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プロヴァンス滞在記 (管理人の日記です)
前穂高岳・北尾根は若い頃、積雪期に何度も登っている。
屏風岩から登り始めてパチンコ登攀を目指したり、3・4のコルから入って4峰正面壁を登りに行ったり、そのまま前穂~奥穂で周回したり・・・山岳会の頃の楽しかった思い出が沢山詰まった場所です。

思えば、山岳会に入って最初の合宿が穂高で、初めて使うピッケル・アイゼン(しかも借り物を使って)登ったのが北穂高岳・東稜で、その翌日に登ったのが前穂高岳・北尾根だった(笑)。どちらもリードして下さったのは当時のチーフリーダーのI関さん。感謝です。

そんな思い出いっぱいの北尾根だけど、無雪期に登ったことが1回もない。
今回が初めてなのですごく楽しみです。
メンバーは我が家と、ビックロック仲間のKすけさん。
以前から一緒に行こうって話していたウッチーは今回は休みが合わず、残念ながら不参加。3人の変則パーティでの登攀です。

*******
3:10 起床。
布団をテキトーに畳んで、荷物を持って小屋の外へ。
トイレ、洗顔、ストレッチをして・・・

3:44 歩き始め。
ヘッドランプの明かりを頼りに、昨日確認しておいたアプローチを登る。
空に雲は無い!
星明かりで尾根が見渡せる!!

▼涸沢ヒュッテで、さあ!出発です!!(3:44)


暗いとガラ場が歩きにくい。
LEDヘッドランプは確かに明るいが、光の直進性が強いためか?自然光と違って遠近感がつかみにくくて、特に足元のこまかい凹凸が判別つきにくい。頻繁にバランスを崩しがちになる。
歩くにつれて傾斜も急になってきて辛い。

4:28 休憩、16分(4:44まで)。
風が強くて冷たい。
カッパを着込む。

5・6のコルまでの登りがとても辛い。
すぐ先のような雰囲気なのだが、登っても登っても近づかない。
振り返ると涸沢ヒュッテはどんどん足元遠くになっていくのに・・・辛い。

だいぶ下から後続パーティが1組登ってきている。
時間にして30分ぐらいの差か? でも早そうなので追いついてくるかな??

5:15 5・6のコルに到着した。
テントが1張りある。2人組パーティ。
昨夜は非常に風が強かったそうだ。

ようやっとアプローチが終わって、ここからが今日のお楽しみ始まりです。
ハーネスなども装着、必要に応じていつでもすぐアンザイレン出来るようにね。
朝焼けが始まって美しい。

▼朝焼けが美しい。中央やや右に富士山も見える。(5:23)


5:43 5峰へ向けて歩き始め。
歩き始めてすぐ、振り返ると、後続パーティが5・6のコルに到着していた。
その下には後続のヘッドランプは無いので、今日の北尾根は我が家と、テントの2人と、涸沢から登ってきた関西夫婦の3パーティのようですね。。。

5峰の登りは、ちょっと悪めの一般登山道程度。
でもすでにだいぶ疲れていて(笑)、意外に辛い。

▼5峰へ登る途中で日が出てきた。(5:53)


5:50 頃からモルゲンロートが始まりだした。美しい。
槍ヶ岳も見えるが、雲がかかり始めている。
慌てて写真を撮ったが、案の定、この後は終始、槍ヶ岳周辺は雲の中で見えなくなった。

▼北穂高岳のモルゲンロート。その右奥に槍ヶ岳が見える。(5:53)


6:11 5峰の頂上を通過。
後続の関西パーティが追いついてきたので、先を譲ろうとしたが、「オクサンのトレーニングなので?」って理由で、終始、私たちを先行させてくれた。
私としては初見で登れるので嬉しいけど(初見って言ってもバッチリ下調べはしてるけど)、後ろから追い立てられるプレッシャーは嫌いです。
でもその後も、私達が休憩すると少し手前で休憩してくれたり、良い感じで間を置いてくれたので気持ちよく登ることが出来た。

▼5峰の頂上で。背景は4峰と3峰。威圧的に立ちはだかる。(6:11)


▼5峰の頂上で。右奥は常念岳、中央は表銀座。(6:11)


6:20 4・5のコルで、ちょっとだけザックを降ろして水を飲む。5分程度ロス。
足元の大きな岩がすごい勢いで崩れていった。轟音が涸沢にこだまする。
後続の関西パーティから、「ボロボロでしょう~!?」って声がかかった。
本当ににボロボロです。要注意です。

▼左から奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳。(6:23)


4峰はライン選びがキーになる。
ヘタなラインで登ると行き詰まってロープを出す羽目になるし、ここでロープを出ことになると、所要時間に激しく影響する。
いったん涸沢側のボロい斜面を上って、悪くなりそうな所で稜線へ出て大岩へ。大岩を左に回り込んで、ここからが分かり難い。ようく見ながら稜線に上がるラインを探していく。ちょっとだけ迷ったけど、ほぼロス無く最適ライン(たぶん)を登ることが出来た。

▼4峰の登り、大岩のちょっと下あたり。(6:39)


6:59 4峰の頂上を通過。
正面の3峰の威圧感がすごい。
あれを登るのか!って楽しみです。

▼4峰の頂上で。左は3峰、右は奥穂高岳。(6:59)


▼3峰。3・4のコルへ降りる途中から眺める。(7:05)


7:07 3・4のコル、13分休憩(7:20まで)。
3峰は北尾根で一番楽しい登りです。
コルから少し登って、ビレイ点でアンザイレン。
私がリードで、オクサンとKすけさんがフォロー。
7:30 最初のビレイ点から登攀開始。

1P目はビレイ点を左に回り込んですぐ直上。
Ⅲ~Ⅳ級程度? 気持ち良い登り。
2つの大きな凹角の少し手前のビレイ点で終了。

▼3峰、1P目をフォローするKすけさん。(7:43)


2P目は・・・どこで切るか微妙だった。
一般的には凹角のすぐ上で切っているようだが、まだ20m程度しか出してないし、ビレイしにくそうな場所だったので通過した。凹角の左上のフェースも登って、標準の2P+3Pって感じ??
気に入るビレイ点が無かったので、チョックストーンの残置スリングとキャメロンを使ってビレイ点を自作して終了した。

この次は、ロープ無しでも問題なさそうなので、ロープをしまって登る。
3峰の最後の辺りかな?右上に回り込んで露岩を登る部分がちょっと気持ち悪いので、念のためワンポイントでロープを出して、またしまって歩く。

▼ビレイ中の私。右奥の西穂高岳がだいぶ低く見える。(8:38)


▼2峰への登り。涸沢はもう遥か左下。ずいぶん登った、頂上はもうすぐ。(8:45)


さらに狭い岩尾根を登りきると視界が開けて・・・
目の前はもう前穂高岳の山頂!!
本峰・2峰のコルは安全第一で懸垂下降した。

▼2峰の懸垂下降中の私。(8:56)


▼2峰を懸垂下降中の後続パーティ。(9:05)


最後の登りはもうホンのちょっと。
振り返ると眺めが素晴らしい。
遥か足元の涸沢と、右にそびえ立つ奥穂高。

9:07 前穂高岳(標高3,090m)山頂に到着した!!
天気も申し分なし!emoji
最高に楽しい登りだった!!

▼最後の登りが終わってオクサンも山頂に到着。(9:07)


▼山頂で、3人で記念撮影。(9:15)


5・6のコルからの所要時間は、休憩込みで3時間24分だった。
ロープを出したのは2P+ワンポイント。
なかなか上出来だったと思う。emoji

あとはもう岳沢へ下るだけ。
山頂で長時間休憩することにした。69分(10:16まで)。
お弁当を食べたり、順次上がってきた後続2パーティと話をしたり・・・
槍ヶ岳~劔・立山は雲で見えないが、展望も素晴らしい。
「次はジャンダルムかな?」とか「明神岳も登りたいね」とか話したり・・・

▼登ってきた北尾根を見下ろす。(10:13)


▼明神岳、その向こうは霞沢岳。(10:14)


▼岳沢方面。焼岳、乗鞍・・・(10:23)


▼奥穂高岳と吊尾根。(10:31)


下りはなんと、Kすけさんが、ロープ2本と3人分の登攀具、オクサンの荷物を持ってくれるとのこと。膝やあちこちが弱い我が家には有り難いことです。m(_ _)m
噂に名高い重太郎新道の激下り、ほぼ空身でラクをさせて頂きました。

10:47 紀美子平
風が強い。
レインウェアでは暑すぎるので素手のウィンドブレーカーを着て、ひたすら下る。

▼重太郎新道。ちょっと面白いタイミングのハシゴです。(10:56)


10:59 雷鳥広場

▼岳沢へ向かってガンガン下る。(11:40)


11:26 休憩14分(11:40まで)。
下るにつれて、紅葉が素晴らしい。

▼明神が遥か右上、ずいぶん下ったが、まだまだ下る。(11:59)


▼西穂高岳、赤岩岳、間ノ岳、天狗のコル・・・(11:59)


12:00 カモシカの立場
長い鉄梯子から最後の急下りが終わると、岳沢小屋がもうすぐ。

▼岳沢のテント場は紅葉が素晴らしい。(12:41)


12:44 岳沢小屋。休憩46分(13:30まで)。
生ビールを楽しみにしていたKすけさんは、無いと知ってすごくガッカリ(笑)
仕方なく、2人で350ml缶で乾杯!!

▼ビールで乾杯。(12:51)


岳沢小屋は満員の札が立っていた。
見ると外人ばかり??
すごい紅葉だし、外人にも人気なのでしょうね。。。

岳沢小屋からは緩やかな歩きやすい道。
何度も外人グループとすれ違う。(みんな岳沢小屋泊まりかな?)

14:15 お腹が空いて15分休憩。
15:01 登山口に着いた。

▼木道で。(15:05)


15:18 河童橋。
15:36 上高地バスターミナル。
シャトルバスがなかなか来なくて待ちぼうけ。
待っている時に、昨夜いろいろ会話した隣部屋のおば様グループに合った。

16:28 さわんど、足湯公園に帰還した。

▼バスを降りて、正面が足湯公園。(16:28)


帰りの高速は渋滞もなく、21時に自宅に着いた。
楽しい山行だった。
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木村 三郎
性別:
男性
職業:
ひょっとしてプー?
趣味:
岩登り、旅
自己紹介:
ハンドルネームは使いません、こんな名前ですが本名です。
本名を使う理由は単純に、匿名で言いたい放題言う風潮が嫌いなだけです。。。
顔が小さいので背が高く見られがちですが、じつは167cmしかありません。しかもなで肩で、上へのリーチは身長160cmの人とあまり変わりません。もうちょっと背が欲しかった。。。
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