落停止は・・・使おうと思ってた真横の斜面が団体さんに占領されてしまって困惑。
合間に1回だけ混ぜてもらって試してみたけど・・・次回の課題ですね。

▼滑落停止の練習中。(14:58)


雨も降り始めたので、今回はこれで撤収。
天神平駅へ。

▼天神平駅に戻った。小雨も降ってきた。(15:10)


中身の濃い、楽しい一日だった。
ロープウェイでの天神尾根は、なかなか良い日帰りプランですね。
次回また晴れを期待して来てみたいなぁ?って・・・

15:40 ベースプラザ。
売店を少し覗いて・・・物色だけ(笑)
駐車場に戻って後片付け。

今日の温泉も「鈴森の湯」。
すっかりお気に入りの温泉です。
長風呂して、風呂上がりに豚丼を食べた。美味しかった。

▼鈴森の湯。(16:29)


帰りの関越道、環八は渋滞なし。
21:30 自宅に着いた。
今日は連休1日目。
「この連休で谷川岳に行こうね」ってオクサンと計画してた。
天気予報を見るとベストは今日で、連休2日目の明日はイマイチ。「月曜の今日に登ったほうが良いんだけどなぁ」って協議しつつも、前日の仕事やら疲れやらで前夜は準備が精一杯。1日目の遠出はやっぱり無理で、今日は移動のみです。。。

12時半、自宅出発。
近所の「いなげや」で明日の行動食を買って、第三京浜に乗る。
環八はこの時間には珍しく渋滞なし。
関越自動車をちんたら北へ。

遠くの山々が雪化粧。美しい。
榛名山、赤城山には雪がない。
武尊山はしっかり積雪。

そして谷川連峰!
車で走っていて「雲のない谷川岳」を見たのは初めて!!
いつもいつも、「周囲は快晴でも谷川岳は雲の中」で、遠くから見た谷川岳の姿を知らなかったのですが・・・こんな形をしてたんですね(笑)
猫の耳みたいな山頂が可愛らしい
明日登る予定の天神尾根が真っ正面。けっこう急登ですね。。。

▼赤城高原SAで。(15:37)


「今日登った人は最高の眺めを楽しめたんだろうなぁ・・・」って羨ましく思う。
明日も晴れてくれるといいなぁ・・・。

▼水上ICを下りてすぐ。P・トイレがある谷川岳展望場所。(16:03)


もうじき日没。
土合まで少しドライブしたあと、いつもの温泉「鈴森の湯」へ。
長風呂の後は、生姜焼き定食を注文。
美味しかった。満腹。

今晩は谷川岳ベースプラザの駐車場で車中泊です。
21時、就寝。

明日が楽しみ。♪♪

昨年のちょうど今頃、南稜ルートをS浦さんと登ったのだが、天気にも恵まれてとてもよい登攀だった。それに味をしめて、「今度は中央カンテをやりにいこう!」って計画していたのだが、9月からの台風の連続で登山届を出しても中止の連続だった。

今週はようやく待望の晴れ予報。
前夜に現地集合して、夜明け前からトライです。
メンバーは、S浦さん、A井さん、我が家。

▼暗闇の中スタート。ベースプラザを出発直後。(4:16)


4:15 ベースプラザを出ると・・・
路面は雨上がりのビショ濡れ状態、木々からは雨水が滴っている・・・
前日も(東京は快晴なのに)谷川岳だけは雨雲の中だったが・・・
夜間もかなりの雨が降ってたのか??

5:05 一ノ倉沢・出合に到着。
まだ真っ暗。
登攀具をつけて、朝ごはん食べたり準備。

5:36 沢を登り始める。少し明るくなってきた。
湿度が高い。

▼一ノ倉沢を進む。衝立岩が見えてきた。(5:53)


去年見つけられなかったヒョングリの滝の高巻き道は、今回はすんなり見つかった。
6:25 懸垂ポイント、ここまでは順調。
懸垂ポイントから見るテールリッジはベットリ濡れている。
「かなり苦労しそうだなぁ」「帰りまでには乾いてくれるかなぁ?」ってだいぶ心配になる。

▼ヒョングリの滝の高巻き~懸垂下降。(6:42)


テールリッジは、見た目通りだいぶ苦労・・・
Fixだらけなのだが、岩が滑りやすいのでとにかく歩きにくい。
陽は差さないのに気温が上がり蒸し暑い。
汗が激しく滴り落ちる。

9:00 ようやく中央カンテ(凹状ルート)の取り付きに到着した。
想定外に時間がかかってしまった。
見上げる岩はすっかり濡れていて、ところどころ水が滴っている。
雲は谷の中腹まで覆っていて、陽が出て岩が乾く気配も全くない。

もちろん他にパーティはいない。
見下ろすが登ってくるパーティもいない。
「この状態じゃあねぇ・・・」「この時間だし完登は不可能だね」「折り返し時間を12時半頃で設定して行けるとこまで行こうか?」って取り決めて準備を開始。
S浦さん・A井さん、私・オクサンの2パーティで。

▼取り付きで出番待ちの私。(9:10)


9:30 登攀開始。
最初の2ピッチは凹状ルートを登る。
その1ピッチ目。最初のトラバースは、滑ってバランスを崩さないように慎重に進み・・・
トラバース後の直上(もろい岩)も慎重に進み・・・
草付帯に入ってドロドロの足が滑りそうでヤバイ。ホールドは掴むに掴めない草、ヌルんでしっかりホールドできない岩。プロテクションは無く10数メートル?

▼1ピッチ目のトラバース中。(9:33)


昔は悪天候・悪条件の一ノ倉を普通に登っていたはずなのだが・・・
長年フリークライミングしかしてなかったので、強い気持ちを保てない・・・
1ピッチ目の終了点に着いたが、かなりゲンナリした・・・

3ピッチ目まで行けば岩登りらしくなるのだが、「次の2ピッチ目はプアプロ(ハーケン2~3本)のボロ岩だっけか・・・」と思うとすっかり戦意を喪失。
S浦さんと相談~敗退することに決めた。。。

そんな協議中に、最後のメンバーのオクサンは鼻歌交じりで楽しそうに登ってきた(笑)
早速下降を開始。

▼凹状1ピッチ目の終了点に到着のオクサン。(10:09)


中央稜の取付きに着いて、まずしばらく休憩。
衝立岩を見ながら記念写真撮ったり、ルートについて話し合い。
最近、衝立岩を攻めている人がいるのかな?取付きに向かう新しい赤いフィックスロープがあった。

12:00 テールリッジを下降開始。
安全第一で、途中のブッシュ帯とその前後は歩きだが、殆どの行程を懸垂下降。
当然、時間がかかる。

▼懸垂下降中のオクサン。まだまだ先は長い。(13:02)


▼神々のトラバースの40m下から衝立岩を振り返る。(14:20)


14:50 やっとテールリッジを下りきって一安心。
最後、ヒョングリの滝も懸垂で滝壺へ降りる。

▼ヒョングリの滝下へ懸垂下降。(15:05)


私は、ヒョングリの滝を真下で見るのは今回が初めて。
記念撮影。

▼ヒョングリの滝。ここに来るのは私はお初、記念撮影。(15:15)


最後、オクサンは疲労で腰痛も始まりペースが下がる。
沢のゴロ石歩きはオクサンのザックも引き受けて・・・

中央稜取付きからの下り始めからタップリ4時間。
16:10 一ノ倉出合に帰還した。

振り返る一ノ倉は雲の中。
今年は天候に恵まれませんでした。。。残念。

▼一ノ倉沢出合で。残念でお疲れな1日だった。(16:15)


林道を話しながら歩いて・・・17:20 ベースプラザに戻った。

今日も「鈴森の湯」へ寄って長風呂。
ここの温泉はお湯質が良くて、露天風呂も雰囲気が良いし、すっかりお気に入りです。
敗退で折れた心を癒すのにちょうど良い・・・ f^_^;

23時自宅に着いた。

今日は連休の1日目、明日は谷川岳一ノ倉。
今晩までに土合へ移動予定です。
快晴!emoji

午前中はいろいろと用事。
日用品の買い出し、仕事用の駐車場の契約更新で不動産屋へ行って・・・etc。
暑い。季節外れの夏日。。。

午後、実家へ用事で出かけたオクサンを迎えに鶴川へ。
14時過ぎ、そのオクサンの実家から直接、谷川岳を目指す。
国立中央ICから中央道、圏央道、関越自動車道・・・

やっぱり快晴!!emoji
榛名山、赤城山、子持山・・・こんなに雲ひとつ無く美しく見れたのは初めて??
武尊山も雲ひとつなし!
「この間歩いたのは、あのピークとあのピーク」ってオクサンと話しながら・・・
赤城高原を過ぎて、正面に見えてきた谷川岳は・・・なんと雨雲の中 emoji

まぁ、「これが谷川!」って言えば、そのまんまなんだけど・・・
たしかに、「まさしくこれが谷川」なんですね、やっぱり。。。
過去、何度もこんな経験を現地でしているにもかかわらず、やっぱり驚きを隠せない。
明日大丈夫かな?って不安がちょっとよぎるけど、明日はまた明日、ってコトで先を急ぐ。

18時、今日の温泉「鈴森の湯」に到着。
長湯して仕事の疲れを取ってリラックス。

温泉上がり、ファミマでご飯を食べて、谷川岳ベースプラザへ。
S浦さん、A井さんと合流。
いろいろお話しして、21時頃お休み。

明日は一ノ倉・烏帽子奥壁中央カンテを登る予定です。
今日目指すのは、大源太山(だいげんたやま)。
昭文社「山と高原地図」には「上越のマッターホルンの異名を持つ鋭鋒」って注釈が付いている山です。「ぷっ!何それ?」って以前は思ってたが、谷川馬蹄形縦走をした時に実物を見て「なかなかカッコイイ山じゃん」って感心。
紅葉がきれいな時期に来てみたいって思っていた。楽しみです。

5:30 起床。
肌寒い。すっかり秋の早朝の空気。
道の駅「南魚沼・雪あかり」はトイレが綺麗で、ウォシュレット付きで素晴らしい。
準備して出発。
晴れている。emoji

「今日は平日なのでガラガラだよね?まだ7時前だし・・・」ってオクサンと話しながら、
林道終点の駐車場に着いたらビックリ!!すでに空きスペースがわずかしか無かった。
大源太山は最近人気で、駐車場は混雑するって聞いていたが、これ程とは・・・。

▼旭原、林道終点の駐車場。(7:01)


7:02 歩き始め。
谷川は標高が低いうちから自然林が多くて気持ち良い。
15分程で最初の渡渉点。
増水時の安全用と思われるゴツいロープが張ってある。

▼最初の渡渉点を渡るオクサン。(7:16)


7:18 「謙信ゆかりの道」との分岐点。
大源太山方面に進むとすぐハシゴが出て、さらにまた渡渉点を越えて・・・
まもなく急登に切り替わる。

▼アルミ梯子が立ててある。(7:23)


眺めがない落葉樹林の急登が延々と・・・
残念ながら、このあたりはまだ紅葉していない。

8:09 ちょうど良いスペースがあったので、時間も良いし、20分休憩。
ついでに朝ごはん。
眺めのない木陰の休憩ポイントなのが残念。

休憩ポイントを過ぎてすぐ、徐々に眺めが良くなり開けた稜線に出る。
青空が眩しい。
振り返ると湯沢、石打が遥か下・・・。
正面に大源太山。

とても気持ち良い尾根だ。昨日から今日に予定変更して良かった。。。

▼湯沢・石打を見下ろして、気持ち良い稜線を歩く。(9:11)


▼大源太山はあとすこし。青空が眩しい。(9:29)


風景がとても美しく、写真を撮りながら、なかなか進まない。
紅葉は、まだ盛りとは言えないが、赤・黄色が散りばめられてとても鮮やか。

▼紅葉の中を登るオクサン。(9:30)


▼眺めの良い美しい尾根を歩く。私。(9:32)


9:42 大源太山(標高1,598m)に到着。
360度、素晴らしい眺めを楽しんで、40分休憩。

▼大源太山・山頂。右奥に万太郎山。(9:50)


10:24 歩き再開。
七ッ小屋山へ向かう吊尾根の、最初の下りは渋い鎖場が連続する。
何度も振り返りながら、進むごとに鋭さが増して見えてくる大源太山。
十分に素晴らしい景観なのだが、「マッターホルンに似てる」って言うには、やはりかなり無理がある。マッターホルンに木なんて生えてないし(笑)形もだいぶ違う。
冠(かんむり)が大袈裟すぎて、逆にチープな表現になってしまってるのが残念??
素のままで、素晴らしい山です。

▼この辺りからの眺めがマッターホルンに似てるらしいです(笑)(10:50)


▼大源太山の向こうに六日町。(11:29)


11:41 七ッ小屋山(標高1,675m)
谷川馬蹄形を見渡す。
谷川岳にもガスや雲が全くない。ここでこんなに晴れたのは過去にほとんど記憶がない。
西黒尾根も気持ちよさそうだなぁ・・・
30分休憩。

▼七ッ小屋山。うしろに谷川岳。(12:08)


七ッ小屋山からは笹原の歩き。
いかにも上越らしい道。

▼朝日岳・笠ヶ岳を背景に笹原を歩く。(12:32)


12:37 「謙信ゆかりの道」分岐。
下りはこの、上杉謙信ゆかりの道を歩く。

▼謙信ゆかりの道。気持ちのよい尾根を下る。(12:41)


13:07 シシゴヤノ頭(標高1,473)。
ここで最後の休憩10分。
シシゴヤノ頭から一気に下りになります。

▼シシゴヤノ頭。素晴らしい眺めもここで見納め。(13:09)


シシゴヤノ頭からは、歩きやすい樹林帯のつづら折りをひたすら下る。

14:24 大源太山への登り道との分岐点。
14:37 駐車場に到着した。

▼大源太山登山口。(14:37)


終始快晴で素晴らしい山歩きだった。

途中何度もお会いしたハイカーさん達と挨拶して、15:00駐車場を出発。
林道を下りて国道17号線へ。
そのまま苗場、三国峠を越えてドライブ、猿ヶ京温泉街へ。
まんてん星の湯」へ立ち寄り。
露天も源泉掛け流しってのが楽しみだったのですが、その露天風呂に、厨房のフライヤーの排気が終始流れ込んでいて、露天風呂が厨房の匂いに覆われていていたたまれなかった。お陰でノドは痛くなるし・・・非常に残念な温泉だった。

月夜野ICから関越自動車道へ乗って、高速は渋滞は無かったが、環八で渋滞に捕まって・・・自宅到着は21時頃だった。

次の連休も谷川岳。一ノ倉沢の予定です。
晴れるといいな・・・。
長~い秋雨がようやく終わり、
雨が少なくなってきたが・・・
今回の連休は、1日目の天気が不安定で、2日目は晴れ/曇り予報。
1日目は大源太山予定だったが2日目に変更すべきか???
でも過去例では、そんな期待をして変更した2日目が雨になりガッカリが何度もある。

とりあえずは、行ってみて成り行き次第か??ってことで前夜発を決めた。
前夜、19時半頃に出発。
環八、関越自動車道も順調に・・・
22時半に、いつもの車中泊ポイントの赤城高原サービスエリアに到着した。

====
5:00起床
空は曇りだが、そんなに悪くはない。
これならイケるかな?って期待して出発するが・・・

▼赤城高原サービスエリアで。夜明け。(5:29)


長~い関越トンネルを抜けたら・・・雨上がり直後の風景だった。
山は全て雲の中。
とりあえず、旭原の林道終点の駐車場まで行ってみたが・・・
木々はビショ濡れで、霧も立ち込め、歩く気分にはとてもならない。中止に決定。

だったらドライブにでも行くか?って地図を開いてオクサンと協議。
奥只見湖にでも行こうか?ってコトになった。
昔、自転車をやっていた頃、「ツーリングに行きたいな」ってずっと思ってて、なかなか予定を組めず行けなかった場所。紅葉も楽しみだ。

コンビニで朝ごはんを食べて、国道17号を北上。
8:50 道の駅「ゆのたに」に立ち寄ったら、車を停めた目の前が観光案内所だった。

9:00の営業開始を待って見に行ったら、尾瀬のパンフレットがあった。
「奥只見湖の向こう側はもう尾瀬かぁ・・・」ってオクサンと見ていたら、係員さんが「尾瀬に行くのですか?」って話しかけてきて、いろいろ教えてくれた。
車で片道2時間半ぐらい。尾瀬沼までなら十分に日帰り圏内らしい。

▼道の駅にある観光案内所・奥只見郷インフォメーションセンター(9:24)


尾瀬なんてあまり行く機会はないし、この際だから行ってみようか?
尾瀬なら雨でも傘さしながら散歩の範疇だし・・・

そんなわけで、いきなり尾瀬に行くことに決定した。

奥只見シルバーラインを走って、銀山平から湖畔の道へ。湖畔なのにすごいアップダウンのワインディングロードが続く。オクサンは途中で酔ってダウン。

11:20 御池 駐車場到着。
11:30発のシャトルバスに乗り込んで、沼山峠に11:50到着した。

▼沼山峠休憩所(11:52)


11:53 歩き始め。
バスの中でのアナウンスでもあったのだが、今年は紅葉が例年よりだいぶ遅いようだ。
例年なら満開の時期のはずなのに、バス乗車中に見下ろしたブナ原生林もまだ紅葉がイマイチだった。2週間ぐらい紅葉の進行が遅いのか?

沼山峠から樹林の丘を越えて30分弱くらい?
尾瀬・大江湿原に降り立った。
見渡す限り誰もいない。
普段は人が多いはずの、この場所で風景を独り占めなんて珍しいのでしょうね、きっと。

▼広い湿原、素晴らしい眺めを独り占めして歩く。気分が良い。(12:21)


▼大江湿原。時々ハイカーに会うが、静かで良い。(12:37)


風景見ながら、写真を撮りながら、ノンビリ歩いて・・・
沼山峠から50分位で尾瀬沼・ビジターセンターに着いた。
ビジターセンターの奥の、沼っ端の休憩用ベンチで昼ご飯。

▼燧ヶ岳(ひうちがたけ)を背景に。(13:13)


13時半頃、少し周辺をぶらついて、ビジターセンターを見学。
帰りがてら、何度か脇道へそれて湿原を散歩しながら・・・

▼大江湿原。山際の白樺の紅葉が綺麗。(13:45)


14:42 沼山峠に戻った。
タイミングを良く14:45発のシャトルバスに乗り込んで・・・
15:05 御池駐車場に到着した。

天気はイマイチだったけど雨にはならず。なかなか楽しい散歩だった。

帰りはまた奥只見湖のワインディング・ロードを飛ばして・・・
銀山平の「白銀の湯」へ立ち寄り。
源泉掛け流しの小さい露天風呂は湯量が少なくてお湯がぬるくて、この時期にはもう寒いくらい。熱めの内湯はカルキ臭が強めで少し残念だった。

今晩は、道の駅「南魚沼・雪あかり」で車中泊。
明日は大源太山(だいげんたやま)予定です。
8月中旬から関東は見事に雨ばかり。
9月に入って更に酷い。
台風も連続して、山計画は全て潰れてしまった。

8月上旬までは良い感じだった体調も、天気が崩れるのに合わせて崩れだして・・・
すっかり体調も不良。
気分も落ち込む一方だったのですが・・・

今回の我が家の連休は、超久しぶりに晴れ予報になっている!!!
出かけるしかないですね!(^o^)

今回選んだのは、上州武尊山。
紅葉にはまだ早いかな??

******
前夜、仕事が終わって速攻帰宅、大急ぎで準備して19:30頃出発。
第三京浜、環八経由で関越自動車道へ、雨の中、ひたすら北上。
22時過ぎに、赤城高原SAに到着、ここで車中泊。
******

5:30起床。
雨は止んでいる。
曇っていた空も、水上を目指すにつれて、だんだん晴れてきた。

6:40 武尊神社の先、林道の駐車場に到着。
平日ですが、ハイカーがどんどん集まってくる。

▼久しぶりの山歩き。駐車場で。(6:57)


6:57 歩き始め。

7:09 剣ヶ峰山分岐。分岐して須原尾根を目指す。
長雨のせいで蒸し暑い。息苦しいほどの湿度。
道もぬかるんで歩きにくい。
途中でご年配パーティを追い抜く。

7:59 手小屋沢避難小屋分岐。20分休憩。
尾根に上がったので眺めが良くなるかと期待していたが、まだまだ樹林帯が続く。
傾斜が急になって、鎖場が連続して現れる。

▼鎖場ですが、ストックを突いて普通に歩ける岩場。(9:03)


鎖場を一通り終えると・・・一気に展望が開けた!
周囲の山々が見渡せる。
正面には武尊山(沖武尊)。
頂上周辺は紅葉も始まっていて、色鮮やか。

▼鎖場を越えて、背景は谷川岳。(9:27)


9:36 喉が乾いたので、ちょっとだけ休憩。
水をがぶ飲み。
頂上はもう目の前です。

▼ちょっとだけ休憩。正面は武尊山(沖武尊)(9:37)


9:56 武尊山山頂(沖武尊・標高2,159m)到着。
まだ早いけど、ご飯がてら、35分休憩。

▼頂上到着。(9:56)


若干雲はあるが、おおむね晴れ。
日差しは強い、まだ夏の日差しです。
眺めが素晴らしい。
谷川の国境稜線もそうですが、上州の山は美しいですね。。。

▼剣ヶ峰山方面の尾根。(10:00)


▼望遠で、谷川岳。(10:27)


10:30 歩き再開。
剣ヶ峰山へ向けて、美しい笹原を歩く。
振り向くと、沖武尊がすでに遠くなっている。

▼左奥が武尊山(沖武尊)、(11:21)


また急登が始まり、岩場を越えて・・・

11:32 剣ヶ峰山(標高2,020m)
あまりくつろぐスペースはないが、脇にシートを敷いて、20分休憩。

▼剣ヶ峰山(11:32)


剣ヶ峰山からはもう下るだけ。
ドロドロにぬかるんで、しかも段差の急な下りがずっと続く。
濡れた木の根と岩、ヌルヌルの泥・・・気を使う、疲れる下り。

12:50 疲れて20分休憩。

▼疲れて元気のないオクサン。(12:51)


休憩の後は、道も歩きやすくなり、ペースが上がって一気に駐車場前まで。
14:03 駐車場に到着。

▼後片付け中。(14:05)


雨後で、道は歩きにくかったけど、
時々、ガスで眺めがなくなったけど、
久しぶりに晴れて、楽しい山歩きだった。

お楽しみの温泉は、「鈴森の湯」へ行ってみた。
なかなか良い雰囲気の立寄り湯で、内湯も露天も源泉掛け流し。
お湯質も良くて、露天の眺めも素晴らしい。
とても気に入りました。谷川岳へ来たときはココで決まりになりそうです。。。

温泉で長湯した後は、峠を越えて猿ヶ京へ。
コンビニでご飯を食べて買い出しして、また峠を越えて中之条へ。

今晩も車中泊して、明日は有笠山でクライミングの予定です。

3:00 起床。
もちろんまだ夜明け前で暗い。
まだ眠いけど、今日は長丁場の予定なので、赤城高原SAを出発。
谷川目指して関越道を走っているうちに、空が白んできた。

4:18 白毛門登山口の駐車場に到着。
今日の予定は、(次回の冬のために)白毛門までのコースの下調べ。
そのまま笠ヶ岳・朝日岳へ進み、湿原を歩いて清水峠・蓬峠へ。
さらに時間が許せば、茂倉岳・一ノ倉岳・谷川岳~西黒尾根で馬蹄形尾根を周回が出来るか?出来ないか??

山と高原地図・谷川岳(昭文社)のコースタイムで単純計算すると、
蓬峠で断念して旧国道を戻るパターンで 13時間50分。
完全周回して西黒尾根を下りるパターンでは 17時間45分。
どちらにしても、怠け者の私には珍しく、ハードなプランです。

▼明け方の土合橋駐車場。目指す尾根は正面。(4:18)


4:40 白毛門登山口 歩き始め。
いきなり急登が始まります。
樹林帯をひたすら登る。すぐ汗が吹き出す。
急登の度合いは西黒尾根より強いのではないか??
しかしブナの自然林なので歩いていて気持ち良い。
どんどん高度が上がり、樹間から時々、対面のマチガ沢と谷川岳が見える。

▼樹間から見えるマチガ沢と谷川岳。右端に一ノ倉沢。(5:36)


登っても登っても展望が良くならない。樹林帯の急登。
ようやく視界がひらけて・・・6:22 鎖場を通過。
そしてすぐ 6:28、松ノ木沢の頭(1,484m)に到着。

ここまで2時間弱歩き続け。今日はじめての休憩を取る。
朝ごはん兼ねて20分休憩。

▼松ノ木沢の頭。右奥が白毛門。(6:33)


▼松ノ木沢の頭から、一ノ倉沢。(6:34)


休憩中に、後続パーティーに追い抜かれた。
埼玉県からのカップル。

歩き再開して間もなく、埼玉パーティーに追いついた。
このあとはずっと、彼らとは追い越したり追いぬかれたりの繰り返し。

7:23 白毛門(1,720m)到着。
快晴が気持ち良い。
しかし、行く先の尾根を見渡すと、あまりの遠さに気持ちが萎える。
白毛門の山頂では一息だけ着いて、すぐ先に進む。

▼白毛門。(7:25)


▼白毛門から望む、笠ヶ岳と朝日岳方面。まだまだ道のりはすごく長い。(7:30)


8:13 笠ヶ岳(1,852.1m)到着。
15分休憩。
周囲から霧が湧き始めた。

▼笠ヶ岳・山頂で。(8:23)


▼正面は朝日岳。先行する埼玉パーティー。(9:13)


9:22 朝日岳(1,945.2m)
霧で展望がなくなってしまった。

▼朝日岳・山頂。(9:25)


朝日岳から清水峠は湿原が多く、風景が美しい。
しかし、まだまだ先は長い。
風景を楽しむ余裕もなく早足で歩く。

ジャンクションピークを過ぎ、長い下りが始まる。
冷たい風と、蒸し暑い場所が繰り返して気持ちが悪くなる。
正面奥に、大源太山が見える。「上越のマッターホルン」って異名をもつ山。
「なんだそれ?」ってバカにしていたが、写真ではなくて実物をみるとなかなかカッコいい。登る予定リスト入り決定です。

▼中央が清水峠。右の岩山は大源太山(1,598m)(10:16)


10:58 清水峠(1,450m)。
だいぶ疲れた。蒸し暑い下りでダメージが大きかった。
少し休憩。

地図を見ながら先の計算・・・
 ・蓬峠に着くのはたぶん12時半頃?
 ・一ノ倉岳から谷川岳・西黒尾根の下りは頑張れば2時間?(経験値)
 ・駐車場へ17時頃には戻りたい。
 ・逆算すると 15時までに一ノ倉岳へ行けるか???
 ・答えは、どう考えてもNO。頑張っても2時間足りない。
 ・19時に駐車場では、自宅に戻るのは 午前様になってしまう。。。
蓬峠でエスケープ ほぼ決定ですね。。。

▼清水峠。奥に見えるのは送電線監視所。(10:59)


清水峠から しばらく登り返しが続く。
風景が美しい。谷川は一ノ倉沢のイメージしか無かったのですが、この辺りはこんなに美しい場所だったのですね。。。

11:41 大源太山の分岐。
11:45 七ッ小屋山。

▼眺めの良い笹原を進む。(12:06)


12:17 蓬ヒュッテ。
1時間近く挽回したが、残り時間を考えると周回はやはり無理がある。
天気も下り坂で、17時以降は雨の可能性もあるし・・・。
蓬峠からエスケープすることに決定して長い休憩(25分)。

追いついてきた埼玉パーティーと挨拶、先へ進む彼らを見送る。
膝サポーターを付けて、長い下りに備える。

▼茂倉岳へ向かう埼玉パーティー。お気をつけて!(12:25)


▼蓬峠の分岐。(12:43)


12:42 下り始め。
蓬峠からの下りは道が予想外に悪い。
ひんぱんにトレースが消えかけていて不明瞭、コースを外したか?と悩んでしまう。
人があまり歩いていないみたい。

13:19 新道に合流。
白樺避難小屋の前で少し休憩。
犬小屋みたいな避難小屋。中の板敷きは横になって寝るスペースはなく、正直、あまり利用したくない小屋ですね。

白樺避難小屋を過ぎてすぐ、また旧国道(清水街道)へ別れるが・・・
この道が非常に悪くて難儀した。
武能沢周辺は地図にも確かに危険マークが出ているが、それ意外にも崩壊箇所が多数あり、倒木で塞がっていたり、落石を乗り越えて進んだり、これが一般道か??と驚く。

14:39 芝倉沢。
ようやく道が良くなり・・・
少し進むと、こんな(↓)注意書きが・・・
上の分岐点にも注書きを出してよ~~(@@)

▼「一般向きではないので避けて下さい」の注意書き。(14:59)


もう疲れて早く帰りたいので、早歩きで進む。
15:32 一ノ倉沢出合で15分休憩。

▼一ノ倉沢。残雪がすごく少ないです。(15:49)


16:37 土合橋駐車場に到着。

こんな歩いたのは久しぶり。
疲れすぎて、温泉に行く気も起きず。
すぐ高速に乗って、帰りは渋滞もなく非常に順調で、20時頃に自宅に着いた。

梅雨入りしても雨が降らない・水不足ってニュースになってるが・・・
たまに降る雨が、なぜか私の休日にヒットしていて、非常に腹が立つ。

今回の連休も、1日目の午後から2日目未明まで大雨・・・って。
2日目は、曇りがちの晴れで気温が非常に上がるらしい。

谷川岳に行くつもりで準備してたのだが・・・
こんなシチュエーション(前線は通過したが高気圧が張り出すわけではない+関東平野の気温が一気に上る)は、谷川岳は雨になる典型パターンのような気がするが・・・
家にいるのは嫌なので、雨覚悟で行ってみることにした。

前日18:00に自宅出発。
第三京浜、環八を抜けて関越道へ。
21時半に赤城高原SAに到着。晩ご飯を食べて、ここで車中泊。

********
3:40 起床
今日はチャンスがあるとすれば、午前中早く都内の気温が上る前 なので・・・。

4:45 駐車場に到着。
谷川岳ロープウェイは6/6~6/30の間、点検のため休止。
ベースプラザの地下駐車場も閉鎖されているが、その代わり?一つ手前の駐車場が、
「只今の時間ここに無料で駐車できます」ってなってます。
準備して、5:05 歩き始め。

▼駐車場で。山は靄っているが、まだ展望OK。(4:48)


▼お馴染みの 谷川岳山岳指導センター。登山届を書く。(5:16)


5:24 西黒尾根 登山口。
西黒尾根を歩くのは今回が初めてです。
次の積雪期にトライしようかと思って、その下調べも兼ねての今回なのですが・・・。
日本3大急登の1つとされてますが、果たしてどうかな・・・。
山頂までのコースタイムは4時間です。

▼西黒尾根の登山口。(5:24)


まずは樹林帯の急登が延々と続く。
雨上がりで湿度が高くて息苦しい。
汗が吹き出す。

鉄塔ポイントをすぐ越えて・・・残り3時間の看板の前で少し休憩。
ここまで1時間のコースタイムだが、かかったのは40分。

樹林帯はまだまだ続き、時折、樹間からマチガ沢が見えるが、それ以外は展望が全く無いつまらない登り。急登は急登だが、丹沢ほどではない。

登山口から1時間半、突然、展望が開けて、下界の眺めとベースプラザ、正面には天神平駅が目に飛び込んできた!!
しかし立ち止まってカメラを構えたら・・・凄まじい勢いで雲が湧き上がって来た。

▼カメラを向ける前は雲は無かったのに・・・(6:50)


▼振り返ったら天神平駅はもう霧の中、あっという間に雲が湧き上がる。(6:51)


ホンの1~2分で完全に雲の中、視界なしになってしまった。
コースタイムよりだいぶハイペースで来たのだが、残念ながら雲に捕まってしまった。

ラクダの背で先行ハイカーに追いついた。
10分休憩。

▼ラクダの背で。周囲は真っ白で視界なし。(7:09)


7:24 厳剛新道の分岐(ラクダのコル)。
残念ながら雨・・・emoji
カッパ(上着)を着る。

▼ラクダのコル(厳剛新道の分岐)で。(7:24)


ここから先は鎖場が多いが、私はいつも鎖は使わずホールドのみで登高するのですが、2回スリップで転んでしまった。 蛇紋岩(じゃもんがん)ってやつですか?雨で濡れると滑りやすいのですが、「これが滑るか?」って驚くような滑り方をする。。。
雨と風はどんどん強くなり・・・emoji

8:30 谷川岳・トマの耳(標高1,963m)に到着。
登山口から、休憩2回込みで3時間5分。 かなり良いペースで登れたけど、眺めが全然無かったので、冬のための下見にはならなかったか・・・。

▼谷川岳・トマの耳。もちろん山頂は独り占め。(8:34)


山頂はもちろん誰も居ない。先行ハイカーはだいぶ前に追い抜いたし。。。
岩の上にカメラを置いてセルフタイマーで撮るが、カメラが雨でびしょ濡れ・・・。
風が強くてズボンの撥水が負けて来たので、慌てて下カッパも着る。
先に進む。

昨年の秋は、沈んでゆく夕日・夕焼けを切なく眺めながら歩いた道。
今回は、風雨に苛まれながら・・・。

8:50 オキの耳(標高1,977m)に到着。
霧が深くなり、視界は10m程度。

▼谷川岳・オキの耳。もちろん誰もいない。(8:52)


ここで引き返して・・・9:08 再度、トマの耳。
途中で追い抜いたハイカーさんと再会。少し話しして・・・肩の小屋へ向かう。
昨年の秋にお世話になった小屋番さんがいるかな?と思って肩の小屋に寄ったが、残念ながら不在だった。

▼谷川岳肩の小屋。昨年秋に飛び込み宿泊した小屋です。(9:15)


▼肩の小屋の入口の札。すぐ戻るのかな?すぐってどれくらい??(9:24)


長い下りに備えて膝サポーターをつける。

9:25 下り始め。
下りは当初は厳剛新道で考えていたが、雨で岩が濡れて滑りそうで嫌な感じ・時間が掛かりそう・・・。鎖を掴めばわけないが、それは気分的に嫌なので田尻尾根へ変更した。

10:05 熊穴沢避難小屋。
お腹が空いたので、ご飯休憩。30分。

▼熊穴沢避難小屋(10:06)


ここで遂にカメラがご臨終した。
このカメラは、昨年秋の一ノ倉沢で完全に水没して一度ご臨終したのだが、乾燥させたら復活した。でもやはりまた谷川岳で、今度は雨で濡れて二度目のご臨終・・・。
つくづく谷川岳と因縁がある。こんどは復活するかなぁ???

10:59 田尻尾根分岐。
田尻尾根はドロ道で歩きにくい。

11:36 林道へ合流。
ロープウェイ保守用の林道を下って、12:00 ベースプラザに到着した。

一度、登山指導センターに戻って、下山カードを書いて、靴とストックを洗って、駐車場へ向かう。登山指導センターから山岳会系の犬連れの女性と話しながら・・・。

12:23 駐車場に到着。

今日は1人なので(オクサンは腰がまだ回復しないので家でお休み)温泉なしの予定だったが、雨と汗でベトベトなので「湯テルメ谷川」に立ち寄った。

▼関越・水上ICの直前で、谷川岳を振り返る。雲の中です(笑)(14:36)


関越~環八は、ちょうど仕事帰りの混雑時間帯。
急ぐ必要もないのでノンビリと。

自宅直前、第三京浜を走りながら、右手に丹沢が綺麗に見えた。
今日は絶好の丹沢日和でしたね・・・(笑)

いなげやで明日のお弁当の材料を買い出しして・・・
18時過ぎに自宅に着いた。
■10/21の続きです。

4:00 起床。
まだ暗闇の中、速攻で下山するつもりだったのですが・・・
小屋の外はすごい強風と濃霧。
様子見のためにヘッデンを付けて外に出てみるが、濃霧にヘッデンの明かりが乱反射して2m先も見えない。
やむなく明るみ始めるのを待つ。

5:45 明るみだして強風も少し治まってきた。
肩の小屋の管理人さんにお礼を言って出発。

▼肩の小屋を出発。オクサンとS浦さん。(5:46)


天神尾根から田尻尾根経由で土合を目指す。
でも、天神平から8:00始発のロープウェイで降りた方がもう早いか??
歩き始めるが・・・

▼天神尾根で。左奥に天神平ロープウェイが見える。(5:58)


昨夜、寝ている間に腫れてきた左足首がだいぶ痛い。
そんな私の足に良くない歩きにくい道。
緩んだ関節を筋力で抑えて歩くので疲れる。
結局、S浦さんと相談して、天神平からロープウェイで降りることに決定。

6:42 熊穴沢避難小屋で休憩。
7:21 田尻尾根分岐を通過。
7:37 天神平駅に到着。

▼天神平駅で。始発を待つ。(7:49)


雨も降りだした。
天気予報では晴れのはずだが、谷川岳の天気はやっぱり別モノ。

▼始発ロープウェイ。山肌の紅葉が美しい。(8:04)


土合駅(ロープウェイ)に着いた後は、
駐車場代金を払って・・・
会社に連絡して(仕事に穴をあけてしまった)・・・
登山指導センター寄って下山カードを提出して・・・
あとは自宅へ向けて運転のみ。

夕方から出勤予定です。。。
朝4:00起床。
トイレで洗顔、準備して、4:30 駐車場を出発。

▼谷川岳ベースプラザで、オクサンとS浦さん。(4:34)


まだ夜明け前、真っ暗の中を一ノ倉沢へ向かって歩く。
林道沿いに案内板やベンチが定期的に設置してある。
観光客向けですね。昔とだいぶ変わったなぁ・・・。

5:24 一ノ倉沢の出合に到着。
ザックからハーネスや登攀具を取り出して、ここで装着。
準備中に夜が明け始めた。

▼一ノ倉沢出合で。遠くに烏帽子奥壁・南稜が見える。


右岸にある巻道を歩き始めるが・・・しばらくしてトレースが消えて迷う。
沢に下りる道を見つけて降りて、今度は沢通しに進むが・・・
少しイヤラシイ登りも時々・・・

ヒョングリの滝の少し前で、Fixを上がる前、スリングを出そうとしてうっかりカメラが肩から滑り落ちた・・・が、なんと足元の小さな深い水たまりにホールインワン!!!
愛用のカメラが完全水没! ご臨終してしまいました。emoji
空は待望の晴天なのに、心の中はもうすっかり雨・・・ガッカリです。
でも落ち込んではいられない。
予備のオクサン用カメラへ切り替えて・・・。
先に進まないと・・・。

ヒョングリの滝は・・・
高巻き地点がよくわからず、右岸のガラ場から急傾斜の草付きを強引に登る。
何とか高巻き道に合流したが・・・消えた区間はどうなっているのか???
ヒョングリの滝へは定番の懸垂下降。

▼ヒョングリの滝の上へ、懸垂下降中のオクサン。(7:02)


テールリッジへの取り付きも少し間違えた。
リッジへ向かって少し右から取り付くのが正解でFixもあるのだが、気付かずに左側からスラブを上がってしまい、だいぶ緊張するイヤな登り。
オクサンが心配なので途中でロープを出してアンザイレンしたあとで、すぐ右にFixを発見。ついでにそのまま50mいっぱい登って、オクサンをビレイしてロープを解く。

あとは快適にテールリッジをひたすら登り・・・。
『神々のトラバース』も今はFixがバッチリあって昔のようなプレッシャーは無い。
でも疲れるのは相変わらず。息が切れる。

▼テールリッジで。正面は衝立岩。(7:45)


8:15 中央稜の取り付きで一休み。
朝ごはん休憩。
衝立岩を見ながら、S浦さんと昔話し。

8:50 南稜テラスに到着。
ここまで長かった。途中迷って時間ロスしたが、ようやくクライミング!

▼南稜テラスに。やっとクライミング本番。(8:52)


9:05 クライミング開始。
今回は3人パーティの変則パターン、しかもオクサンはマルチピッチはほぼ初めて。
スピーディーにこなすため、リード交代なしに決定。
S浦さんに全てリードをお願いして、私はオクサンを教えながら回収作業。

▼1ピッチ目、リードするS浦さんとビレイの私。(9:11)


S浦さんが登り始めてすぐ、後続パーティが南稜テラスに来た。
はるか下を見下ろすと、ヒョングリの滝の下に、迷ってる3人組パーティが見える。
この時間であの場所では取り付きに着くのはかなり遅くなりそうですね。。。

▼1ピッチ目をフォロー中の私。(9:37)


昔よりピトン(ハーケン)がだいぶ少ない気がする。
30年前はピトンに導かれて登った気がするが、今はルート図とラインをしっかり読んで、ピトンを探しながら進まないとならない。
しかしそのピトンも古い! ピトン間隔もそれなりにあるので、もしも落ちたら多分止まらない。とうてい落ちるとは思えない難易度だけど、だったらロープなんて要らない気もするけど・・・コレがいかにも・・・の日本のアルパインルートですね。。。

▼2ピッチ目のオクサン。快適そうに登ってる。。。(9:59)


標高が上がるにつれて、一ノ倉らしい豪快な眺めが広がってくる。
30年ぶりに帰ってきた!!
心が弾む!!
若い頃の色々な思い出がよみがえる!

▼3ピッチ目の取り付きでビレイ中の私。(10:08)


まだ学生の頃、山岳会(稜朋会)に入って・・・
入った動機は『単独で厳冬期の稜線を歩けるようになりたい』だったけど・・・
『だったらやっぱり岩登りからだね』って言われて、越沢バットレスで岩トレ三昧・・・
初合宿では、GWの前穂北尾根や北穂東陵で感動だったけど・・・

▼4ピッチ目をリードするS浦さん。(10:26)


会に入って2回目の山行が、ここ一ノ倉・南稜ルートだった。
登るにつれて足元に流れる雪渓、遠くなるテールリッジ・・・
左に立ち上がる3スラ、右上に聳える烏帽子岩・・・
圧倒的な高度感にすっかり酔いしれてしまった・・・
当時は一ノ倉はとても賑わっていて、壁中あちこちクライマーだらけだったっけ。

▼最終ピッチ(V-)を登るオクサン。(11:46)


最後のピッチは、南稜で最も岩登りらしいパート(V-)。
昔は登山靴やジョギングシューズで登って『フリーで出来そうな?でも怖いからA0』って感じだったが、30年ぶりに(しかもクライミングシューズで)やってみるとすごく簡単・・・。
そんなもんなんですね~。

12:00 最後のピッチ終了。
時間は充分にあるので、このまま草付きを登って国境稜線を目指す。
天気が急に悪くなりだし、ガスが湧いてイヤな雰囲気。

ロープはつけたまま、草付きと岩場のミックスを登って約200m。

13:00 懸垂岩の下に到着。
ロープを片付けて、あとはひたすら一ノ倉岳を目指す。

トレースが、かなり荒れている。
あまりクライマーが入っていない気配??
30年前に一度登ったことがあるはずなのに、記憶と重なる部分が何もない。
こんなだっけ?

▼5ルンゼの頭、直下の草付きを登るオクサン。(13:33)


5ルンゼの頭は、浮石だらけで草付きもボロボロで非常にイヤな感じ。
もちろんアンザイレンで、リードはここもS浦さん。

しかし、5ルンゼの頭って、こんなだったっけ??
S浦さんも『昔はこんなじゃなかった』って言ってるし・・・。
かなり荒れたんですかね・・・。

5ルンゼの頭を越えてもまだ緊張する岩場が続く。
霧が濃くて岩とブッシュが濡れて滑りそうなイヤな感じ。

▼最後の難所?狭いリッジを、跨ぎながら越える。S浦さん。(14:33)


ようやく岩場がなくなり、熊笹の急登をヤブ漕ぎ。
過去のトレースはほとんど消えていて、トレースを探しながら、深く急峻な熊笹をかき分け、這い上がる。霧が深くて展望はきかず、あとどれくらい登ったら終わるのか全く分からない。つらい・・・。

▼霧の合間に谷川岳が頭を覗かせた。(15:14)


時々霧が薄くなりピークらしいものが見えて「あそこまでか!?」と期待させるが、着いてガッカリ、じつはまだまだ・・・熊笹の急登が続く。霧で先が見えない。
精神的につらい登りが続く・・・。

突然、霧が晴れた。
目の前に、国境稜線!こんどは間違いなし!!

▼ようやく霧が晴れて、国境稜線が目の前!!!(15:14)


▼国境稜線に到着!やっと!!長かった、辛かった!!!(15:22)


まずは完登の握手。
そして、すぐ目の前の頂上へとりあえず向かう。
15:23 一ノ倉岳・頂上に到着。

▼一ノ倉岳・山頂にて(標高1,974m)(15:23)


▼一ノ倉岳・山頂、避難小屋の前で登攀具をしまう。(15:36)


登攀具をザックにしまい込み、あとはひたすら下山のみ。
日没までどれだけ降りれるかが勝負。
歩き始めるが・・・

▼遠くに見える谷川岳を越えての下降、想定3時間半だが・・・(15:42)


しかしトラブル発生、なかなか進めない・・・
時間だけが無情に進行していく・・・
稜線上の天気は晴れたり激しくガスったり・・・

▼ブロッケン現象も出た!(カメラにはあまり綺麗に写らず)(16:14)


また晴れたら・・・すごい青空になった!!

S浦さんはかなりお疲れ・・・
先週までのひどい風邪から病み上がりなのと
ここまで全ピッチをリード、全行程を先導なので・・・ m(_ _)m

▼S浦さん。背景は一ノ倉岳(右のスカイラインが登ったライン)(16:17)


オクサンに教えながら登ってた私もだいぶ疲労して・・・。
結果、元気なのは意外にもオクサン(笑)
5ルンゼ辺りからの危険地帯では死にそうな顔してたくせに・・・(笑)

▼オクサン。夕日が帯になって広がって美しい。日没はまもなく。(16:54)


一ノ倉岳に着く直前までの濃霧がウソのように、快晴で美しい眺め。
でも一ノ倉の谷は雲海に覆われている。

16:55 谷川岳(オキの耳)に到着。

▼谷川岳・オキの耳 山頂(標高1,977m)。(16:55)


トマの耳(標高1,963m)は山頂碑に寄らず、目の前を通過。
もう真っ暗でそれどころではないので・・・

今日中に下山するはずだったが・・・断念。emoji
肩の小屋で一泊することに決定した!
明日は出勤予定だったがやむを得ない。。。

肩の小屋の管理人さんがとても親切で・・・
急な泊まりなのに、おにぎりと味噌汁の提供。
疲れきった体に滲みるような美味しさだった。。。

▼肩の小屋で。おにぎりと味噌汁が美味しい。(17:57)


管理人さんは、以前は谷川岳登山指導センターにいた方だそうで、最近の遭難事例や、ルート状況、登山条例破りの不届き者の話など、色々と面白かった。
登山ブームに乗った営業全面の小屋と少し趣が違っていて、とてもよい感じです。

想定外ばかりが連発した一日。
最後の想定外は、下山のつもりが小屋泊り・・・。
思い出に深く残る山行になること間違いなしですね。。。f^_^;
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プロフィール
HN:
木村 三郎
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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