プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
今年8月は私にとって過去最悪の月だったかも・・・。
激しく体調を崩して寝込んでしまった日が続き、その後はなかなか回復出来なくて、仕事終わりは自宅で沈没ばかり。歯も長年の酷使で歯根が割れてしまい、奥歯1本抜歯に至って咀嚼が上手くいかない。他にも色々ツイてない。。。
おかげで山もクライミングジムも全然行けなかった。そしてそんなときに限って山は晴れ続きなんですよね
9月に入ってもまだ調子が悪いのだけど、負の連鎖を打破するためには活動再開しなければ!って思っていた矢先、タイムリーに『親方』から声が掛かって今回の出動となりました。
鞍掛山は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の前衛の山。
日向山から鋸尾根・甲斐駒ヶ岳を目指す(最近人気の)八丁尾根の、日向山側からは途中寄り道になる感じ? でも八丁尾根は長行程なので、日向山・鞍掛山間のピストンするハイカーが多いですね。
で、今回は、その鞍掛山の、南東に伸びる尾根と鞍掛山山頂周辺に焦点を当てて、下の林道終点から右回りに周回。目的は行方不明者(Tさん)の捜索です。
この問題の尾根は、地図には道は出てなくて、通常はこの尾根を使う人なんていない。鞍掛山へ来た人は、そのまま日向山へピストンするはずなのですが・・・。
Tさんが行方不明になったのは5月27日。
同日にジム友のけーすけさんが沢の遡行でニアミスしたそうで、彼から話を聞いてたのですが、不明時の状況は・・・
・尾白川渓谷駐車場を出発
・日向山経由で鞍掛山へ
・ヤマレコアプリを使用していた
・鞍掛山の展望台で目撃者あり
・「いまココ」に残されたGPSログは鞍掛山の展望台で途絶えて行方不明
その後は、県警や所属山岳会が大掛かりに捜索するが手掛かりが全く見つからない。
残された状況から順当に考えれば、展望台の崖から転落が一番疑わしくて、県警も相当に力を入れて捜索したが見つからず。鞍掛山~日向山間の危険地帯も相当に捜索されてるが手がかりなし。
そして3ヶ月経過。
親方から捜索資料などを頂いたけど、
「いまココ」は電波圏内でないとサーバーへGPSログを送れないことがひっかかる。
その原因を考えると・・・
1.電池残量が気になり機内モードにしたか、携帯が壊れた。
2.電波圏外へ進んだ。
ですが、予備電池は持ってたらしいし、
タイムリーに壊れるなんて考えにくいし、
引き返したなら(そこまで電波圏内だったので)GPSログの続きがサーバーに送られていたはず。
2の可能性があるのでは??
ヤマレコユーザーなら「みんなの足あと」で周辺のトレースを見ていたかも。
実際、地図に足あと表示させると、展望台から南東の尾根には、『沢ヤ達が下降に使ったと思われるそれなりの足あと』と『ハイカーが数人登りに使ったと思われる足あと』が表示される。
Tさんは山岳会系の方。
沢登りの下りにこの尾根が使われていることを知っていたかも。そして「みんなの足あと」を見ながら、ピストンするよりも大幅なショートカットで帰ることが出来るこの尾根を降りた可能性があるのでは? この尾根を捜索する価値があるのでは?って思い至ったのです。
しかし、捜索はそんなに甘いものでもなく・・・
この尾根は、途中に測量点(1798)もあるし、地図上ではワリとシンプルに見える尾根なのに・・・実際かなりの難ルートでした。鹿の踏み跡ばかりが縦横に伸びて尾根を外しやすく、地図では読めない(表現されていない)支稜・崖沢・岩壁・大岩が次々に現れる。急斜面で足元は緩く、倒木と岩に阻まれ、ロープ・登攀具で重いザックに喘いでなかなか足が上がらない。病み上がりの私はバテバテになったし、肝心の捜索は尾根の複雑さと難解さに途方に暮れる結果でした(たった2人の目では厳しすぎる)。
天気も予報に反してイマイチ。霧が多くて見通しが効かなかったし。
そして常時、電波状況を確認しながら歩いたのですが、途中電波が微弱になる場所はあるものの、通して電波圏内でした。二人共ドコモだったので、TさんがAUやソフトバンクを使ってたら違った結果かもしませんが。謎は深まるばかり。。。
(後日記:Tさんはドコモを使用していたそうです)
秋、落葉した後にまた出直しでしょうか・・・。
失踪から3ヶ月経った今でも多くの方々が折につけ捜索されているようですので、私達は徒労いいので早く発見されることをお祈りするばかりです。
▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)
激しく体調を崩して寝込んでしまった日が続き、その後はなかなか回復出来なくて、仕事終わりは自宅で沈没ばかり。歯も長年の酷使で歯根が割れてしまい、奥歯1本抜歯に至って咀嚼が上手くいかない。他にも色々ツイてない。。。
おかげで山もクライミングジムも全然行けなかった。そしてそんなときに限って山は晴れ続きなんですよね
9月に入ってもまだ調子が悪いのだけど、負の連鎖を打破するためには活動再開しなければ!って思っていた矢先、タイムリーに『親方』から声が掛かって今回の出動となりました。
鞍掛山は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の前衛の山。
日向山から鋸尾根・甲斐駒ヶ岳を目指す(最近人気の)八丁尾根の、日向山側からは途中寄り道になる感じ? でも八丁尾根は長行程なので、日向山・鞍掛山間のピストンするハイカーが多いですね。
で、今回は、その鞍掛山の、南東に伸びる尾根と鞍掛山山頂周辺に焦点を当てて、下の林道終点から右回りに周回。目的は行方不明者(Tさん)の捜索です。
この問題の尾根は、地図には道は出てなくて、通常はこの尾根を使う人なんていない。鞍掛山へ来た人は、そのまま日向山へピストンするはずなのですが・・・。
Tさんが行方不明になったのは5月27日。
同日にジム友のけーすけさんが沢の遡行でニアミスしたそうで、彼から話を聞いてたのですが、不明時の状況は・・・
・尾白川渓谷駐車場を出発
・日向山経由で鞍掛山へ
・ヤマレコアプリを使用していた
・鞍掛山の展望台で目撃者あり
・「いまココ」に残されたGPSログは鞍掛山の展望台で途絶えて行方不明
その後は、県警や所属山岳会が大掛かりに捜索するが手掛かりが全く見つからない。
残された状況から順当に考えれば、展望台の崖から転落が一番疑わしくて、県警も相当に力を入れて捜索したが見つからず。鞍掛山~日向山間の危険地帯も相当に捜索されてるが手がかりなし。
そして3ヶ月経過。
親方から捜索資料などを頂いたけど、
「いまココ」は電波圏内でないとサーバーへGPSログを送れないことがひっかかる。
その原因を考えると・・・
1.電池残量が気になり機内モードにしたか、携帯が壊れた。
2.電波圏外へ進んだ。
ですが、予備電池は持ってたらしいし、
タイムリーに壊れるなんて考えにくいし、
引き返したなら(そこまで電波圏内だったので)GPSログの続きがサーバーに送られていたはず。
2の可能性があるのでは??
ヤマレコユーザーなら「みんなの足あと」で周辺のトレースを見ていたかも。
実際、地図に足あと表示させると、展望台から南東の尾根には、『沢ヤ達が下降に使ったと思われるそれなりの足あと』と『ハイカーが数人登りに使ったと思われる足あと』が表示される。
Tさんは山岳会系の方。
沢登りの下りにこの尾根が使われていることを知っていたかも。そして「みんなの足あと」を見ながら、ピストンするよりも大幅なショートカットで帰ることが出来るこの尾根を降りた可能性があるのでは? この尾根を捜索する価値があるのでは?って思い至ったのです。
しかし、捜索はそんなに甘いものでもなく・・・
この尾根は、途中に測量点(1798)もあるし、地図上ではワリとシンプルに見える尾根なのに・・・実際かなりの難ルートでした。鹿の踏み跡ばかりが縦横に伸びて尾根を外しやすく、地図では読めない(表現されていない)支稜・崖沢・岩壁・大岩が次々に現れる。急斜面で足元は緩く、倒木と岩に阻まれ、ロープ・登攀具で重いザックに喘いでなかなか足が上がらない。病み上がりの私はバテバテになったし、肝心の捜索は尾根の複雑さと難解さに途方に暮れる結果でした(たった2人の目では厳しすぎる)。
天気も予報に反してイマイチ。霧が多くて見通しが効かなかったし。
そして常時、電波状況を確認しながら歩いたのですが、途中電波が微弱になる場所はあるものの、通して電波圏内でした。二人共ドコモだったので、TさんがAUやソフトバンクを使ってたら違った結果かもしませんが。謎は深まるばかり。。。
(後日記:Tさんはドコモを使用していたそうです)
秋、落葉した後にまた出直しでしょうか・・・。
失踪から3ヶ月経った今でも多くの方々が折につけ捜索されているようですので、私達は徒労いいので早く発見されることをお祈りするばかりです。
▼写真詳細は以下リンクでどうぞ(ヤマップ)
鞍掛山・日向山 / さぶろうさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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プロフィール
HN:
木村 三郎
HP:
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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