忍者ブログ
プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
赤岳鉱泉の夜中の冷え込みは激しいって前回経験済みだが、布団を1枚余計に拝借して寝たのだが、やっぱり寒くて途中で起きてダウンを着込んだ。

5:45 にアラームをセットしたはずだが全く起きられず、部屋に電気が点いた6:15 にようやく目覚めた。まだ爆睡しているオクサンを起こす。
大急ぎで支度を始める。
窓から見上げる山は快晴だ!emoji

6:30 朝食。
アジの開きとサラダ、温泉卵、味噌汁、他。
朝からお腹いっぱい食べてしまった。

食後の準備ももたついて、やっとパッキングが終わって・・・
山靴を履いてアイゼン履いて・・・
7:45 やっと出発!って歩き始めてすぐ、「カメラ忘れてきた」ってオクサンが!emoji
また小屋に戻って、アイゼン外してデポした荷物の中のオクサン用のカメラを取りに行って・・・10分ぐらいロスして再出発。
もちろん我が家以外は全員とっくに出発してます。

▼やっと出発(2回目)。(7:55)


空は見事な快晴だが、まだ陽が当たらないので激しく寒い。
中山乗越への登りを、体が暖まるように・でも汗はかかないようにペースに気をつけながら歩く。毎度のことだが、朝の中山乗越への登りが意外に辛い。
8:21 中山乗越
8:22 行者小屋。

▼行者小屋から見上げる阿弥陀岳(標高2,805m)(8:29)


行者小屋の前には数パーティいたが、休憩するには早いのでそのまま通過。
昨年は地蔵尾根を登ったのだが、今年は逆コースで文三郎尾根を目指す。
樹林帯をトレースを追いながら進む。

8:43 文三郎分岐。
アイスクライミングの2人パーティが中岳道へ進んでいった。
我が家は文三郎道へ。
分かれてまもなく、次第に傾斜が強くなって辛い登りになる。

▼雪の樹林帯を、空に向かって登る。(8:53)


ようやく樹林帯を抜けた所で、先行パーティが休憩のために掘ったバケツ跡。
9:04 我が家も休憩。17分。
眺めが素晴らしい!遠くを見てオクサンが「あれは南アルプス?」って!
穂高連峰、槍ヶ岳が見えてますが・・・(@@)

▼先行者のバケツ跡で休憩。後ろは阿弥陀岳。(9:04)


休憩場所で、ピッケルに切り替えるために、ストックを畳もうとしたのだが、完璧に凍ってしまって畳めない。ロックボタンも凍って叩いてもびくともしない。素手で触ったら手の皮が貼り付いてしまった(すぐ取れたけど不用心だった)。
このストックを買う時に、「30cm位に畳めて便利なんだけど冬は凍らないのかなぁ?」って頭によぎったんだけど、買ったのは夏だったし(前のポールが折れたため)・・・。
やっぱり凍ったか(笑)
腰の温度計を見たらマイナス14℃だった。
仕方ないので長い状態のままザックに差して、ちょっとマヌケな姿で歩くことにする。

▼標高が上がり眺めがどんどん良くなる。遠くは北アルプス。(9:36)


尾根が近付くにつれて風が強くなる。
10分くらい先を4人パーテイが歩いているのだが、トレースが強風ですぐ消えていく。
カチコチの雪面。

10:08 赤岳ー阿弥陀岳の尾根に合流。
標識にすごいエビの尻尾。
写真がうまく撮れなくて5分ロス。

▼後ろは阿弥陀岳。(10:13)


まだまだ辛い登り。
斜面をトラバース気味に登っていく。

▼進行方向が逆光で幻想的な眺め。(10:20)


▼反対側からの写真。(10:21)


赤岳の南側に回り込んで岩場になった辺りで先行4人組に追いついた。
女性2人があまり慣れてないようで苦労している様子。
山頂はあともう少しだし、ここまで来て急いでいるわけでもないし、待ちながら、オクサンと写真を撮りながら、ノンビリ追いかける。

▼先行パーティを待ちながら進む。(10:30)


▼眺めが素晴らしい。(10:30)


▼阿弥陀岳がだいぶ下になってきた。頂上までもうすぐ?(10:36)


最後の岩場を乗り越えて・・・
10:53 赤岳(標高2,899m)山頂に到着!!

▼赤岳山頂に到着!!(10:55)


▼標柱の反対側から。南アルプスを背景に。(10:59)


赤岳山頂は眺めが素晴らしい。
富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍、北アルプス、秩父も見渡せる。
10分くらい風景を堪能して、赤岳頂上山荘の前へ移動。
風が弱い場所へ座って20分休憩。
菓子パンを食べて、サーモスの暖かいお茶を飲んで・・・。

一緒だった4人パーティは文三郎尾根を下りていった。
代わりに別の登山者が休憩に来て、私達が出発準備中に「地蔵尾根って厳しいですか?」って質問された。「高度感はあるけど別に普通ですよ」って内容で返したのですが、「厳しいので止めたほうがいい」って事前に誰かに吹き込まれていたのかな?「人によって全然言うことが違うんですね」って。。。
結局私達の意見で地蔵尾根に来たのですが、「本当に普通ですね、こっちに来て良かった」って感謝された。文三郎尾根を登れる人が地蔵尾根を下れないなんて、技術的にもありえないと思うんだけど、我が家の昨年の敗退と同じで変なことを言う登山者が多いんですね。。。

11:23 下り始め。
足元に見える赤岳天望荘を目指して下る。
最初は少し緊張するクラストした硬い雪面の急下り。
風が強い。時々激しく風が巻いて目が開けられない。

▼赤岳天望荘を目指して下る。正面は横岳。(11:31)


▼赤岳を振り返って、オクサンと後続の登山者たち。(11:41)


11:46 赤岳天望荘。
ここは凄い強風。地吹雪。風の通り道なんですね。
赤岳天望荘はまだ営業してるので休憩しようかと思ってたのですが、風が凄いのでそのまま通過した。

▼昨年の敗退ポイント、赤岳天望荘。地吹雪で視界が白い。(11:46)


11:53 地蔵ノ頭。
お地蔵さんは半分雪に埋まっている。
ここも風が凄い。

▼地蔵ノ頭。背景は横岳、大同心、硫黄岳。(11:53)


地蔵尾根は、下り始めが強風でトレースが完全に消えていた。
慎重にしばらく降りるとトレースが出てくる。
狭い雪稜から急峻な下り。
高度感が素晴らしい。

▼地蔵尾根を下る。高度感が素晴らしい。(11:58)


▼地蔵尾根。雪煙の向こうから急な雪稜を登って来る登山者がいる。(12:03)


せっかくの眺め、立ち止まっては写真を撮って、ノンビリ下る。
ここを下ってしまったらもうこの風景は見納めになってしまうし・・・。

雪に埋まった階段を幾つか過ぎて、風景は見納め。
急な斜面を尻セードで下りて樹林帯へ。
12:33 行者小屋へ着いた。

行者小屋で31分休憩。
阿弥陀岳や赤岳、横岳、大同心を眺めながら、残りのお茶を飲んで。
頂上まで一緒だった4人組が文三郎尾根から降りてきた。文三郎の下りは登り登山者との通過待ちも面倒くさそうだし、逆に時間がかかるのかもしれないですね。

▼行者小屋と大同心、小同心。(13:01)


13:26 赤岳鉱泉。
デポした荷物を回収。整理してパッキング。オクサンの腰が悪くならないように、重量物は私のザックに詰めて、重さのないものをオクサンのザックへ。
小屋の人から「ヘリの荷揚げ作業で爆風が吹くから小屋に入って休んでくれ」って言われたのだが、アイゼンを脱ぐと(オクサンの仕度が)非常に時間がかかるので、少し離れて外でパッキング。その23分間に4回ヘリが来た。確かに凄い爆風で、その度に全身雪まみれ(笑)

▼ヘリの荷揚げ作業。この距離でも凄い爆風で雪まみれになった。(13:33)


13:49 美濃戸口へ向かって歩き初め。
オクサンの腰の調子も悪くないようで良いペースで下る。

14:36 堰堤広場、16分休憩。
あとは一気に、美濃戸も通過して・・・
美濃戸の先でショートカットをしようとして道を外して少し迷ってしまった。
16:03 美濃戸口の駐車場に到着した。

前回のリベンジ山行、天気にも最高に恵まれて、最高の1日だった。♪♪♪

頂上まで一緒だった4人組も駐車場に先に着いていて挨拶した。
彼らは行者小屋から南沢を下りたが、長野ナンバーで軽装だったので日帰りピストンなのかな?地元の方は気軽に来れて羨ましいですね・・・。

今日の温泉は「鹿の湯」へ。
ホテルの温泉で入口が分からなくてちょっと迷ったけど、美濃戸口からのちょうど帰り道なので便利ですね。汗を流して長風呂して、小淵沢ICへ。

中央高速は渋滞もなく順調。
初狩Pで蕎麦を食べて・・・
21時頃自宅に着いた。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
木村 三郎
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
カテゴリー
カウンター
最新コメント
[04/24 さぶろう]
[04/24 タカス]
[03/02 さぶろう]
[03/02 三村]
[01/24 さぶろう]
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析

Template "simple02" by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]