プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
今回は、鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)を、青木鉱泉からドンドコ沢を登って中道で下る、日帰り周回を目指した。
累積標高差は1,912m、総歩行時間も12時間半~ガイド本によっては14時間とされていて、かなり疲れそうなコースです。
天気予報は、午前中は何とか持ちそうな、午後は夕立~雨になるか?そのまま何とか持つかな?って微妙な状況。気圧配置を見ると前者の可能性濃厚か・・・?
******
前夜、仕事が終わって帰宅~すぐ準備して、20時に出発。
中央高速の双葉サービスエリアに22:40到着。
夜中の林道を走るのは気持ちが悪いので、双葉SAで仮眠した。
******
3:00 アラームで目覚めて、山服に着替えてトイレで洗顔。
3:30 双葉SAを出発。
韮崎ICから国道20号線に下りて、青木鉱泉への最短の林道を目指したが・・・
Googleストリートビューで暗記していた御庵沢小武川線が、なんと工事で通行止め。「小武川線へ迂回するように」って看板が・・・。
やむなく県道を5km北上、工事業者さんが案内看板を追加していたおかげで迷わずに済んで、小武川線経由で 4:34 青木鉱泉に到着。
まだ夜明け前で薄暗いが、早く出発したいので大急ぎで準備。
準備中にもハイカーの車が何台か到着した。平日ですが人気の山だけありますね。
▼夜明け直後の青木鉱泉。右には登山届を記載中のハイカーさん。(4:48)
5:00 ちょうど、歩き始め。
しばらくは川沿いの緩やかな道を歩く。
傾斜が上がり始めて間もなく 南精進の滝、10分休憩。
▼南精進の滝。(6:05)
空は晴れているが、樹林帯の急登のため、太陽の恩恵は全く無い。
湿度がすごくて、まるで風呂場の中で運動をしているような気分。汗が吹き出して、タオルで拭っても拭っても滴り落ちてくる。
7:18 白糸の滝 で10分休憩。
急登が続く。
「ドンドコ沢」なんてふざけた名前だな・・・!って思いながら、汗を拭きながらひたすら登る。(※帰宅後に調べてみたらドンドコ沢の名前の由来は諸説あり、青木鉱泉の主人の話ではかなり真面目な昔の風習に由来するようです)
歩き始めて3時間くらい、突然、視界がひらけて草原状の河原になった。
正面に地蔵岳が見える。
▼地蔵岳が見えてきた。思わず休憩したくなる雰囲気の良い河原。(8:18)
河原を詰めて、再び樹林に入ってすぐ、鳳凰小屋に到着(8:33)。
鳳凰小屋は、過去にネット上で色々と話題を振りまいてきた小屋。
テント場と水場の状況を確認 ~テント泊で来た時のために・・・。
若い小屋番さんが、すごく気さくに話しかけてきて、「ベンチで休憩」と水場利用を勧めてくれたので、10分だけテラスのテーブルを借りて休憩した。水は・・・5リットル背負って来たので(もう1.5リットル消費したけど)、下山までは充分なため補給せず。
鳳凰小屋からまた樹林帯の急登が始まり、視界が開けると、白ザレした最後の急登。
疲れた足にはすごく辛い。稜線が目の前なのになかなか近づかない。足が疲れでしびれて前に出ない。白ザレの砂が滑って、緩んだ雪の斜面をアイゼン無しで歩いているような感触。
▼地蔵岳までもう少し、しかし急登が辛い。(9:08)
▼振り返ると、登って来た行程と韮崎の眺めが素晴らしい。(9:15)
9:30 地蔵岳の肩部分に到着。
ザックを降ろさずに、そのままオベリスクを登りに行く。
最後の1枚岩の取り付きまで登ったが、風が強くて冷たくて、寒くていたたまれない。
先端まで数メートルなのだが、汗でびしょ濡れの体が急に冷えて吐き気がしてきたので、諦めて引き返し。
9:54 賽の河原。10分休憩。
賽の河原になぜか「地蔵岳(標高2,764m)」の看板があるが・・・
てっぺんまで登って頂上標柱を見て「ヤッター!」って気分になれないので、なんだかちょっと寂しい山ですね。。。
岩で風を防いで休憩して体温が戻り、吐き気が治まってきた。
▼賽の河原から地蔵岳。手前に「地蔵岳(標高2,764m)」の看板(9:55)
賽の河原から観音岳は、登り返しが2回。
天気は下り坂。四方から雲が湧いてくる。
白峰三山は完全に雲の中。
▼北岳は雲の中。大樺沢の雪渓が少ない。例年より1ヶ月は早い?(10:16)
11:08 観音岳(標高2,840m)到着。
これで大きな登りは終了です。
想定より2時間以上早い到着だった。
20分休憩。
▼観音岳山頂から地蔵岳を振り返る。(11:11)
▼観音岳・山頂で。(11:25)
11:47 薬師岳(標高2,780m)到着。
観音岳から薬師岳は、緩やかな稜線歩きだった。
20分休憩。長い下りに備えて膝サポーターを装着。
賽の河原から何回かお会いした女性2人組と少し会話した。彼女たちは今日は南御室小屋からピストンとのこと。ここでお別れです。
▼薬師岳。周囲から雲が湧いてきた。眺めがないのが残念。(11:52)
薬師岳から中道を下るのだが、白砂の頂上を少しだけ下るといきなり樹林。
鬱蒼とした樹林の急下り。
12:39 御座石。
休憩には早すぎるので通過。
▼御座石。(12:40)
膝に悪い急下降は約1時間。
緩やかな笹原に変わって・・・
13:14 休憩ポイントを見つけて休憩。
30分くらい休むつもりだったのだが、雨がとうとう降り出したので、慌てて撤収。
カッパを着て、歩き再開。休憩は結局17分。
雨は強くなり、湿度が飽和状態で息苦しい。
カッパの中も汗でビシャビシャ。サウナスーツを着て風呂場で運動しているような気分。
最後の樹林帯の 長い九十九折の急下りは、半分小走りで駆け下りて・・・
14:23 登山口。
雨が止んだのでカッパを脱いで林道を歩く。
15:01 青木鉱泉の駐車場に到着した。
出発から帰還まで10時間10分だった。
この行程は、山と高原地図(昭文社・2013年版)のコースタイムで単純計算すると12時間40分になるのですが、休憩時間の合計と地蔵岳オベリスクに寄り道した時間を差っ引くと、8時間ちょうどで消化した計算になる。かなりの重装備を前提とした時間設定のようですね。。。
青木鉱泉へ駐車場代を払いに行く。750円。
ご主人曰く、バイトさんがみんな辞めてしまって人手がなくて、毎日下界から車で出勤しているそうな。なので朝8時くらいまでは無人で、駐車場代は後払いしか方法がないようです。
汗でずぶ濡れになったので早く温泉に入りたい。
白山温泉を目指す。
途中、また凄い夕立。激しく降ったり小雨になったり繰り返し。
白山温泉は、以前から我が家のお気に入り温泉なのですが、「ノーベル賞受賞の大村博士が地元のために私財を投じて建てられた温泉」ってことで有名になったのか?外人さんもいた。
今晩はこのままどこかで車中泊して、明日はS浦さんと甲府幕岩に行く予定だったのですが、この雨では明日の岩場はダメそうなので中止に決定。
下道をノンビリ走って、大月から高速に乗って、21時頃に自宅に戻った。
累積標高差は1,912m、総歩行時間も12時間半~ガイド本によっては14時間とされていて、かなり疲れそうなコースです。
天気予報は、午前中は何とか持ちそうな、午後は夕立~雨になるか?そのまま何とか持つかな?って微妙な状況。気圧配置を見ると前者の可能性濃厚か・・・?
******
前夜、仕事が終わって帰宅~すぐ準備して、20時に出発。
中央高速の双葉サービスエリアに22:40到着。
夜中の林道を走るのは気持ちが悪いので、双葉SAで仮眠した。
******
3:00 アラームで目覚めて、山服に着替えてトイレで洗顔。
3:30 双葉SAを出発。
韮崎ICから国道20号線に下りて、青木鉱泉への最短の林道を目指したが・・・
Googleストリートビューで暗記していた御庵沢小武川線が、なんと工事で通行止め。「小武川線へ迂回するように」って看板が・・・。
やむなく県道を5km北上、工事業者さんが案内看板を追加していたおかげで迷わずに済んで、小武川線経由で 4:34 青木鉱泉に到着。
まだ夜明け前で薄暗いが、早く出発したいので大急ぎで準備。
準備中にもハイカーの車が何台か到着した。平日ですが人気の山だけありますね。
▼夜明け直後の青木鉱泉。右には登山届を記載中のハイカーさん。(4:48)
5:00 ちょうど、歩き始め。
しばらくは川沿いの緩やかな道を歩く。
傾斜が上がり始めて間もなく 南精進の滝、10分休憩。
▼南精進の滝。(6:05)
空は晴れているが、樹林帯の急登のため、太陽の恩恵は全く無い。
湿度がすごくて、まるで風呂場の中で運動をしているような気分。汗が吹き出して、タオルで拭っても拭っても滴り落ちてくる。
7:18 白糸の滝 で10分休憩。
急登が続く。
「ドンドコ沢」なんてふざけた名前だな・・・!って思いながら、汗を拭きながらひたすら登る。(※帰宅後に調べてみたらドンドコ沢の名前の由来は諸説あり、青木鉱泉の主人の話ではかなり真面目な昔の風習に由来するようです)
歩き始めて3時間くらい、突然、視界がひらけて草原状の河原になった。
正面に地蔵岳が見える。
▼地蔵岳が見えてきた。思わず休憩したくなる雰囲気の良い河原。(8:18)
河原を詰めて、再び樹林に入ってすぐ、鳳凰小屋に到着(8:33)。
鳳凰小屋は、過去にネット上で色々と話題を振りまいてきた小屋。
テント場と水場の状況を確認 ~テント泊で来た時のために・・・。
若い小屋番さんが、すごく気さくに話しかけてきて、「ベンチで休憩」と水場利用を勧めてくれたので、10分だけテラスのテーブルを借りて休憩した。水は・・・5リットル背負って来たので(もう1.5リットル消費したけど)、下山までは充分なため補給せず。
鳳凰小屋からまた樹林帯の急登が始まり、視界が開けると、白ザレした最後の急登。
疲れた足にはすごく辛い。稜線が目の前なのになかなか近づかない。足が疲れでしびれて前に出ない。白ザレの砂が滑って、緩んだ雪の斜面をアイゼン無しで歩いているような感触。
▼地蔵岳までもう少し、しかし急登が辛い。(9:08)
▼振り返ると、登って来た行程と韮崎の眺めが素晴らしい。(9:15)
9:30 地蔵岳の肩部分に到着。
ザックを降ろさずに、そのままオベリスクを登りに行く。
最後の1枚岩の取り付きまで登ったが、風が強くて冷たくて、寒くていたたまれない。
先端まで数メートルなのだが、汗でびしょ濡れの体が急に冷えて吐き気がしてきたので、諦めて引き返し。
9:54 賽の河原。10分休憩。
賽の河原になぜか「地蔵岳(標高2,764m)」の看板があるが・・・
てっぺんまで登って頂上標柱を見て「ヤッター!」って気分になれないので、なんだかちょっと寂しい山ですね。。。
岩で風を防いで休憩して体温が戻り、吐き気が治まってきた。
▼賽の河原から地蔵岳。手前に「地蔵岳(標高2,764m)」の看板(9:55)
賽の河原から観音岳は、登り返しが2回。
天気は下り坂。四方から雲が湧いてくる。
白峰三山は完全に雲の中。
▼北岳は雲の中。大樺沢の雪渓が少ない。例年より1ヶ月は早い?(10:16)
11:08 観音岳(標高2,840m)到着。
これで大きな登りは終了です。
想定より2時間以上早い到着だった。
20分休憩。
▼観音岳山頂から地蔵岳を振り返る。(11:11)
▼観音岳・山頂で。(11:25)
11:47 薬師岳(標高2,780m)到着。
観音岳から薬師岳は、緩やかな稜線歩きだった。
20分休憩。長い下りに備えて膝サポーターを装着。
賽の河原から何回かお会いした女性2人組と少し会話した。彼女たちは今日は南御室小屋からピストンとのこと。ここでお別れです。
▼薬師岳。周囲から雲が湧いてきた。眺めがないのが残念。(11:52)
薬師岳から中道を下るのだが、白砂の頂上を少しだけ下るといきなり樹林。
鬱蒼とした樹林の急下り。
12:39 御座石。
休憩には早すぎるので通過。
▼御座石。(12:40)
膝に悪い急下降は約1時間。
緩やかな笹原に変わって・・・
13:14 休憩ポイントを見つけて休憩。
30分くらい休むつもりだったのだが、雨がとうとう降り出したので、慌てて撤収。
カッパを着て、歩き再開。休憩は結局17分。
雨は強くなり、湿度が飽和状態で息苦しい。
カッパの中も汗でビシャビシャ。サウナスーツを着て風呂場で運動しているような気分。
最後の樹林帯の 長い九十九折の急下りは、半分小走りで駆け下りて・・・
14:23 登山口。
雨が止んだのでカッパを脱いで林道を歩く。
15:01 青木鉱泉の駐車場に到着した。
出発から帰還まで10時間10分だった。
この行程は、山と高原地図(昭文社・2013年版)のコースタイムで単純計算すると12時間40分になるのですが、休憩時間の合計と地蔵岳オベリスクに寄り道した時間を差っ引くと、8時間ちょうどで消化した計算になる。かなりの重装備を前提とした時間設定のようですね。。。
青木鉱泉へ駐車場代を払いに行く。750円。
ご主人曰く、バイトさんがみんな辞めてしまって人手がなくて、毎日下界から車で出勤しているそうな。なので朝8時くらいまでは無人で、駐車場代は後払いしか方法がないようです。
汗でずぶ濡れになったので早く温泉に入りたい。
白山温泉を目指す。
途中、また凄い夕立。激しく降ったり小雨になったり繰り返し。
白山温泉は、以前から我が家のお気に入り温泉なのですが、「ノーベル賞受賞の大村博士が地元のために私財を投じて建てられた温泉」ってことで有名になったのか?外人さんもいた。
今晩はこのままどこかで車中泊して、明日はS浦さんと甲府幕岩に行く予定だったのですが、この雨では明日の岩場はダメそうなので中止に決定。
下道をノンビリ走って、大月から高速に乗って、21時頃に自宅に戻った。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 23 | |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
プロフィール
HN:
木村 三郎
HP:
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
リンク
カテゴリー
カウンター
最新記事
(11/22)
(11/04)
(10/19)
(10/18)
(10/17)
最古記事
(05/04)
(06/27)
(06/28)
(06/29)
(06/30)
ブログ内検索
アクセス解析