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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
TVをなんとなく見ていたら・・・
バルセロナのサグラダファミリア(聖家族教会)の特集をやっていて、
「この壮大なガウディ建築の完成が見れるのが嬉しい!」って内容のことをタレントさんが語ってて、なんだか微妙な感覚を抱いてしまったのでした。

注)正確には、完成するのはメインタワー(イエス・キリストの塔)で、全体の完成は2034頃とのことです。

サグラダファミリアは、
周知の通り未完の建築物として最も有名な?教会。
現在唯一 建築中の世界遺産ですが・・・

私にとって、サグラダファミリアに対しての認識は以下な感じです。
私の思い違いも含めたイメージなのであしからず正しくはWikipedia等をご確認下さい)

・民間カトリック団体が施主。1880年代に建築開始。
・ガウディのライフワークと言える建築物。
・寄付を元に遅々と建築が進んでいた。
・ガウディは周知の通り、路面電車に接触して亡くなる。
・スペイン内戦でガウディと弟子たちの設計資料は消失。
・その後の人たちが建築を継続している。
・私が最初に訪問した1980年代の前半頃では、完成まであと240年とか300年とか言われていた。この頃の建築方法は石積建築。
・その後、観光客の倍数的な増加で資金も増えて建築が一気に進み、方法も大幅に変わった(たぶん1990年代の何処かで)
・1990年代から建築された区画や彫刻はシュールレアリスムの影響が非常に濃くて、けどそれはガウディの頃には無かったモード。それまでの建築部分との違和感が非常に大きい(と私は感じる)。
・最も大きな変化は建築工法。それまでの石積から鉄筋コンクリートへ。なので劇的に進捗して敷地内は壮大な現代建築現場になった。
・建築方法が変わっのだから建築許可を取り直さなければならないのに、なし崩し的に怒涛の建築を進めているらしい(建築許可はそもそも正しく取れてなかったとも?)
・有名な建築家達が連盟で糾弾したこともある(ガウディ建築とは到底言えないし、建築許可からも外れた違法建築として)果たしてガウディ建築と言って良いのか?議論は紛糾している。
・しかし世界遺産になったこと、観光資源としての価値からバルセロナ市長も黙認している(Wikipediaによれば2019年に建築許可が下りてるようです)

▼2024年春の訪問で。


私も、初めて訪問したときはとても感動だったのですが・・・
2000年頃からは懐疑的に感じています。何かが違う・・・

マスコミに踊らされて世界中から集まる観光客。
ガウディ建築とは言えない異様な建築がすごい勢いで進んでいる。
この建築物の主人公は誰なんだろう?

もう一種のテーマパークって考えるべきなんでしょうか?

中世に戻って・・・
教会建築は200年300年かかるのは当たり前だった。5~600年かかっている例もある。
そんな長期間だから、もちろんその間に建築様式が変わっていくのは当たり前。ロマネスクからゴシックなど同じ聖堂で建築時期により様式が変わっているパートがあるのは当たり前なんだけど・・・。それとも何か違う違和感を感じてしまうんですね、私は。

悩ましい建築です。
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本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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