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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
今回も手がかりなしでした。

今回は錦滝から、なる早で駒岩へ進んで、
(1)鞍掛山の鎖場の先から懸垂下降して周辺の捜索。
(2)日向山へ戻りながら、「駒岩~日向・鞍掛分岐」間の、まだ確認していない滑落事故が起こり得そうな崖を、再度リストアップして、その一つに降りてみてみました。

(1)は、遭難直後にすでに県警が調べていると思うのですが、「クモイコザクラを見るために鞍掛山に入った」らしいコトと、割と知られた撮影ポイントとなっている岩場近辺が鎖場に繋がっている点と、私達はまだこの崖の下を確認していないコトから、やっぱり一度、懸垂下降して確認してみたほうが良いかなって思って。でもこのあたりは「崖」と言っても、「駒岩~日向・鞍掛分岐」の危険地域に比べたらだいぶ緩く、且つ、すぐ鞍掛沢の詰めの熊笹帯に合流してしまうので、ここの可能性は無いかな?って感想でした。

(2)は、親方が3日前に入山して、これまでの消去法から「ここでは?」と臨んだ地域が、ヘッ電下山になるまで頑張ったのに手がかりなしに終わり、過去の捜索状況から手詰まり感が強くなったので、下り目線から再確認しようって趣旨。そして残る未確認の崖の1つへ、私と親方で崖の左右から伝い降りて調べたのですが、残念ながら手がかりなしでした。

そして今回、私のヤマップのGPSログが、メチャクチャに迷走。
とんでもないGPSログになりました。
不思議なんです。今まで一度も狂ったり・GPS電波を正常に受信できなかったことが無かった私のスマホなのに、鞍掛山周辺に来ると何故か大狂い・受信不可が頻発するのです。。。

今日は寒かったです。
上下、厳冬期用のインナーを着て臨んだのですが正解でした。
前夜、尾白川渓谷駐車場での車中泊はすごい寒さで、布団の用意が足りずお腹が冷えて下痢してしまいました。駐車場のトイレはなんと暖房が入っていてさほど寒くなく、とても有り難かったですemoji

駐車場は大賑わい。
甲斐駒ヶ岳冬季登山と、黄蓮谷アイスクライミングの方達でしょうか?
さすが週末!って驚きました。

そんなこんなで、軌跡と写真が正常にリンクしないのですが・・・

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

鞍掛山・駒岩・日向山 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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今回は鞍掛山南東尾根を登って・・・
(1)1798ポイントから先の過去の捜索空白地帯を調べて、
(2)副作業としてコース上にピンクテープを親方が張って頂けました。

(1)は9月の捜索の際に、今まで一度も狂ったことがなかった私のスマホのGPSが突然不思議な挙動をしてポイントし続けた場所と一致するので「もしかして何かあるかも」と期待したのですが、残念ながら手掛かりを見つけられませんでした。

(2)ですが、9月に私達がトレースしてから気になってヤマレコやヤマップを確認してたのですが、私達以降に数人トレースされているようです。確認できたのは全て上りでの使用ですが、下りに使用される方の可能性も予想されます。
私は過去の活動日記で書いたとおり、非一般道へのテープ設置は否定的なのですが、この尾根に関しては正直かなり特殊に感じます。地形図に示されない岩壁・崖沢が頻繁に現れるし、地形図では幅が広めな単純な尾根のはずなのに実際は三分岐が現れたり痩せ尾根だったりで、地形図やGPSアプリが役立たないのです。上りに関しては、地形図を見ながら現れる岩や崖沢をエスケープして山頂に至れそうな尾根を目指せばいけますが、しかし下りに使うと・・・先日親方がソロで下ったときは、私と一緒に確認しながら登った尾根なのに、そしてGPSを見ながらであるにもかかわらず、突然の三分岐に困惑したり、ルートを外して4~5ピッチ懸垂下降してルートに合流する羽目になったり散々だったそうです。今回も二人で午前中に確認しながら登ったにもかかわらず、親方が設置したピンテを見て「え!そっち?」って驚いた場所が2箇所ありました。そんな尾根なので安全上、今回のテープ設置は妥当かと思いますが、でもかなりの悪路で滑ったら谷底直行な箇所もあるので下りに使うのは正直お勧めしません。テープ設置はしましたが、あくまで自己責任でご判断ください。

季節は冬になりました。
1798ポイントの手前あたりから残雪も目立ち始め、見下ろす下界は晴れですが、樹間から見える鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳は完全な雪景色、粉雪も吹いているようでした。
林道途中の沢でも氷柱が散見されましたし、錦滝も滝壺が白くなってます。もうじき錦滝はアイスクライミングで賑わう時期になります。
なかなか手掛かりが見つからず、年を越しそうな気配です。

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

鞍掛山、南東尾根 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
2ヶ月前に捜索に参加させて頂いた件、
時期もある意味で頃合い・・・2ヶ月前は木々の葉が深く、霧もあって見晴らし悪く、「落葉した時期ならもうちょっと違う視界で状況確認が出来そうだね」って目論んでいたのですが、今がその頃合いです。

大熊親方は前日から激悪な沢+尾根をソロで捜索されていて、その2日目に私が参加なのですが、残念ながら今回も成果はありませんでした。大熊親方と基本同じ行程ですがそれぞれ分かれてチェック・気になった崖へ分け入りなので、この活動日記のGPS軌跡は私だけの歩行分です。この山域は、何気ない危険地帯、歩行していると気づきにくい断崖がとても多くて・・・悩ましいです。
どこで待ってらっしゃるのでしょうか・・・ヒントがなかなか見つかりませんが、早く発見されることをお祈りするばかりです。

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

駒岩・日向山、捜索で・・・。 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
今年8月は私にとって過去最悪の月だったかも・・・。
激しく体調を崩して寝込んでしまった日が続き、その後はなかなか回復出来なくて、仕事終わりは自宅で沈没ばかり。歯も長年の酷使で歯根が割れてしまい、奥歯1本抜歯に至って咀嚼が上手くいかない。他にも色々ツイてない。。。
おかげで山もクライミングジムも全然行けなかった。そしてそんなときに限って山は晴れ続きなんですよねemoji

9月に入ってもまだ調子が悪いのだけど、負の連鎖を打破するためには活動再開しなければ!って思っていた矢先、タイムリーに『親方』から声が掛かって今回の出動となりました。

鞍掛山は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の前衛の山。
日向山から鋸尾根・甲斐駒ヶ岳を目指す(最近人気の)八丁尾根の、日向山側からは途中寄り道になる感じ? でも八丁尾根は長行程なので、日向山・鞍掛山間のピストンするハイカーが多いですね。

で、今回は、その鞍掛山の、南東に伸びる尾根と鞍掛山山頂周辺に焦点を当てて、下の林道終点から右回りに周回。目的は行方不明者(Tさん)の捜索です。
この問題の尾根は、地図には道は出てなくて、通常はこの尾根を使う人なんていない。鞍掛山へ来た人は、そのまま日向山へピストンするはずなのですが・・・。

Tさんが行方不明になったのは5月27日。
同日にジム友のけーすけさんが沢の遡行でニアミスしたそうで、彼から話を聞いてたのですが、不明時の状況は・・・
・尾白川渓谷駐車場を出発
・日向山経由で鞍掛山へ
・ヤマレコアプリを使用していた
・鞍掛山の展望台で目撃者あり
・「いまココ」に残されたGPSログは鞍掛山の展望台で途絶えて行方不明

その後は、県警や所属山岳会が大掛かりに捜索するが手掛かりが全く見つからない。
残された状況から順当に考えれば、展望台の崖から転落が一番疑わしくて、県警も相当に力を入れて捜索したが見つからず。鞍掛山~日向山間の危険地帯も相当に捜索されてるが手がかりなし。
そして3ヶ月経過。

親方から捜索資料などを頂いたけど、
「いまココ」は電波圏内でないとサーバーへGPSログを送れないことがひっかかる。
その原因を考えると・・・
1.電池残量が気になり機内モードにしたか、携帯が壊れた。
2.電波圏外へ進んだ。

ですが、予備電池は持ってたらしいし、
タイムリーに壊れるなんて考えにくいし、
引き返したなら(そこまで電波圏内だったので)GPSログの続きがサーバーに送られていたはず。

2の可能性があるのでは??
ヤマレコユーザーなら「みんなの足あと」で周辺のトレースを見ていたかも。
実際、地図に足あと表示させると、展望台から南東の尾根には、『沢ヤ達が下降に使ったと思われるそれなりの足あと』と『ハイカーが数人登りに使ったと思われる足あと』が表示される。

Tさんは山岳会系の方。
沢登りの下りにこの尾根が使われていることを知っていたかも。そして「みんなの足あと」を見ながら、ピストンするよりも大幅なショートカットで帰ることが出来るこの尾根を降りた可能性があるのでは? この尾根を捜索する価値があるのでは?って思い至ったのです。

しかし、捜索はそんなに甘いものでもなく・・・
この尾根は、途中に測量点(1798)もあるし、地図上ではワリとシンプルに見える尾根なのに・・・実際かなりの難ルートでした。鹿の踏み跡ばかりが縦横に伸びて尾根を外しやすく、地図では読めない(表現されていない)支稜・崖沢・岩壁・大岩が次々に現れる。急斜面で足元は緩く、倒木と岩に阻まれ、ロープ・登攀具で重いザックに喘いでなかなか足が上がらない。病み上がりの私はバテバテになったし、肝心の捜索は尾根の複雑さと難解さに途方に暮れる結果でした(たった2人の目では厳しすぎる)。
天気も予報に反してイマイチ。霧が多くて見通しが効かなかったし。

そして常時、電波状況を確認しながら歩いたのですが、途中電波が微弱になる場所はあるものの、通して電波圏内でした。二人共ドコモだったので、TさんがAUやソフトバンクを使ってたら違った結果かもしませんが。謎は深まるばかり。。。
(後日記:Tさんはドコモを使用していたそうです)

秋、落葉した後にまた出直しでしょうか・・・。
失踪から3ヶ月経った今でも多くの方々が折につけ捜索されているようですので、私達は徒労いいので早く発見されることをお祈りするばかりです。

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

鞍掛山・日向山 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
今日は、私のかつてのお仕事の親方と久しぶりに岩登りに行く予定だったのですが、急遽、油山川奥地の崩壊地帯へ地滑りの状況を調べに行こうって話になり、同行させていただきました。

昨年秋の台風15号で大被害を受けた油山温泉ですが、その原因の地滑りです。
●Yahooニュース・静岡朝日テレビ(2022/10/12)
https://news.yahoo.co.jp/articles/34e1edd2011b3c6ed9eecf8d5505e87b5f2c3866
●あなたの静岡新聞(2022.10.1)
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1130875.html

危険地帯にビニール紐で目印したり、ロープで崩壊地に降りて確認などなど。下山後、親方は役所へ報告を。ボランティアの域をだいぶ出ている作業と感じます。親方へは頭が下がる思いです。

途中のアクセスは東海自然歩道なのですが、昭和45年から整備された1,734km(環境省HPより)に及ぶ長大な道、区間によっては激しく荒れた道があることでも知られてますが、ここの荒れっぷりもなかなか見事でした。

下りでは、両足が枝か根に絡んでコケて危うく転落?ってオマケが付きました。自分ではちょっとバランス崩して手を付いただけのつもりなのに、何故かザックがすごい勢いで飛び出して(誰かザックを後ろから蹴ったぁ?)体幹力で止めたけど、ちょっとビックリ f^_^;

ちなみに・・・ここは南アルプスというには遥かに南過ぎる場所、安倍川流域の山なのですが、カテゴリーをもう増やしたくないので(笑)便宜上、カテゴリーは南アルプスにしています。。。

▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)

油山川源流の崩壊地にて / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
連休2日目は入笠山へハイキング。
今日は最高の晴れが予想されるので、クライミングよりもやっぱり眺めが良い山へ歩きに行きたくなってしまった。
入笠山を選んだのは、昨日のクライミングエリアから比較的近いし、こんな機会でもないと登りに来ることが無いかな?って思って。

******************
前夜は尾白渓谷の駐車場で車中泊。
6時過ぎ起床したが、朝焼けがとても美しかった。

▼尾白渓谷の駐車場。紅葉を照らす朝焼けが美しかった。(6:23)


8:03 沢入登山口駐車場
林道のマイカー規制は昨日(11/5)解除されてたんですね。知らずに来てゲートがない(=林道が開放されてる?)のに気付いていたけど、山頂直下からの登りだけでは味気ないし、規制時と同じように沢入登山道からスタートした。
先客は4台。我が家のすぐ後にも1台来た。女性でやはりここから登る様子。

8:20 歩き始め
間伐された気持ちの良いカラマツ林を進む。
入笠湿原まではコースタイムでは60分だが、意外に距離があって長く感じた。

9:09 入笠湿原。
湿原の周囲はシカ柵で覆われているが、各所の入口ゲートは横開きの扉で珍しい。入笠湿原はリンドウ、スズランで有名な湿原だそうですが、当然今はすべて秋色です。

▼入笠湿原までは雰囲気の良いカラ松の樹林帯を歩く。(8:31)


▼入笠湿原。秋色一色。(9:17)


いきなり入笠山には進まず。
ゴンドラ駅方面に進んで、朝ご飯休憩のために眺めの良い場所を探してたが・・・。

9:29 ゴンドラ山頂駅
駅前のベンチが絶景なので、ここで休憩することにした。
八ヶ岳の眺めが見事だ!!!
しかし、休憩していたら従業員さんに「本当はもう休業中で立ち入り禁止ですので・・・」って言われてしまった。でもゲートが開いてて営業時間も書いてあって、休業中なんて表示はどこにもなかったんですよね。。。

▼ゴンドラ山頂駅のカフェ前のベンチ。(9:30)


休憩後、周回コースで入笠湿原に戻ろうとするが・・・
周回コース側はロープで塞がれていて、仕方なく来た道を戻る。
戻りながらチェックするが、「休業中」とか「この先閉鎖」とかの案内はなんにも無いんですよね。。。逆回りで来た人は、たぶん知らずに進んで、最後にロープで立ち入り禁止されて戻るって最悪パターンですね。

▼山彦荘(10:18)


10:25 マナスル山荘
マナスル山荘の先の斜面で山焼きをやっていて、煙くて辛かった。

10:51 入笠山(標高1955m)山頂に到着!
素晴らしい快晴と眺めだ!!
四方どちらを見渡しても雲のかけらもない。

▼入笠山(標高1955m)山頂。(10:51)


▼八ヶ岳南部(10:58)


▼北アルプス、中央に補高連峰~槍ヶ岳。(10:58)


▼御嶽山(10:59)


▼富士山(10:57)


▼八ヶ岳をバックにオクサン。左奥は芸能人家族だそうです。(11:46)


ハイキングらしからぬ出で立ちの人も多い。穴あきジーパンにベタ靴とか、街に行く途中か?って感じのケバい女性とか・・・。林道が解放されているので、最短の駐車場から20分程度で上がって来れるんですよね。。。当然もういろんな人が来る場所です。当たり前ではあるけど、ちょっと興ざめ。
昼ご飯にはまだ早いので、また歩き始め。

12:02 首切清水
12:12 大阿原湿原
まず一周して、木道のデッキで昼休み、カップラーメンを作って食べた。そのあとは昼寝。日差しが心地よかった。
昼寝後、車が走ってる林道を歩くのもつまらないので、再度、入笠山山頂経由で帰ることに決める。

▼秋の大阿原湿原(12:16)


14:25 再び、入笠山山頂
午前中に来たときよりも眺めが良い。
西日気味になって、山々の色合いが素晴らしい。
山頂でビールで乾杯!!

▼西日になった八ヶ岳を背景に。(14:48)


▼左は甲斐駒ヶ岳、中央右奥に北岳、右は仙丈ヶ岳(14:26)


▼ビールで八ヶ岳と乾杯!(14:29)


もう夕方が近いので山頂は人もまばら。
私達が帰り支度をしているときに女性2人が来たのが最後?
下りは道も良いし、一気に下る。

15:06 山彦荘
15:10 入笠湿原

▼再び、入笠湿原(15:09)


▼沢入登山口に着いた。(15:39)


15:40 沢入登山口駐車場に着いた。
我が家のほかは1台のみ。最後の女性2人の車かな?
荷物を整理して、車に乗って、今度はマナスル山荘までドライブ。
せっかくマイカー規制終了してるので・・・。さっき歩いた場所までまた車で・・・っていうのは初めてで、なんだか不思議な気分だ。
八ヶ岳展望台で夕焼けの八ヶ岳を眺めた。

▼八ヶ岳展望台で夕焼けの八ヶ岳を眺めた。(16:28)


今日の温泉は国道20号沿いの道の駅に併設された「つたの湯」で。
なかなか良い温泉でした。

明日はまた瑞牆周辺でクライミングの予定です。
黒戸尾根で痛めてしまった左膝・・・
関節炎などではなくて・・・腫れは全く無い。
靭帯損傷でもなくて・・・痛み止めを塗って温めるとすぐ普通に歩けるようになる。
なので、歩き方の問題だと早々から感じていた。

私の左足首は、過去2回のクライミング中のグランドフォール・他にもいろいろで関節が変形して、可動域が非常に狭い。この問題とはもう20年以上の付き合いなので、今更クライミングの言い訳にする気は全く無いのですが・・・近年、山歩きではいろいろと深刻な問題が起きるようになってしまった。
足首が曲がらないために一定以上の傾斜の道は爪先立ち登りするようになってしまい、股関節と膝に大きな負担になっている。無理な捻りがかかり続けているんですね。。。
先週の雨飾山で、いろいろ検証しながら歩いて、ようやく確信出来た。
この問題を修正すべく、歩き方を矯正して、日頃も問題の数カ所を重点的にストレッチしてるのですが・・・、現実問題として捻りに耐えられるようにゴツい膝サポーターを買ってみた。プレートが入っているやつ!!

前置きが今回も長かったのですが・・・
今日の山行の一番の課題は、歩き方の再検証と、買ったサポーターのお試しです。
それに見合う山はどこかいろいろ考えて、行き着いたのが八紘嶺(はっこうれい)。
新安倍峠から、急登やいろいろバリエーション豊かな歩きで2時間程度。
短い時間にもかかわらず累積標高差は700mちょっとある。
最悪、痛くて敗退するにしても大した距離じゃない。
そんな理由で、前夜に急遽準備して出発した。

ちなみに・・・八紘嶺は、正確には南アルプスではありません。
安倍奥と呼ばれる山域の山ですが、カテゴリーをもう増やしたくないので(笑)
便宜上、カテゴリーは南アルプスに入れます。。。

19:55 自宅発
21:15 東名・足柄SAに到着。
あしがら湯に入って、吉野家で蕎麦を食べて、そのまま車中泊した。

*******
5:30 起床のつもりだったのだが・・・
オクサンとのディスコミュニケーションで、目覚ましが鳴ったのは6:30 (*_*)
天気予報と違って、今にも降りそうなドンヨリ曇り。emoji

新東名を走って、新静岡ICから梅ヶ島温泉へ向かって国道を走る。
途中の狭い道のヘアピンで、大きくこちらへ膨らんで飛び出してきた車と正面衝突しそうになった。emoji 本当にあわや!の場面で冷や汗、咄嗟の操作で超ギリギリ・接触なしで済んだが・・・よくかわせたなぁ~ってホッとした。

梅ヶ島温泉が近付くにつれて雨が・・・
「これは中止かなぁ」って葛藤しながら・・・
9:18 新安倍峠の駐車場に着いた。

▼新安倍峠の駐車場。綺麗なトイレがある。(9:51)


天気はやっぱり悪い。
ガッスガスの上に小雨。
モチベーション最低。
もう降りて湯島の湯にでも行こうか?

いつもならそんなパターンだけど・・・
オニギリを食べながら、悩む悩む・・・
来週の穂高岳予定のために、膝とサポーターの検証だけはやっておきたいし・・・。
やっぱり、気を取り直して行くことにした。

9:54 歩き初め。

▼天気悪いけどやっぱり出発。登山口で。(9:54)


駐車場から尾根に出ると、いきなり急登。(ここの傾斜が一番きつかった。)
あとは、ガスガスの中、ひたすら歩く、登る・・・。
迷いやすいという説もあるようですが、コースは基本的に明瞭。
途中で「?」って立ち止まるポイントが2箇所あったが、看板・テープの有無ではなくて、どちらに行くべきか、しっかり地形を見ながら進めば問題ない。

▼下の駐車場との分岐ポイント。(10:20)


10:20 下の駐車場との分岐ポイント
10:31 富士見台

天気も悪いし、休憩するに良い場所も無いし・・・歩き続ける。
  木の根を掴んで登る大きな段差・・・
  樹林の尾根・・・
  安倍奥らしい、ザレの九十九折・・・
  ガレて崩れかけた急段差、ロープがずっと張ってある・・・
膝の具合を確かめるのに絶好の道だ。
晴れていたらきっと気分最高なんだろうなぁ?って笹の斜面を登ったり・・・

▼天気が良かったら気分の良い道なんでしょうね、きっと。(11:24)


11:31 八紘嶺(標高1,918m)到着。
なんだか丹沢の小ピークみたいな雰囲気。
岩の上にシートを広げて休憩、37分(12:08まで)。

▼八紘嶺山頂で。(11:33)


▼サポーターを付替え中。下りはマクダビットのM429X を試します。


12:08 下り始め。
時々、霧が消えかかって下界が少し見える。
立ち止まって眺めるが・・・すぐ霧の中に。

▼ここからは安倍奥の山々を見渡せるらしいですが・・・霧の中。(12:13)


これと言って、写真を撮るものもない。
トリカブトが何箇所か咲いていた・・・
ヒキガエルが数匹いた・・・ユーモラスで可愛い。

▼花は殆ど終わっていたが、トリカブトが数カ所で咲いていた。(12:45)


12:56 富士見台
13:04 下の駐車場との分岐ポイント
ここから雨音が強くなってきた。
樹林帯なので直接当たらないが・・・
12:26 新安倍峠の駐車場に帰還した。

▼新安倍峠の駐車場で。(13:29)


問題の膝は・・・なんとかOKだった。
登りは・・・、軽い固定サポーターを念のためつけて、歩き方を終始注意していれば痛みは発生しないみたい。
下りは・・・、ゴツいサポーターを付けて、大きな段差でも膝にねじれは発生せず、良い感じに下ることが出来た。。
何とか、まだまだ山歩きを楽しめそうです。。。emoji

*******
明日は雨予報。
のんびり温泉に浸かって帰ろうか?って話してたが、近くにステキな温泉が無い。
湯島の湯に行こうか?って悩んだが、距離上、だいぶ厳しい。。。
結局、そのまま自宅に帰ることにした。

下道で・・・
静清バイパスを走って、箱根峠を越えて、西湘バイパス。
二宮から小田厚の側道を走って246へ。
20:09 自宅に着いた。
巷は今週末は3連休ですが、我が家は1日ずれて金・土・日で3連休をもらえた。
ビックロック仲間のウッチーと前穂高岳・北尾根に行く計画を立てて、すごく楽しみにしてたのですが・・・なんとここでまた台風!emoji やむなく中止。

しかし金曜日だけはなんとか持ちそうなので、ボリュームのある日帰り山行を・・・
甲斐駒ケ岳・黒戸尾根を日帰りピストンで攻めることにした。
私は昨年も登っているのですが、オクサンが甲斐駒ケ岳に登ったことがなくて「登りたい」って言ってたので、どうせ登るなら男らしく?黒戸尾根で!って考えです。

*******
前夜発で、尾白渓谷の無料駐車場で車中泊。
3:30 起きて準備して・・・
4:16 歩き始め。もちろんまだ真っ暗。

4:22 竹宇駒ヶ岳神社 を出発。
吊橋を渡るといきなり急登が始まる。

▼吊橋を渡って黒戸尾根登山口。(4:26)


歩き始めは肌寒く感じたが、急登に入るとすぐ汗が吹き出てきた。
慌てて上着を脱ぐ。
毎度だけど、黒戸尾根の最初3時間くらいの登りはとてもつらい。
特徴のない・眺めのない樹林帯をひたすら登り続ける。

5:30 1回目の休憩、14分(5:44まで)。
ようやく明るくなった。ヘッドランプをザックにしまう。

▼木の根が出た急登をひたすら進む。(6:15)


6:19 横手登山口との分岐、通過。
6:41 黒竜神の石碑前で2回めの休憩、15分(6:56まで)。

7:45 刃渡り。
刃渡りからは左手に鳳凰三山と富士山が見えるはずですが・・・
進行方向はすべて雲の中。
振り返って、八ヶ岳は晴れている。
今日は赤岳あたりが正解だったのかなぁ?なんて思いながら進む。

▼刃渡りの鎖場。まだまだ先は長い。(7:45)


▼八ヶ岳は雲一つない。(7:45)


刃渡りを越えるとハシゴと鎖場が続いて、刀利天狗に至る。
刀利天狗の前は休憩ポイントなのだが、「五合目はもうすぐ先だったよな?」って記憶で通過してみたら・・・意外に遠かった。
8:40 五合目小屋跡地。3回目の休憩、19分(8:59まで)。

▼五合目小屋の跡地。(8:59)


五合目から、ハシゴ・鎖場が連続する急登になる。
岩登りっぽい悪い鎖場もあって、なかなか緊張する。

▼狭いコルに掛かった橋を渡る。(9:24)


▼急な岩に掛けられたハシゴを登る。(9:29)


9:44 七丈小屋。
有料の水場があるが、今回もトレーニング兼ねて大量の水(8L)を背負って来てるので給水無しで通過。

▼皇太子さまも泊まった七丈小屋。(9:45)


少し登ってテント場が2箇所あるが、上のテント場が眺めがあって休憩に良い。
9:53 4回目の休憩、13分(10:06)。

昨夜見た天気予報では、甲斐駒山頂は「午前中は曇りで正午から数時間晴れ」だったが、山頂方面は雲で見えない。周囲も頻繁に霧が湧いて下り坂のような雰囲気。
やっぱり今回も山頂は霧の中かな?って心配になる。
今年は夏になってから天気にぜんぜん恵まれないなぁ・・・。

10:44 八合目御来迎場。
八合目までの登りは、前回は体調不良で目眩をおこしてフラフラだったけど今回は順調だった。

▼八合目御来迎場。霧の中。(10:45)


10:46 八合目岩小屋前で5回目の休憩、15分(11:01まで)。
八合目で、ハーネスとヘルメットを付けている人がいて声を掛けたら、これから八丈バンドを通って摩利支天へ向かうとのことだった。岩小屋の前でいろいろお話しした。

▼八合目岩小屋。先客の荷物あり、赤蜘蛛をやりに行ってるのかな?(10:49)


▼これから八丈バンドを歩くそうです。お気をつけて。(11:01)


八合目から霧の中の登り。
左膝が少し痛くなってきた。

▼八合目過ぎて最初の鎖。(11:05)


やっぱり山頂も眺めはないのかなぁ・・・って諦めつつ、
山頂が近づくにつれて霧が晴れてきた!!

▼摩利支天からのルートの合流点。仙丈ヶ岳が見える。(11:57)


12:00 甲斐駒ケ岳(標高2,967m)山頂に到着。
ちょうど正午の到着。
山頂は晴れている!!emoji
登り始めから7時間38分(休憩込み)だった。

▼甲斐駒ケ岳・山頂で(12:02)


山頂で晴れたのはすごく久しぶりな気がする。
でも残念ながら周囲の山は雲がかかっていて、展望はイマイチ。
仙丈ヶ岳もすぐ雲に覆われてしまい、白根三山もたまに稜線が一部見える程度。
地蔵岳が時折、雲の合間に見える。

▼摩利支天側を見下ろす。登山者が続々登ってくる。(12:04)


▼八ヶ岳側も雲が多くて、眺めがイマイチ。(12:59)


甲斐駒ケ岳の山頂だけ雲がなくて日が射していて不思議な感じだ。
周囲の山々の霧が晴れるのを期待しながら、おにぎり食べたり、下りに備えて膝サポーターをつけたり、休憩して待ち続けるが・・・
いちばん期待した北岳は一度も姿を現さず、残念。emoji
12:54 下り始め(54分休憩)。

登りの途中から痛み始めた左膝がつらい。
原因は左の股関節のようで、向きや開き方を加減して誤魔化しながら下る。

13:46 八合目御来迎場、通過。
七丈小屋への下りの途中で、ビックロック仲間のY口さんにバッタリ。emoji
山でクライミング仲間に遭遇するのは、ユンボさん、モチさんに続いてこれで3回目。
意外に会うものですね。。。

▼ジム(ビックロック)仲間のY口さんにバッタリお会いした。(13:55)


14:15 七丈小屋のテント場で休憩、12分休憩(14:27まで)。
いつの間にか周囲の雲がだいぶ減っていて、鳳凰三山と八ヶ岳が見えている。

▼八ヶ岳は今日は終日晴れ??(14:15)


▼鳳凰三山。オベリスクに少し雲が掛かっている。(14:27)


14:33 七丈小屋を通過。
ここからの下りはオクサンの苦手なハシゴ・鎖の連続だ。
だいぶ辛そうに下るオクサン。
(このペースだと途中で日没になりそうだなぁ・・・)
(日没までどこまで下れるか・・・)

15:09 五合目を通過。
黒戸山への登り返しが辛い。

▼西日で光り輝くベニテングタケ。根本は折れていた。(15:23)


15:40 刀利天狗の少し手前で休憩、13分(15:53まで)。
オクサンのザックから私のザックへ荷物を大幅に引き上げた。
下りのスピードを上げないとならないので・・・。

16:02 刀利天狗
16:17 刃渡り
16:54 黒竜神の石碑前、休憩11分(17:05まで)。
17:19 横手登山口との分岐

朝・最初に休憩した場所を通過したあたりで日没した。
ヘッドランプを点けて下山するのは久しぶりだ。
18:11 尾白川渓谷との分岐。

▼尾白渓谷遊歩道(尾根道)にやっと合流。(18:11)


18:25 黒戸尾根登山口(吊橋)にようやく着いた。
18:26 竹宇駒ヶ岳神社
18:32 駐車場に帰還。

黒戸尾根はやっぱり長かった。
激しく疲れた・・・。

下りにかかった時間は、5時間32分(休憩込み)。
総合タイムは、14時間04分だった。
休憩時間の合計を差っ引くと、11時間20分で歩いた計算。
昨年に1人で歩いた時より2時間多くかかったけど、背負った荷物も多かったしね。
オクサンも、この長い行程を歩き切ることが出来て自信になったかな??

今日の黒戸尾根ピストンは、さすがに我が家で最後かな?と思っていたら、
片付け中に2人さらに降りてきた。

膝サポーターを外したら左膝が激痛で、足を上げられない程の痛み。emoji
車に常備してある鎮痛スプレーを吹いてだいぶ楽になったが・・・
来週の休みまでに治るかな?少し心配だ・・・

温泉は、ここからならやっぱり 尾白の湯
21時までやってるし・・。
到着時は静かで良かったのだが、20時少し前から高校生?の合宿と思われる大集団が来て激混み、うるさくて最悪だった。

お風呂上がり後は、国道20号へ出てローソンで食料とお酒を買い込んで・・・
また尾白渓谷の駐車場へUターン。
今日もここで車中泊です。
車の中で軽く宴会して、23時頃就寝。

明日は晴れなら近場でハイキング。
雨なら奈良田温泉にでも行って帰ろうか?って予定です。
夜中の11頃、トイレで起きたときには、満天の星空だった。
月明かりで稜線も綺麗に見えていたのだが・・・
2時頃から雨がテントを叩き始めた・・・

3:00 起床。
外は濃霧で小雨も断続的に降り続いている。
モチベーションが急激にダウン。
それでも縦走する気は十分なので、仕度をして、テントを撤収。

4:10 小屋の前で水を補給して出発しようとしたが・・・
尾根の間ノ岳側から下りてくるヘッデンの明かりが・・・
降りてきた人に聞いたら、濃霧で完全に視界ゼロで引き返して来たそうだ。
少し明るくなるのを待つしかないか・・・

小屋の入口で明るくなるのを待ったが・・・
待っているうちにどんどんモチベーションが下がってきた。
天気が回復する目処も全くないし。。。
「小雨の中、雨と汗で全身濡れて歩くの嫌だなぁ~」
「また濃霧の中を、方角ペイントと標柱を追いかけるだけの登りかぁ~」
「こんな山歩き、ぜんぜん楽しくない・・・」

オクサンと相談して・・・
もう止めて、下山して温泉に行くことにした。

4:53 出発。
まだ暗いが、八本歯のコルへ向かって歩き始める。

▼八本歯のコルへ向かうトラバース道にある木道。(5:27)


5:37 八本歯への尾根に合流。休憩23分(6:00まで)。
長い下りに備えて膝サポーターを装着。

6:22 八本歯のコル、通過。
小雨は止まない。
濡れて滑りそうな木の階段を注意深く下る。

▼小雨の中、濡れた木道を下る。(6:32)


八本歯のコルからの下りは、月初めに来た時に比べて、驚くくらい雪渓が減っていた。
残雪が多かった前回は、雪渓を避けてブッシュの中を歩く場所が多くて大変だったが、今回はすごく歩きやすくて、あっという間に大樺沢・二俣に着いた。

7:45 大樺沢・二俣。14分休憩(7:59まで)。
ようやく雨が止んだ。薄日も差してきた。

▼大樺沢・二俣(7:59)


二俣からトラバースして、白根御池小屋へ行ってみた。
ちょっと寄り道してカレーでも食べに行こうかな?って。

▼白根御池が見えてきた。(8:17)


8:18 白根御池小屋。
御池カレーを食べてみたり・・・
日差しも出てきたので外のベンチでまったりしたり・・・
42分休憩(9:00まで)

▼御池カレー(800円)を食べてみた。(8:31)


広河原への樹林帯の急下りは・・・
荷物が重いせいか、途中で左足首が痛くなってきて辛かった。

9:33 第二ベンチで15分休憩(9:48まで)。
10:28 大樺沢分岐、通過。

▼先に分岐まで下りてオクサンを待つ。左足首が痛い。(10:29)


10:48 広河原山荘に着いた。
広河原はすっかり晴れて暑い。
しかし山を見上げると完全に雲で覆われている。まあ悪くない判断だったか。。。

昨夜、隣のテントだったハイカーさんがいて少しお話し。
ビールを買ってオクサンと乾杯。

▼広河原山荘でビールを買って飲む。(10:57)


インフォメーションセンターへ移動して・・・
空き地にテントや濡れた衣服を広げて乾かした。

▼インフォメーションセンター横の敷地にテントを広げて乾燥。(11:33)


奈良田行きのバスは14:30発。
時間がタップリあるので・・・
インフォメーションセンターの展示物をくまなく見たり・・・
外のベンチで横になったり・・・

▼奈良田行きのバスに乗り込む。(14:21)


バスの車掌さんは、前回来た時に乗った時と同じ人。
途中の観光ガイドがなかなか素晴らしかった。
15:13 奈良田駐車場に着いた。

今日の温泉は・・・湯島の湯に行きたかったのだが、残念ながら定休日。
来た時と同じ 女帝の湯へ行った。

女帝の湯。(15:34)


帰りは甲府盆地へ出て、甲府南ICから中央道へ。
渋滞も無く順調に。
21時頃、自宅に着いた。
4:00 にアラームをセットしていたが・・・
隣のテントが3時からまた賑やかで必然的に目が覚めた。
4時にシュラフから出て片付け開始。

4:48 歩き初め。
もちろんまだ真っ暗。
広河原山荘からいきなり始まる急登が、相変わらずだけど朝イチの体につらい。
歩き始めからペースが上がらないように、意識してわざとゆっくり歩く。。。

5:12 最初の分岐。
今回は白根御池小屋へ向けて右に登る。
いきなり急登コース。

5:41 第一ベンチの少し下で休憩。18分(5:59まで)。
歩き始めてすぐ第一ベンチに着いたが、先客がいてタバコの煙がすごくて、ここで休憩しなくて正解だったと実感。もちろん通過。

6:50 急登が終わったあたりで2回目の休憩。20分(7:10まで)。
白根御池小屋まであと30分もない距離だと思うけど、ここまで予想外に良いペースだし、だいぶ疲れたし。

7:35 白根御池小屋に着いた。11分休憩(7:46まで)。
ここで水を4L補給。一気にザックが重くなった。
小屋のスタッフの女性と少し会話。
スタッフも小屋もロケーションも、とても雰囲気が良くて素晴らしい場所ですね。
また来たいな!って思わせる場所です。

▼白根御池小屋に着いた。(7:35)


気温が一気に上がり始めた。
日差しが強いが、雲もすごい勢いで増え始めて・・・午後はやっぱり雲の中かな?
ザックが重くなったこともあり、草すべりの急登が辛い。
汗がすごい勢いで吹き出してくる。

▼草すべりの急登。鳳凰三山と白根御池を背景に登る。(8:02)


8:43 バテて4回目の休憩。21分(9:04まで)。
まだまだ急登が続く。
時折見える大樺沢上部の雪渓がまだ同高度くらいでガッカリする。
こんなに登ったのに、まだこんな標高か・・・。
9:40 右俣コースとの分岐。通過。

9:50 疲れて5回目の休憩。19分(10:09まで)。
空はどんどん雲が増えてきて、間もなく雲の中に入ってしまいそうだ。
やっぱり山頂に着くまでに持ちそうにないか・・・残念。
周囲にはまだだいぶ高山植物が咲いているが、なかでもトリカブトの紫色がとても目につく。有名な毒薬の素になる草ですが、こんなに沢山咲いているのがなんだか不思議に感じてしまう。

▼キタダケトリカブト。(10:14)


10:18 やっと小太郎尾根に出た(最初の小太郎尾根分岐看板)、通過。
10:23 小太郎尾根分岐(2つ目の標柱)。通過。
すこし前まですごく蒸し暑かったのが尾根に出て一変。風が冷たくて強い。
陽も雲で遮られて届かない。
カッパで風をガードして歩く。

▼小太郎尾根分岐(2つ目)。(10:23)


10:59 北岳肩の小屋。
今日の目標の北岳はもうすぐなので、しかももう天気が崩れてしまったので急ぐ必要もなし。大休憩を取ることにした。
天気が回復することを期待しながら・・・43分休憩(11:42まで)。

肩の小屋は、4年前に来た時に比べて・・・
トイレが建て替わって綺麗になっていた。漂っていたすごい匂いもなくて良い。
クライミングボードがあった。ホールドは乏しくてガバしかないが、一応キャンパスも出来る。ちょっとぶら下がってみた。いちおうクライマーなので(笑)

▼北岳肩の小屋。ガスガスで視界なし。(10:59)


▼クライミングボードがあったので、キャンパスをしてみた。(11:09)


12:42 学生グループが追いついてきたので出発。
4年前は快晴で素晴らしい眺めの登りだったのになぁ・・・って思いながら霧の中を歩く。

12:21 北岳(標高3,193m)山頂に到着!
前回に続いてテント一式の重装備で山頂まで登りきれたのは嬉しいが・・・
展望全くなし。濃霧で視界は20m程度。
晴れていれば仙丈ヶ岳が足元に見えるのに・・・
看板だけでは登りきった達成感が全く無くて、なんだか虚しい・・・
ここに来るのは4回目だが過去最悪の天気、すごく残念だ。。。

▼北岳山頂で。濃霧で視界なし。(12:55)


40分休憩(13:00まで)、ガスが晴れるのを期待したけど・・・
見込みは全く無さそうなので先に進むことにした。
「先」って言っても、今日はもう、北岳山荘へ下るだけなんだけども。。。

▼いつもは目に止まらない足元の花がよく目に入る。(13:03)


▼今回もテント一式の荷物が重いが、今日はあと僅か。(13:05)


▼岩の隙間に咲く花。(13:23)


▼風の強い斜面は草が秋色に変わり始めていた。もう秋です。(13:44)


13:56 北岳山荘に着いた。
まずは受付もせずにテント場を選んで場所取り。
北岳山荘は先にテントを張ってからの受付もOKなので。
前回と同じ1等地に張った。

早く着いたので退屈。
お茶を飲んだり横になったり・・・。

17:00 晩ご飯。
明日は3:00起きなので、晩ご飯も早く、日没前に就寝します。

▼テントの中から外の眺め。霧が晴れてきた。(16:51)


晩ご飯後、青空が出てきたので少し散歩した。
稜線に出てみたら、タイミングよく北岳の霧が晴れた。
しかし完全に霧が晴れたのはホンの10秒程度で、あっという間に霧が湧き上がってまた雲の中になった。

▼ホンの10秒位、北岳の雲が完全に晴れた。(17:38)


▼稜線からテント場と北岳山荘を見下ろす。(17:43)


18:10 まだ明るいけど就寝。
明日は8:00頃までは晴れるんじゃないかな?(過去のパターンからの期待ですが)
天気が崩れる前に農鳥岳へ行けるといいなあ ・・・って期待して。emoji
今日から我が家は4連休。
東北へ山ツアーに行くか・・・(鳥海山と月山に行きたかった)
それとも立山か・・・(オクサンが剱岳に行きたがっている)
とっても楽しみにしてたのですが・・・やっぱり今年の夏は天気がダメか。emoji
2日目以降はどちらも雨予報・・・(T_T)

数日間、悩みながら天気図と睨めっこ。
どうやら日本海に近い地域は全滅な気配。
南アルプス北部がもっともマシなのかなぁ・・・。
現時点の予報では、3日目までは雨は降らないで済みそうな・・・。
そんな消極的な理由で、白根三山をテント泊で攻めることに決めた。

この時期、奈良田→広河原のバスは、平日は8:30と15:30の2本のみ。
都合上、前夜発は出来ないので、1日目は必然的に広河原泊まりとなる。
2日目は白根御池小屋・肩の小屋経由で北岳を越えて、北岳山荘でテン泊。
3日目は間ノ岳、農鳥岳を越えて、そのまま奈良田へ下る、2泊3日のプラン。
もしも私の左足首が痛みだした場合は、大門沢小屋でもう1泊かな?それも4連休なので問題なし。f^_^;

*********************
6:53 自宅出発。
国道246号へ出て、青葉ICから東名高速。
足柄SAへ立ち寄って朝ごはん、吉野家で蕎麦を食べた。(8:40)
新清水ICから国道52号を北上。
11:30 奈良田に着いた。

まずは温泉emoji
なんと言っても今日の1番の目的は温泉ですから(笑)
今回は有名な女帝の湯 へ行ってみた。
ちょっと硫黄の香りがするヌルヌル湯にたっぷり浸かってリラックス。
掛け流しでお湯は上質。ガラス越しにダム湖の眺めもあって良いのですが、露天がないのがだいぶ残念。窓が開放されてたらもう少し嬉しいのですが・・・。
自分的には、前回入った湯島の湯のほうが、お湯質ともに好きかな?
下山後は湯島の湯に行こう!!

温泉の後は、丸山林道前の奈良田第二駐車場へ移動。
出発準備をして、車の中で昼寝してバスを待つ。

▼奈良田第二駐車場に着いた。(14:02)


15:32 広河原行きのバスに乗り込む。
意外にハイカーが多いなと思ったら、このバスは広河原から甲府への最終バスに変わるようで、我が家以外は、奈良田に降りてきた下山者達だったようだ。どうりでみんな日焼けしてるなと思った。
バスの窓が垂れ幕状の広告で覆われていて、風景が見にくくて残念だった。
16:15 広河原到着。

▼広河原のインフォメーションセンターの前で。(16:17)


すっかり快晴。
北岳も雲ひとつ無くくっきり見える。
明日から天気が下り坂だが、「もう一日、休みが前にずれていたらなぁ」「今日登った人は最高だったろうなぁ」って羨ましく思いながら広河原山荘へ向かう。

▼いつもの吊橋。写真では白飛びしてますが、山は快晴です。(16:21)


広河原山荘にテン泊するのは2回目。前回は1987年なので30年ぶり。
山岳会の先輩とツェルトを立てて寝た。懐かしい。
まずは受付して、テントを張って、小屋前のベンチで晩ご飯。

▼小屋前のベンチで晩ご飯。(17:15)


テントの前でビールを飲んで一休み。
すぐ近くに大学生のワンゲル?の6人パーティがテントを張った。
これだけ広いテント場で、ガラガラに空いているのに、なぜ我が家のこんなそばに??
この時間に着いて、なんかうるさそう。大丈夫かな??

▼テントの前でビール。(18:17)


明日は4時起床~5時に歩き初めの計画。
周囲のテントも同様のようで、もう寝支度をしているし・・・
18:50 我が家も就寝したが・・・案の定、隣のテントが騒がしい。
20時なっても一向に静かにならないので、苦情を入れてようやく静かになった。
昨夜は、雷の光が頻繁に光っていたが、不思議に雷鳴は聞こえなかった。
雨もパラパラ程度しか降らず。
でも(下山後に知ったのだが)下界は雷雨がすごかったらしい。

4:00 起床。
隣のテントの若者はもう撤収~出発していた。
夜明け前出発は山の基本ですね、素晴らしい!!

我が家は・・・オクサンの調子がやっぱり良くないため下山を決定。
間ノ岳は、次回、違った形で攻めに行こう!!

もう急ぐ必要はないので、ゆっくり片付けを始める。
朝焼けが美しい。

▼朝焼け。右奥は富士山。(4:44)


▼間ノ岳方面の眺め。(4:45)


▼北岳方面の眺め。(5:31)


5:53 出発。
まずはトラバース道を歩いて八本歯のコルを目指すのですが・・・
「トラバース道」なんて名前のワリには結構登る。意外に辛い。
私も昨日の疲れがかなり残っているようだ。。。

▼トラバース道から北岳山荘を見下ろす。その向こうに間ノ岳。(6:21)


▼途中にはこんなユニークな木道。(6:32)


6:41 八本歯への尾根に合流。休憩25分(7:06まで)。
ここからは全てひたすら下りなので、膝サポーターを装着。
空はグレー。青空はないが、でも意外に眺めが良い。

7:29 八本歯のコル。
大樺沢へ向かって下る。

昨日はガスで何も見えなかった北岳バットレスが見える。
・・・でも、バットレスって、こんなに草付が多い、ボロそうな岩だったっけ?
正直言って、「壁」とは到底言い難い崩れそうな岩の集合体にしか見えない。
若い頃には、十字クラックやDガリー奥壁(下部フランケ・上部フランケ)登っているのだが、マッチ箱のコルまでの4尾根は登ったことがなくて、それが心残りでずっと登ってみたいなと思っていたのだが・・・。いま改めて実物を見ると、正直言って登攀意欲は湧かない。ボロい!・・・複雑な気分だ。
紅葉の秋に来ると違って見えるのかなぁ?

▼北岳バットレス(7:40)


8:39 2回めの休憩、15分(5:54まで)。
今日は蒸し暑い。

▼鳳凰三山を背景に。(8:54)


9:11 大樺沢・二俣を通過。
9:40 3回目の休憩、16分(9:56まで)。

10:38 白根御池コース分岐
10:56 広河原に着いた。

振り返ると、北岳は雲の中。
周囲の山々も、標高2,500mから上は完全に雲に覆われている。
ちょうど良い感じの下山でしたね。。。

▼広河原に着いた。膝がガクガク。(10:56)


インフォメーションセンターで少し休もうかと思っていたが、
11:00発のバスにちょうど間に合ってしまったので、そのまま飛び乗った。
なんだか、あっという間の下山。

11:58 芦安駐車場に着いた。
駐車場でテントやグランドシートを乾かして、いろいろ片付けて・・・
エブリィで出発したら間もなく雨が降り出した。

まずは最寄りのローソンでアイスを食べて、お楽しみの温泉へ。
今回も 白山温泉
昼過ぎなので空いていて、ノンビリ長湯できた。

帰りは20号線を大月まで走って、中央道へ。
調布ICで降りて・・・18:30 自宅に着いた。
ここしばらくの日本列島の気圧配置は異常事態?
四方を台風・低気圧で囲われて、高気圧とも中気圧(って言うの?)ともつかない異様なエリアになっている。夏場にこんな天気図を見るのは初めて。
これも温暖化の影響なのでしょうか?

そんな具合で、山行の計画が立てづらい。
北岳へテント山行の計画を立てていたのだが、我が家はまず第一に雨が大嫌い。雨の中の山歩きほどつまらなくて苦痛なものはない。家で寝ていたほうがマシに思います。
しかし「ヤマテン」や「山の天気予報」は連日、曇・雨・霧予報ばっかり・・・。

今回の連休も、1日目の午前中は(この数日間では奇跡的に)晴れ予報だが、午後は雷雨の可能性・・・。2日目は曇り/小雨。
もう1週間延期すべきか?
しかし、南東の台風の進路予想がむしろ来週月火に上陸の可能性・・・悩ましい。

行っちゃうか!?
待っててもしようがなさそうだもんね・・。。
前夜に決断して、大慌てで、20:06 自宅出発した。

北岳は・・・我が家にはとても思い入れの大きい山。
2013年にトライしたが、オクサンが体調不良で大変だった。
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20130813/1/
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20130814/1/
オクサンにとっても北岳は大きなトラウマの山。
可能な限り良いコンディションで、って思ってたのですが・・・仕方ない。

23:10 芦安駐車場に到着。
現地は雨・・・。
朝イチのタクシーに乗るつもりなので、4時間程度の仮眠。

*********************
4:00 起床。
出発準備をするけど・・・今回は私の体調がありえない程に悪い。
日頃の疲労の蓄積かなのか?寝不足か??
ふらついて真っすぐ歩けないほど調子がおかしい。
でもせっかく来たので、準備して、朝イチのタクシーへ乗り込んだ。

6:00 広河原着。
具合が悪いので、しばらく休憩。
トイレしたり・・・。

6:30 歩き初め。
首を傾けるとそのまま倒れてしまいそうに平衡感覚がおかしい。

▼体調最悪、頭がグラグラで平衡感覚が保てない。(6:32)


天気は晴れ!emoji
あまりに具合悪ければ引き返そう・・・って思いながら歩く。

▼広河原で。快晴!北岳も(6:35)


久しぶりのテント泊、ザックが重い!!
テント、シュラフ、コッヘル、ほかいろいろ。
大樺沢左俣の雪渓の状態がわからないので軽アイゼンやスパッツも積んでいる。
前日に計量した重要が23kg弱だった(食料抜きの重量)。

出発直前に、水を減らしたが(2日目は小屋の水を期待)、でも食料を積み込んだらやはり20kg越え。自分の体重の約35%の重量を背負って歩きます。

7:29 最初の休憩。15分(7:44まで)。
調子が戻らない。まだ頭がグラグラ。激しく眠い。

8:37 2回めの休憩。19分(8:56まで)。

▼大樺沢・二俣まであともう少し。(9:06)


9:22 大樺沢・二俣。
二俣は人も多いので通過、左俣を、八本歯のコルを目指して登る。
調子悪いし、荷物重いし、もう疲れた・・・(笑)

9:46 3回目の休憩。18分(10:04まで)。
周囲から雲が湧き上がってきた。
北岳はすでに雲の中。バットレスも見えない。

▼バテて3回目の休憩中。背景は鳳凰三山。(9:55)


左俣ルートは雪渓を歩いたほうが楽なのだが・・・
残念ながら夏道が完全に出ていて、雪渓は所々不気味なシュルントが発生している。
踏み抜いて死にたくはないので、諦めて無難に夏道を登る。

10:58 4回目の休憩。20分(11:18まで)。
すれ違った外人さんから、「ここからが大変だよ」って言われてかなりガッカリ。
もうバテバテ・・・。
階段地帯に入って傾斜が上がる。

▼左俣ルートの上部はこんなハシゴばかり。(11:46)


12:03 八本歯のコル。
通過して先に進む。

12:13 5回目の休憩。22分(12:35まで)。
ようやく稜線には出たが、残念ながら完全に雲の中で周囲の景色なし。
北岳山頂は見えるが、まだまだ遠い。emoji

▼山頂目指して、耐えて登る。(12:54)


▼振り向くと、時々ガスが晴れて間ノ岳方面の稜線が見える。(13:01)


目の前に見える山頂がなかなか近づかない。
オクサンが遅れ始めた。待ちながら進む・・・。

13:41 北岳(標高3,193m)山頂に到着!
バテバテだけど、この重量を背負って山頂まで登りきれたのは嬉しい。
しかもこんな体調不良でも・・・。
しばらく重い山歩きをしていなかったので、まだ出来ると分かってよかった。

▼北岳山頂に到着。到着時は若干、谷の眺めがあったが、すぐ雲の中。(13:42)


到着写真を撮った直後、韓国人の団体が押し寄せて、あっという間に占領された。
連中はもうやりたい放題。
頂上看板を占領して写真を取り続けて割り込むのが大変。

山頂には36分いたが(14:17まで)、四方は韓国人だらけでうるさいし、
標柱も占領されて写真が撮れないし、諦めて下ることにした。

今日の泊地は北岳山荘。
山頂からは300m位の標高差。
15:12 山荘受付に着いた。

キャンプ場代は800円/1人。
水は受付入口の右側に蛇口があって、なんと無料!
近くの山小屋の有料の雨水と違って、おいしい山の水。
テント場も平らな場所が多いのが素晴らしい。

▼テントを張り終わって、持参した肉団子を食べながらビール。(16:16)


オクサンは、残念ながら高度障害が出てグッタリ。
晩ご飯も食べられず、テントで沈没・・・。
今回は2013年より進歩して頂上は踏めたけど、北岳はやっぱり鬼門でしょうか・・・?

私は用意した2人分の肉団子を食べてお腹いっぱい。
せっかく荷揚げした晩ご飯の材料には手を付けられず・・・(また持ち帰り?)。
19時、やることもないので就寝した。

明日は、間ノ岳を往復して下山の予定だけど・・・
オクサンの具合しだいで諦めて下山かな・・・?
今回の連休は2日目が岩登り予定。
疲れを残さないように、1日目の今日は5時間程度の軽いハイキングです。
前回、雨で駐車場敗退をした、櫛形山へ行くことにした。

櫛形山は、花の山として有名。
特にこの時期は3000万本とも言われるアヤメが咲き乱れることで有名だったが、しかし残念ながら近年は(おそらく鹿の食害で)激減して、だいぶ寂しくなっている。
ブログカテゴリーは「南アルプス」に入れていますが、正確には南アルプス前衛の山。
池の茶屋から歩くと、往復で5時間程度。累積標高差も550m程度でちょうど良いコースになります。

*********
3:20 自宅を出発。
青葉ICから東名高速~圏央道~中央道を走って、甲府南ICで降りた。
新山梨環状道路(12号)を走ると、櫛形山へはほぼ一直線。

▼新山梨環状道路(12号)。正面に櫛形山が見える。(5:28)


南アルプスIC近くのローソンで朝ご飯、買い出し。
チーズ入りのブリトーを買って食べたが、激しく塩っぱくて気持ちが悪くなってしまった。
コンビニの食べ物は全般的に塩分が多くて要注意なのだが、これはひどすぎる。

林道をひたすら登って・・・
来るたびに思うが、すごい林道・・・
ひたすらグネグネ狭い道、目指す駐車場の標高は1,860m!!

6:39 池の茶屋林道の終点、駐車場に着いた。
眠いのでまず仮眠。
1時間ぐらい仮眠して、準備を開始。

▼池の茶屋林道終点の避難小屋。(7:55)


7:55 歩き始め。
まず最初の櫛形山へは登り続け。急登もある。
空は雲も多いが、概ね晴れ。emojiemoji
富士山がきれいに見える。
「樹林帯で眺めがない」って事前情報だったが、
意外に眺めが良いポイントが頻繁に出てきて楽しい歩きだ。

しかも樹林が面白い。
惚れ惚れするような巨木があちこちにある原生林。
根元から2股3股に分かれた老木。
これはなかなかお目にかかれない。面白い・・・。

▼こんな巨木があちこちにある。(8:19)


歩き始めて30分ぐらい? 櫛形山の山頂(標高2,052m)に到着。
しかし山頂には三角点があるだけ。頂上標柱も看板もない。
眺めも無いし、休むにも中途半端な時間なので通過する。

▼途中の富士山展望ポイント。(8:34)


8:38 櫛形山の最高地点(標高2,053m)に到着。
櫛形山の山頂標柱はここに建っている。
11分休憩。

▼櫛形山最高地点・標柱ポイント。(8:38)


山頂を越えると、カラマツやコメツガが鬱蒼と生えた樹間の道を進む。
木々に掛かって垂れ下がったサルオガセ(糸状の地衣)が、まるで異空間のような雰囲気を醸している。

急に明るく開けて、アヤメの自生地に出た!
でもあまり咲いていない。
咲いている花もちょっとショボイ咲き方。。。

▼アヤメ自生地。咲き方がだいぶ残念。(9:17)


▼シカ柵でガッチリガードされて、こんな感じ。(9:18)


9:23 裸山(標高2,003m)到着。
白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)が見える。
ちょうど1ヶ月前、鳳凰三山から見たときよりも、雪が劇的になくなっている。
融雪が進んでいるとは聞いていたが、これほどとは・・・。

▼裸山・山頂。背景は北岳。(9:23)


裸山は先客もいるし、休憩するにはイマイチだったので通過。
また鬱蒼とした樹林を下って・・・

9:45 アヤメ平。
避難小屋を見物して、休憩するにはイマイチなので木道を先に進む。

▼アヤメ平の木道。アヤメが少ない。(9:49)


▼アヤメの写真を撮ってみた。(9:52)


9:57 木道の終点にちょうど良い休憩スペースがあった。32分休憩。
誰も来ないし、シートを広げて昼寝をしたのだが・・・
日差しが暑くてあまり眠れず。
いたたまれなくなり撤収。

▼木道の終点。誰も来ないのでシートを広げて独占?だけど・・・。(10:21)


最初の予定では、同じコースのピストンだったが・・・
帰りは案内看板で知った「トレッキングコース」を歩いてみることにした。
持参した地図とガイドには出ていないコース。

歩き初めしばらくは面白い。
あまり見慣れない樹林の眺めが面白い。

▼サルオガセが鬱蒼と垂れ下がった樹林。(10:38)


しかしすぐ、ありきたりで眺めのないつまらないハイキングコースに変貌。
よく整備はされているが、何の取り柄も眺めもない、ありふれた道。

途中で分岐して登る「冬の白峰展望台」を目指してみたが、看板記載の10分を越えて急登を登るが、眺めは全くなし。そのうち何と!トレースも無くなり右往左往。
馬鹿らしいので諦めて本コースへ戻る。

でも不思議なことに、このコースに入ってからハイカーさん達に頻繁に会うようになった。
大阪のグループが連れているワンコがかわいい。

▼ユキちゃん(首輪に名前が書いてあった)(11:47)


11:45 休憩所で一休み。14分。
休憩所の咲きもつまらない歩き。

12:15 北岳展望デッキ。
北岳は雲に隠れてしまっている。

▼北岳展望デッキ。(12:15)


ここから起点の駐車場までは、車椅子でも入れる道。
平らに整備された広い道。
しかし、長くて緩やか過ぎる九十九折の道は、普通の徒歩にはとても苦痛。

12:40 駐車場に戻った。
帰りのコース選びは、結果的には失敗だった。
巨木が面白い山頂コースをピストンしたほうが面白かったか・・・と残念。

まだかなり時間が早いので、
しばらくは駐車場でストレッチしたり、痛めた左足首に鎮痛剤を塗ったり・・・。

撤収したあとは、池の茶屋林道を下って、櫛形山林道をドライブした。
13:41 みはらし平(鐘の鳴る丘)。
立派なモニュメント、なんだか場にそぐわない鐘がある。
鳴らしてみたけど・・・(笑)

▼「鐘の鳴る丘」って言っても、山の中腹だけど・・・(13:41)


林道をドライブした後は、もう少し走って尾白渓谷まで。
今日の温泉は 尾白の湯
この温泉は、泉質は良いのだが、昼過ぎのこの時間でも人が多いのが難点??
露天で長風呂して・・・
尾白渓谷の駐車場で少しヒマを潰して・・・

日没頃、みずがき湖を目指して移動。
晩ご飯は久しぶりにファミレス(ガスト)。

19:57 みずがき湖に着いた。
今晩は、ここで車中泊。
明日は、S浦さんと待ち合わせして、甲府幕岩でクライミング予定です。
今回の3連休は、北岳にテント泊で行く計画だったが中止にした。
先月に痛めた左足首の靭帯がまだ治らず、だいぶ痛いので。。。
・・・この痛さは、テント泊一式の重装備を背負うのは明白に厳しい。
・・・肝心の天気も、梅雨前線の動きが怪しくて推測がつかない。
・・・そんなリスクを背負って、現地で悪天候だったら喪失感が巨大だ。

でも逆に、
軽装備ならサポーターでガッチリ固めて、ゆっくり加減して歩けば何とかなるかも?
そんな感じで歩ける山で、日帰りで、行ったコトのない山は・・・

思いついたのが塩見岳。
駐車場から日帰り出来る貴重な3000m越えの山(標高3,052m)。
コースタイムは長いけど、通常はそんなにかからない。ゆっくり片足をかばって歩いて休憩込みで同じくらいかな?たぶんきっと。
道もよく整備されて歩き易いらしいし・・・行ってみるか!!

******
前日(連休1日目)は10時頃に家を出て、まず高速を走って小淵沢ICへ。
昼過ぎから温泉に入ってリフレッシュ。
いろいろなストレスからリフレッシュされたあとは・・・
国道20号線から酷道で有名な152号線に入ってドライブ。
杖立峠を越えて高遠~分杭峠を走って・・・
夕方に鳥倉駐車場に着いた。

******
3:00 まだ真っ暗な中、起床。
洗顔したり・・・。
足首に強力なサポーターを付けて固めて出発準備。

3:40 歩き初め。
ヘッドランプを点けて長い林道を歩く。
月明かりが意外に明るい。

4:17 林道終点のバス停。ここが鳥倉登山口。
4:24 登り始め。

▼鳥倉登山口。ようやく薄明るくなってきた。(4:24)


最初は緩やかな樹林帯の斜面をジグザグに登っていく。
鳥倉登山口から三伏峠までの道は、10区間に分けて標識が立てられていている。
1/10、2/10と現在地点を確かめながら歩けるのでわかりやすい。

5:29 1回目の休憩、13分。
4/10の標識を過ぎて支尾根に出てまもなくの辺り。

5/10位から樹林をトラバース気味に登っていく。
樹林だけど下を見下ろすと凄い急斜面。殆ど崖に近い。
こんなところへよく道を作って維持するなぁと感心する。
崖に掛けられた渋い木道が何度も出てくる。

▼渋い木道が何度も出てきます。(6:05)


最後の9/10から三伏峠小屋までがやけに長い??
6:44 三伏峠小屋に到着。21分休憩。

▼三伏峠(標高2,580m)。日本で一番標高が高い峠だそうです。(6:45)


やっと主尾根に出て眺めが良くなるのかな?と思ったら、まだ樹林が続く。
突然ハイマツ帯に変わって、三伏山(標高2,615m)。
しかし眺めもすぐ終わって、また長い樹林帯の歩きに変わる。

▼三伏山。目指す塩見岳は遥か遠い。(7:19)


今回のコースで一番つらいのはここから。
眺めがない樹間の尾根を、何度も上り下り繰り返しながら、時々樹間から遠くに見える塩見岳を目指して進む。

それにしても快晴。emoji
しかし午後はたぶん梅雨前線の影響で崩れると思うので、なんとか快晴のうちに塩見岳まで行きたいが・・・。

8:02 本谷山(標高2,658m)、15分休憩。
ここで女性1人に抜かれた。
あとで(塩見岳山頂で)再会した時に話しを聞いたのだが、彼女は5:30頃に駐車場から歩き始めたそうで、ここまで2時間半ぐらい? 早っ!!

▼本谷山。背景の塩見岳まではまだまだ遠い。(8:02)


本谷山の山頂は、木々が邪魔ではあるが、意外に眺めが良い。
中央アルプス、乗鞍、北アルプスが見える。
仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳も見える。

▼本谷山から、北アルプス。この写真サイズでは分かり難いが槍ヶ岳も見える。


▼本谷山から、仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ヶ岳(右奥)


▼本谷山から、北岳(奥)と間ノ岳(右)


歩き再開するが・・・
本谷山から塩見小屋までがとても辛い。

樹林帯の中、長く大きく下って、ダラダラと樹林の中をひたすら歩く。
まるで奥秩父。そう、十文字峠から甲武信への稜線を歩いているような気分。
ジメジメ・だらだら、かったるい登り。
これって本当にアルプス???
大きく期待外れな歩きに、気分的に滅入ってくる。。。

9:20 塩見新道分岐で休憩、15分。
この区間でだいぶバテてしまった。。。

9:48 塩見小屋、通過。
小屋の周囲には残雪があった。

▼塩見小屋。雰囲気良さそうな小屋です。(9:48)


ようやく樹林帯を越えてアルプスらしい爽快な稜線になったのだが・・・
かなりバテてしまい、足が重い・・・

▼塩見小屋を通過して這松の中を歩く。塩見岳が遠い。(9:51)


塩見小屋から塩見岳は1時間の距離だが・・・
意外にアップダウンがあって辛い・・・
天狗岩も越えて頑張ったけど・・・疲労がもうかなり限界か?
足が前に出ない・・・。
周囲から雲が湧き上がってきている。
「今日は午前中勝負!」って読みは大当たりらしい、間に合うか??
急がなければ頂上で雲に捕まってしまう・・・。

▼塩見岳頂上まであともう少し?だけど足がすごく重い。(10:26)


10:30 頂上が目前なんだけど休憩。7分。
オクサンは余裕があるようなので、水を1Lだけオクサンに引き受けてもらった。
おかげで、だいぶ元気になった・・・

▼疲れ切って、登りの途中で休憩。(10:30)


最後のガラ場は、鎖やロープが一切ないのが素晴らしい。
・・・って言っても、岩がボロくてアンカーが打てないか。。。

10:57 塩見岳・西峰(標高3,047m)到着!
写真だけ撮って、そのまま通過。
すぐ先の東峰へ向かう。

▼塩見岳・西峰(標高3,047m)(10:58)


11:02 塩見岳・東峰(標高3,052m)到着!!!
空にはだいぶ雲が出てしまったが、眺めはまだ素晴らしい!
甲斐駒ヶ岳は雲に隠れてしまったが、白峰三山はまだ雲がかかっていない。
蝙蝠岳の稜線が美しい。
南は残念ながら、荒川三山までしか見えない、その先は雲の中。
富士山は見える・・・。

▼塩見岳・東峰(標高3,052m)、右後ろは白峰三山。(11:03)


山頂で30分休憩。
風景を楽しんで・・・
途中で抜かれた女性と少しお話し。
(彼女は夜中の国道152号を1人運転で走ってきたとか、すごいですね~)

気がつくと周囲からどんどん雲が湧き上がってきた。
「今日は午前中勝負!」って読みは大当たりだった。間に合って良かった。
あっと言う間に、周囲の山は雲の中に・・・

11:32 下り始め。
11:36 西峰を通過。
花がいっぱい咲いているので写真を撮りながらガラ場を下る。

▼たまには花の写真を撮ってみたけど・・・名前は知らないです(笑)


▼花の写真を撮ってみたけど・・・やっぱり名前は知らないです(笑)


地図で危険マークが付いている辺りは、ボロくて落石が嫌な感じ。
小さな岩を(足元が崩れて)落としてしまった。

▼ボロいガラ場を下るオクサン。そんなに怖そうに降りなくても・・・。(11:44)


▼ガラ場を下る私。下から見上ると悪そうだが、実際は大して悪くない。(11:46)


12:19 塩見小屋を通過。
12:30 塩見新道分岐で休憩、11分。

塩見新道分岐から本谷山までの区間は、下りもやっぱり辛い。
長い樹林帯のダラダラした下りのあと、段階的に何度も繰り返す登り。
アルプスらしくない歩きに嫌になってくる、本谷山になかなか着かない。
この区間は下りのほうが時間がかかるようだ。

13:48 やっと、本谷山。20分休憩。

▼本谷山にやっと着いた。この区間が一番つらい。(13:48)


本谷山から先は、もう1回登り返しがあるが、大したことはない。
14:51 三伏山を通過。

▼三伏山。周囲は霧に覆われて視界なし。(14:51)


15:01 三伏峠、15分休憩。雨がポツポツ降り出したので急ぐ。
16:01 10分休憩。
16:56 鳥倉登山口に着いた。5分程、岩の上で腰を伸ばして休憩。
17:35 駐車場に帰還した。

足をかばいながらも、何とかこなせた行程。
楽しかったけど、すごく疲れた!!

予想よりだいぶ時間がかかってしまって、しかもだいぶ疲れてしまったので、
今日は温泉なしで自宅に戻ることにした。
当初の予定では、今日は車中泊して、あす櫛形山へ行こうかと思ってたのだが・・・
疲れすぎました(笑)

*******
今回の行程は、山と高原地図(昭文社・2014年版)で単純積算すると、鳥倉駐車場から西峰までで、登り08:25、下り6:50、合計15:15。
累積標高差は2,450m位なので、黒戸尾根と丁度同じくらいなんですね・・・。
帰宅後にきちんと再計算するまで分からなかった。そして、「黒戸尾根よりは全然楽だろう」って思って計画したので、すごく意外だった。
*******

尚、初めてのルートなので、
水は途中給水を考えず、駐車場からすべて2人分として持参したが、合計8.7L。
昨年の真夏に、ソロで三股~常念~蝶を周回した時に、4.3L持参して3.7L消費したので、それを基準に考えたのだが・・・。
今回は、5.5L飲みきって、3.2L持ち帰った。
   5.5L=平均・540mlで10本
   16本背負って、うち10本飲みきって、6本持ち帰った勘定。

帰りは駒ヶ根ICから中央自動車道に乗って・・・
八ヶ岳SAで晩ご飯、ここの蕎麦は美味しくてお気に入りです。

中央道はどこも集中工事の車線規制ばかり。煩わしい。
24時半頃に自宅戻った。
この3連休は、本当は北岳へテント泊で行きたかったのだが・・・
またも痛めてしまった左足首の靭帯がだいぶ痛く、
私の左足首は爆弾状態なのでしかたないが、
仕事でもなんだか疲れてしまって、
気分がだいぶダウン。emoji
2日目の明日を塩見岳ハイキングに変えて、
今日は温泉入ってノンビリドライブに変更した。

10:00 自宅出発。
青葉ICから圏央道、八王子JCTから中央道へ。
快晴。emoji

▼八ヶ岳も雲ひとつなし。(12:31)


小淵沢ICで降りて、国道20号へ。
まずは温泉。

最初は 尾白の湯 へ行こうかと思ってたのだが、
折角なら行ったことが無く、なかなか行くことが無さそうな温泉にしようか?って。
今回は 白州塩沢温泉フォッサマグナの湯 へ行ってみた。

13:00 フォッサマグナの湯に到着。
なかなか雰囲気の良い温泉だった。
泉質は・・・私は尾白の湯の方が好きかな??
でも、時間帯のせいか人も少なく、すごくリラックス出来たのが良かった。

白州塩沢温泉フォッサマグナの湯。(13:04)


長風呂でさっぱりしたあとは・・・20号線を走って、茅野へ向かう。
途中のコンビニで遅い昼ご飯。

茅野のコンビニで大量に買い出しをして、酷道で有名な152号線に入る。
杖立峠を越えて高遠へ。

この道は、自転車で野宿旅をしていた頃に「いちど行ってみたい」と思っていたのだが叶わなかった。当時は高遠は秘境のように言われていて、さらに未開通だった峠を越えて佐久間ダムまで行く道は、林道好きのサイクリストにとってはとても興味深いコースだった。

感慨深く、車で走る(笑)。
杖立峠のだいぶ手前で「日本一周中」の看板を後ろに付けたサイクリストがいた。
こんな場所で押して歩いていたが・・・だいぶ体力足りないのでは???

16:00 高遠に着いた。
ナビに騙されて駒ヶ根方面へ行きそうになって、途中で気付いて引き返す。
ついでに高遠城址公園へ寄ってみた。

▼高遠城址公園。(16:24)


高遠から先の峠道もなかなかのもの。
分杭峠まですごい急勾配、ヘアピンだらけの狭い道。

分杭峠は・・・
パワースポットとかで有名になったんですね。
オジサンにはよく分からない世界です。

▼分杭峠。峠付近は駐停車禁止らしいです。(16:55)


▼分杭峠。平日なので誰もいない。(16:57)


さらに走って、大鹿村を目指す。

17時半頃? 大鹿村。
大鹿村の集落は意外に大きい。
林道の入り口がよくわからずに少し迷う。間違えて違う林道に1回入ってしまった。

18:00 鳥倉駐車場に着いた。
今日はここで車中泊です。

▼鳥倉駐車場。(18:38)


鳥倉駐車場は、とても雰囲気のよい場所ですね。
涼しくて、トイレもあるし、水場もあるし・・・。
久しぶりに椅子とテーブルを出して、谷を見ながらオクサンと乾杯。

福岡からいらしたご先輩ハイカーさんといろいろお話しした。

▼鳥倉駐車場。(18:59)


19時過ぎ、寒くなってきたので車の中へ。
晩ご飯。

20時過ぎ、就寝。
明日は夜明け前から歩き始める予定です。
今週の我が家の連休は火曜・水曜日。
天気予報は1日目は晴れだが2日目は雨。
出かけるなら当然1日目だが、仕事明けの1日目は遠出は厳しい。
トレーニングでボリュームのある山歩きに行きたかったのだが・・・。

で、思いついたのが鳳凰三山をドンドコ沢から登って中道で下る周回コース。
私は昨年も登っているが、オクサンにとっては鳳凰三山はトラウマのある課題の山。
今はもう問題は無いと思うけど、より確実に踏破して欲しいので、荷物は貴重品以外は私が引き受けて登ることにした。

コースタイムは、山と高原地図(昭文社・2013年版)で積算すると12時間40分。
しかしこの地図は3割ぐらい多めに設定されているので、実際には厳しめの日帰りコースとしてちょうど良い感じです。実際、昨年は休憩・寄り道込みで10時間10分だった。

************
2:30 起床。洗顔だけしてすぐ出発。
東名高速の青葉ICから、今回は圏央道を通って中央道へ。
順調に飛ばして、韮崎ICで下りて、青木鉱泉を目指す。

5:15 青木鉱泉
支度して、登山届を書いて駐車場代を払って・・・。

▼青木鉱泉。登山届を書く。雰囲気の良い場所ですね。(5:27)


5:33 歩き始め。快晴!emoji
しかし・・・歩き始めてすぐ、時計を忘れたのに気付いた。
荷物を置いて、走って車へ取りに行ったが、途中で少し足首を捻ってしまった。
いきなり疲れた上に、オマケ付きでガッカリ。
しかも今日は調子もあまり良くないみたい。
妙に足が重くて辛い。
仕事明けの深夜出発~強行山行は、私の体力ではちょっと辛かったか・・・。

歩き始めてまもなく、大規模な法面工事のため、沢を大きく迂回する。
この迂回路から推測すると、中道登山口へ上がる林道の途中に車を置いたら1時間位短縮できたのかな?駐車場代もかからないし・・・なんて、セコい事を思いながら進む。

沢沿いの退屈な登りから、急斜面への急登に変わって・・・
何度か小沢を横切って・・・

7:01 南精進ヶ滝。14分休憩。
昨年はここまで軽快に歩いて、あっと言う間に感じたが、今回はここまででだいぶ疲れてしまった。ペースもだいぶ落とし目で歩いたはずなのに・・・emoji

▼南精進ヶ滝(7:03)


南精進ヶ滝の次は、鳳凰の滝。
コースから外れて滝を見に行った。
2つの滝が左右から合わさる滝だが、滝壺まで行くのはかなり大変そう。
時間もすごくかかりそうなので、滝が見えるところまで行って引き返す(7:47)。
往復約15分のロスタイム。

登山道はどんどん急登に。
バテてきた。やっぱり調子悪い。これはヘタしたら敗退か??
白糸の滝で次の休憩を、と思っていたがバテて疲れて・・・emoji
8:17 道の途中のスペースで休憩、13分。

8:50 白糸の滝。
歩き始めたばかりなので通過。

▼白糸の滝(8:50)


9:16 五色滝。
この滝は確かに素晴らしい。
秋の紅葉シーズンはとても綺麗なのでしょうね、きっと。
滝壺周辺は休憩スペースもあって快適な雰囲気。
休憩したいところだけど、バテてさらにペースが落ちていることもあるので、先に進む。

▼五色滝。これは見事な滝ですね。(9:19)


9:33 疲れ切って休憩、13分。

更に樹林帯を登って、ようやく傾斜が緩やかになって・・・突然視界が開けて、草原状の河原に出る。正面には地蔵岳。思わず昼寝したくなるような雰囲気だ。
さんざん樹林帯の急登と滝を乗り越えて、その上がこんな場所。
毎回だけど、とても不思議な感じがする。

▼正面に地蔵岳。とても雰囲気よい沢。(10:06)


しばらく気持ちのよい河原を歩いて、また樹林に入ってすぐ鳳凰小屋。

10:21 給水を兼ねて、鳳凰小屋のベンチで休憩。13分。
ここの水はとても美味しい。まずはガブ飲み。
水を2人分満タンに補給して、またザックが重くなった(笑)

▼鳳凰小屋のベンチと水場。(10:21)


鳳凰小屋から地蔵岳への登りがコース上一番つらい場所。
とくに最後の、山頂が正面に見えるザレ場の急登。
疲れて足がなかなか出ない上に、踏んだ足がザレて滑る。

▼この登りが一番つらい。足が前に出ない。(10:58)


▼振り返ると韮崎の街が遥か後方に見渡せる。(11:14)


▼あともう少し。(11:17)


11:25 地蔵岳の肩部分に到着。
山頂一帯には誰もいない。我が家の貸し切り。
だいぶ雲が出てきてしまったが、展望は完璧。emoji
八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。その先は荒川岳か赤石岳か?南の高峰は総じてまだ雪景色だ。

▼やっと地蔵岳の肩部分に着いた。(11:25)


ザックを置いて、オベリスクを登りに行く。
最後の岩峰は・・・「ここから登るのかな?」ってラインがあり、途中まで登ってみたけど、ロープ・プロテクション無しではちょっと気持ちが悪いので、途中でやっぱり止めて降りた。基本的に怖がりな私は、いつでも安全第一です。
(帰宅後に調べたら、裏側の穴から上部のフィックスへ簡単に行けたようですね。私がクライムダウン始めたすぐ先で「穴の道」と合流したみたい。ちょっと残念。)

▼ここから岩峰上に登れそうだけど、確保なしでは気持ち悪い。(11:36)


▼オベリスクの頂上岩峰の基部で。このすぐ裏側の穴から登れるらしい。(11:38)


▼頂上岩峰の下で。背景に北岳(白峰三山)。(11:39)


地蔵岳の肩部分へ下りてザックを回収して、賽の河原へ(11:50)。
賽の河原で休憩、24分。
ここには「地蔵岳(標高2,764m)」の看板があるがヘンな感じですね。
休憩中も山頂一帯はすごく静か。通過したハイカーは1人だけだった。

▼赤抜沢ノ頭から地蔵岳。(12:21)


12:14 歩き再開。
地蔵岳から観音岳への行程は2回登り返しがある。
昨年は1時間で歩いた行程なのだが・・・バテバテでなかなか足が出ない。
12:52 鳳凰小屋分岐点で12分休憩。

13:26 やっと観音岳(標高2,840m)に着いた!!!
四方の眺めもまだ上々。富士山は雲に隠れてしまったが、南アルプスは完璧。
風景を眺めながら、これから始まる長い下りに備えて膝と足首にサポーターを装着したり・・・、32分休憩。

▼やっと観音岳。ここから先はひたすら下るだけだ!!(13:27)


▼観音岳の山頂から白峰三山を背景に。(13:31)


今年は北岳の残雪が多い。
もう6月下旬なのに頂上稜線にも雪が付いているし、大樺沢も二股よりはるか下の方まで雪に埋まっている。確か今週末から広河原行きのバス・タクシーが運行開始だったと思うけど、軽アイゼン必須っぽいですね。。。ある意味、逆に楽しいかもしれないけど、いろいろと・・・。

▼観音岳山頂から地蔵岳と甲斐駒ケ岳。(13:55)


▼観音岳の山頂標柱から、薬師岳と雲に隠れた富士山。(13:57)


13:58 下り始め(薬師岳へ向かう)

14:16 薬師岳(標高2,780m)。
記念撮影して、ここから中道に進み始めるともう眺めはなくなるので、北岳をしっかり見納めて(次はあそこかな?)通過。

▼薬師岳・山頂。次のターゲットは北岳か?(14:17)


中道はひたすらな急下り。
でもドンドコ沢を下るよりは、道は断然良いし、膝に優しいのでは?と思う。
身軽なオクサンは今日は快調で、とても良いペースで下ってくれている。

14:54 御座石。休憩10分。
御座石はステキな前傾ボルダー?登れそうなラインが2箇所ある。

▼御座石。(14:56)


急な下りはまだまだガンガン続く。
さすがに膝と足首がつらい。
サポーターのおかげで何とか耐えられている感じ。

やっと緩やかな笹原に変わって、1組追い抜いて・・・
16:17 疲れて倒木のベンチで休憩、10分。

最後の樹林帯の 長い九十九折の急下りは半分小走り・・・膝が疲れてもうあまり押さえがきかなくて、自然と小走りで駆け下りるようになってしまう。
16:44 登山口(中道)に着いた。

▼中道の登山口。疲れて膝がガクガク。(16:44)


最後は長い林道を歩いて・・・
17:25 青木鉱泉の駐車場に帰還した。

今回は激しくバテてしまったけど、何とか予定コースを歩ききることが出来て良かった。
一方のオクサンは、今回はかなり余裕な様子。次回に向けての自信になったかな?

温泉はここからならやっぱり白山温泉
「ノーベル賞受賞の大村博士が地元のために私財を投じて建てられた温泉」ってことですっかり有名ですが、お湯質も良くて落ち着ける温泉です。
久しぶりに髭も剃って、長風呂してすっかりリラックス。

帰りは勝沼まで下道で走って、中央道~圏央道~東名高速で。
海老名SAに立ち寄って帰宅した。
日向山は南アルプスの前衛の山。
林道終点の駐車場から最短コースを選ぶと、往復2時間半。
尾白渓谷の駐車場から錦滝経由で周回コースをとれば、4時間20分の行程。
標高は1,660mしかないが、頂上周辺の白ザレした風景が低山らしからぬ雰囲気で人気の山です。

今回はオクサンも参加。
5月から腰痛で苦しんでいたが、ようやく原因が分かり(ヘルニア)、ブロック注射で症状がだいぶ収まってきたので、久しぶりの軽いハイキングです。

前夜発。
竹宇駒ヶ岳神社の無料駐車場で車中泊。

朝起きたら、Mちさんに遭遇した。
夫婦で黒戸尾根を登りに来たとのこと。
山歩きに来てクライマーに合うのは、鳳凰でのユンボさん以来。
ビックリですね。。。

▼Mちさんと記念撮影。(7:04)


7:29 歩き始め。
今日はオクサンは空身で、歩くペースも腰の具合を見ながらノンビリと・・・。

▼登山ポストの前で、オクサン。(7:29)


歩きやすい樹間のハイキングコースを登って・・・

8:30 尾白川林道、矢立石。日向山登山口に到着。
ここからは林道を歩くが、林道は少し荒れ気味。
この林道は、もっと眺めが良いかと期待したが、木々の緑が深くて眺めなし。
時々、黒戸尾根と甲斐駒ケ岳が見える。

▼貴重な展望ポイントで。甲斐駒ケ岳を背景に。(9:38)


9:49 錦滝。東屋で休憩。

▼錦滝の東屋。(9:49)


錦滝からの登りはかなりの急登。
登山口には「下りでの使用を禁止」と書かれているだけあって、ハイキングコースにしてはだいぶ厳し目。
急登が緩んで尾根に合流すると、まもなく砂浜のような下地に変わる。
砂の急斜面を登り切ると・・・今回のお楽しみの始まりです。

▼白ザレした斜面。(11:02)


▼白ザレした斜面の急登。地蔵岳の最後の登りみたい。(11:06)


▼岩峰の展望ポイントで。(11:13)


11:25 日向山(1,660m)山頂に到着。
山頂の眺めは素晴らしい。
八ヶ岳に雲がかかってしまってるのが残念だが、麓が綺麗に見渡せる。
ハイカーさんが多い。

▼日向山、山頂標柱の横で。(11:25)


日陰にシートを敷いて昼休み。
昼寝した。

▼山頂で、八ヶ岳を背景に。(12:20)


12:21 下り始め。
矢立石方面へ下りる。ゆっくりと。途中で1回休憩。

13:50 矢立石(尾白川林道の日向山登山口)
少し休憩。

矢立石から尾白川への下りで、道を外して迷ってしまった。
登りの時に、「2回目の林道合流はしないで左上に登る」って記憶してたのだが、そのポイントは気づかず通過して、1回目の林道合流ポイントに来て、ここは林道に出てしばらく歩くべきなのを、林道から反れて下ってしまた。
明瞭なトレースもあったので疑問を持たず・・・でもしばらく下ると、トレースが消える。
間違えたかな?と思って登り返し。合流点まで戻ったが、その間に分岐なし。間違いにまだ気付かずに、再度下って・・・「こんなに不明瞭だっけ?」って思いながら、トレースを探しながらかなり降りたが・・・所々で測量の杭が出てくるのがまた悩ましい。
やっぱりおかしい!って、再度、登り返し。
このまま無理矢理で降りてもどこかには出ると思うが、クライミングではこんなアプローチはしょっちゅうなので慣れているし、どうにでも出来るのだが、でもだいぶ悪い下り斜面。こんなことでオクサンの腰が悪化したらそれこそ馬鹿らしい。今日は勘弁。。。
延々と登り返して、「こうなったら林道を歩くしかないか?」って、林道に出たら看板があってようやく間違いに気がついた。40分くらいロスしてしまったか・・・。

15:26 駐車場に帰還した。
オマケもついて、なかなか疲れたハイキングになった(笑)

歩いた後は、近くの「尾白の湯」へ立ち寄り。
しかし、お盆休みで大混雑。洗い場は子供たちの大集団が占拠してるし。
ようやく体を洗って、露天風呂に出たら芋洗い状態。。。
世間の休みを避けて行動している私にはストレスが巨大です。
大変だった。。。

帰りの中央道・小仏トンネルも恒例の渋滞。
自宅に着いたのは21時頃だった。
今週の我が家の連休(火・水)は、1日目だけ天気が良い。
オクサンの腰はまだ治らないので、また1人で山歩き。
先週は鳳凰三山だったので、今回は甲斐駒ケ岳に行くことにした。
どうせなので、黒戸尾根ピストンで・・・。

黒戸尾根の累積標高差は2,410m(単純標高差は2,180m)
竹宇駒ヶ岳神社からのコースタイム(CT)は、登り09:30、下り05:40、合計15:10です。 =山と高原地図(昭文社・2013年版)
休憩込みで12時間での往復が、目標時間ですが・・・出来るかな?

*******
私は甲斐駒ケ岳には過去4回行っている。
何度も山頂を踏んでいて、どれも思い出深いのだが・・・すべて30年前。

1回めは1985年5月下旬。
メンバーは山岳会の先輩のKatoさん・同期のSatoさんの3人。
広河原から仙水峠~甲斐駒山頂を越えて8合目へ。赤石沢へ下降して、ダイヤモンドフランケA 赤蜘蛛ルートをやりに行った。しかし、2日目に入梅してしまい朝から雨。それでも赤蜘蛛を登り始めたが、なんと!猛吹雪に変わり3P目で敗退。夏の服装にカッパを着てジョギングシューズ・軍手で雪の斜面を8合目まで登り、10cmちかく積雪した山頂を越えて、駒津峰から北沢峠へ。さすがに雪は駒津峰までだったが、雨の中をトボトボと戸台へ歩いた切ない思い出。

2回めは1986年7月
同期のSatoさんと2人。
やはり仙水峠から甲斐駒山頂~8合目、赤石沢へ下降してダイヤモンドフランケA 赤蜘蛛ルートをやりに。晴れてとても楽しいクライミングだった。帰りは山頂経由で広河原へ。

3回めは1986年晩秋
先輩のMukuさん・同期のItoさんの3人。
黒戸尾根を5合目まで登って、黄蓮谷へ下降。千丈滝の下でテン泊。翌日、黄蓮谷左俣を登って8合目へ。赤く染まった谷とエメラルドグリーンの滝・沢がとても美しくて素晴らしい沢登りだった。甲斐駒山頂まで行ったか憶えていない。下りは黒戸尾根を下りたはずだが(尾白川で握手している写真がある)、下りに関する記憶が何もない。たぶん走り降りたからだと思う。当時の会山行は、下りは走り降りてしまうことが多くて、おかげで下りはどこを使ったのか全く覚えていないものが多い。

4回めは1987年夏
先輩のKatoさんと2人。
赤石沢下部から遡上してダイヤモンドフランケを目指したが、沢が激しく荒れててなかなか進めず、ハチにも襲撃されて敗退。広河原に移動して1日目は広河原のキャンプ地でツェルト泊。結局、仙水峠から甲斐駒山頂~8合目の岩小屋に泊まって、赤石沢~A・Bフランケ赤蜘蛛ルート~奥壁左ルンゼを通して登った。奥壁左ルンゼの上部の風化が激しくて怖かったのが印象深い。帰りはもちろん山頂経由で広河原へ。

とても思い出が多い山です。

*******

前夜発で、双葉SAで仮眠。
2:30に起きて、竹宇駒ヶ岳神社の無料駐車場へ・・・3:28到着。

ヘッドランプの明かりがチラホラ。
もう歩き始める人がいる。
私も仕度して、登山届を書く。

▼真っ暗の中、登山届を書く人。(3:48)


3:50 歩き始め。
真っ暗の中、神社の横を抜けて、吊橋を渡るといきなり急登。
すぐ汗が吹き出す。

徐々に夜が明けてきた。
樹間に朝焼けの赤い光が差し込んで幻想的。

▼赤い木漏れ日。(4:51)


どなたかのブログで「苦行のようだ」って表現があったが、まさしくそんな登り。
眺めがない樹林帯の登りが延々と続く。
明確な休憩ポイント、目印がなく、今どこまで登ったのかも分からない。

八丁登り の途中で2回、10分休憩した。

先週(鳳凰三山)の疲れが完全に取れていないようで、足・腰・膝が重く、少し痛い。
インターバル1週間は短かったか・・・若い頃は平気だったのに。
この足の重さでは、目標12時間は厳しいか??

暑くて凄い汗で、水の消費が激しい。
今回は4Lの水を背負ってきたが、あっという間に1.5L消費した。

カッパを忘れたのに気がついた。
気がついたけど、もう先に進むしかない。
雨が降りそうな空になったら、即撤退するしかないか・・・。

6:37 刃渡り。
長~い樹林帯からいきなり視界が開けて、刃渡り。
コース唯一の危険マークがついている場所だが、なんてことはなくて、むしろ太すぎるチェーンが邪魔して歩きにくい。左手に鳳凰三山、左奥には富士山が見える。

▼刃渡り。快晴が眩しい。(6:38)


▼刃渡りから左の眺め、鳳凰三山と富士山。(6:40)


刃渡りを越えると、またすぐ樹林帯。眺めがなくなる。
ハシゴ・鎖場が連続で出始める。
下りが始まって、100mくらい下ると 五合目。

7:36 五合目。
30年前はまだ小屋があって、もう営業はしてなかったのかな?荒れた暗い場所の記憶があるが、今は空き地で明るい雰囲気。

▼五合目小屋の跡地。(7:36)


五合目からまた、ハシゴ・鎖場が連続する急登が始まる。
風に乗って 七丈小屋の調理の匂い(味噌汁かな?)が漂ってくるが、なかなか七丈小屋に着かない。
8:02 七丈小屋の少し手前のコルで15分休憩。

8:34 七丈小屋
有料の水場がある。知らなかった。持参の水が充分なので給水しなかったけど。

▼皇太子さまも泊まった七丈小屋。(8:36)


七丈小屋から八合目の登りが、完全にバテバテ。
展望は開けて、足元には登ってきた黒戸尾根と韮崎の街が、右後ろは八ヶ岳、左は鳳凰三山と富士山の眺めが素晴らしい。そして正面には、八合目らしき場所と頂上周辺も見えているが、なかなか近づかない。足が痺れて重く、なかなか上がらない。
前回の休憩時に飲んだ定期薬(血圧)が効き過ぎたのか、目眩と怪しい体調異常。やむなく10分休憩。引き返すか進むか悩む。

休んで少し体調が良くなったので、先に進む。
バテバテだけど、1歩づつ・・・

9:31 八合目御来迎場 に到着??
それらしい祠があるが、記憶とだいぶ違う。
木もない広場で夜景が綺麗だった記憶だが・・・。まだ先か?と思って歩き始めたら、記憶ドンピシャのトレースがあって、入ると岩小屋があった。
赤石沢に下りるトレースも健在。

▼懐かしい八合目の岩小屋。(9:37)


岩小屋の前で10分休憩。

八合目から先は記憶とぜんぜん違う。こんなだったか・・・。
下部にあった鎖場より登りにくい岩場が続く。
昔は、2日分の水・食料、登攀具を背負って軽快に歩いた道なのに・・・

ここまで(五合目あたりまで)で、3人に抜かされていたが、その3人が山頂から折り返してきて、10分おき位ですれ違った。山頂は眺めが良いらしい。楽しみ。

▼振り返って鳳凰三山と富士山。(10:09)


10:35 甲斐駒ケ岳(標高2,967m)山頂に到着。
登り始めから6時間45分(休憩込み)だった。
まあ上出来か。。。

山頂近辺は、仙水峠から登ってくるハイカーでそれなりに賑わっている。
雲は多いが、展望は完璧。
仙丈ヶ岳、北岳もきれいに見える。

▼甲斐駒ケ岳・山頂で(10:39)


▼北岳、間ノ岳~南アルプス中部の山々。(10:41)


登りは暑さでバテて、水以外に口にしたのは、甘いお菓子2切れのみ。
山頂は気分よく涼しいおかげで、少しお腹が空いて、おにぎりを食べた。
北岳を眺めながら・・・膝サポータを付けたり、下りの準備をしながら、35分休憩。

11:14 下り始め。
黒戸尾根を登る人は結構いるんですね。数組とすれ違う。

11:40 八合目
12:05 七丈小屋
12:37 五合目小屋跡地。12分休憩。

13:28 刃渡り。八丁登りに入るが、ひたすら続く単調な樹林の道は下りも辛い。
13:57 黒龍神の石碑。疲れたので15分横になる。

14:25 横手登山口との分岐
15:09 尾白川渓谷との分岐。
ここからいきなりハイカーで賑わっている。尾白川の滝めぐりですね。

15:16 黒戸尾根登山口に到着した。
吊橋渡って、神社のトイレ横の水場で顔と頭を洗って・・・15:25 駐車場に着いた。
下り始めから4時間10分(休憩込み)。

結局、総合タイムは・・・
目標の12時間を何とかクリアして、11時間25分だった。
休憩時間の合計を差っ引くと、9時間30分で歩いた計算。
先週の疲れが取れていない中で、しかも、途中具合悪くて引き返そうか?と思ったくらいの体調だったので、とても満足な結果です。
噂では、トレランの人は登り3時間・下り2時間の計5時間でこなすと聞いたのですが、凄いですね~。

駐車場では、まず椅子を出して、しばらくぐったり。
疲れすぎて何も出来ずにそのまましばらく休憩した。

厳しい山歩きは もうお腹いっぱいです。
とうぶん、涼しくなるまでは楽なハイキングと岩登りでいいかな・・・って。

休んだら少し元気が出てきたので、温泉に向かう。
ここならやっぱり「尾白の湯」へ。噂通りでなかなか良い温泉だった。とくに露天が開放的で垣根も低く、八ヶ岳と黒戸尾根が見えて、しかも源泉ってのがいですね。

帰りは20号線を大月まで走って、中央道に乗って、21時過ぎに自宅に着いた。
今回は、鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)を、青木鉱泉からドンドコ沢を登って中道で下る、日帰り周回を目指した。
累積標高差は1,912m、総歩行時間も12時間半~ガイド本によっては14時間とされていて、かなり疲れそうなコースです。
天気予報は、午前中は何とか持ちそうな、午後は夕立~雨になるか?そのまま何とか持つかな?って微妙な状況。気圧配置を見ると前者の可能性濃厚か・・・?

******
前夜、仕事が終わって帰宅~すぐ準備して、20時に出発。
中央高速の双葉サービスエリアに22:40到着。
夜中の林道を走るのは気持ちが悪いので、双葉SAで仮眠した。
******

3:00 アラームで目覚めて、山服に着替えてトイレで洗顔。
3:30 双葉SAを出発。

韮崎ICから国道20号線に下りて、青木鉱泉への最短の林道を目指したが・・・
Googleストリートビューで暗記していた御庵沢小武川線が、なんと工事で通行止め。「小武川線へ迂回するように」って看板が・・・。
やむなく県道を5km北上、工事業者さんが案内看板を追加していたおかげで迷わずに済んで、小武川線経由で 4:34 青木鉱泉に到着。

まだ夜明け前で薄暗いが、早く出発したいので大急ぎで準備。
準備中にもハイカーの車が何台か到着した。平日ですが人気の山だけありますね。

▼夜明け直後の青木鉱泉。右には登山届を記載中のハイカーさん。(4:48)


5:00 ちょうど、歩き始め。
しばらくは川沿いの緩やかな道を歩く。
傾斜が上がり始めて間もなく 南精進の滝、10分休憩。

▼南精進の滝。(6:05)


空は晴れているが、樹林帯の急登のため、太陽の恩恵は全く無い。
湿度がすごくて、まるで風呂場の中で運動をしているような気分。汗が吹き出して、タオルで拭っても拭っても滴り落ちてくる。

7:18 白糸の滝 で10分休憩。

急登が続く。
「ドンドコ沢」なんてふざけた名前だな・・・!って思いながら、汗を拭きながらひたすら登る。(※帰宅後に調べてみたらドンドコ沢の名前の由来は諸説あり、青木鉱泉の主人の話ではかなり真面目な昔の風習に由来するようです)

歩き始めて3時間くらい、突然、視界がひらけて草原状の河原になった。
正面に地蔵岳が見える。

▼地蔵岳が見えてきた。思わず休憩したくなる雰囲気の良い河原。(8:18)


河原を詰めて、再び樹林に入ってすぐ、鳳凰小屋に到着(8:33)。

鳳凰小屋は、過去にネット上で色々と話題を振りまいてきた小屋。
テント場と水場の状況を確認 ~テント泊で来た時のために・・・。
若い小屋番さんが、すごく気さくに話しかけてきて、「ベンチで休憩」と水場利用を勧めてくれたので、10分だけテラスのテーブルを借りて休憩した。水は・・・5リットル背負って来たので(もう1.5リットル消費したけど)、下山までは充分なため補給せず。

鳳凰小屋からまた樹林帯の急登が始まり、視界が開けると、白ザレした最後の急登。
疲れた足にはすごく辛い。稜線が目の前なのになかなか近づかない。足が疲れでしびれて前に出ない。白ザレの砂が滑って、緩んだ雪の斜面をアイゼン無しで歩いているような感触。

▼地蔵岳までもう少し、しかし急登が辛い。(9:08)


▼振り返ると、登って来た行程と韮崎の眺めが素晴らしい。(9:15)


9:30 地蔵岳の肩部分に到着。
ザックを降ろさずに、そのままオベリスクを登りに行く。
最後の1枚岩の取り付きまで登ったが、風が強くて冷たくて、寒くていたたまれない。
先端まで数メートルなのだが、汗でびしょ濡れの体が急に冷えて吐き気がしてきたので、諦めて引き返し。

9:54 賽の河原。10分休憩。
賽の河原になぜか「地蔵岳(標高2,764m)」の看板があるが・・・
てっぺんまで登って頂上標柱を見て「ヤッター!」って気分になれないので、なんだかちょっと寂しい山ですね。。。
岩で風を防いで休憩して体温が戻り、吐き気が治まってきた。

▼賽の河原から地蔵岳。手前に「地蔵岳(標高2,764m)」の看板(9:55)


賽の河原から観音岳は、登り返しが2回。
天気は下り坂。四方から雲が湧いてくる。
白峰三山は完全に雲の中。

▼北岳は雲の中。大樺沢の雪渓が少ない。例年より1ヶ月は早い?(10:16)


11:08 観音岳(標高2,840m)到着。
これで大きな登りは終了です。
想定より2時間以上早い到着だった。
20分休憩。

▼観音岳山頂から地蔵岳を振り返る。(11:11)


▼観音岳・山頂で。(11:25)


11:47 薬師岳(標高2,780m)到着。
観音岳から薬師岳は、緩やかな稜線歩きだった。
20分休憩。長い下りに備えて膝サポーターを装着。
賽の河原から何回かお会いした女性2人組と少し会話した。彼女たちは今日は南御室小屋からピストンとのこと。ここでお別れです。

▼薬師岳。周囲から雲が湧いてきた。眺めがないのが残念。(11:52)


薬師岳から中道を下るのだが、白砂の頂上を少しだけ下るといきなり樹林。
鬱蒼とした樹林の急下り。

12:39 御座石。
休憩には早すぎるので通過。

▼御座石。(12:40)


膝に悪い急下降は約1時間。
緩やかな笹原に変わって・・・

13:14 休憩ポイントを見つけて休憩。
30分くらい休むつもりだったのだが、雨がとうとう降り出したので、慌てて撤収。
カッパを着て、歩き再開。休憩は結局17分。

雨は強くなり、湿度が飽和状態で息苦しい。
カッパの中も汗でビシャビシャ。サウナスーツを着て風呂場で運動しているような気分。
最後の樹林帯の 長い九十九折の急下りは、半分小走りで駆け下りて・・・

14:23 登山口。
雨が止んだのでカッパを脱いで林道を歩く。

15:01 青木鉱泉の駐車場に到着した。

出発から帰還まで10時間10分だった。
この行程は、山と高原地図(昭文社・2013年版)のコースタイムで単純計算すると12時間40分になるのですが、休憩時間の合計と地蔵岳オベリスクに寄り道した時間を差っ引くと、8時間ちょうどで消化した計算になる。かなりの重装備を前提とした時間設定のようですね。。。

青木鉱泉へ駐車場代を払いに行く。750円。
ご主人曰く、バイトさんがみんな辞めてしまって人手がなくて、毎日下界から車で出勤しているそうな。なので朝8時くらいまでは無人で、駐車場代は後払いしか方法がないようです。

汗でずぶ濡れになったので早く温泉に入りたい。
白山温泉を目指す。
途中、また凄い夕立。激しく降ったり小雨になったり繰り返し。

白山温泉は、以前から我が家のお気に入り温泉なのですが、「ノーベル賞受賞の大村博士が地元のために私財を投じて建てられた温泉」ってことで有名になったのか?外人さんもいた。

今晩はこのままどこかで車中泊して、明日はS浦さんと甲府幕岩に行く予定だったのですが、この雨では明日の岩場はダメそうなので中止に決定。
下道をノンビリ走って、大月から高速に乗って、21時頃に自宅に戻った。
3日前に宝剣岳に行ったばかりですが・・・(笑)
今日・明日は岩登りに行く気まんまんで、当初は有笠山へ行く予定だったのですが、上州の天気がよくなさそうで中止にした。変わって鳳来??でも天気が良さそうなのは1日目だけのようだし・・・ってことで、山歩きに変更です。

選んだのは、先週から下調べをしていた山伏(やんぶし)へ。
山名については、地図の表示は『岳』は付かずに『山伏』で、それが正しいようなのですが、一般的には『山伏岳』のほうが通りが良くて検索もしやすい。南アルプスの支稜の南端の山なのですが、『南アルプスの山』と言うにはだいぶ苦しく、正確には安倍川源流域の山と言うべきですが、昭文社の『山と高原地図』には南アルプスに収録されているので、南アルプスでまあいいか・・・。

朝4時に家を出る自信がなかったので前夜発。(笑)
足柄SAでお風呂に入って、そのまま車中泊した。

▼快晴!朝の富士山。足柄SAで。(5:38)


快晴の中、富士山を見ながら西に進むが・・・進行方向は一面の雲。
ラジオでは『今日は全国的に晴れ』って言っているのですが・・・(@@)

▼目指す山はなんだか雲行き怪しい・・・(6:11)


走っているうちに雲はだいぶ晴れてきて・・・。
8時頃、梅ヶ島温泉の入口に着いた。

しかし・・・登山口の駐車場への道がわからずに右往左往。
これだ!と思った道が2回外れで、ようやく駐車場に着くまで30分以上のロス。
肝心な部分で下調べが足りなかった。。。
準備して、8:55歩き始め。

▼駐車場入口にある登山届のポスト。登山届を作成中。(8:50)


人気のコースだけあって、よく整備された歩きやすい道。
コース上に作業用モノレールが2本伸びているが、何度か現れるワサビ畑の収穫・作業用のものだろうか?

▼登山道に伸びる作業用のモノレール。(9:06)


▼沢を渡る立派な木橋。(9:12)


登山口から30分くらいのところにもワサビ畑(棚田)がある。
しかしもう栽培していない雰囲気。

▼ハイキングコース上のワサビ畑。(9:29)


9:42 大岩で、少し早いけど休憩。
大岩は上部が前傾していて、クライミング対象になったらかなり楽しめそうな感じ。
向かって左の全面的に前傾した壁にはワサビ小屋があるが、それを避けたとしても、5.12以上のラインが6~7本は引けそうな・・・。
大岩の正面下には、大岩よりは小さいが、3本くらい引けそうな中岩もある。掃除が大変そうだけど・・・。

▼大岩を見上げる。クライミング意欲をそそる岩。ダメなのかな?(9:37)


10:03 大岩を出発。
大岩から先は、地図の等高線通り、勾配が徐々に上がって急登に変わる。
なんだか寒くなって来たな?と思ったら、いつの間にか晴れ間がなくなって、空は雲に覆われてしまった。

▼急登が緩むたびにザレた斜面のトラバースが出る。(10:35)


10:39 蓬峠(よもぎとうげ)。15分だけ休憩。
蓬峠から先は急登の連続。
ザレた、でも意外に歩きやすい道なのだが、傾斜がなにぶん強い。
急傾斜の小さなつづら折りが、まさに延々と続く・・・。

すっかり曇って景色もなし。
ひたすら疲れる登りで精神的に辛い。

▼急勾配に疲れて10分だけ休憩。(11:29)


残雪もチラホラ出始めて・・・まだまだ急登。
ようやく傾斜が緩まって、広い尾根らしい景色に変わって・・・。

12:14 西日影沢分岐に到着。
山伏の頂上まであともうちょっと。
山頂は霧っぽい・・・。
残念ながら展望はナシかなぁ・・・?

▼頂上直前の笹原。柵はヤナギランを保護する為だそうです。(12:22)


12:25 山伏(山伏岳)に到着。
真正面に南アルプスが見える!!
風景を諦めていたので超ラッキー!
ちょうど山伏岳の真上を境にして、西側は晴れベースになっている。
来てよかった。。。

▼山伏岳の山頂で。悪沢岳(荒川岳)を背景に。(12:27)


▼標高2014m の山頂標識。東側は完全に曇りで風景なし。(12:29)


陽も差して気持ち良いので、南アルプスを見ながら、長い昼休憩。
久しぶりにカップラーメンを食べて・・・
1時間近く昼寝。日差しが気持ち良い・・・

▼南アルプスの眺めが素晴らしい!!(13:24)


▼ちょっとズームして、左から上河内岳(左)と聖岳(右)


▼続いて赤石岳、荒川岳(前岳・中岳)、荒川岳(悪沢岳)、右奥に塩見岳も。


気持よく昼寝していたが・・・
急に寒くなって、起きたら、山頂も霧の中になっていた。
さっきまで見えていた南アルプスも雲の中・・・
慌てて荷物を片付けて下山準備を始める。

14:18 下り始め。
登りが辛かった道は、下りは逆に一気に駆け下りる感じ。
道が良いので、歩くより駆け下りた方が楽。

▼霧の中、急斜面を一気に下りる。(14:55)


15:05 蓬峠を通過。
15:24 大岩を通過。
15:50 登山口。
15:55 駐車場に到着した。
下りは休憩なし。アウターの脱ぎ着や、写真を撮ったり・気になった風景を見たり以外には立ち止まることもなく、頂上から1時間半ちょっとの一気下りだった。
累積標高差は1,188m のコースなので、凄いことですね。

汗ぐっちゃりだし、こんな天気(日暮れのような暗くて寒く)だし、温泉に入って帰りたいところだったが、近くの立ち寄り湯・『黄金の湯』は閉店時間が早いので諦め。
のんびり風景を見ながら、新東名へ向かってドライブ、安倍川沿いは、いろんな桜の花が咲き乱れて美しかった。
代わりに、東名高速の足柄SAに立ち寄って、『時之栖(ときのすみか)』に入ってみた。
今日も快晴!
久しぶりの山歩きです!!

コースは、甘利山駐車場から、甘利山・千頭星山のピストン。
千頭星山の標高は2139mですが駐車場の標高が1640m位なので、累積標高差は658m程度。かなりラクな行程ですが、腰の具合を見ながらのリハビリなので丁度良さそうです。

7:30 歩き始め。
まず甘利山へ、コースタイムで30分程度のとても快適な遊歩道が続く。

※↓ 甘利山駐車場。快晴です!(7:28)


甘利山は甲府盆地、富士山の眺めが良いことで有名だが・・・
残念ながら、今日は靄っててイマイチ。
しかし反対側・八ヶ岳の眺めは良い。
南アルプスの高峰もチラホラ見えている。

一面の群生ツツジも有名ですが、もちろんまだ季節前。

※↓ 群生ツツジの中の木道。奥に聖岳?悪沢岳?が見える(7:49)


7:50 歩き始めから20分程度で甘利山に到着。
休むには早過ぎるので先に進む。

※↓ 甘利山(あまりやま)1740m、右奥に八ヶ岳。(7:52)


甘利山からは笹原の中を、ときどきかき分けるように・・・傾斜もところどころ強くなる。
8:30、コースからちょっと外れて奥甘利山に到着。しばらく休憩。

※↓ 奥甘利山(おくあまりやま)1843m (8:32)


奥甘利山から大西峰(おおにしみね)まではカラマツ林。
所々に急登もあり、リハビリ状態の私には意外に辛かった。

大西峰から先は、明るい林に笹原が続く緩やかな尾根。
残雪が多くて楽しい歩き。
鳳凰三山もチラホラ見える!

※↓ 楽しい残雪歩き。オクサンも楽しそうに歩いてる。(9:49)


※↓ 鳳凰三山の眺めが良い。(9:52)


※↓ 千頭星山はあと僅か、残雪が続く。(9:54)


10:05 千頭星山に到着。

山頂は樹林の中で展望なし。
30分くらい休憩するが、風景もなくつまんないので下り始める。

※↓ 千頭星山。2139m(10:06)


蛇足ですが、この千頭星山の読み方・・・
事前に参照したいくつかの山ガイドではすべて『せんとうぼしやま』って書いてあり、登り口や東屋の道標でも同様だったが、山頂付近の標識に『せんとぼしやま』って書いてあった。。。気になって帰宅後にネット検索してみると、由来上は『センズボシ』と読むべきって解説が出てきた。とても適切な説明なのでリンクします。
http://www.minamialps-net.jp/data/article/12.html
↑ 南アルプスNET(南アルプス芦安山岳館)のページです。

下りは甘利山まで一気に行こうと思ってたが、空腹に耐えられず途中休憩。
甘利山に着いて、振り返ると意外に長い今日の行程。

※↓ 甘利山山頂で、今日のコースを振り返る。。。(11:58)


甘利山から木道を下った先のテーブルでまた一休み。
日差しがとても気持ちよく・・・1時間くらい昼寝した。
あまりの気持ちよさに爆睡・・・。

※↓ テーブルで爆睡中のオクサン。(12:58)


最後は10分程度の遊歩道。
13:20 駐車場着。

今日一日の行程中に出会ったのは、ハイカー2人・景色目当てのカメラマン2人・他2人で計6人。とくに甘利山から先では1人にしか会わず、とても静かな山だった。
コースも非常に変化に富んでいて楽しくて(千頭星山山頂の眺めが無いのだけが残念だが)、別の季節にまた来てみたいな?って思わせます・・・。
ツツジの季節は6月中下旬ですが、今年は少し早いかも?って噂です。

※↓ 駐車場に戻った。(13:20)


13:50、甘利山駐車場を出発。
下りは県道613号を使わずに、駐車場から先の林道小字沢線へ。
昨日の続きで、周辺の林道がどうなってるのか確認目的のドライブです。

小字沢線は、昨日の精進ヶ滝線より走りやすいかも・・・
鳥居峠で小武川線に合流して・・・
小武川支線で、昨日行けなかった青木鉱泉まで行ってみた。
バスの時刻表など確認して・・・
青木鉱泉からは小武川線をまっすぐ韮崎方面へ降りた。
同じ林道でも県営部分と市営部分で整備状況に顕著な違いがありますね。

温泉は今日も『武田乃郷 白山温泉』へ。
気持よく長湯・・・。

帰りは中央道の府中から先が事故渋滞!
回復を期待して大月まで下道を走ったが、多重事故だったようで回復せず。
自宅に着いたのは9時半頃になった。
腰が痛くて運転が辛かった・・・。
今日は月1回の日曜休み、快晴予報。
台風ばかり連続する今年の秋、貴重な快晴の休日なのに出掛けないのは勿体無い。
しかし、混雑する岩場に行くのも嫌だし・・・山歩きに行く事にした。

目指すは懸案の鳳凰三山・・・と言いたいところですが、休みは1日だけ。
この夏3回、連休で鳳凰縦走を計画したが、3回とも台風で中止になった経緯があって
今回は日帰りで、薬師岳まで行ければ上出来かな?の強行往復計画です。。。

    夜叉神の駐車場から薬師岳まで、コースタイムでは7時間。
    戻り時間は4時間50分。
    ちょっとハードかな? 日没までに駐車場に戻れるかなぁ??

前日は遅番。
帰宅後、大急ぎで支度して出発。
頑張って飛ばして・・・
甲府昭和ICで降りて、途中買出しして、夜叉神の駐車場に11:30頃着いた。

夜叉神の駐車場(標高:1380m)は夜明け前から賑やかだ。
4時頃に喧騒で目が覚めて・・・もうちょっと眠ろうと頑張ったが、
結局眠れぬまま、5時にセットしたアラームに促されて支度開始。。。

5時半頃に歩き始め・・・まずは夜叉神峠小屋へ。
歩き始めは暗闇だったが、だんだん夜が明けてきた。

夜叉神峠小屋で朝ご飯。
北岳・間ノ岳・農鳥岳(白峰三山)は陽が当っていい眺め。
夜叉神はまだ薄暗くて寒い。。。
 
※↓ 夜叉神峠小屋で。

 
30分ぐらい朝食休憩して、出発。

順調に進んで、杖立峠、苺平へ。
途中何度か休憩入れて、その休憩時間込みで、なんとコースタイムと同じ5時間。
素晴らしいペース?(コースタイムがソフトな設定?)

    このペースだと午前中に薬師岳に着いちゃうか?
    もしかしたら観音岳まで行けちゃうかも?

しかし、南御室小屋を過ぎて、オクサンが激しくバテだした。。。(>_<)

※↓ 苺平の少し手前。展望ポイント。白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)が美しい。


※↓ 苺平の少し前、ナナカマドの紅葉。


※↓ 南御室小屋で。ここまではオクサンも順調だったが・・・。


南御室小屋の裏、急登を登ったあたりから・・・
オクサンがやはり沈没・・・
残り1時間の距離がなかなか進まない・・・

残りはたぶん20分ぐらいと思うんだけど・・・?
オクサン沈没中に嬉しいハプニング!!
下から来た人の顔を見たら・・・な!なんと、ビックロックでお馴染みのYボさん!!
(今週末に山に行く事はお互い知ってません)

「ここで会いますかぁ!?」とお互い超ビックリ!!
Yボさんもオクサンと一緒。一泊二日の予定で地蔵岳まで行くらしい。いいなぁ・・・。

みんなで楽しく会話して、我が家のオクサンも少し元気になって歩き始めるが・・・
薬師岳小屋直前の小ピークで、目の前の薬師岳頂上を見て、「もうムリ!」と衝撃の一言。

「もう目の前じゃん!」「たった5分か10分程度だよ!」とムリムリに歩かせて、
13時ちょうど、なんとか、薬師岳(標高:2780m)の頂上に到着!!

※↓ 頂上まであと20~30m?バテてうずくまるオクサン、後ろからは軽やかにYボ夫妻。
 

我が家のオクサンにとっては、久しぶりの『頂上到着』。
ご苦労様です。

※↓ みんなで記念撮影。背景に北岳。


すこし休んで・・・
縦走予定のYボ夫妻を見送って・・・

※↓ 観音岳へ向かうYボ夫妻。いいなぁ・・・。


我が家は、夜叉神へ向かって引き返しです。

楽しかった往きとは打って変わって、ひたすら辛く感じるだけの帰り道。
苺平まではアップダウンを繰り返すのでオクサンの調子も戻らず、何度も休憩。
杖立峠辺りで日没を迎えて、ヘッドランプを装着。

    甲府盆地の夜景がとても美しい。
    反対側には北岳山荘の明かりが見える。

真っ暗の中の下降でさらに時間がかかって、結局、下りにかかった時間は6時間半。
コースタイムの5時間弱を大きく上回る結果。
最後は足がガクガクに疲れて、夜叉神の駐車場に19時45分に到着した。

※↓ 夜叉神森の駐車場で。


20時頃に夜叉神駐車場を出発。

遅くなってしまったので、今日は残念ながら温泉ナシ。
まず最初のローソンで晩ご飯。
限界に近い疲労で食べたお弁当が、言葉ではとても表現し難い美味しさだった。

帰りの中央高速は大渋滞。
大月から先はビッタリ渋滞で5~10m進んではしばらく止まってを繰り返し。
小仏トンネルを越えてようやく流れ出したが、この間で2時間半。
調布ICを降りたのが深夜1時頃、自宅到着は1時45時頃になってしまった。

疲れたけど、とても充実した休日。
お付き合い頂いたオクサンには感謝です。

目覚ましを4時半にセットしていたが、
予想通り、周囲のテントが3時ごろから賑やかになって我が家も起床。

朝焼けが綺麗。

オクサンは昨夜も今朝も食欲無し、何も食べられず。。。
私は甘いカプチーノを飲んで、オクサンは抹茶ラテを飲んで、撤収開始。

※撤収中にご来光。正面は鳳凰三山。5時頃。回りのテントはすでに撤収~出発した。
 

5時半頃に撤収完了して小屋前のベンチへ。

体調不良のオクサンには待ってもらって、私だけ空荷で北岳山頂へ。
コースタイムでは登り50分だが、荷物が無ければ30分。
山頂でいろいろ写真とって、くつろいで、6時半頃に戻ってきた。

※北岳(3193m)山頂で。背景は仙丈ケ岳。


※肩の小屋に戻って、オクサン。

 
肩の小屋のベンチで少し休んで、おにぎり食べて・・・7時頃に下山を開始。
登りと同じではつまらないので、下山は白根御池小屋経由に決定。

昨日の登りは『ひたすら登り続け』だったので、今日は逆の『ひたすら降り続け』を期待したが、白根御池小屋からしばらく続く微妙なアップダウンが予想外で辛かった・・・
そして続く激しい急降り。下半身がもうガクガク。。。

12時前、午前中に広河原に到着。
疲労困憊だったオクサンも広河原小屋の『白鳳ジェラート』を食べて復活。
ソフトクリームも買って、外のベンチで食べながら一休み。

※広河原小屋の外のベンチで。


今回はオクサンは頂上まで行けず、宿題になってしまいましたが・・・
お付き合いいただき有り難うございました。m(__)m

天気は最高で、なかなか良い登山だった。

バスターミナルに行くと、乗り合いタクシーが待っていて帰りも利用。便利です。

芦安に戻ると激しく暑い。
やはり夜叉神峠から奥は別世界ですね。

今回は『韮崎旭温泉(韮崎旭の湯)』で長風呂。
帰りは中央高速が渋滞で運転が辛かった。
 

今日は楽しみにしていた北岳登山、1日目。

前夜、残業要請をお詫びして振り切って、自宅へ速攻帰宅。大急ぎで準備。

-東京南部・横浜北部は雷雨が激しくて、土砂降りで車への積み込みが難儀。
  (多摩西部・調布・狛江などでそれぞれ停電が1000件とか・・・。)
-お盆休みなので道は激しく渋滞、いつもよりだいぶ時間がかかって甲府昭和ICへ。
-竜王周辺もすごい雷雨で土砂降り。
-南アルプス方面へ南下すると雨は無く。
-芦安の第三駐車場へ。

前夜は第三駐車場で仮眠。
風は意外に涼しくて気持ちよかった。

4時ごろ起きて準備。
4時半頃に、始発バス(5:30発で混むらしい)を待つためにバス停に行ったら、乗り合いタクシーが何台も待っていて、そちらに変更。バスと同料金で5:00頃に出てくれるので有難い。

6時過ぎに歩き始め。
登山者の数がすごい。

※広河原・大樺沢出合いで、釣り橋を渡る前。背景が北岳。
 
  
大樺沢二股を目指して順調に高度を上げていったのですが・・・
オクサンがだいぶバテバテ・・・

※大樺沢二股まであと少し・・・左奥の雪渓が八本歯のコルへ向かうライン。


※大樺沢二股で。ここまでは何とかだったのですが・・・オクサン、かなり苦しそう。
 

予定では大樺沢・左股を詰めて、八本歯のコルから北岳山荘を目指すはずだったのですが、
オクサンの調子からダメと判断。
上部の雪渓や八本歯のコル辺りで立ち往生しちゃったら大変なので・・・。

そんなわけで、右股ルートに変更。
目的地も、北岳肩の小屋に変更。
で、早くついたらテントを張ったあと、頂上を往復して、なんて考えて・・・。

オクサンのザックからは重量物を概ね引き上げて、私のザックは35kgぐらいに。

でもやっぱりオクサン沈没・・・
10分歩いては15分寝転がって・・・
途中、諦めて「下山しようか?」と相談しつつ・・・

※オクサンぐったり、沈没中。横のザックは膨れ上がった私のザック。


※やっと主稜線。ここから肩の小屋が、意外に遠い。
 

私も、こんな重量を背負って長時間の山歩きは20歳頃の頃以来。
オクサンを励ましつつ・・・
私も膝がガクガクになりながら・・・

コースタイムの2.5倍の時間がかかって、なんとか16時に肩の小屋に到着した。

時間が遅いのでテントを張る良いスペースが無く・・・
辛うじて、だいぶ斜めな場所に設営。

オクサンは体調不良と疲労でご飯を食べれず。
夕日は霧に浮かんで綺麗だったようですが、楽しむ余裕も無く就寝です。(>_<)
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ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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