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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
※6/1~6/5の日記です。

◆6/1(火曜日)
晴れ。昨夜も暑くて寝苦しかった。キャンプ場の受付に張り出されている天気予報(フランス南西部詳細+週間予報)を見たら、なぜかAriegeはTarn方面より暑いんですね・・・(?_?)。
今日はBaychon(バイション)のLa Bouleエリアに行ってみた。ここはAriegeでは珍しく、18m以下のショートルートが並ぶ小さな岩場。8台前半のルートが多く、開拓者はこの地域の代表格(特にこのグレードの)なので、この地域のグレード感覚とルートの傾向を探るにはちょうど良いかな?と思ったのだが・・・。やや前傾壁でボルトが日本並に近いのは嬉しかったが・・・。
私はアップの後、anaconda(8a)、butter cookies(8a)、zizi taupe(8a)をトライ。ルートが短いので乱れ打ちです。しかし非常に細かいホールドとスラブ足での激しい引き付けの連続。キビシイです。特にbutter cookiesは、なんと約7m(ルートの半分)にわたってムーブ不明。。。恐れ入りました。m(__)m
オクサンはla nuit des chats bottes(6b)とtchernobagne(6b+)をトライ。Ariegeの6台はキビシイですが、la nuit des chats bottesはワンテン、惜しいところでした。


◆6/2(水曜日)
昨夜はいつも以上に寝苦しかった。布団(開いたシュラフ)をはだけてTシャツとパンツだけの姿でも暑くて眠れない・・・。熱帯夜?昼間の日向でもこんなに暑くないのになぜ?と思った頃、突然ザーと雨が降り出し、急に冷えて寒くなった・・・。雨は朝の10時過ぎまで降り続いた。午後は晴れたが、夕方までは雲の多い一日。
全般にAriegeの岩場は、洞窟が多いくせに雨に弱い。乾きは早いのだが、昨夜の降りっぷりで午前中も晴れないのでは、岩の状態が期待できないので、今日は観光に変更。Grotte du Mas d'Azil(マスダジール洞窟)に行ってみた。
三度目の正直?でようやく見れた洞窟、広い洞内の至る所で目立つのが、いかにもフランスらしいシュール(?)なオブジェ群・・・しかし余りにもバカバカしい物が多くて失笑したが、一方で先史時代の遺物が意外な状態で展示されてたりしてなかなか面白かった。。
帰りはドライブがてらSt-Lizier(サン・リジエ)まで遠回りしてキャンプ場へ戻った。


◆6/3(木曜日)
今日・明日は天気予報では快晴予報。予報通り、雲一つない素晴らしい青空の一日だった。水色ベタ塗りのまるで絵のような景色で、逆になぜかチープに見えてしまうのが不思議だ。
今日はGENAT(ジェナ)に行ってみた。この岩場はスケールもあって駐車場からも近くて前傾で素敵なところです。とくに中央部一帯は上部が大きく迫り出して、取付から見ると、浮世絵に描かれた波のよう。tsunami(津波)エリアと名付けられています。平日なので私達の貸し切り。牛の群れを見下ろしながら、大自然のなかで、とても良い一日だった。
私の当初の目当てルート(大人気っぽい8a)は残念ながら夕方まで日向カンカンと判明、諦めて、今日はtsunami(7c+)をトライした。これもこのエリアの看板ルートで、tsunami(津波)エリアの真ん中を頂上まで抜ける35mの前傾パワフルルートです。1回目はムーブ探り、2回目は核心で逆光のためホールドを見失ってフォール、3回目でのレッドポイント。とても面白くて楽しかった。
オクサンは6aでアップして休憩中、ナイフでパンを切ろうとして自分の指先を切ってしまい、たぶん数日は右人差し指が使用不可の状態に・・・。テーピングで固定して、めげずにpegase(6b)を右人差し指無しで果敢にトライしていたのには感心でした。


◆6/4(金曜日)
今日も雲一つ出ないギラギラ快晴。すごい青空。暑い! 今日はCalames(カラメ)に行ったが、木陰でも暑くて脱力状態、夕方までまともなクライミングが出来なかった。たった1ヶ月前は大雪だったのに・・・、あまりの気候の変化にア然です。加えて今日は花粉の飛散量が凄い。鼻水とくしゃみが出続けて点鼻薬も効果なし。マスクを気密性の高いものに変えたら何とか緩和してきたが・・・。
そんなこんなで私はクライミング出来るコンディションではなく、6台の簡単なルートを少し登って、夕方にちょっと元気が出て来てhomo plombus(7a+)をオンサイト。Illusion d'un fou(8a)をちょっとだけトライで終了。
オクサンは右人差し指がまだ直らず。右人差し指無しで5a+をフラッシングして、やけに難しい6a(D'apparence trompeuse)をトレーニングで2回ノーテンションで登っていました(トップロープ)。


◆6/5(土曜日)
今日も快晴!ギラギラ太陽。今日は観光でMontsegur(モンセギュール)に行っきた。カタリ派の有名な砦で山奥・断崖絶壁の上にある。1ヶ月前にもトライしたが、積雪40cm(?)で断念、下から切なく見上げて諦めた場所。今日はあれから1ヶ月とは思えないほど暑く、全く違った景色だった。観光客もすごく多くてマスク使用を一瞬戸惑ったが、昨日の今日、体調大事で堂々とトライです。雲一つ無い快晴で良い写真がいっぱい撮れてうれしかった。
砦への登りの途中、ティッシュで鼻栓をした若い綺麗な女性(イギリス人)に遭遇した。私:「花粉?」 女性:「そう。その花粉よけ(私のマスク)はどうやったら入手出来るの!?」 私:「これは日本から持ってきた花粉用のスペシャルマスク。」 女性:「良さそうねぇ。私はもうアレルギーが酷くてティッシュを外すと鼻水と涙がドバーッと出ちゃうの・・・。」 普段はマスク姿で怪訝な視線を浴びている私ですが、ちょっとだけ優越感を感じてしまいました。せっかくの美形もティッシュ鼻栓姿ではマヌケ過ぎます。f^_^;
砦から降りてきた時に、入場口で受付の女性に1ヶ月前の大雪のことを聞いてみた。私:「1ヶ月前にここへ来ようとして凄い大雪で断念したんだけど、その時ここって開いてたの?」 受付女性:「あ~あの大雪の時!閉まってたわよ!季節外れの凄い大雪だったね。途中の大きな木もあの大雪で壊れちゃったのよ。もちろんここも閉まってたわよ。ホホホ・・・。」 やっぱりそうですよね。駐車場に臨時休業の告知は無かったけど、フランスですから当然ですよね。。。でもあの日、あの凄い積雪の中を普通の靴で登って行ったカップルはどうなったんだろう?気になります・・・。
Montsegur(モンセギュール)を見た後、そのままキャンプ場に戻るのもつまらないので少し山奥をドライブしようとしたら峠が幾つか通行止め。仕方なくスペイン国境まて南下して、さらにアンドラ国境近くまで迂回の大ドライブになってしまった。でも風景が良くて楽しかった。


=====
>ナカジさん。
ツアーお疲れ様です。ドイツの雨は残念でしたね。ここ数年、異常気象ばかりのような気がしますが、今年もなかなか天気が安定せず、難しいですね。今私達がいるAriegeも1ヶ月前は大雪のだったのに、今は一転、夜も寝苦しい程の暑さです。
私達も次回は後半ドイツに行く予定ですが、中盤はスロベニアも検討中です。またゆっくり色々と情報教えて下さいね。(^0^)/

=====
※写真はMontsegur(モンセギュール)で。私はMontsegur(モンセギュール)がカタリ派最後の砦(1244年降伏)だと思っていたのですが間違いで、最後の砦はQueribus(ケリビュス)で1255年降伏です。



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プロフィール
HN:
木村 三郎
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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