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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
梅雨明けしてないけど「戻り梅雨」?
意味不明な天気解説を数日前にTVで見たが、とにかく今週は天気が悪い。
それでも連休1日目の今日は、甲府方面は何とか持ちそうなので、山に行くことにした。
今回目指すは、西沢渓谷から鶏冠尾根を登り甲武信ヶ岳へ。

鶏冠山(とさかやま)は、鶏冠尾根上のピークで、山梨百名山に指定されているが、山地図にはルートは記載されていない。渡渉や岩峰登りのバリエーション豊かな山として知られている。

*******
前日、夜出発しようと急いで帰宅したら、現地の天気予報が「夜から明け方まで雨」だった。雨の車中泊はいろいろと大変なので中止、明け方出発に変更して、21時就寝。

2:30 起床。外は雨。
着替えてすぐ出発。
こんな深夜なのに、道には車と人・自転車が意外に多い。

5:13 西沢渓谷の駐車場に到着。
勝沼・塩山は雨は降ってなくて路面も乾いていたが・・・
西沢渓谷周辺は「さっきまで雨が降ってました」って感じ。

5時半頃 歩き始め。
今にも降りそうな、ドンヨリ曇り。
予報では正午~夕方まで晴れだが・・・山は回復するかな??

▼中央の鶏冠尾根は雲の中。西沢渓谷・二俣吊橋から。(5:54)


二俣吊橋を渡って、東沢へ進む。
鶏冠山への看板が随所に出てくるので迷うこともない。

6:04 鶏冠谷出合。
昨夜の雨で増水を心配したが、水量はさほどでもなく、岩伝いに対岸に渡った。
少し鶏冠谷に入ると、またすぐ看板があり、左上・尾根へ登り始める。
急登が始まる。

▼鶏冠谷出合の渡渉点。石伝いで渡れた。(6:04)


雨後で湿度が高くて息苦しい。
汗が凄い勢いで噴き出してきて止まらない。
数日人が入っていないのか、お約束の蜘蛛の巣がすごい。

6:33 尾根の途中で10分休憩。
さらに急登が続いて、直上したくなる岩尾根で、唐突に左トラバースが始まる。
足場が泥で、ひどくぬかるんで滑りやすく、少し難儀した。

7:45 チンネのコル。20分休憩。
だいぶ名前負けのする場所だ。
鬱蒼としてジメジメした樹間のコル。岩峰(チンネ)は何処に??

さらに樹間をひと登りすると、ようやく第一岩峰。(8:23)
鎖なしでも普通な感じ。(黒戸尾根ではこれくらいは鎖なしだったような気が・・・)
濡れていないか心配だったが大丈夫、乾いていた。

▼第一岩峰の登り。上から見下ろす。(8:25)


霧がひどくて、先が見えない。
気が付いたら第三岩峰の下に出た。(8:38)
鎖場が幾つかあったが、どれが第二岩峰かわからずに通りすぎてしまった。
明白な高低差のアップダウンが無いので、視界が効かないと分かりにくい。

第三岩峰は、今日のお楽しみのポイント。
アンザイレンで登る人もいるようですね。随所にハーケンが打ってある。しかも比較的新しいハーケン。難度は昔風に言えば、Ⅲ級-くらい。ロープ無しで全く問題ないですが、不慣れなパートナー連れならやはりロープを出すかな? (大きな看板で巻道も指図されているので、それも良いかもしれない。)

▼第三岩峰の最後のフェース。見た目は悪そうだけどホールドは良い。(8:44)


▼第三岩峰の上部から取り付きを見下ろす。(8:45)


8:53 山梨百名山の標柱ポイント(標高2,025m)。
しかしここは、正確には、鶏冠山(とさかやま)山頂ではない。
鶏冠山(標高2,115m)山頂は、この次のピークですがそちらは眺めもなく、休憩にもイマイチらしい。。。

20分休憩。
残念ながら、展望は全くない。
休憩中に少し雲が薄くなって、山の中腹が見えたが、すぐまた霧が濃くなる。。。

▼山梨百名山の標柱。霧で眺めなし・・・。(8:55)


9:13 歩き再開。
ここからが辛かった。
背丈近い石楠花(しゃくなげ)が鬱蒼と茂っていてルートが覆われている。
藪漕ぎならぬ石楠花漕ぎ? 漕ぐと言うほどではないのだが、枝がそれなりに太くて体に引っかかって、歩くのにやたら馬力がいる。手足にバシバシ当たって痛い。。。
相変わらず蜘蛛の巣も多くて、ストックで払いながら進むが、見えずらい足元は(雨後で)濡れた木の根や泥岩が滑りやすくて、何回か転倒した。 倒木も多くて、いちいち乗り越えるのも面倒だ。
標柱ポイントから木賊山への行程は2時間~2時間半位と思うが、その行程の7割はそんな感じのつらい歩きだ。

鶏冠山はいつの間にか通り越して・・・

9:50頃?ミスルートをしてしまった。
霧で視界が効かないので、注意深くテープや目印・トレースを見ながら歩いたはずだが、気がついたら50mくらい急下降していた。その先も急下降が続いていて「地図に線を書いた時の記憶ではこんな下りは無かったはずだ!」って思いとどまった。踏み跡は、最近も誰かが歩いた・かなり明瞭なものだが、これは沢登りのトレースだったか??

立ち止まって、霧が薄くなるのを待ったら、左上に尾根がうっすら見えた。
やっぱりルートを外していて、危うく鶏冠谷へ降りてしまうところだった。
登り返して、最後のテープまで着いたが、周囲をどう見回しても、やはり鶏冠谷へ下るトレースしかない。

どういうことなのか???
尾根に進むにはこの急斜面をトラバースしかないか?って思って、茂った石楠花を腕で払いのけて漕ぎ入ったら、かすかなトレースがあって、その先に次のテープが見えた。
これでは分かるわけがない・・・(@@)
かなりの人が迷ってるのでは? それとも視界が効けば問題ないのかな??

気を取り直して進む。石楠花で覆われた道は相変わらず。
先が全く見えない中、アップダウンが意外に多くてますます辛い。
登り一調子に変わって、ようやく木賊山への最後の登りか?と思うが、これがなかなか長い。疲れて樹林の斜面で10分休んだ。

11:50 木賊山(標高2,469m)。ようやく到着。
百名山標柱ポイントから、ロスタイム合わせて2時間37分かかった。
疲れてかなりヘロヘロ。

▼木賊山・山頂。樹林の中で眺めは全く無いが、1等三角点がある。(11:56)


木賊山では、写真を撮るために5分ほどロス。
休憩はせずに先に進む。

木賊山から甲武信ヶ岳は、整備された広い歩きやすい道。
普通の登山道ってこんなに歩きやすかったのか?って感激。登りもあまり苦にならない。

▼甲武信小屋手前から、甲武信ヶ岳。(12:07)


12:25 甲武信ヶ岳(標高2,475m)到着!
頂上標柱が、この山の頂上スペースには全く相応しくない。
下品なくらいにデカくて、しかもこの土台は上げ底か??
おかげで、カメラを置いてセルフタイマーで写真を撮るのが一苦労。。。

▼甲武信ヶ岳・山頂。手前の柱も頂上標柱です。すごく邪魔。(12:38)


頂上で40分休憩した。
その間、少しは霧が晴れるか?と期待したが、逆に時々小雨。展望全くなし。
今日はここまで足首もサポーターを付けずに歩いてきたが、ここで長い下りに備えて、足首と膝のサポーターを装着。

13:02 下り始め。
13:13 甲武信小屋。巻道を進んで・・・
13:30 戸渡尾根分岐。
休憩にはまだ早いので、そのまま一気に下って・・・
途中、木の根で滑って転倒。ストックが折れてしまった。

14:20 近丸新道・徳ちゃん新道の分岐。10分休憩。
徳ちゃん新道へ進んで、途中小走りで一気に降りて・・・

15:21 徳ちゃん新道・入口へ到着。
林道を戻る途中で沢に下りて、手と顔・頭を洗った。

15:52 駐車場に帰還した。
今日は、行程中に誰にも会わなかった。
平日・この天気とは言え、人気の山域にしては珍しいことだと思う。

この方面に来た時の帰りはやっぱり・・・はやぶさ温泉ですね。
ドバドバかけ流しのお湯が素晴らしい。
ゆっくりお湯に浸かって、湯上がりに30分くらいストレッチして、すっかりリフレッシュ。
ついでに桃と葡萄を買った。
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木村 三郎
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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