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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
前穂高岳・北尾根は若い頃、積雪期に何度も登っている。
山岳会の頃の楽しかった思い出が沢山詰まった場所です。

思い返すと・・・山岳会に入って最初の合宿(GW)が穂高で、初めて使うピッケル・アイゼン(しかも借り物)を使って登ったのが北穂高岳・東稜で、その翌日に登ったのが前穂高岳・北尾根だった(笑)。どちらもリードして下さったのは当時のチーフリーダーの井関さん。あれは最高の登山経験だった。とても感謝です。
そして翌年の5月連休(GW)は、同期のパートナー太田さんと入会2年目同士でザイルを組んで屏風岩雲稜ルートを登り、そのまま北尾根を登ってパチンコ登攀。しかし、前穂高岳東壁で先行パーティーのぐずつきのせいで停滞と雪崩連発をくらって撤退したっけか・・・。
太田さんとは更に翌年、4峰正面壁の松高ルートを登ったり(冬用登山靴+ザック付きでオールフリー達成だっけか?)そのまま北尾根~前穗高~奥穂高岳へ周回したり・・・。
最後の北尾根は、大谷先輩とGW前(4月中旬)から入って屏風岩東稜~北尾根(4峰正面壁・前穂高岳東壁)~滝谷のパチンコ計画だったが、季節外の大積雪でラッセル地獄と吹雪・雨に阻まれて悲惨な目に遭い、間違って5峰壁を登ったり・・・体力が尽きて4・5のコルから雪壁を転がるように落ちながら敗退した。私のアルパイン経験で最も過酷な経験の1つとなった。

それ以外にも山岳会時代の思い出が溢れる北尾根。
だけど、無雪期に登ったことは1回もない(笑)
今回が初めてなのですごく楽しみです。

メンバーは我が家と、ビックロック仲間のKすけさん。
以前から一緒に行こうって話していたウッチーは今回は休みが合わず、残念ながら不参加。3人の変則パーティでの登攀です。

*******
3:10 起床。
布団をテキトーに畳んで、荷物を持って小屋の外へ。
トイレ、洗顔、ストレッチをして・・・

3:44 歩き始め。
ヘッドランプの明かりを頼りに、昨日確認しておいたアプローチを登る。
見上げる空に雲は無い!
星明かりで尾根が見渡せる!!
雪山独特の、美しい胸に迫る景色だ。
昔はこれを何度も見ていた。また見れて嬉しい!!

▼涸沢ヒュッテで、さあ!出発です!!(3:44)


暗いとガラ場が歩きにくい。
LEDヘッドランプは確かに明るいが、光の直進性が強いためか?自然光と違って遠近感がつかみにくくて、特に足元のこまかい凹凸が判別つきにくい。頻繁にバランスを崩しがちになる。
歩くにつれて傾斜も急になってきて辛い。

4:28 休憩、16分(4:44まで)。
風が強くて冷たい。
カッパを着込む。

5・6のコルまでの登りがとても辛い。
すぐ先のような雰囲気なのだが、登っても登っても近づかない。
振り返ると涸沢ヒュッテはどんどん足元遠くになっていくのに・・・辛い。

だいぶ下から後続パーティが1組登ってきている。
時間にして30分ぐらいの差か? でも早そうなので追いついてくるかな??

5:15 5・6のコルに到着した。
テントが1張りある。2人組パーティ。
昨夜は非常に風が強かったそうだ。

ようやっとアプローチが終わって、ここからが今日のお楽しみ始まりです。
ハーネスなども装着、必要に応じていつでもすぐアンザイレン出来るようにね。
朝焼けが始まって美しい。

▼朝焼けが美しい。中央やや右に富士山も見える。(5:23)


5:43 5峰へ向けて歩き始め。
歩き始めてすぐ、振り返ると、後続パーティが5・6のコルに到着していた。
その下には後続のヘッドランプは無いので、今日の北尾根は我が家と、テントの2人と、涸沢から登ってきた関西夫婦の3パーティのようですね。。。

5峰の登りは、ちょっと悪めの一般登山道程度。
でもすでにだいぶ疲れていて(笑)、意外に辛い。

▼5峰へ登る途中で日が出てきた。(5:53)


5:50 頃からモルゲンロートが始まりだした。美しい。
槍ヶ岳も見えるが、雲がかかり始めている。
慌てて写真を撮ったが、案の定、この後は終始、槍ヶ岳周辺は雲の中で見えなくなった。

▼北穂高岳のモルゲンロート。その右奥に槍ヶ岳が見える。(5:53)


6:11 5峰の頂上を通過。
後続の関西パーティが追いついてきたので、先を譲ろうとしたが、「オクサンのトレーニングなので?」って理由で、終始、私たちを先行させてくれた。
私としては初見で登れるので嬉しいけど(初見って言ってもバッチリ下調べはしてるけど)、後ろから追い立てられるプレッシャーは嫌いです。
でもその後も、私達が休憩すると少し手前で休憩してくれたり、良い感じで間を置いてくれたので気持ちよく登ることが出来た。

▼5峰の頂上で。背景は4峰と3峰。威圧的に立ちはだかる。(6:11)


▼5峰の頂上で。右奥は常念岳、中央は表銀座。(6:11)


6:20 4・5のコルで、ちょっとだけザックを降ろして水を飲む。5分程度ロス。
足元の大きな岩がすごい勢いで崩れていった。轟音が涸沢にこだまする。
後続の関西パーティから、「ボロボロでしょう~!?」って声がかかった。
本当ににボロボロです。要注意です。

▼左から奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳。(6:23)


4峰はライン選びがキーになる。
ヘタなラインで登ると行き詰まってロープを出す羽目になるし、ここでロープを出ことになると、所要時間に激しく影響する。
いったん涸沢側のボロい斜面を上って、悪くなりそうな所で稜線へ出て大岩へ。大岩を左に回り込んで、ここからが分かり難い。ようく見ながら稜線に上がるラインを探していく。ちょっとだけ迷ったけど、ほぼロス無く最適ライン(たぶん)を登ることが出来た。

▼4峰の登り、大岩のちょっと下あたり。(6:39)


6:59 4峰の頂上を通過。
正面の3峰の威圧感がすごい。
あれを登るのか!って楽しみです。

▼4峰の頂上で。左は3峰、右は奥穂高岳。(6:59)


▼3峰。3・4のコルへ降りる途中から眺める。(7:05)


7:07 3・4のコル、13分休憩(7:20まで)。
3峰は北尾根で一番楽しい登りです。
コルから少し登って、ビレイ点でアンザイレン。
私がリードで、オクサンとKすけさんがフォロー。
7:30 最初のビレイ点から登攀開始。

1P目はビレイ点を左に回り込んですぐ直上。
Ⅲ~Ⅳ級程度? 気持ち良い登り。
2つの大きな凹角の少し手前のビレイ点で終了。

▼3峰、1P目をフォローするKすけさん。(7:43)


2P目は・・・どこで切るか微妙だった。
一般的には凹角のすぐ上で切っているようだが、まだ20m程度しか出してないし、ビレイしにくそうな場所だったので通過した。凹角の左上のフェースも登って、標準の2P+3Pって感じ??
気に入るビレイ点が無かったので、チョックストーンの残置スリングとキャメロンを使ってビレイ点を自作して終了した。

この次は、ロープ無しでも問題なさそうなので、ロープをしまって登る。
3峰の最後の辺りかな?右上に回り込んで露岩を登る部分がちょっと気持ち悪いので、念のためワンポイントでロープを出して、またしまって歩く。

▼ビレイ中の私。右奥の西穂高岳がだいぶ低く見える。(8:38)


▼2峰への登り。涸沢はもう遥か左下。ずいぶん登った、頂上はもうすぐ。(8:45)


さらに狭い岩尾根を登りきると視界が開けて・・・
目の前はもう前穂高岳の山頂!!
本峰・2峰のコルは安全第一で懸垂下降した。

▼2峰の懸垂下降中の私。(8:56)


▼2峰を懸垂下降中の後続パーティ。(9:05)


最後の登りはもうホンのちょっと。
振り返ると眺めが素晴らしい。
遥か足元の涸沢と、右にそびえ立つ奥穂高!

9:07 前穂高岳(標高3,090m)山頂に到着した!!
天気も申し分なし!emoji
最高に楽しい登りだった!!

▼最後の登りが終わってオクサンも山頂に到着。(9:07)


▼山頂で、3人で記念撮影。(9:15)


5・6のコルからの所要時間は、休憩込みで3時間24分だった。
ロープを出したのは2P+ワンポイント。
なかなか上出来だったと思う。emoji

あとはもう岳沢へ下るだけ。
山頂で長時間休憩することにした。69分(10:16まで)。
お弁当を食べたり、順次上がってきた後続2パーティと話をしたり・・・
槍ヶ岳~劔・立山は雲で見えないが、展望も素晴らしい。
「次はジャンダルムかな?」とか「明神岳も登りたいね」とか話したり・・・

▼登ってきた北尾根を見下ろす。(10:13)


▼明神岳、その向こうは霞沢岳。(10:14)


▼岳沢方面。焼岳、乗鞍・・・(10:23)


▼奥穂高岳と吊尾根。(10:31)


下りはなんと、Kすけさんが、ロープ2本と3人分の登攀具、オクサンの荷物を持ってくれるとのこと。膝やあちこちが弱い我が家には有り難いことです。m(_ _)m
噂に名高い重太郎新道の激下り、ほぼ空身でラクをさせて頂きました。

10:47 紀美子平
風が強い。
レインウェアでは暑すぎるので素手のウィンドブレーカーを着て、ひたすら下る。

▼重太郎新道。ちょっと面白いタイミングのハシゴです。(10:56)


10:59 雷鳥広場

▼岳沢へ向かってガンガン下る。(11:40)


11:26 休憩14分(11:40まで)。
下るにつれて、紅葉が素晴らしい。

▼明神が遥か右上、ずいぶん下ったが、まだまだ下る。(11:59)


▼西穂高岳、赤岩岳、間ノ岳、天狗のコル・・・(11:59)


12:00 カモシカの立場
長い鉄梯子から最後の急下りが終わると、岳沢小屋がもうすぐ。

▼岳沢のテント場は紅葉が素晴らしい。(12:41)


12:44 岳沢小屋。休憩46分(13:30まで)。
生ビールを楽しみにしていたKすけさんは、無いと知ってすごくガッカリ(笑)
仕方なく、2人で350ml缶で乾杯!!

▼ビールで乾杯。(12:51)


岳沢小屋は満員の札が立っていた。
見ると外人ばかり??
すごい紅葉だし、外人にも人気なのでしょうね。。。

岳沢小屋からは緩やかな歩きやすい道。
何度も外人グループとすれ違う。(みんな岳沢小屋泊まりかな?)

14:15 お腹が空いて15分休憩。
15:01 登山口に着いた。

▼木道で。(15:05)


15:18 河童橋。
15:36 上高地バスターミナル。
シャトルバスがなかなか来なくて待ちぼうけ。
待っている時に、昨夜いろいろ会話した隣部屋のおば様グループに合った。

16:28 さわんど、足湯公園に帰還した。

▼バスを降りて、正面が足湯公園。(16:28)


帰りの高速は渋滞もなく、21時に自宅に着いた。
楽しい山行だった。
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春以来、何度も何度も計画を立てながら・・・
その度に有り得ない位、雨予報に阻まれて中止になり続けていた前穂・北尾根。

だけど、ようやく今度こそは!?って感じです!!
天気予報も快晴ではないが、雨は無さそう。
メンバーは我が家と、ビックロック仲間のKすけさん。
このチャンスを逃したら今年はもう無さそうだし・・・とても楽しみです。

前夜、20:50 Kすけさんが我が家に迎えに来て、ハイエースで出発!!
0:28 さわんどバスターミナル
車中泊準備をしたが、バスターミナルのトイレが夜間閉鎖で使えないため、足湯公園の駐車場へ移動した。

*******
5:00 起床
洗面、出発準備。
持っていくクライミングギアの調整をしてパッキング。

5:48 バスターミナルに向かう。
「始発は間に合わないね」って言いながらバスターミナルに着いたら、ちょうどタクシーの人数合わせで3人分呼び込みしていて便乗できた。料金も840円とバスより安く済んでラッキー。

6:15 上高地バスターミナル着。
登山届を書いて、トイレして・・・一休み。

6:42 歩き始め。
今日は涸沢ヒュッテまで。
休み休み、風景を楽しみながらノンビリ歩くつもりです。

▼河童橋。穂高連峰は雲の中です。(6:47)


6:47 河童橋を通過。
7:37 明神館前のベンチで休憩、14分(7:51まで)。

小梨平から徳沢園までは猿が多くて、歩道は猿のフンだらけ。
踏まないように注意しながら歩くが・・・
近年、猿が増えているのかなぁ?こんなにいたっけ??
夏は3,000m近くの稜線でも猿の群れを見ることがあるが、鹿の食害と同様、猿の食害や生態系への影響って無いのかなぁ?だいぶ不思議に感じます。

▼猿が多い。猿害が心配。(7:30)


空は概ね晴れているが雲が多く、いつも太陽の方角に雲がかかり続けていて肌寒い。
晩秋の雰囲気です。
標高2,800m以上は雲に覆われていて見えない。

8:35 徳沢園。トイレ前の広場で休憩、17分(8:52まで)。
9:50 横尾。横尾大橋の前のベンチで休憩、29分(10:19まで)。

▼横尾大橋で。北尾根は4峰から上は雲に覆われている。(10:18)


横尾から先は風景の季節感がどんどん変わってきて面白い。
屏風岩を見ながら、あれが雲稜ルート、東稜ルート・・・って解説。
アプローチの斜面が紅葉して黄色い絨毯になっている。美しい。

▼屏風岩。機会があればまた登りたいなぁ。(10:43)


▼対岸、屏風岩方面の紅葉が美しく、立ち止まって見惚れてしまう。(11:09)


11:19 本谷橋で休憩、19分(11:38まで)。
本谷橋か急登が始まるが、最初の急登が一段落して、涸沢に回り込み始めると・・・紅葉が素晴らしい!!
立ち止まっては紅葉を眺めて写真を撮って・・・。

▼涸沢カールを目指す。紅葉が美しい。(12:13)


12:32 休憩、15分(12:47まで)。
ハイカーがすごく多い。
連休も終わって平日なのに・・・団体さんもいる。
今日は涸沢ヒュッテ泊まりだが、混みそうだなぁ・・・って心配。

13:21 涸沢ヒュッテに到着。
さっそく受付するが・・・残念ながら、1つの布団で2人の激混みでした。emoji

▼涸沢ヒュッテに到着。連休明けなのに激混みです。(13:22)


部屋に行って布団を確保して、荷物を置いて・・・
まだこれから一仕事ある・・・
明日登る予定の北尾根、3:30出発で、5・6のコルまでは真っ暗闇の中の登りなので、事前に迷わないようにアプローチを確認しなければならない。

山小屋の新館が割当たったのだが、なんとその出入り口の前が、5・6のコルへ向かうアプローチになっている。(^^♪
ヘリポートを通り抜けて、ガラ場がちょっと不明瞭だが、めんどくさいので雪渓に降りて、雪渓を最後まで詰めてアプローチを確認。けっこうな登りだ。
左の斜面に入って、踏み跡を確認しながら涸沢ヒュッテへ降りてきた。
随所にケルンがあって、踏み跡も明瞭ですね。
迷うことは無さそうです。

▼雪渓を詰めてアプローチを確認中。(14:08)


小屋に戻って、隣部屋のおば様たちと話しして・・・
オクサンは寝不足がやはり良くなかったようで高度障害が出て頭痛の様子。

17:30 夕食。
夕食は・・・正直言って値段的にはだいぶ貧相に感じるのですが、場所も場所だし、毎日大量の人数をこなさなければならないし、これで上々と言うべきなのでしょうね。。。
不服なら自炊しろって話なので(今回は軽量化のためにバーナーも持ってきていない)。
おかずは重いものが多かったので、オクサンは全く食べられず。
Kすけさんが食べてくれた(笑)

▼涸沢ヒュッテの夕食。2,000円(宿泊者以外は2,500円)です。(17:34)


食後は出発準備。
起きたらすぐに出られるように、水筒(ペットボトル)に水を充填して、パッキングも完全に済ませてから就寝の準備。

19:00頃、就寝。
人数が多いので小屋が非常にうるさい。
特に相部屋の夫婦の男性が、山ヤではない様子でマナーがとても悪い。
消灯後の深夜もドカドカ動き回ったり、通常のボリュームの声で話していたり、スマホのアラームを12時にセットしていたらしく深夜に音楽が!!しかもその停止方法が分からなくて大声で逆ギレしているし・・・その度に目が覚めて非常に迷惑だった。真隣だったKすけさんも寝られずにサンザンだったようだ。
小屋も暑くて、私もあまり熟睡が出来ず・・・(-_-;)
涸沢ヒュッテは紅葉だけ見に来る一般客も多いし、混雑時期だし、しかたないですね。。。

黒戸尾根で痛めてしまった左膝・・・
関節炎などではなくて・・・腫れは全く無い。
靭帯損傷でもなくて・・・痛み止めを塗って温めるとすぐ普通に歩けるようになる。
なので、歩き方の問題だと早々から感じていた。

私の左足首は、過去2回のクライミング中のグランドフォール・他にもいろいろで関節が変形して、可動域が非常に狭い。この問題とはもう20年以上の付き合いなので、今更クライミングの言い訳にする気は全く無いのですが・・・近年、山歩きではいろいろと深刻な問題が起きるようになってしまった。
足首が曲がらないために一定以上の傾斜の道は爪先立ち登りするようになってしまい、股関節と膝に大きな負担になっている。無理な捻りがかかり続けているんですね。。。
先週の雨飾山で、いろいろ検証しながら歩いて、ようやく確信出来た。
この問題を修正すべく、歩き方を矯正して、日頃も問題の数カ所を重点的にストレッチしてるのですが・・・、現実問題として捻りに耐えられるようにゴツい膝サポーターを買ってみた。プレートが入っているやつ!!

前置きが今回も長かったのですが・・・
今日の山行の一番の課題は、歩き方の再検証と、買ったサポーターのお試しです。
それに見合う山はどこかいろいろ考えて、行き着いたのが八紘嶺(はっこうれい)。
新安倍峠から、急登やいろいろバリエーション豊かな歩きで2時間程度。
短い時間にもかかわらず累積標高差は700mちょっとある。
最悪、痛くて敗退するにしても大した距離じゃない。
そんな理由で、前夜に急遽準備して出発した。

ちなみに・・・八紘嶺は、正確には南アルプスではありません。
安倍奥と呼ばれる山域の山ですが、カテゴリーをもう増やしたくないので(笑)
便宜上、カテゴリーは南アルプスに入れます。。。

19:55 自宅発
21:15 東名・足柄SAに到着。
あしがら湯に入って、吉野家で蕎麦を食べて、そのまま車中泊した。

*******
5:30 起床のつもりだったのだが・・・
オクサンとのディスコミュニケーションで、目覚ましが鳴ったのは6:30 (*_*)
天気予報と違って、今にも降りそうなドンヨリ曇り。emoji

新東名を走って、新静岡ICから梅ヶ島温泉へ向かって国道を走る。
途中の狭い道のヘアピンで、大きくこちらへ膨らんで飛び出してきた車と正面衝突しそうになった。emoji 本当にあわや!の場面で冷や汗、咄嗟の操作で超ギリギリ・接触なしで済んだが・・・よくかわせたなぁ~ってホッとした。

梅ヶ島温泉が近付くにつれて雨が・・・
「これは中止かなぁ」って葛藤しながら・・・
9:18 新安倍峠の駐車場に着いた。

▼新安倍峠の駐車場。綺麗なトイレがある。(9:51)


天気はやっぱり悪い。
ガッスガスの上に小雨。
モチベーション最低。
もう降りて湯島の湯にでも行こうか?

いつもならそんなパターンだけど・・・
オニギリを食べながら、悩む悩む・・・
来週の穂高岳予定のために、膝とサポーターの検証だけはやっておきたいし・・・。
やっぱり、気を取り直して行くことにした。

9:54 歩き初め。

▼天気悪いけどやっぱり出発。登山口で。(9:54)


駐車場から尾根に出ると、いきなり急登。(ここの傾斜が一番きつかった。)
あとは、ガスガスの中、ひたすら歩く、登る・・・。
迷いやすいという説もあるようですが、コースは基本的に明瞭。
途中で「?」って立ち止まるポイントが2箇所あったが、看板・テープの有無ではなくて、どちらに行くべきか、しっかり地形を見ながら進めば問題ない。

▼下の駐車場との分岐ポイント。(10:20)


10:20 下の駐車場との分岐ポイント
10:31 富士見台

天気も悪いし、休憩するに良い場所も無いし・・・歩き続ける。
  木の根を掴んで登る大きな段差・・・
  樹林の尾根・・・
  安倍奥らしい、ザレの九十九折・・・
  ガレて崩れかけた急段差、ロープがずっと張ってある・・・
膝の具合を確かめるのに絶好の道だ。
晴れていたらきっと気分最高なんだろうなぁ?って笹の斜面を登ったり・・・

▼天気が良かったら気分の良い道なんでしょうね、きっと。(11:24)


11:31 八紘嶺(標高1,918m)到着。
なんだか丹沢の小ピークみたいな雰囲気。
岩の上にシートを広げて休憩、37分(12:08まで)。

▼八紘嶺山頂で。(11:33)


▼サポーターを付替え中。下りはマクダビットのM429X を試します。


12:08 下り始め。
時々、霧が消えかかって下界が少し見える。
立ち止まって眺めるが・・・すぐ霧の中に。

▼ここからは安倍奥の山々を見渡せるらしいですが・・・霧の中。(12:13)


これと言って、写真を撮るものもない。
トリカブトが何箇所か咲いていた・・・
ヒキガエルが数匹いた・・・ユーモラスで可愛い。

▼花は殆ど終わっていたが、トリカブトが数カ所で咲いていた。(12:45)


12:56 富士見台
13:04 下の駐車場との分岐ポイント
ここから雨音が強くなってきた。
樹林帯なので直接当たらないが・・・
12:26 新安倍峠の駐車場に帰還した。

▼新安倍峠の駐車場で。(13:29)


問題の膝は・・・なんとかOKだった。
登りは・・・、軽い固定サポーターを念のためつけて、歩き方を終始注意していれば痛みは発生しないみたい。
下りは・・・、ゴツいサポーターを付けて、大きな段差でも膝にねじれは発生せず、良い感じに下ることが出来た。。
何とか、まだまだ山歩きを楽しめそうです。。。emoji

*******
明日は雨予報。
のんびり温泉に浸かって帰ろうか?って話してたが、近くにステキな温泉が無い。
湯島の湯に行こうか?って悩んだが、距離上、だいぶ厳しい。。。
結局、そのまま自宅に帰ることにした。

下道で・・・
静清バイパスを走って、箱根峠を越えて、西湘バイパス。
二宮から小田厚の側道を走って246へ。
20:09 自宅に着いた。
今回の我が家の連休は久しぶりに2日間とも 晴れemojiマーク。
しかし先週の黒戸尾根の疲れが取れてないし・・・
膝も、もう痛くはないがホントに治ってるのかは分からない・・・
あまり厳しい山歩きは無理かな??
かと言って、岩登りも今の時期は行きたい岩場が思いつかない。
往復5~6時間くらいの軽い歩きで楽しめる山はないかな???

思いついたのが雨飾山。
この地域、戸隠・妙高は自宅からは遠いこともあって、まだ1回も行ったことがない。
こんな機会なのでちょうどいいかな?って決定した。

*******
前夜、19:38自宅を出発で、諏訪湖SAで車中泊。
仕事が終わって夜出発だと、このあたりが体力の限界か?

3:30 起き。
3:58 諏訪湖SAを出発。
安曇野ICで降りて、北アルプスパノラマロード、国道148号。
木崎湖の辺りは、ヨーロッパの湖畔のような雰囲気で良いですね。
このあたりまでは快晴だったが、進行方向は雲がかかっている。emoji

6:10 登山口・キャンプ場の駐車場へ到着。
ドンヨリ曇って今にも降りそうな空・・・emoji
きっと晴れると思うし、こんな空で急いで歩き始めてもつまらないのでまず仮眠。
1時間眠ったが、空模様は変わらないので、仕方なく準備。

▼時々、青空も見えるんだけどなぁ・・・(7:44)


7:46 歩き始め。
まずは下って湿原へ、木道をしばらく歩く。
魚がいっぱいいる。30cm位の大きなものもいた。

▼木道を歩く。(7:52)


▼湿原に咲いていた花。(7:53)


歩き始めから10分ぐらいで湿原が終わると、いきなり急登が始まる。
泥道の急登がひたすら続く。
眺めは何もない。
気温は低いけど一気に汗が吹き出てくる。

▼こんなドロ道の急登が延々と・・・(8:10)


8:31 ブナ平。
そろそろ休憩の時間なんだけど・・・
湿気でジメジメで、休憩する気分になれない。通過。

▼ブナ平。(8:31)


9:04 荒菅沢を通過。
さらに急登になるが・・・
天気は悪いし、霧で眺めもないし、つまらない!!!
休むのに適した場所も見つからず、ひたすら登って・・・

9:23 諦めて道の途中で休憩、20分(9:43まで)。
止まると体が一気に冷えてくる。
山専サーモスに入れてきた熱いお茶が美味しい。
もうそんな季節なんですね。

▼道の途中の倒木に座って休憩。(9:24)


先週痛めた左ひざがやっぱり少し痛くなってきた。
痛めた部位がどうもはっきりしない。原因もはっきりしない。
膝は2次的に負荷がかかって痛んでいるとしか思えないのだが、その原因を確かめながら、加減しながら登り続ける。。。

稜線が近づいてきて、ようやくドロ道は終わるが、変わって岩ガレの急登。
下りのハイカー1組とすれ違った。
雲が晴れないので諦めて降りてきたそうだ。
雨雲レーダーではこの周辺にだけドーナツ状に雲が出ているそうだ。
「これじゃぁ雨飾山じゃあなくて雲飾り山だよ!」って嘆いていた。

私の読みでは「昼までには晴れるんじゃないかな?」なんだけど・・・。
もう少しの辛抱!って思うんだけど・・・。

▼霧の中、岩ガレの急登を登る。(10:06)


▼アサヒビールの寄付金で設置されたハシゴ。(10:09)


空が薄青くなってきた!!!
やっと山の雲が消え始めたか!??
まもなく眩しいくらいの青!!

▼霧が晴れた!!(10:21)


10:23 笹平を通過。
尾根はもう秋色に色づき始めている。
もう少ししたら紅葉が綺麗なのかな??

▼笹平を通過。(10:23)


山頂も見えた。
ハイカーさんが大勢見える。
みんな早朝に出たはずなのに(駐車場には先客がいっぱい停まってた)、ここまで1組しかすれ違わなかったので不思議に思ってたのですが、やっぱりみんな山頂で晴れるのを待ってたんですね。。。

▼秋色になり始めた草原の向こうに山頂が見える。(10:37)


最後の急登は、急登って言ってもせいぜい標高差100mちょっと。
時折 振り返って眺めを楽しみながら・・・

10:50 雨飾山(標高1,963m)山頂に到着。
山頂は小さな双耳峰になっていて、標柱があるのは南峰。
まず到着写真を撮って、休憩するには若干狭いので、北峰へ移動。
石像さんの横にシートを広げて、長い休憩。

▼雨飾山に着いた!(10:51)


▼山頂から登ってきた尾根を見下ろす。(10:55)


頂上では2時間近く休憩。
せっかく晴れたし、風景を楽しもう!って。

だけど、周囲の雲はなかなか完全にはれない。
北アルプスは雲の中。
時々、白馬岳?が部分的に見えるが同定が困難。
山頂に着いた時は、日本海と糸魚川市が綺麗に見えたが、すぐに霧がすごい勢いで湧き上がって・・・その後はなかなか好展望にならない。

▼白馬方面は雲だらけで同定が出来ない。たぶん左が白馬岳。(11:17)


▼左から地蔵山、高妻山、戸隠山。こちらは好展望。(12:03)


▼日本海と糸魚川市は湧き上がる雲と霧でなかなか見えない。(12:26)


足元に明星山(みょうじさん)が見えた!
P6南壁も見える!!!
オクサンに「昔パトリック・エトランジェがフリーソロした・・・」「あれがP6南壁で・・・」とか解説していたら、日本海側から霧が増えてきて見えなくなってしまった。
その後はずっと霧の中。写真を撮り逃してしまった。emoji
出発準備中に一瞬、霧が消えかかり、慌てて撮ってみたけどイマイチ写真。。。

▼明星山(みょうじさん)。P6南壁が見える。(12:28)


12:40 下り始め。
いったん南峰に行って写真を撮って、他のハイカーさんと下山後の温泉の話を少し交わして、下り始める。

▼北峰を見ながら下り始め。(12:40)


▼頂上直下の下り。見下ろす池が美しい。(12:42)


▼オヤマリンドウ(御山竜胆)かな? 沢山咲いていた。(13:01)


12:55 梶山新湯
13:00 笹平
下りは良い休憩ポイントも無いので、ひたすら黙々と。
上りの時と違って、眺めが良いのが救いか・・・。

左膝は・・・痛くならないように上手く歩けていたのだが、うっかり滑って転んでしまい、捻ってしまったのか?激しく痛むようになってしまった。emoji
途中から痛い左足をかばいながら・・・。

13:43 荒菅沢
沢を渡った後の登り返しが辛い。
登りきると・・・この辺りが、雨飾山と稜線を見渡せる最後の展望ポイントだ。
写真を撮って雨飾山ともお別れ。

▼左ピークの奥が雨飾山の山頂。このアングルからみるとすごい急峰です。(13:54)


14:12 ブナ平
14:34 湿原に着いた。
最後の木道を、魚と花を見ながら歩いていたらオクサンが大転倒した。
なぜここで??emoji
14:47 駐車場(登山口)に帰還した。

▼雨飾山登山口。(14:47)


▼駐車場で。道具を洗って干したり、一休み。(15:05)


駐車場で道具を洗って干したり、膝に鎮痛剤を塗ったり・・・
お腹が空いたのでおにぎりを食べたり・・・
しばらく休憩、急ぐ必要もないし。

車で鎌池の駐車場まで行ってみて、歩くようなので引き返し。
途中の林道から見上げる雨飾山が素晴らしい。

▼雨飾山。どっしりした素晴らしい姿です。(15:31)


▼何が起きたらこうなるのか?変形したガードレール。(15:33)


15:40 雨飾高原 露天風呂へ。
ここは村営で料金は「寸志」。料金箱へ気持ちを投入するシステムです。
森の中に露天のみがあって掛け流しされています。
「昔、北海道を自転車旅した時にこんな露天風呂によく入ったなぁ」って懐かしく思いながら・・・。もちろんここも素晴らしいです。1時間ちょっと?長風呂した。

▼雨飾高原 露天風呂(17:22)


明日も休みだけど・・・
左膝の感じでは休んだほうが良さそうだし、ノンビリ帰宅することにした。

小谷村の道の駅に寄り道して地ビールを買って・・・
下道を走って、安曇野ICから高速道路を走って・・・
眠くて2回、途中で仮眠。

自宅に着いたのは 1:54 だった。
車の屋根を叩く雨の音で目が覚めた。
時計を見たら 6:30だった。
昨夜に見た天気予報では、山の天気は再び『午前中晴れ/夕方まで曇り』になっていたハズだが、結局大ハズレだった。

今日の予定は、晴れならハイキング、雨なら温泉emojiだったが、確定です。
急いでも仕方ないのでまた布団へ潜り込んで、ニ度寝を決め込んだ。。。

再び起きたのは 8:30頃。
顔洗って、ノンビリ準備して・・・
こんな天気でも歩きに行くハイカーさんが結構いるのに驚き。
ボルダーマットを背負った人も数人。
こんな天気でもOKな前傾ボルダーがあるのかな?

自分は昨日の黒戸尾根ピストンの疲れで足がパンパン。
痛めた左膝も辛い。
なので、山歩きもボルダーも興味なし。
楽しみなのは温泉です!emoji

9:17 尾白渓谷駐車場を出て、奈良田へ向かう。
目指すは西山温泉・湯島の湯。
国道20号、中部横断自動車道の側道を使って身延へ。
雨は本降りになってきた。
途中、コンビニで2回休憩。

11:48 到着。
先客は1台のみ。
早速、受付を済ませて温泉へ。

▼西山温泉・湯島の湯に到着。(11:48)


湯島の湯 は すっかり我が家のお気に入りです。
掛け流しの露天風呂しかないシンプルな温泉だけど、ほんのり硫黄が香るアッサリしたお湯質はとても素晴らしい。露天風呂に源泉を送る木製の樋(とい)からお湯をすくって体を洗うシステムも素朴で素晴らしいと思う。
受付の女性が「シャワーも無いって怒って帰ったお客さんがいる」って言ってたけど、信じられないですね。このお温泉にシャワーなんてあったら逆に興ざめです。。。

お湯に入ってしばらく先客達と山の話で盛り上がったが、
先客さんがいなくなってからは、雨の中、静かな露天風呂をしばらく独り占め。
回りを見回すと・・・庭園はさっぱりと手入れされていて素晴らしい。
敷地の外とは最低限の仕切りだけされていて、眺めを邪魔しない作りも良い。
とてもリラックス出来ます。emoji

痛めた左膝の原因と思われる左股関節をお湯の中でほぐして動かして・・・
長湯から上がる頃には だいぶ具合が良くなった。

温泉のあとは、ドライブがてら下道で自宅へ。
下部温泉郷を通って本栖湖へ、富士吉田、山中湖から道志道。
順調だったけど、16号の相模原が大渋滞でぜんぜん進まず30分ぐらいのロス?
246号からは順調に・・・

19:38 自宅に着いた。
巷は今週末は3連休ですが、我が家は1日ずれて金・土・日で3連休をもらえた。
ビックロック仲間のウッチーと前穂高岳・北尾根に行く計画を立てて、すごく楽しみにしてたのですが・・・なんとここでまた台風!emoji やむなく中止。

しかし金曜日だけはなんとか持ちそうなので、ボリュームのある日帰り山行を・・・
甲斐駒ケ岳・黒戸尾根を日帰りピストンで攻めることにした。
私は昨年も登っているのですが、オクサンが甲斐駒ケ岳に登ったことがなくて「登りたい」って言ってたので、どうせ登るなら男らしく?黒戸尾根で!って考えです。

*******
前夜発で、尾白渓谷の無料駐車場で車中泊。
3:30 起きて準備して・・・
4:16 歩き始め。もちろんまだ真っ暗。

4:22 竹宇駒ヶ岳神社 を出発。
吊橋を渡るといきなり急登が始まる。

▼吊橋を渡って黒戸尾根登山口。(4:26)


歩き始めは肌寒く感じたが、急登に入るとすぐ汗が吹き出てきた。
慌てて上着を脱ぐ。
毎度だけど、黒戸尾根の最初3時間くらいの登りはとてもつらい。
特徴のない・眺めのない樹林帯をひたすら登り続ける。

5:30 1回目の休憩、14分(5:44まで)。
ようやく明るくなった。ヘッドランプをザックにしまう。

▼木の根が出た急登をひたすら進む。(6:15)


6:19 横手登山口との分岐、通過。
6:41 黒竜神の石碑前で2回めの休憩、15分(6:56まで)。

7:45 刃渡り。
刃渡りからは左手に鳳凰三山と富士山が見えるはずですが・・・
進行方向はすべて雲の中。
振り返って、八ヶ岳は晴れている。
今日は赤岳あたりが正解だったのかなぁ?なんて思いながら進む。

▼刃渡りの鎖場。まだまだ先は長い。(7:45)


▼八ヶ岳は雲一つない。(7:45)


刃渡りを越えるとハシゴと鎖場が続いて、刀利天狗に至る。
刀利天狗の前は休憩ポイントなのだが、「五合目はもうすぐ先だったよな?」って記憶で通過してみたら・・・意外に遠かった。
8:40 五合目小屋跡地。3回目の休憩、19分(8:59まで)。

▼五合目小屋の跡地。(8:59)


五合目から、ハシゴ・鎖場が連続する急登になる。
岩登りっぽい悪い鎖場もあって、なかなか緊張する。

▼狭いコルに掛かった橋を渡る。(9:24)


▼急な岩に掛けられたハシゴを登る。(9:29)


9:44 七丈小屋。
有料の水場があるが、今回もトレーニング兼ねて大量の水(8L)を背負って来てるので給水無しで通過。

▼皇太子さまも泊まった七丈小屋。(9:45)


少し登ってテント場が2箇所あるが、上のテント場が眺めがあって休憩に良い。
9:53 4回目の休憩、13分(10:06)。

昨夜見た天気予報では、甲斐駒山頂は「午前中は曇りで正午から数時間晴れ」だったが、山頂方面は雲で見えない。周囲も頻繁に霧が湧いて下り坂のような雰囲気。
やっぱり今回も山頂は霧の中かな?って心配になる。
今年は夏になってから天気にぜんぜん恵まれないなぁ・・・。

10:44 八合目御来迎場。
八合目までの登りは、前回は体調不良で目眩をおこしてフラフラだったけど今回は順調だった。

▼八合目御来迎場。霧の中。(10:45)


10:46 八合目岩小屋前で5回目の休憩、15分(11:01まで)。
八合目で、ハーネスとヘルメットを付けている人がいて声を掛けたら、これから八丈バンドを通って摩利支天へ向かうとのことだった。岩小屋の前でいろいろお話しした。

▼八合目岩小屋。先客の荷物あり、赤蜘蛛をやりに行ってるのかな?(10:49)


▼これから八丈バンドを歩くそうです。お気をつけて。(11:01)


八合目から霧の中の登り。
左膝が少し痛くなってきた。

▼八合目過ぎて最初の鎖。(11:05)


やっぱり山頂も眺めはないのかなぁ・・・って諦めつつ、
山頂が近づくにつれて霧が晴れてきた!!

▼摩利支天からのルートの合流点。仙丈ヶ岳が見える。(11:57)


12:00 甲斐駒ケ岳(標高2,967m)山頂に到着。
ちょうど正午の到着。
山頂は晴れている!!emoji
登り始めから7時間38分(休憩込み)だった。

▼甲斐駒ケ岳・山頂で(12:02)


山頂で晴れたのはすごく久しぶりな気がする。
でも残念ながら周囲の山は雲がかかっていて、展望はイマイチ。
仙丈ヶ岳もすぐ雲に覆われてしまい、白根三山もたまに稜線が一部見える程度。
地蔵岳が時折、雲の合間に見える。

▼摩利支天側を見下ろす。登山者が続々登ってくる。(12:04)


▼八ヶ岳側も雲が多くて、眺めがイマイチ。(12:59)


甲斐駒ケ岳の山頂だけ雲がなくて日が射していて不思議な感じだ。
周囲の山々の霧が晴れるのを期待しながら、おにぎり食べたり、下りに備えて膝サポーターをつけたり、休憩して待ち続けるが・・・
いちばん期待した北岳は一度も姿を現さず、残念。emoji
12:54 下り始め(54分休憩)。

登りの途中から痛み始めた左膝がつらい。
原因は左の股関節のようで、向きや開き方を加減して誤魔化しながら下る。

13:46 八合目御来迎場、通過。
七丈小屋への下りの途中で、ビックロック仲間のY口さんにバッタリ。emoji
山でクライミング仲間に遭遇するのは、ユンボさん、モチさんに続いてこれで3回目。
意外に会うものですね。。。

▼ジム(ビックロック)仲間のY口さんにバッタリお会いした。(13:55)


14:15 七丈小屋のテント場で休憩、12分休憩(14:27まで)。
いつの間にか周囲の雲がだいぶ減っていて、鳳凰三山と八ヶ岳が見えている。

▼八ヶ岳は今日は終日晴れ??(14:15)


▼鳳凰三山。オベリスクに少し雲が掛かっている。(14:27)


14:33 七丈小屋を通過。
ここからの下りはオクサンの苦手なハシゴ・鎖の連続だ。
だいぶ辛そうに下るオクサン。
(このペースだと途中で日没になりそうだなぁ・・・)
(日没までどこまで下れるか・・・)

15:09 五合目を通過。
黒戸山への登り返しが辛い。

▼西日で光り輝くベニテングタケ。根本は折れていた。(15:23)


15:40 刀利天狗の少し手前で休憩、13分(15:53まで)。
オクサンのザックから私のザックへ荷物を大幅に引き上げた。
下りのスピードを上げないとならないので・・・。

16:02 刀利天狗
16:17 刃渡り
16:54 黒竜神の石碑前、休憩11分(17:05まで)。
17:19 横手登山口との分岐

朝・最初に休憩した場所を通過したあたりで日没した。
ヘッドランプを点けて下山するのは久しぶりだ。
18:11 尾白川渓谷との分岐。

▼尾白渓谷遊歩道(尾根道)にやっと合流。(18:11)


18:25 黒戸尾根登山口(吊橋)にようやく着いた。
18:26 竹宇駒ヶ岳神社
18:32 駐車場に帰還。

黒戸尾根はやっぱり長かった。
激しく疲れた・・・。

下りにかかった時間は、5時間32分(休憩込み)。
総合タイムは、14時間04分だった。
休憩時間の合計を差っ引くと、11時間20分で歩いた計算。
昨年に1人で歩いた時より2時間多くかかったけど、背負った荷物も多かったしね。
オクサンも、この長い行程を歩き切ることが出来て自信になったかな??

今日の黒戸尾根ピストンは、さすがに我が家で最後かな?と思っていたら、
片付け中に2人さらに降りてきた。

膝サポーターを外したら左膝が激痛で、足を上げられない程の痛み。emoji
車に常備してある鎮痛スプレーを吹いてだいぶ楽になったが・・・
来週の休みまでに治るかな?少し心配だ・・・

温泉は、ここからならやっぱり 尾白の湯
21時までやってるし・・。
到着時は静かで良かったのだが、20時少し前から高校生?の合宿と思われる大集団が来て激混み、うるさくて最悪だった。

お風呂上がり後は、国道20号へ出てローソンで食料とお酒を買い込んで・・・
また尾白渓谷の駐車場へUターン。
今日もここで車中泊です。
車の中で軽く宴会して、23時頃就寝。

明日は晴れなら近場でハイキング。
雨なら奈良田温泉にでも行って帰ろうか?って予定です。
昨日・今日は連休だったけど・・・
山へ行くにはやっぱり天気が良くないし・・・emojiemoji
思い切って、かねてから我が家の懸案であった、スマホへの移行を行うことにした。

いま使っているのは SoftBankのガラケー。
つい10年ちょっと前までは、ヨーロッパへローミングするのならVodafone(ボーダフォン)が絶対だったという時代があり、そんな頃から機種は何度か変わったけど使っていた。
しかし、そのVodafoneは SoftBankに買収されてサービスが大きく変わり、海外ローミングに関しても各ベンダー間の差異はなくなって、契約を継続する意味はあまりなくなったのですが・・・。
でもなんだかんだ言ってもガラケーは便利。海外はいつもノートPCを持参しているので、スマホの必要性をぜんぜん感じないし、メールチェックだけならガラケーのほうが断然安くて便利だしね。。。

でも、この数年、山歩きを再開するようになって状況が変わってきた。
夏山の一般登山道だけなら携帯なんて無くても何も問題はないと思うけど、最近は雪山や、地図に線が引いてないルートもだいぶ行くようになった。
自分も年だし、もし万が一何かあったときに、救助を呼べないと困るケースがあるかもしれない。そんな時、SoftBank は全く使いものにならない。
やっぱり山ではdocomoがいちばんか・・・?
今乗り換えると、もうスマホしかないなぁ・・・。
なかなか踏ん切りがつかなかったけど、突っ込んでみることにした。

昨日は午後から銀行へ幾つか払い込みを済ませて・・・
14時過ぎに 綱島のdocomoショップへ。
事前にだいぶ調べて「これしかないな!」って感じで予習していたのだが、条件を説明して提示されたプランは予想通り。
順調に契約が進むかと思ったけど・・・
いろいろ一通り終わって、店を出たのは18過ぎだった。emoji
疲れた・・・。

その後はビックロックに行ったけど、疲れてあまり登れず。
ベニちゃんにandroid の使い方を教わったり・・・。

*************

今日は、午前中はスマホへの移行作業をいろいろやって・・・
午後はビックカメラへ。

一番の目的は、携帯ラジオを修理に出すコトだったが・・・
   ---------------
   お気に入りの携帯ラジオが北岳で故障した。電源が入らず。
   買ってまだ5ヶ月くらい?数回しか使っていない。
   下山後も何度もいろいろチェックしたがやっぱり電源が入らなかった。
   ---------------
しかし、ビックカメラの修理カウンターに持ち込んだ途端、電源が入った!!emoji
驚くくらいの正常動作。(*_*)
こんなコトってあるんですね~~~。ホントウに驚きです。
もちろん、修理には出さずに持ち帰り。

そんなお客さんにも2時間分の駐車券を出してくれた店員さんに感謝ですが・・・
その2時間で店内をいろいろ見て、結局、時間相当分のお買い物をしてしまった(笑)
スマホの車載充電アダプター、充電用バッテリ、浄水器のカートリッジやら、多々。

店を出たら、今日もやっぱり夕方・・・
今日もビックロックへ行くつもりだったが、疲れ切って自宅へ帰ることにした。
疲れた2日間だった。。。
夜中の11頃、トイレで起きたときには、満天の星空だった。
月明かりで稜線も綺麗に見えていたのだが・・・
2時頃から雨がテントを叩き始めた・・・

3:00 起床。
外は濃霧で小雨も断続的に降り続いている。
モチベーションが急激にダウン。
それでも縦走する気は十分なので、仕度をして、テントを撤収。

4:10 小屋の前で水を補給して出発しようとしたが・・・
尾根の間ノ岳側から下りてくるヘッデンの明かりが・・・
降りてきた人に聞いたら、濃霧で完全に視界ゼロで引き返して来たそうだ。
少し明るくなるのを待つしかないか・・・

小屋の入口で明るくなるのを待ったが・・・
待っているうちにどんどんモチベーションが下がってきた。
天気が回復する目処も全くないし。。。
「小雨の中、雨と汗で全身濡れて歩くの嫌だなぁ~」
「また濃霧の中を、方角ペイントと標柱を追いかけるだけの登りかぁ~」
「こんな山歩き、ぜんぜん楽しくない・・・」

オクサンと相談して・・・
もう止めて、下山して温泉に行くことにした。

4:53 出発。
まだ暗いが、八本歯のコルへ向かって歩き始める。

▼八本歯のコルへ向かうトラバース道にある木道。(5:27)


5:37 八本歯への尾根に合流。休憩23分(6:00まで)。
長い下りに備えて膝サポーターを装着。

6:22 八本歯のコル、通過。
小雨は止まない。
濡れて滑りそうな木の階段を注意深く下る。

▼小雨の中、濡れた木道を下る。(6:32)


八本歯のコルからの下りは、月初めに来た時に比べて、驚くくらい雪渓が減っていた。
残雪が多かった前回は、雪渓を避けてブッシュの中を歩く場所が多くて大変だったが、今回はすごく歩きやすくて、あっという間に大樺沢・二俣に着いた。

7:45 大樺沢・二俣。14分休憩(7:59まで)。
ようやく雨が止んだ。薄日も差してきた。

▼大樺沢・二俣(7:59)


二俣からトラバースして、白根御池小屋へ行ってみた。
ちょっと寄り道してカレーでも食べに行こうかな?って。

▼白根御池が見えてきた。(8:17)


8:18 白根御池小屋。
御池カレーを食べてみたり・・・
日差しも出てきたので外のベンチでまったりしたり・・・
42分休憩(9:00まで)

▼御池カレー(800円)を食べてみた。(8:31)


広河原への樹林帯の急下りは・・・
荷物が重いせいか、途中で左足首が痛くなってきて辛かった。

9:33 第二ベンチで15分休憩(9:48まで)。
10:28 大樺沢分岐、通過。

▼先に分岐まで下りてオクサンを待つ。左足首が痛い。(10:29)


10:48 広河原山荘に着いた。
広河原はすっかり晴れて暑い。
しかし山を見上げると完全に雲で覆われている。まあ悪くない判断だったか。。。

昨夜、隣のテントだったハイカーさんがいて少しお話し。
ビールを買ってオクサンと乾杯。

▼広河原山荘でビールを買って飲む。(10:57)


インフォメーションセンターへ移動して・・・
空き地にテントや濡れた衣服を広げて乾かした。

▼インフォメーションセンター横の敷地にテントを広げて乾燥。(11:33)


奈良田行きのバスは14:30発。
時間がタップリあるので・・・
インフォメーションセンターの展示物をくまなく見たり・・・
外のベンチで横になったり・・・

▼奈良田行きのバスに乗り込む。(14:21)


バスの車掌さんは、前回来た時に乗った時と同じ人。
途中の観光ガイドがなかなか素晴らしかった。
15:13 奈良田駐車場に着いた。

今日の温泉は・・・湯島の湯に行きたかったのだが、残念ながら定休日。
来た時と同じ 女帝の湯へ行った。

女帝の湯。(15:34)


帰りは甲府盆地へ出て、甲府南ICから中央道へ。
渋滞も無く順調に。
21時頃、自宅に着いた。
4:00 にアラームをセットしていたが・・・
隣のテントが3時からまた賑やかで必然的に目が覚めた。
4時にシュラフから出て片付け開始。

4:48 歩き初め。
もちろんまだ真っ暗。
広河原山荘からいきなり始まる急登が、相変わらずだけど朝イチの体につらい。
歩き始めからペースが上がらないように、意識してわざとゆっくり歩く。。。

5:12 最初の分岐。
今回は白根御池小屋へ向けて右に登る。
いきなり急登コース。

5:41 第一ベンチの少し下で休憩。18分(5:59まで)。
歩き始めてすぐ第一ベンチに着いたが、先客がいてタバコの煙がすごくて、ここで休憩しなくて正解だったと実感。もちろん通過。

6:50 急登が終わったあたりで2回目の休憩。20分(7:10まで)。
白根御池小屋まであと30分もない距離だと思うけど、ここまで予想外に良いペースだし、だいぶ疲れたし。

7:35 白根御池小屋に着いた。11分休憩(7:46まで)。
ここで水を4L補給。一気にザックが重くなった。
小屋のスタッフの女性と少し会話。
スタッフも小屋もロケーションも、とても雰囲気が良くて素晴らしい場所ですね。
また来たいな!って思わせる場所です。

▼白根御池小屋に着いた。(7:35)


気温が一気に上がり始めた。
日差しが強いが、雲もすごい勢いで増え始めて・・・午後はやっぱり雲の中かな?
ザックが重くなったこともあり、草すべりの急登が辛い。
汗がすごい勢いで吹き出してくる。

▼草すべりの急登。鳳凰三山と白根御池を背景に登る。(8:02)


8:43 バテて4回目の休憩。21分(9:04まで)。
まだまだ急登が続く。
時折見える大樺沢上部の雪渓がまだ同高度くらいでガッカリする。
こんなに登ったのに、まだこんな標高か・・・。
9:40 右俣コースとの分岐。通過。

9:50 疲れて5回目の休憩。19分(10:09まで)。
空はどんどん雲が増えてきて、間もなく雲の中に入ってしまいそうだ。
やっぱり山頂に着くまでに持ちそうにないか・・・残念。
周囲にはまだだいぶ高山植物が咲いているが、なかでもトリカブトの紫色がとても目につく。有名な毒薬の素になる草ですが、こんなに沢山咲いているのがなんだか不思議に感じてしまう。

▼キタダケトリカブト。(10:14)


10:18 やっと小太郎尾根に出た(最初の小太郎尾根分岐看板)、通過。
10:23 小太郎尾根分岐(2つ目の標柱)。通過。
すこし前まですごく蒸し暑かったのが尾根に出て一変。風が冷たくて強い。
陽も雲で遮られて届かない。
カッパで風をガードして歩く。

▼小太郎尾根分岐(2つ目)。(10:23)


10:59 北岳肩の小屋。
今日の目標の北岳はもうすぐなので、しかももう天気が崩れてしまったので急ぐ必要もなし。大休憩を取ることにした。
天気が回復することを期待しながら・・・43分休憩(11:42まで)。

肩の小屋は、4年前に来た時に比べて・・・
トイレが建て替わって綺麗になっていた。漂っていたすごい匂いもなくて良い。
クライミングボードがあった。ホールドは乏しくてガバしかないが、一応キャンパスも出来る。ちょっとぶら下がってみた。いちおうクライマーなので(笑)

▼北岳肩の小屋。ガスガスで視界なし。(10:59)


▼クライミングボードがあったので、キャンパスをしてみた。(11:09)


12:42 学生グループが追いついてきたので出発。
4年前は快晴で素晴らしい眺めの登りだったのになぁ・・・って思いながら霧の中を歩く。

12:21 北岳(標高3,193m)山頂に到着!
前回に続いてテント一式の重装備で山頂まで登りきれたのは嬉しいが・・・
展望全くなし。濃霧で視界は20m程度。
晴れていれば仙丈ヶ岳が足元に見えるのに・・・
看板だけでは登りきった達成感が全く無くて、なんだか虚しい・・・
ここに来るのは4回目だが過去最悪の天気、すごく残念だ。。。

▼北岳山頂で。濃霧で視界なし。(12:55)


40分休憩(13:00まで)、ガスが晴れるのを期待したけど・・・
見込みは全く無さそうなので先に進むことにした。
「先」って言っても、今日はもう、北岳山荘へ下るだけなんだけども。。。

▼いつもは目に止まらない足元の花がよく目に入る。(13:03)


▼今回もテント一式の荷物が重いが、今日はあと僅か。(13:05)


▼岩の隙間に咲く花。(13:23)


▼風の強い斜面は草が秋色に変わり始めていた。もう秋です。(13:44)


13:56 北岳山荘に着いた。
まずは受付もせずにテント場を選んで場所取り。
北岳山荘は先にテントを張ってからの受付もOKなので。
前回と同じ1等地に張った。

早く着いたので退屈。
お茶を飲んだり横になったり・・・。

17:00 晩ご飯。
明日は3:00起きなので、晩ご飯も早く、日没前に就寝します。

▼テントの中から外の眺め。霧が晴れてきた。(16:51)


晩ご飯後、青空が出てきたので少し散歩した。
稜線に出てみたら、タイミングよく北岳の霧が晴れた。
しかし完全に霧が晴れたのはホンの10秒程度で、あっという間に霧が湧き上がってまた雲の中になった。

▼ホンの10秒位、北岳の雲が完全に晴れた。(17:38)


▼稜線からテント場と北岳山荘を見下ろす。(17:43)


18:10 まだ明るいけど就寝。
明日は8:00頃までは晴れるんじゃないかな?(過去のパターンからの期待ですが)
天気が崩れる前に農鳥岳へ行けるといいなあ ・・・って期待して。emoji
今日から我が家は4連休。
東北へ山ツアーに行くか・・・(鳥海山と月山に行きたかった)
それとも立山か・・・(オクサンが剱岳に行きたがっている)
とっても楽しみにしてたのですが・・・やっぱり今年の夏は天気がダメか。emoji
2日目以降はどちらも雨予報・・・(T_T)

数日間、悩みながら天気図と睨めっこ。
どうやら日本海に近い地域は全滅な気配。
南アルプス北部がもっともマシなのかなぁ・・・。
現時点の予報では、3日目までは雨は降らないで済みそうな・・・。
そんな消極的な理由で、白根三山をテント泊で攻めることに決めた。

この時期、奈良田→広河原のバスは、平日は8:30と15:30の2本のみ。
都合上、前夜発は出来ないので、1日目は必然的に広河原泊まりとなる。
2日目は白根御池小屋・肩の小屋経由で北岳を越えて、北岳山荘でテン泊。
3日目は間ノ岳、農鳥岳を越えて、そのまま奈良田へ下る、2泊3日のプラン。
もしも私の左足首が痛みだした場合は、大門沢小屋でもう1泊かな?それも4連休なので問題なし。f^_^;

*********************
6:53 自宅出発。
国道246号へ出て、青葉ICから東名高速。
足柄SAへ立ち寄って朝ごはん、吉野家で蕎麦を食べた。(8:40)
新清水ICから国道52号を北上。
11:30 奈良田に着いた。

まずは温泉emoji
なんと言っても今日の1番の目的は温泉ですから(笑)
今回は有名な女帝の湯 へ行ってみた。
ちょっと硫黄の香りがするヌルヌル湯にたっぷり浸かってリラックス。
掛け流しでお湯は上質。ガラス越しにダム湖の眺めもあって良いのですが、露天がないのがだいぶ残念。窓が開放されてたらもう少し嬉しいのですが・・・。
自分的には、前回入った湯島の湯のほうが、お湯質ともに好きかな?
下山後は湯島の湯に行こう!!

温泉の後は、丸山林道前の奈良田第二駐車場へ移動。
出発準備をして、車の中で昼寝してバスを待つ。

▼奈良田第二駐車場に着いた。(14:02)


15:32 広河原行きのバスに乗り込む。
意外にハイカーが多いなと思ったら、このバスは広河原から甲府への最終バスに変わるようで、我が家以外は、奈良田に降りてきた下山者達だったようだ。どうりでみんな日焼けしてるなと思った。
バスの窓が垂れ幕状の広告で覆われていて、風景が見にくくて残念だった。
16:15 広河原到着。

▼広河原のインフォメーションセンターの前で。(16:17)


すっかり快晴。
北岳も雲ひとつ無くくっきり見える。
明日から天気が下り坂だが、「もう一日、休みが前にずれていたらなぁ」「今日登った人は最高だったろうなぁ」って羨ましく思いながら広河原山荘へ向かう。

▼いつもの吊橋。写真では白飛びしてますが、山は快晴です。(16:21)


広河原山荘にテン泊するのは2回目。前回は1987年なので30年ぶり。
山岳会の先輩とツェルトを立てて寝た。懐かしい。
まずは受付して、テントを張って、小屋前のベンチで晩ご飯。

▼小屋前のベンチで晩ご飯。(17:15)


テントの前でビールを飲んで一休み。
すぐ近くに大学生のワンゲル?の6人パーティがテントを張った。
これだけ広いテント場で、ガラガラに空いているのに、なぜ我が家のこんなそばに??
この時間に着いて、なんかうるさそう。大丈夫かな??

▼テントの前でビール。(18:17)


明日は4時起床~5時に歩き初めの計画。
周囲のテントも同様のようで、もう寝支度をしているし・・・
18:50 我が家も就寝したが・・・案の定、隣のテントが騒がしい。
20時なっても一向に静かにならないので、苦情を入れてようやく静かになった。
今日は久しぶりに朝から青空の横浜。

何処かに登りに行きたいところだが・・・
来週の4連休に備えてあまり疲れることはしたくない。
かと言って、近所の山は暑くて不快だし・・・
開き直って、温泉目当てのドライブに行くことにした。

以前から行ってみたかったのが、奈良田周辺の温泉。
女帝の湯は残念ながら水曜定休なので、今回は湯島の湯です。

9:30 自宅出発。
近所のガソリンスタンドで給油して、
青葉ICから東名高速。
この時間は車がすごく多い。
246号も渋滞だったが、東名高速も大渋滞。

足柄SAで少し早い昼ご飯。
吉野家で蕎麦を食べた。

新東名を走って、新清水ICで降りて国道52号を北上。
身延山を過ぎて、県道37号へ。
工事のダンプが多い。四方八方に残土の山。
ここは中央新幹線(リニア)の工事真っ盛りなんですね。。。

14:00 ちょうど、奈良田駐車場に着いた。
駐車場で広河原行きのバス時刻表などを確認して・・・
温泉に向かってUターン。

14:25 西山温泉 湯島の湯 に着いた。
この温泉は開放的な露天風呂だけで内湯はない。
洗い場は室内だが、蛇口から出るのは水のみで、目の前を木製の大きな樋(とい)が露天風呂へ向かって走っていて、そこから源泉を汲んで洗い湯に使う、斬新なシステムです。肝心の湯は硫黄の香りがしてとても上質。もちろん源泉かけ流し。
露天の開放感も素晴らしく、久しぶりに大ヒットした感じ。
お気に入り温泉に追加です。

今回は時期がらアブが多くて、チクッといちどやられたが・・・、ハエ叩きが置いてあって、10匹くらい叩き殺したかな(笑)
夕方、登山者が下りてくる時間までは殆ど貸し切り状態で満喫できた。

▼西山温泉・湯島の湯。廃校の跡地に作られたようです。


帰りは甲府盆地へ出て、甲府南ICから中央道へ。
小仏トンネル手前の渋滞が19kmで辛かった。

21:14 自宅に着いた。
8月に入って関東地方は雨ばかり。
中学生の頃も同じような夏があったなぁ・・・って思っていたら(私は横浜育ち)、その時の記録に迫る記録らしい(東京で現在16日連続の降雨記録)。
回復の見込みがまだなくて、雨記録は更新されそうな気配です(40年前の記録は22日連続)。

そんな天気では山歩きの計画が成り立たない。
8月に行きたかった山がいろいろあったのに・・・。
天気図で気圧配置を見ながら、当たらない天気予報を参考にしながら、どの山域が雨を避けられそうか?悩みに悩む。

・・・で、決めたのが、平標山と仙ノ倉山。
新潟から谷川連峰の北側まで雲が消えて晴れそうな気配なので・・・。
東京の気温の上がり次第で午後は雨の可能性もあるが、上手くいけば曇り程度で済むかもしれない。もしも天気が崩れて敗退になっても、この地域は温泉も素晴らしいので楽しみだ。

前日の昼に出発して、夕方に水上へ。
お気に入りの温泉に入って、平標山登山口へ。
登山口の駐車場は静かで涼しくて、トイレも綺麗だし、前夜泊にはとても快適だった。

*********************
5:00 起床のつもりが起きられず。
6:00 家族連れの声で賑やかになってようやく起きた。

晴れている!!emoji
準備して、登山届を書いて・・・

▼登山届を書いてます・・・。(6:47)


6:48 歩き初め。
晴れてるけど肌寒い。
湿度が高く、空気が冷たい。

6:53 登山道入口。
登りは松手山コースを選択。
いきなり始まる急登を登り始めたが・・・なんと、食料を入れ忘れたのに気付いた。
オクサンが駐車場まで取りに行ってくれたが、10分のロス。
でも早く気がついて良かった。
もっと上で気付いたら、心が挫けて敗退でしたね(笑)

最初の休憩ポイントの鉄塔までは急登が続く。
気温も上がり始めて汗が吹き出る。
ほとんどは樹林帯だけど、時折眺めが良いところもあり、麓の別荘地や、苗場スキー場が見えて気持ち良い。

▼最初の休憩ポイントの鉄塔が見えてきた。(7:23)


▼東京電力の送電線、鉄塔。(7:52)


7:52 鉄塔ポイント、14分休憩(8:06まで)。
8:37 松手山、通過。
8:55 高山植物保護の看板の前で、2回めの休憩、16分休憩(9:11まで)。

高山植物保護の看板の辺りから、いかにも上越らしい草原状の登りになる。
しかし、残念ながら霧がだいぶ増えてきて、眺めがなくなってきた。

▼2回めの休憩が終わって、花が咲く斜面へ向かって歩き始める。(9:11)


霧で眺めはなくなってきたけど・・・
代わりに、足元には小粒だけど色とりどりの高山植物。
花の季節はとっくに過ぎていると思っていたら、意外にもいろんな花がたくさん咲いている。斜面が色とりどりの花で飾られて和まされる。何度も足を止めては写真を撮って・・・なかなか進まない。

ちなみに、私は花の名前はまったく分かりません。
以下のサイトを参照して同定してみましたが・・・合ってるかな?

湯沢に咲く山の花http://www.echigoyuzawa.com/yamanohana/
季節の山300http://www.hana300.com/

▼カントウヨメナ(関東嫁菜)?


▼キオン(黄苑)


▼ツリガネニンジン(釣鐘人参)・・・かな?


▼左はヤマハハコ(山母子)、右はアカバナシモツケソウ(赤花下野草)。


▼アカバナシモツケソウ(赤花下野草)、桜でんぶみたいで美味しそう。


▼ミヤマトリカブト(深山鳥兜)


▼ハクサンフウロ(白山風露)


▼オヤマリンドウ(御山竜胆)


▼時々霧が晴れて、登ってきた行程がはるか見渡せる。(9:30)


霧の中を進むせいか、平標山が果てしなく遠く感じる。
疲れてきた。

10:03 平標山(標高1,984m)山頂に到着。
山頂は標柱はあるけど、まあまあ広い割にはベンチはなくてただの広場。
なんだか妙にそっけない。
休憩も石だらけの地面に直接座らないとならない。
21分休憩した(10:24まで)。

▼平標山(10:03)


平標山から仙ノ倉山への稜線は、木道と木の階段が連続。
群馬側から吹き付ける霧が強くて、眼鏡の右目が濡れて見えない。

▼ひたすら続く、木の階段と木道。(10:24)


▼仙ノ倉山まで意外に長く感じた。頂上まであと少し。(11:02)


11:06 仙ノ倉山(標高2,026m)山頂に到着。
仙ノ倉山は谷川連峰の最高地点。
周囲は草原・花畑で、霧が無かったら最高の眺めなんだろうなぁ・・・って残念。
17分休憩(11:23まで)。

▼仙ノ倉山。残念ながら眺めなし。(11:06)


今日の目的はここまで、あとは下るだけ。
花を見ながら、平標山へ向かって引き返す。

▼倒れかかった東芝ランプの標柱。谷川岳肩の小屋から10kmです。(11:38)


12:02 平標山。休憩17分(12:19まで)
今日は、2人分で5Lのお茶・水を背負ってきたが、ここで完全に飲みきってしまった。
次の休憩場所(平標山ノ家)で水の補給が出来るので問題はないのですが、暑くてすごい汗が出て、予想外に水の消費が激しかった。

下りは平元新道を選択。
このコースは、平標山から平標山ノ家まで、ほとんどが木の階段の下り。
この段差の高さが、私の障害がある左足首に、ちょうどダメな感じで衝撃が入ってしまい、痛くてたまらない。自然道ではこんなことにならないんだけど(涙)
それをかばって歩いていたら右膝も痛くなってきた。もうほとんど拷問。
痛さを我慢しながら・・・。

12:46 平標山ノ家。
木道が終わってホッとした。
まずは水場で水をガブ飲み。ここの水はとても美味しい。
残りの下り用に1.2L補給した。
朝の駐車場で賑やかだった家族連れと少しお話し。
9分休憩(12:55まで)。

▼平標山ノ家。雰囲気良さそうな山小屋です。(12:46)


平標山ノ家から、樹林帯へ入って、ひたすら下りになる。
眺めはなく、延々と続く木の階段の下り。
13:31 林道(平元新道入口)。写真だけ撮って通過。

▼平元新道入口。道祖神が洒落ている。(13:33)


最後の林道がとても長くて・・・
林道ゲートを過ぎると別荘地を避けるために川辺に登山道が付けられているが、河原のゴロ石歩きが、木道で傷めてしまった左足首にまた悪くて・・・。

14:27 駐車場に着いた。
思ったより早く下山できたが、予想以上に疲れるコースだった。

駐車場で片付けをしながら、お湯を沸かして昼ご飯。
カレーメシが美味しかった。

▼駐車場の料金所は今日は無人。ポストへ料金を投げ込んだ。(15:08)


15:12 駐車場を出発。

今日も温泉は 鈴森の湯
ちょっと遠回りになるけど、この周辺では一番のお気に入りなので・・・。
でも今日はお盆休みで大混雑。
低温風呂は子供達がプールと混同して大騒ぎ、まるで海のようにお湯が暴れて寛ぐことなんて出来ない。親も制止しないし・・・。
やっぱり温泉は平日がいいですね。。。

▼なんと駐車場は満車。大混雑だった。(15:58)


鈴森の湯で、少し早いけど晩ご飯も食べて・・・
水上で地酒を買い込んで・・・
帰りの関越道は大渋滞を予想したが、さほどではなくてラッキーだった。
でも、笹目通りと環八が昼間並みに混雑・・・(-_-)

21:30 自宅に着いた。
世間はお盆休みですが・・・我が家は恒例のようにお仕事。
8/15が明けて連休となった。

しかし、8月に入ってずっと天気が悪い! emoji emoji emoji emoji emoji emoji emoji・・・
こんな天気では、山予定もクライミング予定も立てられない。

たしか私が中学生の頃もこんな夏があったなぁ・・・って思っていたら(私は中学卒業近くまで横浜で生まれ育ったので)、案の定、天気予報でそのことを言っていた。
40年前の記録だが、東京で22日連続で雨を観測だったらしい。
今年は今日で16日連続だが、気圧配置を見る限り回復しそうな気配が見えないので、記録を更新しそうな気配ですね・・・。

私は幼少の頃から、家にずっといると気が滅入ってダメになる性格。
そんな私にとって、今年の夏は辛すぎる・・・。
このストレスを少しでも解消するには・・・やっぱり温泉かな?

そんな事情で、この連休のミッションは、まず第一に温泉。emoji
でも、汗をかいてから温泉のほうが感動が大きいので、雨中でも簡単に登れそうな山歩きを組み合わせたい。どこかいい所ないかなぁ?ってずっと考えていた。

決めたのは上州。
我が家は 鈴森の湯 をすごく気に入っている。
掛け流しの湯が、ほんのり硫黄の香りがして肌当たりも素晴らしい。
露天の雰囲気もすごく良い。
1日目はノンビリ昼過ぎに家を出て、夕方長湯して・・・
2日目は平標山へ登りに行って、また温泉ってプランにした。
平標山あたりは晴れている日の方が少ないし、雨のダメ元での登りもありかな?って判断です。

*********************
午前中は、銀行に行ったり、いろいろ雑用を済ませた。
今日も朝からしっかり雨・・・
家に戻って一休みして・・・

14:00 自宅出発。
第三京浜に乗って、環八を抜けて、関越道へ。
所々、登り車線が大渋滞。
「明日はあの中かなぁ?」って思うと、ちょっと憂鬱。

17:00 水上ICを降りて、水上市街へ向かう。
17:10 鈴森の湯に着いた。

▼鈴森の湯、入口で。(17:14)


今日のお湯は・・・
混んでいるせいか、やっぱり濁りがち。
お盆時期だから仕方ないか・・・

お風呂でリラックスしたあとは、晩ご飯。
今日もスタミナ焼肉定食を食べた。

▼鈴森の湯で晩ご飯。おいしい。(19:11)


晩ご飯のあとは、峠を越えて猿ヶ京へ抜けて、国道17号を走って三国方面へ。

今晩のお泊りは平標山登山口の駐車場、車中泊です。
トイレは新築でとても綺麗なウォシュレット。
静かで涼しくてとても快適。

22時就寝した。
昨夜は、雷の光が頻繁に光っていたが、不思議に雷鳴は聞こえなかった。
雨もパラパラ程度しか降らず。
でも(下山後に知ったのだが)下界は雷雨がすごかったらしい。

4:00 起床。
隣のテントの若者はもう撤収~出発していた。
夜明け前出発は山の基本ですね、素晴らしい!!

我が家は・・・オクサンの調子がやっぱり良くないため下山を決定。
間ノ岳は、次回、違った形で攻めに行こう!!

もう急ぐ必要はないので、ゆっくり片付けを始める。
朝焼けが美しい。

▼朝焼け。右奥は富士山。(4:44)


▼間ノ岳方面の眺め。(4:45)


▼北岳方面の眺め。(5:31)


5:53 出発。
まずはトラバース道を歩いて八本歯のコルを目指すのですが・・・
「トラバース道」なんて名前のワリには結構登る。意外に辛い。
私も昨日の疲れがかなり残っているようだ。。。

▼トラバース道から北岳山荘を見下ろす。その向こうに間ノ岳。(6:21)


▼途中にはこんなユニークな木道。(6:32)


6:41 八本歯への尾根に合流。休憩25分(7:06まで)。
ここからは全てひたすら下りなので、膝サポーターを装着。
空はグレー。青空はないが、でも意外に眺めが良い。

7:29 八本歯のコル。
大樺沢へ向かって下る。

昨日はガスで何も見えなかった北岳バットレスが見える。
・・・でも、バットレスって、こんなに草付が多い、ボロそうな岩だったっけ?
正直言って、「壁」とは到底言い難い崩れそうな岩の集合体にしか見えない。
若い頃には、十字クラックやDガリー奥壁(下部フランケ・上部フランケ)登っているのだが、マッチ箱のコルまでの4尾根は登ったことがなくて、それが心残りでずっと登ってみたいなと思っていたのだが・・・。いま改めて実物を見ると、正直言って登攀意欲は湧かない。ボロい!・・・複雑な気分だ。
紅葉の秋に来ると違って見えるのかなぁ?

▼北岳バットレス(7:40)


8:39 2回めの休憩、15分(5:54まで)。
今日は蒸し暑い。

▼鳳凰三山を背景に。(8:54)


9:11 大樺沢・二俣を通過。
9:40 3回目の休憩、16分(9:56まで)。

10:38 白根御池コース分岐
10:56 広河原に着いた。

振り返ると、北岳は雲の中。
周囲の山々も、標高2,500mから上は完全に雲に覆われている。
ちょうど良い感じの下山でしたね。。。

▼広河原に着いた。膝がガクガク。(10:56)


インフォメーションセンターで少し休もうかと思っていたが、
11:00発のバスにちょうど間に合ってしまったので、そのまま飛び乗った。
なんだか、あっという間の下山。

11:58 芦安駐車場に着いた。
駐車場でテントやグランドシートを乾かして、いろいろ片付けて・・・
エブリィで出発したら間もなく雨が降り出した。

まずは最寄りのローソンでアイスを食べて、お楽しみの温泉へ。
今回も 白山温泉
昼過ぎなので空いていて、ノンビリ長湯できた。

帰りは20号線を大月まで走って、中央道へ。
調布ICで降りて・・・18:30 自宅に着いた。
ここしばらくの日本列島の気圧配置は異常事態?
四方を台風・低気圧で囲われて、高気圧とも中気圧(って言うの?)ともつかない異様なエリアになっている。夏場にこんな天気図を見るのは初めて。
これも温暖化の影響なのでしょうか?

そんな具合で、山行の計画が立てづらい。
北岳へテント山行の計画を立てていたのだが、我が家はまず第一に雨が大嫌い。雨の中の山歩きほどつまらなくて苦痛なものはない。家で寝ていたほうがマシに思います。
しかし「ヤマテン」や「山の天気予報」は連日、曇・雨・霧予報ばっかり・・・。

今回の連休も、1日目の午前中は(この数日間では奇跡的に)晴れ予報だが、午後は雷雨の可能性・・・。2日目は曇り/小雨。
もう1週間延期すべきか?
しかし、南東の台風の進路予想がむしろ来週月火に上陸の可能性・・・悩ましい。

行っちゃうか!?
待っててもしようがなさそうだもんね・・。。
前夜に決断して、大慌てで、20:06 自宅出発した。

北岳は・・・我が家にはとても思い入れの大きい山。
2013年にトライしたが、オクサンが体調不良で大変だった。
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20130813/1/
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20130814/1/
オクサンにとっても北岳は大きなトラウマの山。
可能な限り良いコンディションで、って思ってたのですが・・・仕方ない。

23:10 芦安駐車場に到着。
現地は雨・・・。
朝イチのタクシーに乗るつもりなので、4時間程度の仮眠。

*********************
4:00 起床。
出発準備をするけど・・・今回は私の体調がありえない程に悪い。
日頃の疲労の蓄積かなのか?寝不足か??
ふらついて真っすぐ歩けないほど調子がおかしい。
でもせっかく来たので、準備して、朝イチのタクシーへ乗り込んだ。

6:00 広河原着。
具合が悪いので、しばらく休憩。
トイレしたり・・・。

6:30 歩き初め。
首を傾けるとそのまま倒れてしまいそうに平衡感覚がおかしい。

▼体調最悪、頭がグラグラで平衡感覚が保てない。(6:32)


天気は晴れ!emoji
あまりに具合悪ければ引き返そう・・・って思いながら歩く。

▼広河原で。快晴!北岳も(6:35)


久しぶりのテント泊、ザックが重い!!
テント、シュラフ、コッヘル、ほかいろいろ。
大樺沢左俣の雪渓の状態がわからないので軽アイゼンやスパッツも積んでいる。
前日に計量した重要が23kg弱だった(食料抜きの重量)。

出発直前に、水を減らしたが(2日目は小屋の水を期待)、でも食料を積み込んだらやはり20kg越え。自分の体重の約35%の重量を背負って歩きます。

7:29 最初の休憩。15分(7:44まで)。
調子が戻らない。まだ頭がグラグラ。激しく眠い。

8:37 2回めの休憩。19分(8:56まで)。

▼大樺沢・二俣まであともう少し。(9:06)


9:22 大樺沢・二俣。
二俣は人も多いので通過、左俣を、八本歯のコルを目指して登る。
調子悪いし、荷物重いし、もう疲れた・・・(笑)

9:46 3回目の休憩。18分(10:04まで)。
周囲から雲が湧き上がってきた。
北岳はすでに雲の中。バットレスも見えない。

▼バテて3回目の休憩中。背景は鳳凰三山。(9:55)


左俣ルートは雪渓を歩いたほうが楽なのだが・・・
残念ながら夏道が完全に出ていて、雪渓は所々不気味なシュルントが発生している。
踏み抜いて死にたくはないので、諦めて無難に夏道を登る。

10:58 4回目の休憩。20分(11:18まで)。
すれ違った外人さんから、「ここからが大変だよ」って言われてかなりガッカリ。
もうバテバテ・・・。
階段地帯に入って傾斜が上がる。

▼左俣ルートの上部はこんなハシゴばかり。(11:46)


12:03 八本歯のコル。
通過して先に進む。

12:13 5回目の休憩。22分(12:35まで)。
ようやく稜線には出たが、残念ながら完全に雲の中で周囲の景色なし。
北岳山頂は見えるが、まだまだ遠い。emoji

▼山頂目指して、耐えて登る。(12:54)


▼振り向くと、時々ガスが晴れて間ノ岳方面の稜線が見える。(13:01)


目の前に見える山頂がなかなか近づかない。
オクサンが遅れ始めた。待ちながら進む・・・。

13:41 北岳(標高3,193m)山頂に到着!
バテバテだけど、この重量を背負って山頂まで登りきれたのは嬉しい。
しかもこんな体調不良でも・・・。
しばらく重い山歩きをしていなかったので、まだ出来ると分かってよかった。

▼北岳山頂に到着。到着時は若干、谷の眺めがあったが、すぐ雲の中。(13:42)


到着写真を撮った直後、韓国人の団体が押し寄せて、あっという間に占領された。
連中はもうやりたい放題。
頂上看板を占領して写真を取り続けて割り込むのが大変。

山頂には36分いたが(14:17まで)、四方は韓国人だらけでうるさいし、
標柱も占領されて写真が撮れないし、諦めて下ることにした。

今日の泊地は北岳山荘。
山頂からは300m位の標高差。
15:12 山荘受付に着いた。

キャンプ場代は800円/1人。
水は受付入口の右側に蛇口があって、なんと無料!
近くの山小屋の有料の雨水と違って、おいしい山の水。
テント場も平らな場所が多いのが素晴らしい。

▼テントを張り終わって、持参した肉団子を食べながらビール。(16:16)


オクサンは、残念ながら高度障害が出てグッタリ。
晩ご飯も食べられず、テントで沈没・・・。
今回は2013年より進歩して頂上は踏めたけど、北岳はやっぱり鬼門でしょうか・・・?

私は用意した2人分の肉団子を食べてお腹いっぱい。
せっかく荷揚げした晩ご飯の材料には手を付けられず・・・(また持ち帰り?)。
19時、やることもないので就寝した。

明日は、間ノ岳を往復して下山の予定だけど・・・
オクサンの具合しだいで諦めて下山かな・・・?
今日は久しぶりに外岩、甲府幕岩です。

みずがき湖の駐車場で、S浦さんたち(S藤さん、S水さん)を待つ。
コーヒー飲んでストレッチしながら・・・。
今日は快晴、emoji暑い。

8時過ぎ、集合。
いったん江草地区まで下って、今日は小森川林道からアクセス。
小森川林道は下りには何度も使っているが、登りは入り口が分かり難いので避けていたが・・・案の定、間違えて2回Uターン。同じ間違いをしている習志野ナンバーがいるな?と思ったら彼らもクライマーだった(笑)。

岩場の駐車場にはすでに車が何台も・・・
平日なのに大盛況です。

駐車場から岩場への歩きアプローチが変わったこと知らなくて、
いままで通りに降りたのだが、だいぶ悪くなっていた。

まず最初は 豊穣の森エリア。
着いて岩場を見ていたらM島さんにお会いした。
昔からの岩場馴染みのクライマー。
なつかしくしばらくお話し。

その間にも岩場にはクライマーがどんどん押し寄せて、
講習会のグループも来て、人だらけになってしまった。
圧倒されて、モチベーションダウンemoji
結局、豊穣の森で登ったのは・・・

わささび  5.10b
イエローマウンテン  5.9
WORK ON  5.11a

S浦さんも、お目当てのダーティクライマーズ(5.11b)が講習会グループに占領されてチャンスなし。昼ご飯を食べたあと移動することにした。

WORK ON (5.11a)を登る私。


移動先は、山椒王国エリア
ここは人が少なく静か。
平らな場所へまず荷物を広げて、お楽しみの昼寝emoji
1時間くらい爆睡??
久しぶりの岩場での昼寝は気持ち良かった。。。

・・・で、申し訳程度にクライミング(笑)

ブラッキー  5.11b
ペンタゴン  5.9

▼岩に咲いたホタルブクロ。


ペンタゴン (5.9)を登るオクサン。


▼ヤマユリも岩に咲いていた。


以上で終了。
17時半、駐車場に戻った。

今日は、私にとってはすべてアップ程度のクライミングだったけど、久しぶりに自然岩を登って楽しかった。昼寝も出来たし。。。

今日は温泉には寄らず。
甲府幕岩からの帰路には お気に入りの温泉がないし・・・
広域農道をドライブして、20号を走って、勝沼から中央道に乗って帰った。
今回の連休は2日目が岩登り予定。
疲れを残さないように、1日目の今日は5時間程度の軽いハイキングです。
前回、雨で駐車場敗退をした、櫛形山へ行くことにした。

櫛形山は、花の山として有名。
特にこの時期は3000万本とも言われるアヤメが咲き乱れることで有名だったが、しかし残念ながら近年は(おそらく鹿の食害で)激減して、だいぶ寂しくなっている。
ブログカテゴリーは「南アルプス」に入れていますが、正確には南アルプス前衛の山。
池の茶屋から歩くと、往復で5時間程度。累積標高差も550m程度でちょうど良いコースになります。

*********
3:20 自宅を出発。
青葉ICから東名高速~圏央道~中央道を走って、甲府南ICで降りた。
新山梨環状道路(12号)を走ると、櫛形山へはほぼ一直線。

▼新山梨環状道路(12号)。正面に櫛形山が見える。(5:28)


南アルプスIC近くのローソンで朝ご飯、買い出し。
チーズ入りのブリトーを買って食べたが、激しく塩っぱくて気持ちが悪くなってしまった。
コンビニの食べ物は全般的に塩分が多くて要注意なのだが、これはひどすぎる。

林道をひたすら登って・・・
来るたびに思うが、すごい林道・・・
ひたすらグネグネ狭い道、目指す駐車場の標高は1,860m!!

6:39 池の茶屋林道の終点、駐車場に着いた。
眠いのでまず仮眠。
1時間ぐらい仮眠して、準備を開始。

▼池の茶屋林道終点の避難小屋。(7:55)


7:55 歩き始め。
まず最初の櫛形山へは登り続け。急登もある。
空は雲も多いが、概ね晴れ。emojiemoji
富士山がきれいに見える。
「樹林帯で眺めがない」って事前情報だったが、
意外に眺めが良いポイントが頻繁に出てきて楽しい歩きだ。

しかも樹林が面白い。
惚れ惚れするような巨木があちこちにある原生林。
根元から2股3股に分かれた老木。
これはなかなかお目にかかれない。面白い・・・。

▼こんな巨木があちこちにある。(8:19)


歩き始めて30分ぐらい? 櫛形山の山頂(標高2,052m)に到着。
しかし山頂には三角点があるだけ。頂上標柱も看板もない。
眺めも無いし、休むにも中途半端な時間なので通過する。

▼途中の富士山展望ポイント。(8:34)


8:38 櫛形山の最高地点(標高2,053m)に到着。
櫛形山の山頂標柱はここに建っている。
11分休憩。

▼櫛形山最高地点・標柱ポイント。(8:38)


山頂を越えると、カラマツやコメツガが鬱蒼と生えた樹間の道を進む。
木々に掛かって垂れ下がったサルオガセ(糸状の地衣)が、まるで異空間のような雰囲気を醸している。

急に明るく開けて、アヤメの自生地に出た!
でもあまり咲いていない。
咲いている花もちょっとショボイ咲き方。。。

▼アヤメ自生地。咲き方がだいぶ残念。(9:17)


▼シカ柵でガッチリガードされて、こんな感じ。(9:18)


9:23 裸山(標高2,003m)到着。
白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)が見える。
ちょうど1ヶ月前、鳳凰三山から見たときよりも、雪が劇的になくなっている。
融雪が進んでいるとは聞いていたが、これほどとは・・・。

▼裸山・山頂。背景は北岳。(9:23)


裸山は先客もいるし、休憩するにはイマイチだったので通過。
また鬱蒼とした樹林を下って・・・

9:45 アヤメ平。
避難小屋を見物して、休憩するにはイマイチなので木道を先に進む。

▼アヤメ平の木道。アヤメが少ない。(9:49)


▼アヤメの写真を撮ってみた。(9:52)


9:57 木道の終点にちょうど良い休憩スペースがあった。32分休憩。
誰も来ないし、シートを広げて昼寝をしたのだが・・・
日差しが暑くてあまり眠れず。
いたたまれなくなり撤収。

▼木道の終点。誰も来ないのでシートを広げて独占?だけど・・・。(10:21)


最初の予定では、同じコースのピストンだったが・・・
帰りは案内看板で知った「トレッキングコース」を歩いてみることにした。
持参した地図とガイドには出ていないコース。

歩き初めしばらくは面白い。
あまり見慣れない樹林の眺めが面白い。

▼サルオガセが鬱蒼と垂れ下がった樹林。(10:38)


しかしすぐ、ありきたりで眺めのないつまらないハイキングコースに変貌。
よく整備はされているが、何の取り柄も眺めもない、ありふれた道。

途中で分岐して登る「冬の白峰展望台」を目指してみたが、看板記載の10分を越えて急登を登るが、眺めは全くなし。そのうち何と!トレースも無くなり右往左往。
馬鹿らしいので諦めて本コースへ戻る。

でも不思議なことに、このコースに入ってからハイカーさん達に頻繁に会うようになった。
大阪のグループが連れているワンコがかわいい。

▼ユキちゃん(首輪に名前が書いてあった)(11:47)


11:45 休憩所で一休み。14分。
休憩所の咲きもつまらない歩き。

12:15 北岳展望デッキ。
北岳は雲に隠れてしまっている。

▼北岳展望デッキ。(12:15)


ここから起点の駐車場までは、車椅子でも入れる道。
平らに整備された広い道。
しかし、長くて緩やか過ぎる九十九折の道は、普通の徒歩にはとても苦痛。

12:40 駐車場に戻った。
帰りのコース選びは、結果的には失敗だった。
巨木が面白い山頂コースをピストンしたほうが面白かったか・・・と残念。

まだかなり時間が早いので、
しばらくは駐車場でストレッチしたり、痛めた左足首に鎮痛剤を塗ったり・・・。

撤収したあとは、池の茶屋林道を下って、櫛形山林道をドライブした。
13:41 みはらし平(鐘の鳴る丘)。
立派なモニュメント、なんだか場にそぐわない鐘がある。
鳴らしてみたけど・・・(笑)

▼「鐘の鳴る丘」って言っても、山の中腹だけど・・・(13:41)


林道をドライブした後は、もう少し走って尾白渓谷まで。
今日の温泉は 尾白の湯
この温泉は、泉質は良いのだが、昼過ぎのこの時間でも人が多いのが難点??
露天で長風呂して・・・
尾白渓谷の駐車場で少しヒマを潰して・・・

日没頃、みずがき湖を目指して移動。
晩ご飯は久しぶりにファミレス(ガスト)。

19:57 みずがき湖に着いた。
今晩は、ここで車中泊。
明日は、S浦さんと待ち合わせして、甲府幕岩でクライミング予定です。
今回の3連休は、北岳にテント泊で行く計画だったが中止にした。
先月に痛めた左足首の靭帯がまだ治らず、だいぶ痛いので。。。
・・・この痛さは、テント泊一式の重装備を背負うのは明白に厳しい。
・・・肝心の天気も、梅雨前線の動きが怪しくて推測がつかない。
・・・そんなリスクを背負って、現地で悪天候だったら喪失感が巨大だ。

でも逆に、
軽装備ならサポーターでガッチリ固めて、ゆっくり加減して歩けば何とかなるかも?
そんな感じで歩ける山で、日帰りで、行ったコトのない山は・・・

思いついたのが塩見岳。
駐車場から日帰り出来る貴重な3000m越えの山(標高3,052m)。
コースタイムは長いけど、通常はそんなにかからない。ゆっくり片足をかばって歩いて休憩込みで同じくらいかな?たぶんきっと。
道もよく整備されて歩き易いらしいし・・・行ってみるか!!

******
前日(連休1日目)は10時頃に家を出て、まず高速を走って小淵沢ICへ。
昼過ぎから温泉に入ってリフレッシュ。
いろいろなストレスからリフレッシュされたあとは・・・
国道20号線から酷道で有名な152号線に入ってドライブ。
杖立峠を越えて高遠~分杭峠を走って・・・
夕方に鳥倉駐車場に着いた。

******
3:00 まだ真っ暗な中、起床。
洗顔したり・・・。
足首に強力なサポーターを付けて固めて出発準備。

3:40 歩き初め。
ヘッドランプを点けて長い林道を歩く。
月明かりが意外に明るい。

4:17 林道終点のバス停。ここが鳥倉登山口。
4:24 登り始め。

▼鳥倉登山口。ようやく薄明るくなってきた。(4:24)


最初は緩やかな樹林帯の斜面をジグザグに登っていく。
鳥倉登山口から三伏峠までの道は、10区間に分けて標識が立てられていている。
1/10、2/10と現在地点を確かめながら歩けるのでわかりやすい。

5:29 1回目の休憩、13分。
4/10の標識を過ぎて支尾根に出てまもなくの辺り。

5/10位から樹林をトラバース気味に登っていく。
樹林だけど下を見下ろすと凄い急斜面。殆ど崖に近い。
こんなところへよく道を作って維持するなぁと感心する。
崖に掛けられた渋い木道が何度も出てくる。

▼渋い木道が何度も出てきます。(6:05)


最後の9/10から三伏峠小屋までがやけに長い??
6:44 三伏峠小屋に到着。21分休憩。

▼三伏峠(標高2,580m)。日本で一番標高が高い峠だそうです。(6:45)


やっと主尾根に出て眺めが良くなるのかな?と思ったら、まだ樹林が続く。
突然ハイマツ帯に変わって、三伏山(標高2,615m)。
しかし眺めもすぐ終わって、また長い樹林帯の歩きに変わる。

▼三伏山。目指す塩見岳は遥か遠い。(7:19)


今回のコースで一番つらいのはここから。
眺めがない樹間の尾根を、何度も上り下り繰り返しながら、時々樹間から遠くに見える塩見岳を目指して進む。

それにしても快晴。emoji
しかし午後はたぶん梅雨前線の影響で崩れると思うので、なんとか快晴のうちに塩見岳まで行きたいが・・・。

8:02 本谷山(標高2,658m)、15分休憩。
ここで女性1人に抜かれた。
あとで(塩見岳山頂で)再会した時に話しを聞いたのだが、彼女は5:30頃に駐車場から歩き始めたそうで、ここまで2時間半ぐらい? 早っ!!

▼本谷山。背景の塩見岳まではまだまだ遠い。(8:02)


本谷山の山頂は、木々が邪魔ではあるが、意外に眺めが良い。
中央アルプス、乗鞍、北アルプスが見える。
仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳も見える。

▼本谷山から、北アルプス。この写真サイズでは分かり難いが槍ヶ岳も見える。


▼本谷山から、仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ヶ岳(右奥)


▼本谷山から、北岳(奥)と間ノ岳(右)


歩き再開するが・・・
本谷山から塩見小屋までがとても辛い。

樹林帯の中、長く大きく下って、ダラダラと樹林の中をひたすら歩く。
まるで奥秩父。そう、十文字峠から甲武信への稜線を歩いているような気分。
ジメジメ・だらだら、かったるい登り。
これって本当にアルプス???
大きく期待外れな歩きに、気分的に滅入ってくる。。。

9:20 塩見新道分岐で休憩、15分。
この区間でだいぶバテてしまった。。。

9:48 塩見小屋、通過。
小屋の周囲には残雪があった。

▼塩見小屋。雰囲気良さそうな小屋です。(9:48)


ようやく樹林帯を越えてアルプスらしい爽快な稜線になったのだが・・・
かなりバテてしまい、足が重い・・・

▼塩見小屋を通過して這松の中を歩く。塩見岳が遠い。(9:51)


塩見小屋から塩見岳は1時間の距離だが・・・
意外にアップダウンがあって辛い・・・
天狗岩も越えて頑張ったけど・・・疲労がもうかなり限界か?
足が前に出ない・・・。
周囲から雲が湧き上がってきている。
「今日は午前中勝負!」って読みは大当たりらしい、間に合うか??
急がなければ頂上で雲に捕まってしまう・・・。

▼塩見岳頂上まであともう少し?だけど足がすごく重い。(10:26)


10:30 頂上が目前なんだけど休憩。7分。
オクサンは余裕があるようなので、水を1Lだけオクサンに引き受けてもらった。
おかげで、だいぶ元気になった・・・

▼疲れ切って、登りの途中で休憩。(10:30)


最後のガラ場は、鎖やロープが一切ないのが素晴らしい。
・・・って言っても、岩がボロくてアンカーが打てないか。。。

10:57 塩見岳・西峰(標高3,047m)到着!
写真だけ撮って、そのまま通過。
すぐ先の東峰へ向かう。

▼塩見岳・西峰(標高3,047m)(10:58)


11:02 塩見岳・東峰(標高3,052m)到着!!!
空にはだいぶ雲が出てしまったが、眺めはまだ素晴らしい!
甲斐駒ヶ岳は雲に隠れてしまったが、白峰三山はまだ雲がかかっていない。
蝙蝠岳の稜線が美しい。
南は残念ながら、荒川三山までしか見えない、その先は雲の中。
富士山は見える・・・。

▼塩見岳・東峰(標高3,052m)、右後ろは白峰三山。(11:03)


山頂で30分休憩。
風景を楽しんで・・・
途中で抜かれた女性と少しお話し。
(彼女は夜中の国道152号を1人運転で走ってきたとか、すごいですね~)

気がつくと周囲からどんどん雲が湧き上がってきた。
「今日は午前中勝負!」って読みは大当たりだった。間に合って良かった。
あっと言う間に、周囲の山は雲の中に・・・

11:32 下り始め。
11:36 西峰を通過。
花がいっぱい咲いているので写真を撮りながらガラ場を下る。

▼たまには花の写真を撮ってみたけど・・・名前は知らないです(笑)


▼花の写真を撮ってみたけど・・・やっぱり名前は知らないです(笑)


地図で危険マークが付いている辺りは、ボロくて落石が嫌な感じ。
小さな岩を(足元が崩れて)落としてしまった。

▼ボロいガラ場を下るオクサン。そんなに怖そうに降りなくても・・・。(11:44)


▼ガラ場を下る私。下から見上ると悪そうだが、実際は大して悪くない。(11:46)


12:19 塩見小屋を通過。
12:30 塩見新道分岐で休憩、11分。

塩見新道分岐から本谷山までの区間は、下りもやっぱり辛い。
長い樹林帯のダラダラした下りのあと、段階的に何度も繰り返す登り。
アルプスらしくない歩きに嫌になってくる、本谷山になかなか着かない。
この区間は下りのほうが時間がかかるようだ。

13:48 やっと、本谷山。20分休憩。

▼本谷山にやっと着いた。この区間が一番つらい。(13:48)


本谷山から先は、もう1回登り返しがあるが、大したことはない。
14:51 三伏山を通過。

▼三伏山。周囲は霧に覆われて視界なし。(14:51)


15:01 三伏峠、15分休憩。雨がポツポツ降り出したので急ぐ。
16:01 10分休憩。
16:56 鳥倉登山口に着いた。5分程、岩の上で腰を伸ばして休憩。
17:35 駐車場に帰還した。

足をかばいながらも、何とかこなせた行程。
楽しかったけど、すごく疲れた!!

予想よりだいぶ時間がかかってしまって、しかもだいぶ疲れてしまったので、
今日は温泉なしで自宅に戻ることにした。
当初の予定では、今日は車中泊して、あす櫛形山へ行こうかと思ってたのだが・・・
疲れすぎました(笑)

*******
今回の行程は、山と高原地図(昭文社・2014年版)で単純積算すると、鳥倉駐車場から西峰までで、登り08:25、下り6:50、合計15:15。
累積標高差は2,450m位なので、黒戸尾根と丁度同じくらいなんですね・・・。
帰宅後にきちんと再計算するまで分からなかった。そして、「黒戸尾根よりは全然楽だろう」って思って計画したので、すごく意外だった。
*******

尚、初めてのルートなので、
水は途中給水を考えず、駐車場からすべて2人分として持参したが、合計8.7L。
昨年の真夏に、ソロで三股~常念~蝶を周回した時に、4.3L持参して3.7L消費したので、それを基準に考えたのだが・・・。
今回は、5.5L飲みきって、3.2L持ち帰った。
   5.5L=平均・540mlで10本
   16本背負って、うち10本飲みきって、6本持ち帰った勘定。

帰りは駒ヶ根ICから中央自動車道に乗って・・・
八ヶ岳SAで晩ご飯、ここの蕎麦は美味しくてお気に入りです。

中央道はどこも集中工事の車線規制ばかり。煩わしい。
24時半頃に自宅戻った。
この3連休は、本当は北岳へテント泊で行きたかったのだが・・・
またも痛めてしまった左足首の靭帯がだいぶ痛く、
私の左足首は爆弾状態なのでしかたないが、
仕事でもなんだか疲れてしまって、
気分がだいぶダウン。emoji
2日目の明日を塩見岳ハイキングに変えて、
今日は温泉入ってノンビリドライブに変更した。

10:00 自宅出発。
青葉ICから圏央道、八王子JCTから中央道へ。
快晴。emoji

▼八ヶ岳も雲ひとつなし。(12:31)


小淵沢ICで降りて、国道20号へ。
まずは温泉。

最初は 尾白の湯 へ行こうかと思ってたのだが、
折角なら行ったことが無く、なかなか行くことが無さそうな温泉にしようか?って。
今回は 白州塩沢温泉フォッサマグナの湯 へ行ってみた。

13:00 フォッサマグナの湯に到着。
なかなか雰囲気の良い温泉だった。
泉質は・・・私は尾白の湯の方が好きかな??
でも、時間帯のせいか人も少なく、すごくリラックス出来たのが良かった。

白州塩沢温泉フォッサマグナの湯。(13:04)


長風呂でさっぱりしたあとは・・・20号線を走って、茅野へ向かう。
途中のコンビニで遅い昼ご飯。

茅野のコンビニで大量に買い出しをして、酷道で有名な152号線に入る。
杖立峠を越えて高遠へ。

この道は、自転車で野宿旅をしていた頃に「いちど行ってみたい」と思っていたのだが叶わなかった。当時は高遠は秘境のように言われていて、さらに未開通だった峠を越えて佐久間ダムまで行く道は、林道好きのサイクリストにとってはとても興味深いコースだった。

感慨深く、車で走る(笑)。
杖立峠のだいぶ手前で「日本一周中」の看板を後ろに付けたサイクリストがいた。
こんな場所で押して歩いていたが・・・だいぶ体力足りないのでは???

16:00 高遠に着いた。
ナビに騙されて駒ヶ根方面へ行きそうになって、途中で気付いて引き返す。
ついでに高遠城址公園へ寄ってみた。

▼高遠城址公園。(16:24)


高遠から先の峠道もなかなかのもの。
分杭峠まですごい急勾配、ヘアピンだらけの狭い道。

分杭峠は・・・
パワースポットとかで有名になったんですね。
オジサンにはよく分からない世界です。

▼分杭峠。峠付近は駐停車禁止らしいです。(16:55)


▼分杭峠。平日なので誰もいない。(16:57)


さらに走って、大鹿村を目指す。

17時半頃? 大鹿村。
大鹿村の集落は意外に大きい。
林道の入り口がよくわからずに少し迷う。間違えて違う林道に1回入ってしまった。

18:00 鳥倉駐車場に着いた。
今日はここで車中泊です。

▼鳥倉駐車場。(18:38)


鳥倉駐車場は、とても雰囲気のよい場所ですね。
涼しくて、トイレもあるし、水場もあるし・・・。
久しぶりに椅子とテーブルを出して、谷を見ながらオクサンと乾杯。

福岡からいらしたご先輩ハイカーさんといろいろお話しした。

▼鳥倉駐車場。(18:59)


19時過ぎ、寒くなってきたので車の中へ。
晩ご飯。

20時過ぎ、就寝。
明日は夜明け前から歩き始める予定です。
今週の我が家の連休は火曜・水曜日。
天気予報は1日目は晴れだが2日目は雨。
出かけるなら当然1日目だが、仕事明けの1日目は遠出は厳しい。
トレーニングでボリュームのある山歩きに行きたかったのだが・・・。

で、思いついたのが鳳凰三山をドンドコ沢から登って中道で下る周回コース。
私は昨年も登っているが、オクサンにとっては鳳凰三山はトラウマのある課題の山。
今はもう問題は無いと思うけど、より確実に踏破して欲しいので、荷物は貴重品以外は私が引き受けて登ることにした。

コースタイムは、山と高原地図(昭文社・2013年版)で積算すると12時間40分。
しかしこの地図は3割ぐらい多めに設定されているので、実際には厳しめの日帰りコースとしてちょうど良い感じです。実際、昨年は休憩・寄り道込みで10時間10分だった。

************
2:30 起床。洗顔だけしてすぐ出発。
東名高速の青葉ICから、今回は圏央道を通って中央道へ。
順調に飛ばして、韮崎ICで下りて、青木鉱泉を目指す。

5:15 青木鉱泉
支度して、登山届を書いて駐車場代を払って・・・。

▼青木鉱泉。登山届を書く。雰囲気の良い場所ですね。(5:27)


5:33 歩き始め。快晴!emoji
しかし・・・歩き始めてすぐ、時計を忘れたのに気付いた。
荷物を置いて、走って車へ取りに行ったが、途中で少し足首を捻ってしまった。
いきなり疲れた上に、オマケ付きでガッカリ。
しかも今日は調子もあまり良くないみたい。
妙に足が重くて辛い。
仕事明けの深夜出発~強行山行は、私の体力ではちょっと辛かったか・・・。

歩き始めてまもなく、大規模な法面工事のため、沢を大きく迂回する。
この迂回路から推測すると、中道登山口へ上がる林道の途中に車を置いたら1時間位短縮できたのかな?駐車場代もかからないし・・・なんて、セコい事を思いながら進む。

沢沿いの退屈な登りから、急斜面への急登に変わって・・・
何度か小沢を横切って・・・

7:01 南精進ヶ滝。14分休憩。
昨年はここまで軽快に歩いて、あっと言う間に感じたが、今回はここまででだいぶ疲れてしまった。ペースもだいぶ落とし目で歩いたはずなのに・・・emoji

▼南精進ヶ滝(7:03)


南精進ヶ滝の次は、鳳凰の滝。
コースから外れて滝を見に行った。
2つの滝が左右から合わさる滝だが、滝壺まで行くのはかなり大変そう。
時間もすごくかかりそうなので、滝が見えるところまで行って引き返す(7:47)。
往復約15分のロスタイム。

登山道はどんどん急登に。
バテてきた。やっぱり調子悪い。これはヘタしたら敗退か??
白糸の滝で次の休憩を、と思っていたがバテて疲れて・・・emoji
8:17 道の途中のスペースで休憩、13分。

8:50 白糸の滝。
歩き始めたばかりなので通過。

▼白糸の滝(8:50)


9:16 五色滝。
この滝は確かに素晴らしい。
秋の紅葉シーズンはとても綺麗なのでしょうね、きっと。
滝壺周辺は休憩スペースもあって快適な雰囲気。
休憩したいところだけど、バテてさらにペースが落ちていることもあるので、先に進む。

▼五色滝。これは見事な滝ですね。(9:19)


9:33 疲れ切って休憩、13分。

更に樹林帯を登って、ようやく傾斜が緩やかになって・・・突然視界が開けて、草原状の河原に出る。正面には地蔵岳。思わず昼寝したくなるような雰囲気だ。
さんざん樹林帯の急登と滝を乗り越えて、その上がこんな場所。
毎回だけど、とても不思議な感じがする。

▼正面に地蔵岳。とても雰囲気よい沢。(10:06)


しばらく気持ちのよい河原を歩いて、また樹林に入ってすぐ鳳凰小屋。

10:21 給水を兼ねて、鳳凰小屋のベンチで休憩。13分。
ここの水はとても美味しい。まずはガブ飲み。
水を2人分満タンに補給して、またザックが重くなった(笑)

▼鳳凰小屋のベンチと水場。(10:21)


鳳凰小屋から地蔵岳への登りがコース上一番つらい場所。
とくに最後の、山頂が正面に見えるザレ場の急登。
疲れて足がなかなか出ない上に、踏んだ足がザレて滑る。

▼この登りが一番つらい。足が前に出ない。(10:58)


▼振り返ると韮崎の街が遥か後方に見渡せる。(11:14)


▼あともう少し。(11:17)


11:25 地蔵岳の肩部分に到着。
山頂一帯には誰もいない。我が家の貸し切り。
だいぶ雲が出てきてしまったが、展望は完璧。emoji
八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。その先は荒川岳か赤石岳か?南の高峰は総じてまだ雪景色だ。

▼やっと地蔵岳の肩部分に着いた。(11:25)


ザックを置いて、オベリスクを登りに行く。
最後の岩峰は・・・「ここから登るのかな?」ってラインがあり、途中まで登ってみたけど、ロープ・プロテクション無しではちょっと気持ちが悪いので、途中でやっぱり止めて降りた。基本的に怖がりな私は、いつでも安全第一です。
(帰宅後に調べたら、裏側の穴から上部のフィックスへ簡単に行けたようですね。私がクライムダウン始めたすぐ先で「穴の道」と合流したみたい。ちょっと残念。)

▼ここから岩峰上に登れそうだけど、確保なしでは気持ち悪い。(11:36)


▼オベリスクの頂上岩峰の基部で。このすぐ裏側の穴から登れるらしい。(11:38)


▼頂上岩峰の下で。背景に北岳(白峰三山)。(11:39)


地蔵岳の肩部分へ下りてザックを回収して、賽の河原へ(11:50)。
賽の河原で休憩、24分。
ここには「地蔵岳(標高2,764m)」の看板があるがヘンな感じですね。
休憩中も山頂一帯はすごく静か。通過したハイカーは1人だけだった。

▼赤抜沢ノ頭から地蔵岳。(12:21)


12:14 歩き再開。
地蔵岳から観音岳への行程は2回登り返しがある。
昨年は1時間で歩いた行程なのだが・・・バテバテでなかなか足が出ない。
12:52 鳳凰小屋分岐点で12分休憩。

13:26 やっと観音岳(標高2,840m)に着いた!!!
四方の眺めもまだ上々。富士山は雲に隠れてしまったが、南アルプスは完璧。
風景を眺めながら、これから始まる長い下りに備えて膝と足首にサポーターを装着したり・・・、32分休憩。

▼やっと観音岳。ここから先はひたすら下るだけだ!!(13:27)


▼観音岳の山頂から白峰三山を背景に。(13:31)


今年は北岳の残雪が多い。
もう6月下旬なのに頂上稜線にも雪が付いているし、大樺沢も二股よりはるか下の方まで雪に埋まっている。確か今週末から広河原行きのバス・タクシーが運行開始だったと思うけど、軽アイゼン必須っぽいですね。。。ある意味、逆に楽しいかもしれないけど、いろいろと・・・。

▼観音岳山頂から地蔵岳と甲斐駒ケ岳。(13:55)


▼観音岳の山頂標柱から、薬師岳と雲に隠れた富士山。(13:57)


13:58 下り始め(薬師岳へ向かう)

14:16 薬師岳(標高2,780m)。
記念撮影して、ここから中道に進み始めるともう眺めはなくなるので、北岳をしっかり見納めて(次はあそこかな?)通過。

▼薬師岳・山頂。次のターゲットは北岳か?(14:17)


中道はひたすらな急下り。
でもドンドコ沢を下るよりは、道は断然良いし、膝に優しいのでは?と思う。
身軽なオクサンは今日は快調で、とても良いペースで下ってくれている。

14:54 御座石。休憩10分。
御座石はステキな前傾ボルダー?登れそうなラインが2箇所ある。

▼御座石。(14:56)


急な下りはまだまだガンガン続く。
さすがに膝と足首がつらい。
サポーターのおかげで何とか耐えられている感じ。

やっと緩やかな笹原に変わって、1組追い抜いて・・・
16:17 疲れて倒木のベンチで休憩、10分。

最後の樹林帯の 長い九十九折の急下りは半分小走り・・・膝が疲れてもうあまり押さえがきかなくて、自然と小走りで駆け下りるようになってしまう。
16:44 登山口(中道)に着いた。

▼中道の登山口。疲れて膝がガクガク。(16:44)


最後は長い林道を歩いて・・・
17:25 青木鉱泉の駐車場に帰還した。

今回は激しくバテてしまったけど、何とか予定コースを歩ききることが出来て良かった。
一方のオクサンは、今回はかなり余裕な様子。次回に向けての自信になったかな?

温泉はここからならやっぱり白山温泉
「ノーベル賞受賞の大村博士が地元のために私財を投じて建てられた温泉」ってことですっかり有名ですが、お湯質も良くて落ち着ける温泉です。
久しぶりに髭も剃って、長風呂してすっかりリラックス。

帰りは勝沼まで下道で走って、中央道~圏央道~東名高速で。
海老名SAに立ち寄って帰宅した。
一ノ倉沢は去年・一昨年と、いずれも秋に登りに行ったが、ヒョングリの滝の高巻きと長いテールリッジの登りが辛いし緊張感も激しい(FIXのおかげで昔程ではないが)。
「もう秋はウンザリだね」「次は谷が雪渓で埋まっている春に行こう」ってS浦さんと話し合っていた。

そんなわけで今回計画を立てていたのだが、やっぱり天気に恵まれない。
直前の土日も含めた数日ずっと雨だったそうだし、昨日は晴れたようだが、今日はナント梅雨入り予報まで出ている。ヤマテン予報では午前中は何とかもちそうな予報だが、午前中に登れたとしても、下降で雨にやられたら悲惨な目に合うのは明白だし・・・。
我が家的にはもう中止気分でマンマンなのだが、谷川岳危険区域は登山計画書の事前提出など手続きも面倒で、おいそれと出直しがきかない。
とりあえず攻めてみて、成り行きで判断することにした。

メンバーは、S浦さん、S水さん、我が家の4人。
前夜にベースプラザで集合。
駐車場で車中泊。

4:00 起床。この時期は外はもう明るい。
4:53 ベースプラザを出発。
5:00 谷川岳登山指導センター
5:20 マチガ沢出合
5:41 一ノ倉沢出合、10分休憩。

▼一ノ倉沢出合。谷は霧に覆われて壁が見えない。(5:41)


▼一ノ倉沢は林道まで完全に雪渓に覆われている。(5:48)


5:50 雪渓を登り始める。
深い谷は見事に雪で埋まって歩きやすい。
徐々に急傾斜になって、凍った雪面上の堆積物が多くなる。

▼雪渓をテールリッジ目指して登る。(6:03)


▼テールリッジの少し手前から見下ろす。凄い雪の量。(6:12)


▼正面がテールリッジ。神々のトラバースが見える。(6:12)


6:13 テールリッジに取り付く。
出合から23分だった。
秋なら2時間近くかかる行程なので、雪渓の恩恵すごい。。。

すぐ神々のトラバース。
トラバース直下の左側がまた大きく崩壊している。
ここまで登れば残りの岩稜登りは少しだけのはずだが、でもやっぱり疲れる。
汗が吹き出る。

▼昨年秋に来た時は、ここにはFIXロープは無かったような気がするが?(6:50)


6:52 テールリッジを登り終わって中央稜の取付きに着いた。
ザックを降ろして、壁を見ながら一休み。

今回登るつもりだったのは中央カンテだったが・・・
状態が悪ければ南稜へ変更って予定だったのだが・・・
ここでS浦さんから想定外の意見が出た、「中央稜にしようか!」って。(@@)

じつは私はトポをうっかり印刷し忘れて、S浦さんに中央カンテと南稜の印刷をお願いしていたのだが、それには中央稜のトポは含まれていない。
「でも中央稜ならトポ無しでも大丈夫だろう」ってことで変更決定した。

私は中央稜は学生の頃、2月か3月にO谷さんと登ったきり。
もちろん積雪期なので全然内容が違うし、ルートについては何も覚えていない。
技術的には問題ないと思うけど・・・とりあえず準備開始した。
いつ降り出してもおかしくない空、ぐずぐずしていられないし・・・。

▼登攀準備を始める。雨になる前にどこまで行けるか・・・。(7:20)


7:26 S浦さんパーティから登り始め、我が家が後を追う。
構成は、S浦さん・S水さん、我が家の2パーティ形式。

1P目はⅢ級程度の簡単な登り(帰宅後に見たトポではⅣ級になっている)。
しかし今回はザックが少し重めで辛い。
水と登攀具をもっと減らせばよかったか・・・。

▼1P目を登る私。(7:38)


▼1P目をフォローするオクサン。(7:48)


▼1P目終了点の私。(7:56)


2P目は左に少しずれて凹角を登っていく。
Ⅱ級~Ⅲ級程度だが、岩がボロくて浮き石が多くて気持ち悪い。
50mいっぱい登ってロープがすごく重くて、ピッチ終了前のフェースが辛かった。
(帰宅後のトポ確認では、2P・3Pを一気に登ってしまったようだ・・・)

▼2P目(Ⅲ級くらい)終了間際のオクサン。(8:37)


3P目はだいぶ手強い(Ⅴ級ー、トポ上では4P目と思われる)。
5mくらい登って始まる薄被りの凹角~這い上がりが核心だが、乾いていればさほどでもないと思うが、じっとり湿っていてスタンス・ホールドがヌルヌル。こんな状況で意地を張る気は毛頭ないので要所はA0で速攻で抜けた。
しかしオクサンには厳しかったか。うっかりお助けスリングを残すのを忘れてしまったおかげで、オクサンはだいぶ時間がかかってしまった。m(_ _)m

▼3P目(Ⅴ級ー)を登る私。(9:03)


▼3P目の取付きから本谷の眺め。高度感がすごい。(9:24)


4P目からは似たような凹角とカンテ状フェースの繰り返し。
すべてⅢ級程度。
トポがないのでピッチ区切りもテキトーに登る。

▼5P目?の凹角を登る私。(10:17)


▼何ピッチ目か?もうよく分からない。フォローのオクサン。(10:34)


霧はどんどん濃くなって先が見えない。
谷も霧で埋まって高度感もあまり感じなくなってしまった。
時々雨粒が体に当たる。
終了点はまだか??

▼終了点はまだ?霧で先が見えない。(10:54)


11:42 衝立の頭。やっと終了点に着いた!!
フォローのオクサンも11:48 終了点着。

▼終了点目前、笑顔のオクサン。(11:47)


午前中に何とかトップアウト出来た。
しかし終了点でのんびりしている時間はない。
雨が降り出す前になるべく下まで下降しないとならない。
下降は北稜なのだが・・・。

私は学生の頃に2回北稜を降りたことがある。
同期のSゾウさんと一緒に、夏の午後から衝立岩雲稜第一ルートを登って、衝立の頭で日没。暗闇の中、北稜をほとんど歩いて降りて最後のピッチだけ懸垂下降。ロープを回収出来なくなり、翌日わざわざ凹状ルートを登ってまた北稜を降りてロープを回収した。
しかしみんな「北稜はほとんど懸垂」と言うし、トポでもそうなっているし、記憶違いなのだろうか・・・。

余計な登攀具をしまって下降の準備を始める。
衝立の頭から少し歩き降りて下降点が現れた。
これは歩きでは降りられないですね。(笑)

▼懸垂下降の始まり。深い霧の中へ降りていくオクサン。(12:27)


何回か懸垂下降を繰り返す。
風が強く吹き始めて、順番待ちの時間が寒い。
時々、風のおかげで霧が消えて谷間が見渡せるのは嬉しいが・・・
下界が遠いことにガッカリもする。
先は長い。

▼時々 霧が消えて谷間の眺めが素晴らしい。(13:16)


5回目?の懸垂下降が、間違えて衝立スラブ側にずれて降りすぎてしまった。
同じようなミスをしたパーティは多数いるようで、ブッシュの木々の根本に懸垂下降の支点跡が残っている。私達も木々を使って、さらに2回の懸垂下降で衝立スラブの上部へ直接降り立った。

衝立スラブから雪渓を歩いて本谷へ歩いて降りられるのでは?
最初、そのように期待していたので、衝立スラブを慎重に歩き降りたが・・・。
しかし、ガッカリ。

▼衝立スラブの上部を雪渓を目指して歩き下りる。(16:23)


衝立スラブ上部の雪渓は高さ3~4m位にめくれ上がっていて、下部はシュルントになっている。少し右下から雪渓上に上がって進行方向を見下ろすと、傾斜が非常に急で、大きなクラックが何本も横断している。これは危なすぎる!!
仕方なく登り返す。

▼衝立スラブ上部の雪渓。見込み違いで下れそうにない。(16:23)


雨も本降りになってきた。emoji
濡れたスラブを登ってコップスラブ基部に着いたが、今度はコップスラブの雪渓を横断するのがヤバイ感じ。少し左上へ登って(北稜から見えた)トラバースの踏跡を使えるかと期待したが、古い踏み跡で、つぼ足状になってなくて利用できない。アイゼン・ピッケルがないと危険だが用意なんてしていない。再度、元の場所まで下って、一番渡り幅が狭そうな所を選んでロープを出して雪渓を横断することにした。
アイスハンマーを持っていたので(S浦さんも)、ダブルアックスで渡ってロープブリッジを作って、オクサンとS水さんが渡って、最後はフォローで横断。

やっと衝立前沢に着いたが・・・ここも雪渓で埋まって凍っている。
右岸を、ブッシュを掴みながら歩き下る。
もうじき日没、薄暗くなってきた。

▼衝立前沢の右岸をブッシュ・木の枝を掴みながら歩き降りる。(17:33)


200mくらい歩き降りたか・・・?
雪渓はなくなったが、今度は水流で足はずぶ濡れ。

まもなく小滝が現れた。巻けそうにない。
ロープを出してまた懸垂下降。

ようやく本谷の雪渓が目の前って所に来たが・・・20m位の滝!!
降りる先には大きなシュルントが見える。
またロープを出して、偵察で懸垂下降したS浦さんから、「シュルントの下を回って雪渓上に出れる」って声。

▼最後の懸垂下降中のオクサン。(18:47)


やっと本谷の雪渓に着いた。
すっかり暗闇になった雪渓をトボトボ歩いて・・・
限界に近いオクサンのザックも引き受けて・・・

19:30頃、一ノ倉沢出合に着いた。
トイレ前でハーネス類を脱いで、オクサンの重量物もすべて私のザックに移して、林道を急ぎ足で歩く。
20:10 ベースプラザ駐車場に帰還した。

とても疲れた山行だった。
登りは雪渓の恩恵が巨大だったが、下りは雪渓のせいで右往左往・・・。
なんとか無事下山できて何よりです。。。

行動中に口にしたのはサンドイッチ1枚と水500ml程度。(出発前におにぎり1個。)
持参した食料・水はほとんど持ち帰りとなった。(もっと軽量化すればよかった。)
我が家にしてはとても厳しい山行だった。

こんな時間になってしまったので、もちろん温泉もなし。
赤城高原SAで蕎麦を食べて、高速を飛ばして・・・
23:50 なんとか日付が変わる前に自宅に着いた。
今日から我が家は連休です。
最初は3連休予定だったが、月末に緊急の用事が決まったため、つじつま合わせで2連休に落ち着いた。

明日はS浦さんと一ノ倉に登りに行く予定。

午前中は仕事疲れで寝坊してついでに家でゴロゴロ。
昼前から準備して・・・13:00 自宅出発。

環八は珍しく空いていて、順調に関越へ。
急ぐ必要も無いので、チンタラ走って・・・
赤城高原SAで休憩。
水上ICは16:27

▼水上ICを降りてすぐ、谷川岳が見える展望ポイント。(16:28)


コンビニに立ち寄ったあと、鈴森の湯へ。
この地域に来た時は、ここの温泉で決まりですね。
お湯質もいいし、雰囲気も非常によい。とってもお気に入りです。

長湯して、休憩所で入念にストレッチ。
19:00 鈴森の湯で晩ごはん。スタミナ焼肉定食が美味しかった。

▼鈴森の湯で、スタミナ焼肉定食を食べる。美味しい。(18:57)


最後のコンビニ(ファミリーマート)でS浦さん、S水さんとばったり。
私たちは先に出て、待ち合わせ場所の 谷川岳ベースプラザへ。

再度、浦さん、S水さん落ち合って・・・
いろいろ飲みながら話しして・・・

今日はベースプラザで車中泊です。
今日は 我が家には珍しい日曜日休み。
オクサンは実家の用事があるので、私1人だけどこかに行きたいけど・・・
でも日曜日は、山・岩・道路のすべてが混んでいるしなぁ・・・
1人で出かけるのやだなぁ・・・

そんな感じで悩んでたら、
ビックロック仲間のKすけさん・K野さんが岩に行くって話を聞いて、
ラッキーって感じで便乗させてもらうことにした。
エリアはせっかくなので鳳来、韋駄天ロックに決定。

韋駄天ロックは、まだ発表の直前くらい?開拓者方に連れられて来たっきり。
このブログを始めるより遥か前なので、もう15年くらい前になるのかなぁ・・・?
たしか、韋駄天(5.12b)伊達男(5.12b)をトライして、RP出来なかった記憶。
すごく寒くて雪も降り出して、慌てて撤収してビックロック静岡にみんなで行ったっけ。

その後も「また行きたい」って何度も思ったのだが、オクサンに丁度よいルートがないために なかなか実現しなかった。
やっと念願叶って、とても嬉しいです。

朝4:00 K野さん号で我が家へお迎え。
Kすけさんの新車は保険契約が間に合わなかったらしい(笑)

高速を飛ばして(我が家のエブリィと違って速い)・・・
鳳来・名号のコンビニに着いたのは6:40頃。
7:00頃、ダム下の駐車場を通過したが、この時間でもう乳岩駐車場は満車らしい。10台位停まってクライマーが準備中・・・日曜日すごすぎ。(@@)

7:15 韋駄天ロック 最寄りの駐車場に着いた。
岩場到着は7:40頃。
私にしては画期的? なんと8:00頃から登り始めです。

野武士  5.11c
アップで登った。韋駄天ロックで一番易しいのはこれなので・・・。
昨日仕事帰りにビックロックに寄って背中・肩の筋肉を良くストレッチ・マッサージしておいたのが良かったのか、肩が軽くて今日は調子いい。

野武士(5.11c)を登るK野さん。


伊達男  5.12b
私が今日一番楽しみにしていたルート。15年位前に一度トライ。ムーブは憶えていないが、前傾ですごく面白いルートとの記憶だ。
後ろの斜面からオブザベしやすルートなのでよく見て、オンサイト気分でトライ。
一昨日の雨で岩がまだだいぶ湿気ているが、順調に登って、中間部のムーブの組み立てが悩んで、「ダメか?」と思いかけたが、咄嗟に正解手順を思いついて・・・一撃できた。
(もちろんオンサイトではなくレッドポイントですが・・・)
記憶通り、とても面白いルートだった。

VTEC  5.12a/b
このルートは15年前に触っていないはず。オンサイトの楽しみを残すために5.12前半はむやみに触らないように心がけているので。。。
下から見上げると簡単そうな中間部が意外に悪くて少し戸惑ったが、上部はとても楽しい引きつけ。ヌンチャク掛けながら気持ちよくオンサイト出来た。

VTEC(5.12a/b)をオンサイト(たぶん)する私。


昼になると岩場に木漏れ日が差してきて気持ち良い。
今日は素晴らしい快晴。emoji
昼食後は、お約束の昼寝・・・。

韋駄天  5.12b
エリア名が付いたルート。15年前に3回ぐらいトライしてRP出来なかった。
上部が意外に悪くて、そこだけやると問題ないのに、下からつなげてくると何故か落ちてしまう・・・そんな記憶。
1回目は、まさしくそんな感じ。ホールドを探りながら核心へ、だいぶ疲れた状態で突入してピンチホールドの引きつけで力尽きてフォール。
しばらく休んで2回目は・・・疲れがだいぶ残っていて際どかったが、なんとかレッドポイント出来た。

韋駄天(5.12b)をレッドポイントする私。


5.12を今日は3本完登!
とても嬉しい結果になった。
最後に野武士(5.11c)を回収で登って、私は本日終了。

Kすけさんは、野武士(5.11c)をRP、VTEC(5.12a/b)は惜しい感じ。最後に回収でトライした伊達男(5.12b)も出来そうな感じですね。
K野さんは、野武士(5.11c)VTEC(5.12a/b)をトライ。長い間 腰を痛めた後の復帰なので。早く復調するといいですね。。。

伊達男(5.12b)をトライするKすけさん。


岩場を撤収して駐車場に戻ったのが 17:40頃。
この時期は日も長くて、クライミングが楽しい時期ですね。
ダム下の駐車場にもまだ戻ってこないクライマーの車が沢山停まっていた。

名号のコンビニに寄ったら、レジ待ちの行列がぐるっとビールの冷蔵庫前まで達していた。(@@) 日曜日すごすぎ!!
買うのを諦めて高速へ。浜松ICでコンビニ休憩した。

帰りも自宅まで送り付き。
後部座席でリラックスしながら大河ドラマ(おんな城主 直虎)のDVDを見て・・・
9:15 自宅に着いた。

Kすけさん・K野さん お疲れ様でした。m(_ _)m
今日はオクサンと三股から常念岳へ登ります。
4:00 起床。
4:45 駐車場を出発。

今回の行程は、登山地図上ではとても長い(上り7時間半・下り6時間弱)。
もう少し早く出たほうがよいか悩ましいが・・・
しかしアルプスのコースタイムは近年、非常にユルく設定されているので地図のコースタイムは全く基準にならないのが現実だ。
昨年1人で歩いたときの実績でも、上りは休憩込みで4時間32分だった。
なので、この時間に出発しても16時には下山できるだろうって考えです。。。

天気予報は「終日快晴で暑い!」ですが・・・emoji
ヤマテンによれば、「山は午後から雲が激しく湧いて雨、雷雨の可能性もあり」ってなっている。午前中勝負になりそうだ!
11:00までに山頂着を目指して頑張ろう!!

5:00 三股の登山指導所。
登山届を出して、サンドイッチを食べる。

▼三股の登山指導所。登山届を提出して朝ごはん。(5:03)


5:08 歩き始め。
このコースは、いきなり急登から始まります。
それも容赦なく、ひたすら眺めのない樹林帯の中を登り続けます。
じつにつまらない、木の根が多く歩きにくい、滅入ってくるような登り。
汗も吹き出る。
先行者はいないらしく、蜘蛛の巣が何度も顔にかかって煩わしい。

6:06 コース脇にシートを敷いて休憩(18分)。
休憩後も眺めのない樹林帯の急登は延々と続く。
途中、熊のフンがコース上にあった。いるんですね。。。

残雪が徐々に現れ始めた。
この時期の残雪はタチが悪い。
グズグズで乗ろうとすると踏み抜くし・・・。

▼樹林帯の急登。クサった雪が頻繁に出てきて歩きにくい。(7:19)


コースタイムでは3時間半となっている樹林帯の急登。
やっと、支尾根上の平坦地に出て一段落。

▼長い急登をやっと抜けて一段落。いちめんの残雪。(7:29)


7:33 残雪の切れ目を見つけて、シートを敷いて2回めの休憩(15分)。
樹林帯はまだまだ続く。
本格的に残雪が増えて、非常に歩きにくい。
急登で頻繁に出てくる厚い残雪がズルズルで踏み抜きばかり。

この1~2日、このコースを歩いた人がいないのかな?
踏み跡がほとんど溶けてうっすらだし、
そして見事にグズグズで踏み抜きまくり。
このあと常念岳直下の主尾根に合流するまでずっとそんな歩きだった。

8:29 ようやく森林限界を越えて、ハシゴポイント。
ここからは眺めが良くて快適な岩場の急登に変わります。

▼やっと森林限界を抜けて、眺めのよい登りになる。前常念岳が見える。(8:29)


主尾根の向こうから穂高連峰が見えだして、登るに連れてその雄姿も大きくなる。
足元の高度感も素晴らしい。
ここの登りは本当に楽しい

8:46 大岩の上で休憩。24分。
楽しい岩場の急登がさらに続き・・・

▼前常念岳への岩場の急登の途中で休憩。尾根の向こうに穂高連峰。(9:00)


▼前常念岳への岩場の急登。眺め、高度感が素晴らしい。(9:45)


▼前常念岳の石室に着いた。小屋の中も覗いてみた。(9:52)


9:56 前常念岳(標高2661.8m)に到着。
キリが良いので休憩(16分)。

ここから常念岳への吊尾根は、大岩が多くて夏でも歩きにくい。
オマケに所々、厄介なクサレ雪。
オクサンがだいぶバテ始めてペースが落ちてきた。。。

▼常念乗越への廃道との分岐点。廃道の注意看板。(10:26)


雲と霧があちこちから湧き始めている。
予報より早く崩れる可能性がありそうだ。
意外に長いこの吊尾根、急いで抜けたいところだが・・・。

▼常念岳へのクサレ雪の登り、辛そうに登るオクサン。(10:51)


10:00 ちょうど、主尾根に合流。
槍ヶ岳が美しい。
今年は雪がやっぱり多いんですね。槍方面は雪だらけ。

▼主尾根ルートに合流した! 槍ヶ岳がきれいに見える。(11:01)


11:12 常念岳(標高2,857m)山頂に到着した。

何度来ても素晴らしい眺め。
天気もまだセーフ、360度の大展望だ。
立山連峰、穂高連峰、乗鞍、御嶽山、松本方面も・・・。

▼常念岳(標高2,857m)山頂で、穂高連峰を背景に。(11:17)


▼霞沢岳と乗鞍岳。左の遠くに御嶽山。(11:24)


頂上には女性2人パーティのみ、珍しくすごく静かだ。
穂高側へ少し降りて、ザックを降ろして休憩した。

▼常念岳頂上で。穂高連峰を背景に。(11:45)


5月連休明けの(我が家の)3連休で登るはずだった前穂高岳北尾根を眺めながら、
「悔しいから夏にでもやりに行くか!」ってオクサンと話しながら・・・
ふっと、後ろを見たら、すごい勢いで積乱雲が上がり始めている!!
尾根のあちこちからも、まるで火山の噴煙のような雲が!!
ヤバイ!早く下り始めないと・・・。

▼まるで噴煙のように湧き上がる雲。(11:46)


11:46 下山開始。山頂にいたのは計34分。
もっとゆっくりしたいところだったが・・・
このまま雲が湧き続けて雷雨になったら最悪なのでしかたない。

前常念岳への吊尾根では、あちこちで雷鳥のつがいに遭遇した。
近くに寄ってもあまり逃げない。
でも残念ながら、こちらをなかなか向いてくれないんですよね(当たり前か)。
写真を撮りまくったが、後ろ姿ばかり。
シツコク追い回して、何とか数枚正面写真を撮れた。

▼足元に雷鳥。あちこちで雷鳥に合いまくり。(11:58)


▼雷鳥のつがい。メスは夏毛なので分かりにくい。(11:59)


▼常念岳を背景に。雪稜を下るオクサン。(12:03)


▼前常念への吊尾根で。スズメ岩?(12:22)


▼岩の上で被写体になってくれた雷鳥。(12:42)


12:47 前常念岳。25分休憩。
長い急下りに備えて、膝サポーターを装着した。

岩場の急下りをガンガン下って・・・
穂高の眺めともサヨナラして・・・
ふと振り返ると、天気はすっかり回復して、また青空になっている。
ヤマテン当たらない (-_-)

▼岩場の急下りは終わったけど、ここからまだ長い。(13:50)


ハシゴポイントを通過して・・・
樹林帯の急下りの手前まで一気に行きたかったが・・・
オクサンが疲労の限界??

14:35 シートを敷いて、休憩13分。
オクサンのザックの中身を殆ど私のザックに移して・・・
励ましながら、また樹林帯を下る。
雪の踏み抜きがうざい。

15:55 休憩10分。
持参した水をすべて飲みきってしまった。
今回だいぶ多めに水を背負ったのだが、予想外の消費量に驚き。

16:43 三股の登山指導所に到着した。

▼登山口へ帰還。(16:43)


▼疲れてヨタヨタ歩きのオクサン。駐車場までもうすぐ。(16:54)


16:55 駐車場に帰還。
今回の行程は、私にはだいぶ余裕があったけど、久しぶりの長丁場歩きになるオクサンにはだいぶ辛かったかな?? なんだかんだで、昨日の太刀岡山クライミングの疲れもあるはずだしね。。。お疲れ様でした。m(_ _)m

今回はいろいろと微妙な部分もあって、強行な面もあったけど・・・
概ね快晴で眺めも楽しめて、よい山行になった。。。

いつもはこの後、温泉だけど・・・
私は下りで靴の紐締め・当りが悪かったようで、足首を少し痛めてしまったみたい。
温泉で腫れが出てしまうといけないので(再来週の谷川・一ノ倉に差し支えてしまう)、今日は温泉は無しで自宅に直帰することにした。

帰りの高速は順調。
八王子から工事渋滞があるので、外環道~海老名回りで青葉ICへ。
自宅に21時に着いた。
連休1日目の今日は太刀岡山へクライミングです。
4:28 自宅出発。
6:50 岩場最寄りのセブンイレブンに着いた。

メンバーのケイスケさんとは7:30の待ち合わせ。
早く着きすぎたと思ってたらすぐケイスケさんも到着した。
朝ごはんを食べて・・・7:25 岩場の駐車場に着いた。

太刀岡山へは2013年以来の訪問です。
アプローチの急登は相変わらず辛い。
8:03 岩場到着。

まずはアップ。
バーボンを片手に  5.10b
ハッピーバースデイ  5.11a

アップ中に団体さんが来て、岩場が一気に賑やかになった。
我が家はアップが終わるなり、いきなり昼寝・・・。
早起きした日のクライミングは眠くて辛いです・・・。
で、いつものように、昼寝の合間に登ったのは・・・

ミストラル  5.12a/b
以前、オンサイトしたルート。それっきりだったが久しぶりにトライした。
何回かテンションが入ってしまったが、いまの調子なら、まぁこんなものか・・・。
改めて、なかなか良いルートです。
続いてトライしたケイスケさんは、ムーブは一通りできたが、不得意系のカチ課題なので、1回トライのみで回収。

ミストラル(5.12a/b)をトライ中のケイスケさん。


おさわがせしました  5.11d/12a
これも昔にオンサイトしたルートなんだけど・・・
中間部でテンションが入ってしまった。
1本指ポケットで堪えるムーブはなかなか悪いですね。
特に今日の暑さではだいぶ辛いです。
続いてトライしたケイスケさんも同じ部分でだいぶ苦労。ポケットの洗礼ですね。。。

おさわがせしました (5.11d/12a)を登る私。


オクサンは今日はアップのみで終了。
明日は厳し目のハイキング予定なので体力温存です。

賑やかだった団体さんは16時前には撤収して、すごく静かな岩場になった。
最後に、ケイスケさんがハッピーバースデイ(5.11a)をRPして、私達も撤収開始。

今日の天気は終日晴れemoji 
季節外れの夏日で、とても暑かった。

駐車場に降りたあと、みんなでアリ地獄エリアへ。
ヘルター・スケルター(5.12c)を見物して、また駐車場へ。
駐車場で解散。

我が家は今日は久しぶりに山宮温泉へ行ってみた。
山宮温泉は、建て替わってから泉質が変わってしまい、あまり立ち寄らなくなったのですが、まあ、今日みたいな日には非常に便利で使いやすい。

お風呂で汗を流して、これから北アルプスへ向かって移動です。
今晩は安曇野から三股まで行って車中泊。
明日は常念岳を登ります。

▼夕日に浮かぶ甲斐駒ヶ岳。明日はハイキングです。o(^-^)o
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木村 三郎
性別:
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職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
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自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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